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INTERVIEW

2018.01.24

待望のセカンド・フルアルバムが完成!『1/1』リリース記念 SCREEN modeインタビュー

待望のセカンド・フルアルバムが完成!『1/1』リリース記念 SCREEN modeインタビュー

アニメ『ぎんぎつね』のEDテーマ「月光STORY」でSCREEN modeがデビューしたのが2013年のこと。今年はデビュー5周年のアニバーサリーイヤーとなる。数々のタイアップ曲を世に届けてきた彼らだが、最新アルバム『1/1』は、初めて「等身大」の自分たちを表現したのだと言う。『1/1』に至るまでの彼らのこと、そしてこれからのSCREEN modeについて、勇-YOU-と雅友の二人に話を聞いた。

――セカンド・フルアルバム『1/1』が完成しました。全ての曲がライブユースで、ライブっぽいアルバムだと感じたのですが、作り始めたときはどのようなアルバムをめざしていらっしゃったのでしょうか。

雅友 前回『SOUL』というミニ・アルバムを出させていただいたときは、たまたまランティスさんのご提案で「ノンタイアップのアルバムを一回作ってみたら?」とおっしゃっていただいて作ったんですけど、そのときに、初めて「アニメがないなかで何をやる?」と。SCREEN modeは今年5周年イヤーに入ったんですが、去年の頭に初めて自分たちの音楽について話し合ったんです。前回の『SOUL』ではブラックミュージックをやって、今回セカンド・フルアルバムを作ろう、とお話をいただいたときに、改めて「何をやろうか」と考えたんです。よくアーティストの「等身大の自分を表現しました」という作品がありますが、今までの俺たちにはそれがあるようでなかったなと思って。それが今回のタイトル『1/1』にも込められているんですけど、一度立ち返って、「アニメタイアップじゃなかったときに、どういうものが自分たちらしい音楽なのか」ということを考えるところから、このアルバムは始まりました。

――この1年は改めて音楽観に立ち返ったかと思うんですが、勇さんとしてはどんな時間でしたか?

勇-YOU- たしかに、原点に立ち返るという意味での『1/1』。このタイトルは等身大の自分、という意味なんですが、原点に立ち返るなかで、自分自身、SCREEN mode自身を見つめ直すという部分での意味合いもあるんです。俺としてはこのタイトルが決まった時点で、いつもポジティブな曲を歌っているイメージが強いし、そうあるべきなんですけど、このアルバムではマイナスな部分も包み隠さず出して、そのマイナスからプラスを見出していくというか。そういうエナジーもあっていいんじゃないかと思っていました。そういった部分ではいろんな感情を乗せていくことが自分自身を表現するということに繋がっていくんじゃないかなって。今回、アルバムのリード曲「DISTANT GOAL」で畑 亜貴さんに歌詞をお願いしたんですけど、畑さんには、前回のシングル「MYSTERIUM」のカップリング曲「無限と零」でも歌詞を書いていただいていて。その「無限と零」が、自分の苦しい部分であったり、いろんなネガティヴな部分を背負いつつも明日に繋がる光に向かって懸命に手を伸ばしているような歌だったんですね。その歌詞を見たときに自分に近い気がして、重なる部分も多くて感動したんです。「無限と零」自体は曲調もミディアムバラードで自問自答しているようなニュアンスが強かったので、今不安を感じているマイナス要素も、それを感じつつも懸命に手を伸ばしていけばきっといつか糧になって、それが本当の意味のうれしさや幸せに繋がるんじゃないかという思いを込めた歌になりました。そこからの流れもあって「マイナスからも掴んでいこうぜ」というエールソングにしたい、そういう想いを畑さんにお願いして「DISTANT GOAL」が出来上がったんですけど、畑さんにお願いしてよかったと思いました。自分以上に、今胸に抱いている想いや発信したいと思っていることがこの歌詞にすべて詰まっていて。本当に大切に歌っていかなきゃいけないな、と褌を締め直す想いになりました。

――その『1/1』はアニメタイップの曲と今回作られた楽曲群に温度差がないようにも思います。見事になじむ収録曲というセットリスト。どんなことを意識されたんでしょうか。

雅友 基本的には「これはアニソンだから」「こっちはアニメの曲ではないから」と分けて考えてはいないんですが、とは言え「MYSTERIUM」みたいな曲はアニメがないと作れない曲だとも思うので、そういう意味では結果的に作り分けていると言えるかもしれません。この曲だけは作品のイメージがないと作れなかった曲でしたから。

――最初にライブっぽい一枚だとお話しましたが、作曲の過程でライブは意識されていましたか?

