『劇場版マクロスΔ 激情のワルキューレ』の主題歌、挿入歌を収めた待望の3rdシングル。ダイナミックなロックを繰り広げる「ワルキューレは裏切らない」、爽やかなエレクトロ・ポップ「チェンジ!!!!!」、華やかなディスコティック・ナンバー「Dancing in the Moonlight」を収録。

2018年2月9日より全国の劇場にて公開されている『劇場版マクロスΔ　激情のワルキューレ』。

今作の主題歌、挿入歌を集めた“全A面シングル”「ワルキューレは裏切らない」がリリース。ワルキューレの約1年ぶりとなるこのシングルには、タイトル曲をはじめに新曲3曲とボーナストラック「ワルキューレがとまらない～without Freyja～」を収録している。

「ワルキューレは裏切らない」

作曲・編曲はTRUEやAqours、南條愛乃、瀧川ありさなど、様々なアーティストへ楽曲提供をしている渡辺拓也。作詞家・喜介とのコンビでは、ワルキューレの「Absolute 5」も手がけている。そして、ストリングスのアレンジを「恋! ハレイション THE WAR～without Freyja～」「不確定性☆COSMIC MOVEMENT」「NEO STREAM」「絶対零度θノヴァティック」と同じく倉内達矢が担当。

歌謡曲の叙情性とロックのダイナミズムを組み合わせた「Absolute 5」の方向性をさらに押し進めたサウンドは、メロディアスでますますパワフル。「激情」をタイトルに冠する劇場版の曲にふさわしくドラマチックかつエモーショナルな仕上がりだ。また作品のテーマでもある「歌を届けたい」という想いを込めた5人の歌声は揺るぎなく、“私たちだけは　絶対裏切らない　裏切らない”のメッセージが力強い。歌を絆とするワルキューレの姿を、大胆かつ繊細なタッチで描ききったアグレシッブな曲となった。

ハイレゾは中低域に量感があり、サウンドの厚みが増している印象。また雄大なストリングスや激しいギターなど、エネルギッシュな演奏の躍動感がさらに高まる。ボーカルは情熱的な抑揚をしなやかに表し、美雲の豊かな声量や声の伸びがひときわ鮮やか。また呼び合うような声の掛け合いはもちろんのこと、ペアのユニゾンやメイン・ボーカルとほかメンバーによる複雑なハモりのバランスなど、5人の声の特徴をしっかりと描き分ける分離感も高い。

「チェンジ!!!!!」

スピード感のあるブレイクビーツとグルーヴィーなベース、爽やかなシンセが昂揚感を誘うエレクトロ・ポップ。岩里祐穂が作詞を、作曲・編曲をラスマス・フェイバーが担当。ワルキューレではTVアニメ第17話「拡散オンステージ」で使用された「Hear The Universe」を手がけたふたりによる劇中歌だ。“ヒリヒリ”や“ルンルン”など擬態語を多用したメンバーのソロパートや、“きみに愛ジェラシーモード→レスキュー”というサビのフレーズがアイドル歌謡っぽく、ワルキューレの凛々しさとかわいさ、両方の魅力を存分に引き出している。ハイレゾはヌケのよい明瞭な音の響きでビートやリズムが小気味いい。次々と切り替わるボーカルの細やかなニュアンスと、背後で包み込むように広がるコーラスの美しさも聴きどころ。

「Dancing in the Moonlight」

「風は予告なく吹く」「God Bless You」の北川勝利によるナンバー。作詞と編曲にはacane_madderが加わり、宮川弾がストリングス・アレンジを担当。またNONA REEVESの奥田健介がギターで参加している。“Welcome to Walküre World”のコーラスがステージのオープニングを思わせ、期待を高めるイントロから一転、電子ドラムが鮮やかに鳴り響き、フィリー・ソウル的なディスコ・サウンドを展開。キラキラとした華やかな音や流麗なストリングスの旋律など、開放感のあるサウンドが5人の明るい歌声によく似合っている。中盤ではパーティーラップっぽい掛け合いを聴かせ、ハイレゾでは飛び出してくるような声の勢いと、溌剌とした表情が伝わってくる。

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