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2018.03.01

2年連続で横浜アリーナに降臨!ワルキューレ 3rd LIVE“ワルキューレは裏切らない”at 横浜アリーナ初日レポート!

2年連続で横浜アリーナに降臨!ワルキューレ 3rd LIVE“ワルキューレは裏切らない”at 横浜アリーナ初日レポート!

アニメ『マクロスΔ』から誕生した戦術音楽ユニット・ワルキューレが、約1年ぶりに横浜アリーナに帰還した!世界中のファンが待ち望んだ「SANKYO presents『マクロスΔ』戦術音楽ユニット“ワルキューレ”3rd LIVE 『ワルキューレは裏切らない』at 横浜アリーナ」が2月24日、25日に開催。その初日の模様をレポートする。

1万人を超える大観衆が詰めかけた横浜アリーナ。誰もが期待に胸を膨らませて、ワルキューレの登場を待っていた。しかし、開演時間が来て、場内に流れ出したのはウィンダミア王国の「風の歌」……。このままでは大量のヴァール発症者が出てしまう!?そこへ聴こえてくる歌声は――そう、超時空ヴィーナス“ワルキューレ”だった!

『劇場版マクロスΔ 激情のワルキューレ』が公開中というタイミングで開催されたワルキューレ3rdライブは、これまで同様に作中の世界観を再現する演出が全体を通して見られた。オープニングはワルキューレの5人がパイロットスーツに身を包み、それぞれのメンバーカラーに彩られたバルキリーに乗って出撃する新作CG映像からスタート。そして「Welcome to Walküre World~♪」という歌声と共に美雲△JUNNA、フレイアΔ鈴木みのり、カナメΔ安野希世乃、レイナΔ東山奈央、マキナΔ西田望見の5人がステージに飛び出すと、アリーナ中に大歓声がこだまする。ライブの開始を告げる「恋!ハレイションTHE WAR」から自己紹介ソング「ようこそ!ワルキューレ・ワールドへ」と続けて歌い、会場を一気に“ワルキューレ・ワールド”へと引き込んだ。

最初のMCでは、フレイアが「地球では1年ぶり、3回目のワクチンライブ。また皆さんに歌を届けに来ることができました!!」と挨拶。この言葉にもあるように、これはあくまでワクチンライブなので、地球のヴァール発生危険率を気にしながらステージを進行させなければならない。カナメΔ安野希世乃に確認を求められたレイナΔ東山奈央が「スチャッ!」と手をかざすと、スクリーンに「80%」という数字が表示され、「結構ヤバヤバ」とコメントするが、「でも、私たちが来たからにはもう安心!きゃわわ~なパワーを送っちゃいますからね!」とマキナΔ西田望見が明るく場を盛り上げた。

ライブは1年ぶりだが、実はお忍びで何度か地球に来ていたというワルキューレのメンバー。春の“ワルキューレ・カフェ”では缶バッジのガチャをしまくり、夏は“マクロス海の家”でラーメンに舌鼓を打ち、茨城県の大きな公園で行われたロックフェスのステージに参戦。さらに冬は東京スカイツリーで美雲が歌マクロスのゲームに興じる……と、こうして振り返ると2017年は遊んでばかりだったようにも思えるが、リーダーであるカナメΔ安野希世乃が「この1年間、私たちは皆さんにお会いできるこの日を楽しみにしてきました。そんな私たちの想いを込めて歌います」と、しっかり空気を引き締める。再び真剣な表情に戻った5人が歌うのは“幻惑的な新曲”「チェンジ!!!!!」。幾重にも重なった歌声と音が複雑に絡み合うこの曲で、劇場版本編の映像と同じダンスを再現するという高難度のパフォーマンスに挑戦し、それを見事にやってのけた5人の姿はまさに圧巻のひと言で、この1年間の大きな成長を確かに実感させるものだった。

5曲目「風は予告なく吹く」まで終えたところで、ヴァール発生危険率は75%と若干の減少を見せたものの、まだまだヤバヤバなのは変わらず「まだそんなに高いんかね?」とフレイアΔ鈴木みのりも心配そうな表情を見せる。「こうなったら、こっちもパワーアップで行くしかない!」ということで、ここからはマキナが開発した移動用マルチドローン(という名のトロッコ)が登場。「いけないボーダーライン」のイントロが流れるのと同時に5人はステージを飛び出し、大勢のファンが待つアリーナを縦横無尽にトロッコで動き回る。また、このブロックはマキナΔ西田望見の「おにゃの子☆Girl」、レイナΔ東山奈央の「Silent Hacker」、カナメΔ安野希世乃の「涙目爆発音」と“お姉さんチーム”の3人をフィーチャーした楽曲が続き、そのたびに客席を埋め尽くすペンライトの色もピンク→緑→黄色と変わっていく。フレイアΔ鈴木みのりの優しい歌声が響き渡る「God Bless You」では、会場は白い光に包まれていた。

ヴァール発生危険率が60%まで下がったところで、“お姉さんチーム”がMCを担当。ワルキューレの初期メンバーである3人は、後から加入した美雲とフレイアの印象を語り合う。マキナの「フレフレ(フレイア)はしっかり大人っぽくなってきた」、レイナの「美雲も最近、変わってきた」、そしてカナメの「いろいろ大変なこともあったけど、そんな全部を乗り越えて、私たち少しずつ良いチームになってきた気がします!」というセリフは作品世界を飛び越えて、現実世界の“妹”ふたりと3人の関係も表しているようで、ずっとワルキューレを応援してきたファンには特に心温まる一幕となった。

