バースデーライブでみかこしが名探偵に!? 田淵智也もサプライズ登場!「ハピこし!ライブ2017“名探偵コマツ ~探偵たちの聖誕祭~”」レポート

小松未可子のバースデーライブ「ハピこし!ライブ2017“名探偵コマツ ~探偵たちの聖誕祭~”」が、11月4日に東京・マイナビBLITZ赤坂にて行われた。彼女が愛するアニメ『名探偵コナン』をオマージュした全編ストーリー仕立てのライブで、自身の曲の他に『コナン』の名曲の数々をカバーした。アンコールでは田淵智也(Q-MHz、UNISON SQUARE GARDEN)も登場し、熱いパフォーマンスを見せた。

『名探偵コナン』が大好きだと常々語っていた小松未可子は、この作品がきっかけでEDを歌っていた倉木麻衣にあこがれるようになったという。そんな彼女の原点ともいえる『コナン』をオマージュした、ひとつのストーリーが展開されるというのが今回のコンセプトだ。

ライブは『コナン』を思わせる映像劇から始まった。マネキン人形の女性“みかこし”と少年“名探偵コマツ”による劇で、そこに小松が声を当てている。

“ 願い事ひとつだけ” かなえることができるという魔法のブレスレットを盗まれてしまった“みかこし”が、メガネをかけた通りがかりの“名探偵コマツ”の探偵助手となって事件を解決しようと決意するというところから物語は始まる。

プロローグの後、ステージ上に登場した小松未可子本人。最初の曲は『コナン』のOPテーマだった「恋はスリル、ショック、サスペンス」(愛内里菜)のカバーだ。途中で「真実はだいたいひとつ!」というオープニングナレーションが入り、観客は大いに沸き立つ。
そして2曲目は自身の曲である「HEARTRAIL」で一気にぶち上がり、「MAGIC RADIO」は観客のコールがものすごい声量で響き渡る。小松もお立ち台に上って観客を煽っていく。
前回のツアーと同様にMCはなく、何曲かごとに映像が映し出されて、物語と共にライブが進行していくという構成。続いて映された映像では、犯人から「ギリギリノトコロヲ チョップシテ ヒメイヲアゲタラ ウタガエ」と書かれた手紙が届き、みかこしは「会場の観客をチョップして自白させる」と解釈してしまう。

もちろん実際にお客さんにチョップするようなことはなく、小松本人が登場して歌ったのが「ギリギリchop」(B’zのカバー)だった。賢明な読者の皆さんはもうお気づきであろう。映像の内容が次の曲のフリになっているのである。「ギリギリchop」はかなり意外な選曲だったようで観客からも驚きの声があがっていたが、見せ場のシャウトも迫力抜群。声の幅の広さはさすがである。
「My sky Red sky」はfhánaが編曲に加わり、towanaのコーラスが入った曲。ステージの右側からセンターに向かって手を伸ばし、まるでtowanaがその場にいるように歌う姿が印象的だった。「short hair EGOIST」ではラップが入って、ギターソロが荒ぶるすごい盛り上がり。

次は「犯人はおすしが描かれていたものを身につけていた」という情報に続き、「おすしのうた」が久しぶりに歌われた。ちなみにこの日のライブグッズで“おすしみかねこバッジ”というものが販売されており、ちゃっかりグッズの宣伝も行われていた。宣伝は基本(笑)。

「私を捕まえることができるかな?」というナレーションが入った「TRUTH~A Great Detective of Love~」はTWO-MIXのカバー。TWO-MIXの楽曲をカラオケではなくバンドで再現したところに、みかこしバンド(バンマスはQ-MHzの黒須克彦)のすごさが垣間見えた。

続く「Mysterious Eyes」はGARNET CROWのカバー。次の映像でみかこしに届いた犯人からの手紙は「ワタシハ ライシュウハツバイニナル シンキョクガ キキタイ」というもの。もはや犯人の手紙がただのリクエストカードになっていた(笑)。このリクエストに応えて、11月8日発売の新曲「Swing heart direction」を初披露。この曲はTVアニメ『ボールルームへようこそ』の第2クールEDテーマ。続いて歌ったのも同作品の第1クールEDテーマ「Maybe the next waltz」だった。

さて、事件はここで急展開を見せる。ステージ上にアタッシェケースが登場。この中に入った魔法のブレスレットを取り戻すためには4桁の暗証番号が必要で、間違った番号を入力すると大爆発するという。そこに入力する数字は“みかこしのエンジェルナンバー”だということが語られた。

「エンジェルナンバー」といえば、この日のために作られたといっても過言ではないバースデーソングのタイトルである。当然、この曲が歌われて、観客たちは「ハッピーバースデー!」のコールで誕生日を祝った。

もうすでに観客はみんな謎が解けていたようで、間奏で彼女が「私のエンジェルナンバーを教えて!」と問いかけると、観客が声を合わせて「1111!」と答えを叫ぶ。エンジェルナンバーとは彼女の誕生日、11月11日のことだったのだ。

こうして見事にアタッシュケースは開き、“願い事ひとつだけ”かなえてくれるブレスレットは彼女のもとに。謎は全て解けた!

