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INTERVIEW

2021.04.20

和テイストを取り入れ新たなRAS像を提示した、TVアニメ『擾乱 THE PRINCESS OF SNOW AND BLOOD』OPテーマ「EXIST」をリリース!RAISE A SUILENインタビュー

和テイストを取り入れ新たなRAS像を提示した、TVアニメ『擾乱 THE PRINCESS OF SNOW AND BLOOD』OPテーマ「EXIST」をリリース!RAISE A SUILENインタビュー

次世代ガールズバンドプロジェクト「BanG Dream!」から生まれた第3のリアルバンド、RAISE A SUILEN(以下、RAS)。その圧倒的なパフォーマンス力と存在感、ロックとEDMの要素を融合した楽曲の力によって、コンテンツの枠を超えて活躍する彼女たちが、通算7作目のニューシングル「EXIST」を完成させた。TVアニメ『擾乱 THE PRINCESS OF SNOW AND BLOOD(以下、擾乱)』のOPテーマとして、和テイストを取り入れ新たなRAS像を提示したこの楽曲は、いかにして生まれたのか? メンバーのRaychell(Ba.&Vo.)と倉知玲鳳(Key.)に話を聞いた。

RASの新たな一面を開拓した和ロック曲

――今回のニューシングルの表題曲「EXIST」は、和の要素を取り入れた新機軸のミクスチャーサウンドに仕上がっています。最初に受け取ったときの第一印象はいかがでしたか?

倉知玲鳳 (デモ音源の)ファイルが届いたので聴いたら、「あれ? 開くファイル間違えた?」と思って一回止めて確認しました(笑)。「えっ!? これがRASの新曲? このおどろおどろしい感じはなに!?」と思って。私は元々和テイストの曲が好きなので、曲調的にはすごくいい曲だと思ったんですけど、まだRaychellさんのお声ではない仮歌の段階だったので、これがどうRASと合致していくのか想像がつかなくて。

Raychell そうだよね(笑)。

倉知 でも、私がレコーディングするときには、Raychellさんが先に(歌を)録っていたので、「あっ……RASだ!」って自分の中でRASの新しい可能性として腑に落ちました。今までのRASとはちょっと違う系統ではあるけど、軸からは外れていない楽曲なんだなと思って。

Raychell 私はあらかじめ上松(範康)さんから和ロックになることを聞く機会があったので、色々研究しながら歌の準備をしていたんですけど、彼女(倉知)と一緒で音源のデータをいただいたときに「あれ!? こうきたか!」ってなったんですよ(笑)。

倉知 やっぱりそうなりますよね(笑)。

Raychell そのときちょうど、メンバーの夏芽と(紡木)吏佐と一緒にいたので、二人に「あの曲、聴いた?」って聞いたら、夏芽が「うん、聴いた……ビックリしたね」って(笑)。吏佐も「怖くなって途中で聴くのを止めました」って言っていたぐらい、とにかくインパクトが強い楽曲だと思いました。歌詞も“お前じゃない”とか“何人たりとも邪魔はさせない 唯一の人生を”とか、今までのRASの楽曲にはない言葉が使われていて。でも、レコーディングのときに、生バンドによる演奏とRASらしいデジタル音が入ったサウンドを聴いたら、不思議とイメージができたんです。聴けば聴くほど味が出る、スルメ曲だと思います。

倉知 たしかに!

――「EXIST」は、Raychellさんが花風エレーナ役で出演されているTVアニメ『擾乱』のOPテーマでもありますが、作品の世界観にどのように寄り添っていると感じますか?

Raychell 『擾乱』のために書き下ろされた楽曲なので、三森(すずこ)さん演じる主人公の雪村(咲羽)の生き様そのものというか、雪(雪村咲羽)、花(花風エレーナ)、月(月城真琴)、仁(葛原 仁)、浅陽(中村浅陽)という主な登場人物たちの気持ちや、作品で描かれている時代の命の重さみたいなものが、歌詞の言葉選びに出ていると思います。多分、歌詞を意識しながらアニメを観ていけば「なるほど! こういうことか」って、点と点が線で繋がる曲になっていて。

倉知 え~、楽しみ!

Raychell しかもオープニングアニメ映像とのマッチングも素晴らしくて、めちゃめちゃかっこいいんです! 色味も鮮やかだし、ライブでオープニングアニメ映像をバックにして、バンドのみんなと歌いたいぐらい。

倉知 観たい! 早く4月にならないんですか?(笑)。※取材はアニメ放送開始前の3月に実施。

――取材にあたってアニメのPVを拝見しましたが、劇画調の絵のタッチも独特の世界観ですよね。基本は明治時代の日本がモチーフになっていますけど、それをそのまま描いているわけではなくて。

Raychell そうなんです。「もしも徳川幕府が続いていたら?」という“if”の世界のお話なんですよ。要はパラレルワールドで、今とは命の重みが全然違っていて、人を刺したり殺すことも割と日常的に起こり得る世界観っていう。革命が起こる前夜みたいな時代背景で、きっと歴史好きの人はより楽しめると思います。ひと言で表すとしたら“復讐サスペンス時代劇”と言いますか。

倉知 お~! 私もPVは観させていただいたんですけど、なんだろう……昼ドラ時代劇みたいなのを想像しました(笑)。

Raychell あ~、昼ドラはいい例えかも。ドロドロ感みたいな感じがあるので。でも、このアニメは昼ドラよりも展開のペースが早いので見やすいと思います。ということで、『擾乱』は“昼ドラ復讐サスペンス時代劇”です(笑)。

倉知 歌詞にもそうい雰囲気が出てますよね。

Raychell そう。この曲の歌をレコーディングしているとき、「Raychellさん、もうちょっと恨んでみましょう」っていうディレクションがあって(笑)。

倉知 アハハ(笑)。そんなディレクション聞いたことないですよ。

Raychell そのあとにも「Raychellさん、次は人を殺すような気持ちでいきましょう」って言われて(笑)。夏芽には「レイちゃんの歌、聴いたけど、怖かったよ」って言われました(笑)。

倉知 「恨むように」とか「殺すように」なんて、なかなかないワードですもんね(笑)。しかもそれが「BanG Dream!」プロジェクトのバンドの楽曲っていう。

Raychell 「BanG Dream!」はキラキラドキドキだもんね。この曲はネチネチドロドロでプシュー!っていう。

倉知 グチョグチョ(笑)。

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