自身も菱田春草役で出演するTVアニメ『明治東亰恋伽』のOPテーマ「月灯りの狂詩曲」をリリース!KENNインタビュー

大人気ゲームにして劇場版化、さらに舞台化、アプリゲーム化、と様々なメディアミックスでファンを楽しませ続ける「明治東亰恋伽」が待望のテレビアニメ化。7年前のコンテンツの幕開けから主題歌を歌ってきたKENNがこのアニメでもOPテーマを歌う。そのOPテーマ「月灯りの狂詩曲」について、そして作品について話を聞いた。

――長く「明治東亰恋伽」に関わっておられますが、この作品自体に対してはどのような印象がありますか?

KENN 最初はフィーチャーフォンでやるゲーム、いわゆるガラケーでのゲームのボイスをやらせていただいて、主題歌も担当させていただける、ということで。当時はコンシューマー機での乙女ゲームが主流だったと思うんですけど、それまでもテキストを読んで進めていく、という携帯電話での乙女ゲームもあったと思うんですが、ボイスを入れるというのは結構新しかったなと思っていました。自分もゲーム好きだからそうやってゲームがより身近になっていくんだ、と思いすごくうれしかったですね。歴史的な偉人たちに対してキャラクターを構築していって擬人化していくというのも自分の中では新しかったし、そんななか、どんなふうに展開していくんだろう?と最初は思ったんです。でもシナリオを読ませていただいたらしっかり乙女ゲームで。見事にいろんな要素がマッチしていて、すごく楽しかったです。受け入れてもらえるとかもらえないとかということ以前に、自分がこの作品に関わって新しいものに触れている、そして面白いシナリオをやらせていただいて、というのが楽しかったです。そんなコンテンツを今まで触れてきて、今改めて思うのは、いろいろなアプローチをさせてもらってきたけど「めいこい」はやっぱり「めいこいだな」、ということですね。長くやらせてもらっているから物語はたくさんあるし、いろんな表現をがあったんですけど、いい意味でそんなイメージです。

――長年演じて来られたからこそ今感じる菱田春草のいいところ、というとどんなところですか?

KENN 彼は多くを語らないですし、言葉を飾らないんですけど、だからこそいざ大事なときに発する言葉はすごく信ぴょう性があるというか。そういうところがかわいらしいな、というか。彼ならではの魅力だなと思うのと、後はけっこう現実的な彼。わりと鴎外さんといるとツッコミに廻ることが多いんですけど、思ったことをそのままボソッと言ったりもする。信用している相手だからこそ言っているんでしょうけど、そういうところも人間らしくて好きですね。

――出会ってから7年となると、KENNさんご自身も7つお兄さんになられていて。春草に向ける視線も変わってきたりはしているんでしょうか。

KENN それこそ「Parallaxe(=視差)」ですかね? 測量で使う言葉ではありますけど。たしかに初めて触れたときよりも角度がきつくなっているという見方をしなきゃいけないんでしょうね、本当は。でもさっきの「かわいらしい」という言葉は7年前には言えなかったかもしれない。僕が7年、メンタリティも成長していると仮定するならば、今の「かわいらしい」と言う言葉は7つ大人になっている僕だからこそ感じたことではないでしょうか。ただ正直なところ僕自身は精神面で成長している実感がまったくないので、ある意味新鮮な気持ちで今も春草と向き合えているのではないかなと思います。

――これまでにも数々の「明治東亰恋伽」の楽曲をご担当されてきましたが、ついにTVアニメ化された今回のOPテーマも歌われています。この「月灯りの狂詩曲」はどのような曲でしょうか。

KENN 大人っぽさがすごくある楽曲で、あとは「めいこい」らしさのひとつとしてちょっと妖艶な感じや不思議な、つかみどころのない雰囲気もあると思うので、そこも(歌声で)入れたいなというのがあって。歌のリズムやテンポを敢えて崩してみたり、時には感情的に歌ってみたり、リズムに合わせて歌ってみたり、あるいはそれを崩して滑舌も気にせず放り投げるように歌ったり。とにかくいろんな自分を見せたいなと思って、表現させていただきました。プラス今の僕だから出来るようなアプローチもさせていただいたつもりです。

――歌われていて印象的だったディレクションはありましたか?

KENN とてもスムーズに行われたんです。ずっと一緒にやらせてもらっている座組でもありますし、結構、阿吽の呼吸だな、というのを思っていた部分はあったんですけど。すごくクリエイターの方々が言葉の一文字一文字、メロディの一音一音にこだわって作っていらっしゃるので、最後まで歌詞が決まらなかったのは印象に残っています。ある一部分の歌詞なんですが、最終的にどっちにしようか、というのを迷って。僕自身も迷っていたので、2パターン録って、あとは最終的にクリエイターさんにジャッジをお任せする、というふうにしました。それくらい緻密に作られている楽曲なので、自分も楽しんでやらせていただくことができました。

――完成したものを聴かれて、どのような印象がありますか?

