GARNiDELiA「約束-Promise code-」レビュー

ガルニデ流 “和”なサウンドが花開く!TVアニメ『クオリディア・コード』の2ndEDテーマを収めた5thシングル。

『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』の渡 航、『変態王子と笑わない猫。』のさがら総、『デート・ア・ライブ』の橘 公司 。この人気ライトノベル作家3人によるユニット“Speakeasy”。ひとつの世界観を共有しながら各作家が物語を作り上げる「シェア・ワールド」方式による小説シリーズを元にTVアニメ化された『クオリディア・コード』

1stEDテーマとなるClariSの「Gravity」は防衛都市・東京を代表するふたり、朱雀壱弥と宇多良カナリアを楽曲のテーマにして作られたものだが、2ndEDテーマ「約束-Promise code-」は神奈川を代表する天河舞姫と凛堂ほたるをイメージして作られている。こちらはボーカリスト・メイリアとコンポーザー・tokuによるユニット“GARNiDELiA”が担当。インディーズ時代の楽曲を収めたアルバム『BiRTHiA』から約1年ぶりのリリースとなる5枚目のシングルだ。

シングルには、メイリアが踊る動画が話題となっている「極楽浄土」と切ないバラード曲「紫苑」を収録。どれもがジャケットのように、GARNiDELiAにとって今のトレンドである“和”を意識させるサウンドに仕上がっている。

「約束-Promise code-」

「刀」によってアンノウンを薙ぎはらう神奈川都市主席・天河舞姫と次席・凛堂ほたるのイメージと、その勇姿を浮かび上がらせるように突き進むサウンドがリンクする、ガルニデ史上最速のロックナンバー。

ハイレゾでは、分離感が優れており音数が多く重なり合うパートでも音が混じって濁ることがなく、それぞれを明確に把握することができる。琴のような音色が爪弾かれ、高らかな歌声が続くイントロから、ノイジーなギターがシャワーのように放出される導入部では、各サウンドのレイヤーが丁寧に積み重なっているような、音が非常に整理され配置されている印象を受ける。押し出すようなバスドラムの立体感やハイハットの粒立ち具合、切り裂くようにかき鳴らされるリズムギターの鮮烈な音色など、この曲の要となる疾走感を生み出す演奏もよりリアルに再現されており、クリアな空間を全速力で駆け抜けるサウンドにはエネルギーが満ち溢れる。

メイリアの歌声はシャープな輪郭で描写され、躍動する楽曲においても揺るぎない存在感を示し、迷いのない力強い抑揚で約束を交わした舞姫とほたるの絆の深さを表わす。高低2つのキーが重なる“「やっと会えたねずっと待っていたよ」”では、澄み切った響きに慈しみにも似た情感がこもる。

「極楽浄土」

メイリア、みうめ、仮面ライアー217による「踊っちゃってみた」動画が先行で公開され話題を呼んでいるこの曲は、GARNiDELiAらしいエッジの効いたクラブトラックで、ダンスフロアが“極楽浄土”と化すような、身も心も昂揚する、非常にアガる仕上がりとなっている。今回のシングルのコンセプトである“和”を感じさせる音色や旋律を織り込みつつも決してあからさまなものにはならず、でも何故だか“和”としての感覚を共有できる独特なグルーヴ感が非常に心地よい。享楽的な電子音との絶妙な融合を果たしたナンバーだ。

音の粒子がはじけるイントロから高い解像感が伝わってくるハイレゾ。色濃く発光しているようなメインのシンセの鮮やかさ、またリズムを刻む太い電子音の弾力感もいっそう豊かに、音が迫ってくるアッパーさ加減やキレの良さがさらに痛快。間奏の威勢のいい合いの手に絡まる琴の音や、ギターと重なるエディットされたコーラスなど細やかなアレンジもより華やかに、メリハリのある明快な音像がエレクトリカルな祭囃子といったデジタル世代の宵の宴を演出する。

“(ちょいと「いいこと」いたしましょう)”と妖しく誘う、エフェクトがかったヴォーカルもいっそう艶やかに、サウンドを奔放に舞い踊る。サビでは聴くものをぐっと引き寄せるしなやかな抑揚で、開放感を放つ歌声が蠱惑的に響き渡る。

GARNiDELiA「約束 -Promise code-」(通常盤)SECL-1946GARNiDELiA
約束-Promise code-

Sony Music Labels Inc.
2016.08.17

FLAC 96kHz/24bit

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mora

 収録曲

 1.約束-Promise code-
   作詞:メイリア 作曲:toku 編曲:GARNiDELiA

 2.極楽浄土
   作詞:メイリア 作曲:toku 編曲:GARNiDELiA

 3.紫苑
   作詞:メイリア 作曲:toku 編曲:GARNiDELiA

 4.約束-Promise code- instrumental

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