雅友 もちろん。結局、カッコいい曲がシングルであり、そこに対になる曲を今までも書いてきているので、全体的に「カッコいい」に寄っている曲が多いんですが、ライブをやったときにセットリストを組むと、息抜きをする場所がバラードくらいしかない、という傾向が今までの曲では多かったんですね。なので、今回は一緒に楽しむような、肩の力を抜けるライブの展開があってもいいんじゃないかと思って、ライブで映えそうな明るめの曲を多めにした、というのは意識的にやりました。

――新録の曲での思い出はありますか?

勇-YOU- それぞれの曲に思い入れはあるんですが、レコーディングに関して特に印象に残っているのは「Tuberose」です。だいたい僕はSCREEN modeの曲の場合一曲3時間くらいで録り終えるんですが、この曲に関しては倍くらい時間を掛けました。最近の中では際立って歌い込んだ一曲なんですよね。ちょっとジャジーな楽曲だけど、すごく速くて。ロックで速い曲はどういうふうに歌えばいいか、だいたいわかるんですが、ジャジーな雰囲気の中でどこをどう立てて歌うべきかが未知との戦いだったので、レコーディングに時間がかかりました。この曲、最後にスキャットがあって。雅友さんに「やってみたらどうだ」って言われて挑戦したんですけど、実は僕は小学校の頃に初めて買ったアルバムがスキャットマン・ジョンのアルバムでずっと聴いていたので、その頃のことを思い出したり、どう表現すればいいかを考えたりしながら、本当に時間をかけて歌ったので、思い出深いです。

――歌詞に関してはいかがですか?今回、作詞にも挑戦されていますが。

勇-YOU- 『1/1』というアルバム・タイトルなので、できる限り自分の血の通った言葉を歌に入れ込みたいというのが、最初からありました。たとえば「DISTANT GOAL」でも畑さんに「こういうことを歌いたい」ということもお伝えさせていただきましたし、「菫」と「Jumpin’ Now!!」に関しても、自分がまずは歌詞を書かせていただいて、自分が表現したいこともお伝えしました。自分が歌詞を書くと、まだ言いたいことを描き切れない感覚はあったので、そういったところを共作の村野直球さんや松井洋平さんにお伝えしたら、そのすべてを歌詞に埋め込んでいただけて、より自分の言いたいことの世界観を広げてくださったので、自分で発信できたこと、共作できたことは良かったと思います。

――その『1/1』までの5年。色濃い時間の中でタイップによって生まれ、その後ライブで親和性を深めてきた楽曲たちも今回は多く収録されています。この5年のライブの進化、という部分ではどのような感想がありますか?

雅友 これまで4年やってきて、特にライブに関しては最初の頃とはだいぶ違って、かなりインテンショナルというか。自分の意識の中でやれるようになってきましたね。舞い上がる部分が昔は大きかったんですが、落ち着いてやれるようになってきたなと感じますね。

――ライブのパフォーマンスに関してもこの5年での変化や気づきもあったんでしょうか。

勇-YOU- さっき雅友さんが言っていたとおり、ずっと深刻路線の曲が続いていて、今回の『1/1』のリード曲として「DISTANT GOAL」ができたというのはわりと自分たちのアーティスト性に近づいたのかなというのは感じています。初期だと「アメイジング ザ ワールド」が自分に近いかなと思っていて、「DISTANT GOAL」の曲調とイコールなところがあるので、出せて良かったなと思っているのと、ライブに関しては昨年のアニサマを通して感じた事があって。たしかに僕らがライブをするときには多少は決めて、あとは気持ちが溢れた部分をとにかく出していく、という決め事の少ないパフォーマンスだったんですが、アニサマではここはこうして、と決めて、そこを忠実に再現することをめざしたパフォーマンスだったんですね。決めているからこそ、わりとシャープにライブができたことは大きな収穫だったなと思ったんです。ライブをこれまでやってきて感じるのは、パフォーマンスは自分で事前に決めているところも多いけど、集中力が高まったところで音に反応して体が動く、というようなパフォーマンスって改めて映像で観てもすごくいいんですよね。それを毎回、取り込んでいくことが成長に繋がるかなと思って、そこを大切にしていきたいと思いますね。あとはバランス。頭で決め込むだけでなく、自分たちから湧き出るものに歯止めをかけ過ぎずに共に出していくことが大事だなと思いましたね。

――パフォーマンス部分でも「等身大」を見つけたSCREEN mode。地に足のつくアルバムですね。

雅友 今回よかったのは、このアルバムと同時期に僕は芹澤 優さんのアルバムも作っていたんですね。あっちはすべてがかわいい。SCREEN modeとは真逆ですから。今回の「Jumpin’ Now!!」は、僕がよく、女性声優さんに書いているようなスカっぽい曲を、勇に歌わせてみたらどんな感じになるのかな、と思って試しに歌ってもらったんですよね。そうしたら意外とハマった。勇-YOU-が吠えるように歌うのは意外と曲にマッチしたんですよね。僕が書けば、「これは太田雅友の曲だね」とわかると思うんだけど、そこに勇-YOU-の歌が入るだけでSCREEN modeになるんだ、ということを改めて感じましたね。