KENN 最初に楽曲を聴かせていただいて「こういうふうにアプローチしたいな」とか「こういうふうな方向性に向けたベクトルでいきたい」という自分の思い描いたビジョンに近づけて、かつディレクターさんのオーダーにもお応え出来て。いいとこ取りなものになったなと思いました。すごい疾走感で、あっという間に聴き終わってしまう印象でした。率直な印象としては。

――続いてカップリングはアプリ「明治東亰恋伽~ハヰカラデヱト~」のOPである「御伽噺parallaxe」です。こちらはいかがですか?

KENN この曲も同じように、「めいこい」らしいなと思いました。こちらも(曲調は)速い曲で、最初に聴いたときには、飽きさせずにすごい疾走感で畳み掛けるような感じを持ちました。

――歌い方の表現としては「月灯りの狂詩曲」とは違ったベクトルでの表現になったかと思いますが。

KENN こちら側は「月灯りの狂詩曲」のような、大人っぽくてジャズっぽい感じとはまた違ったアプローチをさせていただきました。

――歌うときに特に意識したのはどんな部分だったんでしょうか。

KENN 「月灯り」の方もそうなんですけど、わりと楽曲が引っぱっていってくれている感じがすごいするなぁ、という感覚でした。「御伽噺parallaxe」は特にそれを感じました。

――ご自身の中で歌詞で気に入っている部分を教えてください。

KENN やっぱり「クリムゾン・レーキ」とか「レコォド」とか歴史を感じるような、普段はそんなに使わないようなワードを持ってくるのは素敵だなぁ、と思いましたね。あと「Parallaxe」は口にするとすごく気持ちがいいので、ぜひ聴いてくださる方も一度は言ってみてほしいです。なんだったらメロディもつけて歌ってみてほしい。わかってもらえると思うんだよなぁ。こんなに気持ちいいんだ!ってなるから。

――だとするとこの曲の「聴きどころ」はそこですか?

KENN 歌いどころ、ですかね(笑)。聴きどころは……僕の中でひとつじゃないんですよ。全部なんです。だけど「一個ありますか」って言われると……そうですね、“巻き戻す奇術(マジック)”の「ック」です。無声音なんですけど、すべてを音にせずに表現しているところです。あとは“Parallaxe”のところを一緒に歌ってほしい、というのをまずはこの曲を好きになる初級編として聴いてもらいたいです。僕が好きなところはそこです。そこから皆さんが聴き込んでくださることによって、この曲のいいところが出てくると思います。そうしたらそこがきっと、あなたにとっての聴きどころになると思います。

――そんな「明治東亰恋伽」の中でKENNさんが演じられている菱田春草について改めて教えてください。

KENN 画家見習いですけれども、森 鴎外のところで書生として居候させていただいている身で。彼は非常に情熱的な人間なんですけど、ただ少し社交性に乏しいというか。想いを内に秘めるタイプなんですね。そういうところもあって主人公の芽衣ちゃんに出会っても無愛想だったりとか、あまり「俺の世界に入ってこないでほしい」というところもあって、はじめの頃はかなり冷たく映ると思います。ただ彼はすごく優しいので、一緒にいるうちにやっぱり、相手のことが気になってついつい優しくしてしまう。だけど言い方は冷たいので、誤解をされやすい。ちょっとじれったくていじらしいキャラクターだな、と思います。

――TVアニメ化されて、春草が変化している部分であったり、「そのままだな」と感じる部分はありますか?

KENN そのままはそのままなんですけど、やっぱりアニメーションとしての物語を進んでいくにあたって「ここはこういう表現なのか」とか、ディレクターの方に「こういうアプローチはどう?」と言っていただいたときには目から鱗というか。僕は事前にこういう春草にしようと思って持ってきたけど、言われてみたらこっちもありですね、みたいなものはあったんですが、基本は春草は春草のままです。それは鴎外さんにも言えますし、鏡花や音二郎にも言えることだと思うんですけど。アニメならではの表現になったので、今までやらせてもらった部分とは少し違った角度から表現している春草もいると思います。

――アニメならではの表現、というお話が出ましたが、アフレコをしていて「グッ」と来たポイントを教えてください。

KENN ずっとですよ!もう、ずるいんですよ、鴎外さんが。いちばん最初のインパクトとして感じたのはそこでした。鴎外さんに僕は胸キュンです。鴎外さんは元々、春草の対を成すキャラクターというのもありますけど、大人でありながらもちょっと子供っぽいところを見せてきたり、かと思ったらまるで全部を知っているかのような言い回しで語り掛けてきたりとか。今までもそういうのはあったと思うんですけど、今回より色濃く感じました。それに毎週僕はドキドキしています。