中盤の「AXIA~ダイスキでダイキライ~」では、再びカナメがステージの中心となる。スクリーンに流れる映像は、Δ小隊のエースパイロット“死神”ことメッサー・イーレフェルトと、ウィンダミアの“白騎士”キース・エアロ・ウィンダミアによる壮絶な空中戦シーン。メッサーへの想いを乗せて歌うカナメΔ安野希世乃は、映像が切れると同時にその場で崩れ落ちる。そのまま「GIRAFFE BLUES~Kaname Solo Requiem~」を歌い出すが、曲の途中でゆっくりと立ち上がり、再び前を向いて歩く意志を見せる。悲しみを乗り越える気丈な姿に、会場からは大きな拍手が送られた。

ライブ後半戦は、2ndライブのタイトルチューンにもなっていた「ワルキューレがとまらない」からスタート。ここで巨大なステージが動き出し、観客席の真上を大移動!ド派手な演出にファンは度肝を抜かれ、メンバーは「超時空移動ステージ、大成功!」と大喜びする。しかし、あまりにもファンを熱狂させすぎたのがいけなかったのか、ヴァール発生危険率は70%に再上昇してしまう。それでも、ここまでファンと共に駆け抜けてきたワルキューレに、もう焦りは見られない。「みんな、畳み掛けるよ!」というカナメΔ安野希世乃の掛け声で、ライブはラストスパートへと突入していく。

「Hear The Universe」「一度だけの恋なら」「絶対零度θノヴァティック」「破滅の純情」というキラーチューンたちを惜しみなく投入し、宣言通りに畳み掛けた効果が出て、ついにヴァール発生危険率は25%まで激減する。ここまで来ればもう一息!より歌の力を強めるために「歌は神秘!」「歌は元気!」「歌は命!」「歌は希望!」「歌は愛!」のコール&レスポンスでファンとのシンクロ率を高め、最終決戦に挑むワルキューレ。このライブのタイトル曲「ワルキューレは裏切らない」と劇場版のEDテーマ「Dancing in the Moonlight」という2つの新曲で、見事ヴァール発生危険率は0%に到達した。

だが、ライブはまだまだ終わらない。アンコールを受けて、ソロでステージに登場した美雲が歌うのは“銀河の妖精”シェリル・ノームの代表的なバラード曲「ダイアモンド クレバス」。すると、まさかのシェリル本人(May’n)が登場し、美雲との時空を超えたデュエットが実現!!May’nは続けざまに「あたしの歌を聴け~!」と叫び、「射手座☆午後九時Don’t be late」を熱唱。さらにはワルキューレ5人とのコラボで「僕らの戦場」を歌うという、まるで夢のような時間が過ぎていった。

Wアンコールになると、今度は5人が何故か特攻服+サングラスという物騒な出で立ちでステージ上に姿を現す。これは「ワルキューレは裏切らない」のMVに登場した悪役・悪吸麗の衣装で、この日のためにわざわざ借りてきたという。そんな出オチ的なネタを終えたところで特効服を脱ぎ、キャラクターも脱ぎ去り、5人は素のJUNNA、鈴木みのり、安野希世乃、西田望見、東山奈央としてトークする。1年前には想像もしていなかった、横浜アリーナの舞台にまた立てたこと。『マクロスΔ』の劇場版が制作されたこと。それらがたくさんの人の応援で現実になったことへの感謝の想いを、改めて5人は口にする。万感の思いが込められたライブのフィナーレを飾る曲は、もちろん「ルンがピカッと光ったら」。ムービングステージとトロッコに分かれて乗り込んだメンバーは会場全体をグルッと回って、ファンと一緒に大合唱。最後は「ゴリゴリアターック!」のセリフで心をひとつにして、3時間超のライブを締めくくった。

Text By 仲上佳克

「SANKYO presents『マクロスΔ』戦術音楽ユニット“ワルキューレ”3rd LIVE 『ワルキューレは裏切らない』at 横浜アリーナ」
2018年2月24日(土)横浜アリーナ

<セットリスト>
01.恋! ハレイション THE WAR
02.ようこそ! ワルキューレ・ワールドへ
03.チェンジ!!!!!
04.Absolute 5
05.風は予告なく吹く
06.いけないボーダーライン
07.おにゃの子♥️girl
08.Silent Hacker
09.涙目爆発音
10.God Bless You
11.Walkure Attack!
12.AXIA~ダイスキでダイキライ~
13.GIRAFFE BLUES
14.愛・おぼえていますか(インストゥメンタル)
15.ワルキューレがとまらない
16.Hear The Universe
17.一度だけの恋なら
18.絶対零度θノヴァティック
19.破滅の純情
20.ワルキューレは裏切らない
21.Dancing in the Moonlight

En.
22.ダイアモンド クレバス (May’n&JUNNA)
23.射手座☆午後九時Don’t be late (May’n)
24.僕らの戦場 (May’n&ワルキューレ)

W.En
25.ルンがピカッと光ったら

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