――まさに5周年にしてSCREEN modeのベースとなるアルバムになった。

雅友 そうそう。「哀しみRouge」もアニメの曲としてはモータウンっぽい曲も書きましたけど、スクモでは書いていなかったのを、発想の転換でトライしてみたらやっぱりSCREEN modeの曲になったなと思いました。

――5周年を機に、もっともっとSCREEN modeの音楽が色濃くなっていくぞ、という狼煙のようなアルバムになりましたね。

雅友 まさにそうですね。やっぱりね、垂直立ち上げだったからね(笑)。なので、ここからゼロとして頑張る。5周年はアニバーサリーというよりも、ここから再スタートを切る、という気持ちが強いですね。

勇-YOU- 2018年はここから!ツアーもありますし、期待していてもらいたいです。

――その2018年、どんな年にしていかれるのでしょうか。

雅友 勇さんがお芝居をしているところを、アニメや洋画などで時々見るんですけど、台本があるからだと思うんですがバチッとしていて輝いているんですよ。あの輝きをライブでも出したいんです。勇はバランスが重要だ、と言っていたんですが、逆に台本があって、芝居のように最初から最後まで意識を保って続けていくような姿勢でのライブをやりたいですね。

勇-YOU- それはあるかも。畑さんとご一緒している「夢色キャスト」というリズムアプリゲームのライブイベントがあったんですが、そこでは僕が演じている新堂カイトがライブをする、という体でやらせていただいているので、SCREEN modeの勇-YOU-とは違っていたんですね。それをご覧になった畑さんが、「新堂カイトをやる勇くんにはドキッとしたんだけど、普段の勇くんは近寄り易さを感じる」と言ってくださったんです。たしかに演じているときのスイッチが入っていると不思議と台詞を噛まなかったり、自分以外の誰かになっているという安心感からか堂々と振る舞えるんですね。それはヒントになるし、ステージに立ったときの自分の裏付けは大切になってくると思いますね。2018年は自分自身を発展させていきたいと思います。

Interview & Text by えびさわなち


●リリース情報
2nd Album
『1/1』(イチブンノイチ)
1月24日発売

品番:LACA-15685
価格:¥3,000+税

<CD>
01.DISTANT GOAL
作詞:畑亜貴 作曲:太田雅友 編曲:太田雅友
02.Jumpin’ Now!!
作詞:松井洋平、林勇 作曲:太田雅友 編曲:太田雅友、EFFY(FirstCall)
03.ROUGH DIAMONDS( TVアニメ『食戟のソーマ 弐ノ皿』OP主題歌)
作詞:松井洋平 作曲・編曲:太田雅友
04.いまでも君が好きなのに
作詞:松井五郎 作曲:太田雅友 編曲:太田雅友、EFFY(FirstCall)
05.菫
作詞:村野直球、林勇 作曲:太田雅友 編曲:太田雅友、EFFY(FirstCall)
06.哀しみRouge
作詞:松井五郎 作曲:太田雅友 編曲:太田雅友、EFFY(FirstCall)
07.Tuberose
作詞:結城アイラ 作曲:太田雅友 編曲:太田雅友、EFFY(FirstCall)
08.Naked Dive( TVアニメ『無彩限のファントム・ワールド』OP主題歌)
作詞:松井洋平・林勇 作曲・編曲:太田雅友
09.IMPACT( 文化放送リオデジャネイロ情報テーマ曲)
作詞:松井洋平 作曲・編曲:太田雅友
10.Reason Living( TVアニメ『文豪ストレイドッグス』第2クールOP主題歌)
作詞:松井洋平 作曲・編曲:太田雅友
11.MYSTERIUM( TVアニメ『バチカン奇跡調査官』OP主題歌)
作詞:畑亜貴 作曲:太田雅友 編曲:太田雅友、EFFY(FirstCall)
12.Time Over
作詞:松井五郎 作曲:太田雅友 編曲:太田雅友、EFFY(FirstCall)

●ライブ情報
<SCREEN mode LIVE TOUR 2018>
2018年5月26日 (土)
16:00 開場/16:30 開演
北海道・DUCE SAPPORO
info:WESS 011-614-9999(平日 月~金 11:00-18:00)

2018年6月9日 (土)
17:00 開場/17:30 開演
大阪・梅田BananaHall
info:キョードーインフォメーション 0570-200-888(全日10:00~18:00)

2018年6月10日 (日)
17:00 開場/17:30 開演
愛知・RADHALL
info:サンデーフォークプロモーション 052-320-9100(全日10:00-18:00)

2018年6月24日 (日)
17:00 開場/17:30 開演
東京・渋谷duo MUSIC EXCHANGE
info:インフォメーションダイヤル 03-5793-8878(平日13:00~18:00)

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