――KENNさんご自身が楽しみにしているところもあると思いますが、今、このアニメーションを楽しみにしている皆さんへ、お話出来る部分で構いませんので見どころを教えてください。

KENN 時間操作をしているんじゃないかと思っちゃいます、『めいこい』は。チャーリーが。だから視聴者の皆さんの時間すらも超越させているんじゃないかと思えるくらい面白い。劇場版だと描けないような物語や時間の使い方というところも、テレビシリーズだからこそできるお話もあると思うので、そこの緩急も楽しんでいただけたらなと思います。……これくらいかな。言えることは。

――その物語の幕開けを歌われるんですね。

KENN ハードルがあがりました(笑)。でも主題歌はその作品においての顔という役割があると思っているので、その責任を持って取り組んでいますし、ちょっと緊張してしまう部分もあるんですけど、その作品はこういうもの、「こうです」と伝えたいと共にこの作品を観てみたいと思ってもらえるきっかけになってくれたらうれしいなと思って、毎回「めいこい」の主題歌をやらせていただいています。今回も全力を尽くしたので、あとは皆さんに聴いてもらうだけですね。ただ、テレビバージョンの90秒のオープニングを楽しんでもらって、そこから物語に入る、というのは早く皆さんにお見せしたいですね。僕もわくわくどきどきしています。自分も演じさせてもらっていますし。これはいつも、いろんな作品をやらせてもらって思うんですけど、プレイヤーでありながらいち視聴者としても観るのはいつも不思議な感覚なんですよね。お客さんとして「わ~い」という感覚もあるし、自分が表現した、という気持ちもあるから不安感も半々くらいであるので。

――そのアニメの主題歌は、春草ではなくKENNさんとして歌われています。春草として歌うときとKENNさんとしての歌、その表現の違いを教えてください。

KENN 僕が僕として歌うときには、気紛れなところもあるのでその日の気分であったり「この曲ならこう表現するかな」というのがあって歌うんですけど、キャラクターソングってそのキャラクターになりきって歌う、もしくはそのキャラクターの気持ちを汲んで歌うことになっていくので、気持ちの違いが大きいですね。心持ちが違うというか。まずそこが違う、という一点と、物理的に伝わるようにする。春草なら声を荒げてサビを歌うこともあるかもしれないけど、普段は落ち着いた雰囲気だからAメロBメロは静かに歌おう、とか。そういうふうに春草らしさを物理的に探していきます。そこが個人で歌うときと大きな違いなのかなと思います。

――今回の「月灯りの狂詩曲」の中で、ここぞKENNらしさ、と思われるのはどんな部分ですか?

KENN “唄は儚く 狂詩曲の夜”というところのビブラートがちょっとシャープ気味にいっているのが僕らしいな、と思います。……マニアックすぎます?

――そういうところが「KENNさんだなぁ」とリスナーも聴けるからいいのではないかと。

KENN 超ピンポイント!(笑)。あとは“君の言葉を最後に添えた”の最後のしゃくりの部分も僕らしさだと思います。うん。最近ちょっと自分の歌い方のクセが出てくるようになっているんです。ビブラートで音を伸ばしながらちょっとシャープ気味に投げていく、というのが自分的なブームで。それは「御伽噺Parallaxe」でもやっているので、ぜひ見つけてほしいです。伸ばしたときにちょっとシャープ気味になるのは。

――では最後に非常に人気のコンテンツとなった『明治東亰恋伽』ですが、今後の展開で期待していることを教えてください。

KENN ほぼほぼ様々なメディアミックスを叶えてきていますからね。でもすごく初期の頃からスタッフの皆さんも僕らも一緒に言っていたことなんですが、チョコレートは明治。明治さんとのコラボをいつかしたいです。本当にいろいろなコラボをしていますが、それがっできたらうれしいです。夢は言葉にするのが大事ですから。ここで言ってみます。いつかやってみたい!