事件解決を祝うように「Catch me if you JAZZ」「Lonely Battle Mode」で盛り上がった後、解決編の映像が流される。みかこしの推理によって、ブレスレットを盗んだ真犯人が名探偵コマツであることが判明。なぜブレスレットを盗もうとしたのかと問うみかこしに、コマツは「探偵でも、願い事のひとつぐらいあるさ」というセリフを残した。

物語の冒頭から伏線になっていたこのセリフの後に歌われたのが、「願い事ひとつだけ」(小松未歩のカバー)だったのは言うまでもない。そして、かねてからライブで歌いたかったという倉木麻衣の「Secret of my heart」を念願かなってついにカバー。他のカバー曲はアニメのOP・EDと同じサイズだったが、この曲だけはフルで歌われた。

物語はエピローグへ。名探偵コマツは実は探偵ではなく、“怪盗ミッド”(ミカコ+キッドの合成?)であることが判明。「これからは君たちが名探偵を名乗るといいよ」というセリフを残し去っていく。そして、『名探偵コマツ』というタイトルのロゴが『名探偵みかこし』へと変わるというのが物語の結末だった。スクリーンにエンドロールが流れ、エンディングテーマとして「純真エチュード」が歌われると、まるで劇場版のアニメを見終わったかような感覚だ。

恒例となっているアンコールの“ みかこ・し! ” コール( “ みーかーこ” のコールの後に“し!”と合いの手が入る)に応え、バンドメンバーと共に再登場したみかこし。MCなしでここまで一気に突っ走ってきたが、初めてMCのゾーンとなった。
「バンドの音の再現、すごくなかったですか!?」と興奮気味にライブ本編を振り返ると、物語に出てきた“願い事ひとつだけ”かなえるブレスレットの話となった。みかこしの願い事とは一体何だったのか? それは――。

「私はライブツアーがやりたい!」

スクリーンには“小松未可子LIVE TOUR「小松の夜のパレード 2018春」”という文字が映し出された。さすが、何でも願い事ひとつだけかなえてくれる魔法のブレスレット、仕事が早い(笑)。こうして来年2月の埼玉から始まり、4ヶ所で開催されるツアーが実現することとなったのだ。

そしてアンコール最後の曲、「Imagine day, Imagine life!」が披露されたのだが、ここでもサプライズが……!

「あれ? ベースの音が聴こえるのに黒須さんはベースを弾いてない!」という前フリ。すると、舞台袖から田淵智也(Q-MHz、UNISON SQUARE GARDEN)がベースを演奏しながら登場!田淵智也も加わってステージを駆け回ったり、お立ち台にみんなで乗ったり、ステージの端ギリギリまで行って煽ったりと、みかこしとバンドメンバーが大暴れ。観客も最高潮の盛り上がりを見せていた。

ストーリーと楽曲がリンクした構成、クオリティの高いボーカルと演奏。そして最後はライブの楽しさをこれでもかと見せつけて、“ハピこし!ライブ”は幕を閉じたのだった。

Text By 金子光晴

小松未可子バースデーライブ
「ハピこし!ライブ2017“名探偵コマツ ~探偵たちの聖誕祭~”」
2017年11月4日(土)マイナビBLITZ赤坂
<セットリスト>
M-1 恋はスリル、ショック、サスペンス(カバー)
M-2 HEARTRAIL
M-3 MAGIC RADIO
M-4 だから返事はいらない
M-5 ギリギリchop(カバー)
M-6 My sky Red sky
M-7 short hair EGOIST
M-8 真夏の夜のパレード
M-9 おすしのうた
M-10 Tornado voice
M-11 TRUTH ~A Great Detective of Love~(カバー)
M-12 Mysterious Eyes(カバー)
M-13 Swing heart direction
M-14 Maybe the next waltz
M-15 エンジェルナンバー
M-16 Catch me if you JAZZ
M-17 Lonely Battle Mode
M-18 願い事ひとつだけ(カバー)
M-19 Secret of my heart(カバー)
M-20 純真エチュード
<アンコール>
EN-1 my dress code
EN-2 Imagine day, Imagine life!

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