 Interview & Text By えびさわなち


●リリース情報
OPテーマ
KENN「月灯りの狂詩曲」
1月30日発売

【アーティスト盤】

品番:USSW-0148
価格:¥1,200+税

<CD>
01.月灯りの狂詩曲(TVアニメ『明治東亰恋伽』OPテーマ)
02.御伽噺 parallaxe(アプリ『明治東亰恋伽~ハヰカラデヱト~』OPテーマ)
03.月灯りの狂詩曲(-off vocal-)
04.御伽噺 parallaxe(-off vocal-)

初回生産封入特典:KENN 撮り下ろしブロマイド(2種のうち1種をランダム封入)

【アニメ盤】

品番:USSW-0149
価格:¥2,000+税

<CD>
01.月灯りの狂詩曲(TVアニメ『明治東亰恋伽』OPテーマ)
02.御伽噺 parallaxe(アプリ『明治東亰恋伽~ハヰカラデヱト~』OPテーマ)
03.ミニドラマ「僕たちが明治の魅力お伝えします!」
【出演】綾月芽衣(cv.諸星すみれ)、森鴎外(cv.浪川大輔)、菱田春草(cv.KENN)、川上音二郎(cv.鳥海浩輔)、泉鏡花(cv.岡本信彦)、藤田五郎(cv.福山潤)、小泉八雲(cv.立花慎之介)、岩崎桃介(cv.細谷佳正)、チャーリー(cv.森川智之)
04.月灯りの狂詩曲(-off vocal-)
05.御伽噺 parallaxe(-off vocal-)

初回生産封入特典
キャラクター絵柄缶バッジ(8種のうち1種をランダム封入)

【ファンクラブ限定盤】
品番:USSW-0149
価格:¥2,500+税
※めいこいファンクラブ会員限定の商品。ご購入を希望される方はめいこいファンクラブへご入会が必要となります。

<CD>
01.月灯りの狂詩曲(TVアニメ『明治東亰恋伽』OPテーマ)
02.御伽噺 parallaxe(アプリ『明治東亰恋伽~ハヰカラデヱト~』OPテーマ)
03.ミニドラマ「僕たちが明治の魅力お伝えします!」
04.月灯りの狂詩曲(-off vocal-)
05.御伽噺 parallaxe(-off vocal-)

初回生産封入特典
キャラクター絵柄缶バッジ(8種のうち1種をランダム封入)

ファンクラブ限定特典
ジャケットイラストデカ缶バッジ
ファンクラブ限定盤ご注文はこちら

TVアニメ『明治東亰恋伽』エンディングテーマ集
2月27日発売
品番:USSW-0151
価格:¥2,400+税

<CD>
01.「星屑の詠み人」唄:森鴎外(cv.浪川大輔)& 菱田春草(cv.KENN)
02.「メロウな夜に踊りましょう」唄:小泉八雲(cv.立花慎之介)& 泉鏡花(cv.岡本信彦)
03.「宵や、酔いや -Yoiya Yoiya-」 唄:川上音二郎(cv.鳥海浩輔)& 藤田五郎(cv.福山潤)
04.ミニドラマ「明治”好女子”の魅力は夜ひらく!?」
05.「星屑の詠み人」-off vocal-
06.「メロウな夜に踊りましょう」-off vocal-
07.「宵や、酔いや -Yoiya Yoiya」-off vocal-

初回生産封入特典
キャラクター絵柄缶バッジ(9種のうち1種をランダム封入)

【ファンクラブ限定盤】
品番:USSW-0151
価格:¥2,800+税
※めいこいファンクラブ会員限定の商品となります。

<CD>
01.「星屑の詠み人」唄:森鴎外(cv.浪川大輔)& 菱田春草(cv.KENN)
02.「メロウな夜に踊りましょう」唄:小泉八雲(cv.立花慎之介)& 泉鏡花(cv.岡本信彦)
03.「宵や、酔いや -Yoiya Yoiya-」 唄:川上音二郎(cv.鳥海浩輔)& 藤田五郎(cv.福山潤)
04.ミニドラマ「明治”好女子”の魅力は夜ひらく!?」
05.「星屑の詠み人」-off vocal-
06.「メロウな夜に踊りましょう」-off vocal-
07.「宵や、酔いや -Yoiya Yoiya」-off vocal-

初回生産封入特典
キャラクター絵柄缶バッジ(9種のうち1種をランダム封入)

ファンクラブ限定特典
エンディングテーマソングの各ソロ Ver.CD
ファンクラブ限定盤ご注文はこちら

発売元:5pb. 販売元:MAGES.

●作品情報
TVアニメ『明治東亰恋伽』
放送中

TOKYO MX 毎週水曜 23:30〜
テレビ愛知 毎週水曜 26:05〜
サンテレビ 毎週土曜 25:00~
KBS京都 毎週日曜 23:00~
BSフジ 毎週日曜 24:30~

【キャスト】
綾月芽衣:諸星すみれ
森鴎外:浪川大輔
菱田春草:KENN
川上音二郎:鳥海浩輔
泉鏡花:岡本信彦
藤田五郎:福山潤
小泉八雲:立花慎之介
岩崎桃介:細谷佳正
チャーリー:森川智之

【スタッフ】
監督:大地丙太郎
キャラクターデザイン・総作画監督:山中純子
アニメーション制作:トムス・エンタテインメント
原作:MAGES./LOVE&ART

© LOVE&ART/めいこい製作委員会

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