TVアニメ『ドラゴンボール超』新EDテーマ「遥」を収録したニューアルバムをリリース!LACCOTOWERインタビュー

国民的人気アニメ『ドラゴンボール超』の新EDテーマである「遥」を収録したニューアルバム『遥』をリリースする。LACCO TOWER。「薄紅」(2016年1月~3月)に続いて本作のEDテーマとなった「遥」はどんな曲になったのか。ボーカルの松川ケイスケとベースの塩崎啓示に話を聞いた。

――『ドラゴンボール超』のEDテーマとしては、以前にも「薄紅」がエンディングの映像と共に印象に刻まれているLACCOTOWERですが、おふたりの「記憶に残るアニソン」をまずはおしえていただこうかと思います。いかがでしょうか?

松川ケイスケ(Vocal) 心に残っているアニソンというとやっぱり僕は『幽遊白書』の「ア・リ・ガ・ト・ウ・ゴ・ザ・イ・ます!」ですね。

――馬渡松子さんの「微笑みの爆弾」ですね。

松川 すごい終わり方だなってあの頃、すごく思っていましたし、今も印象に残っています。

塩崎啓示(Bass) うまいこと、切れてますよね。『幽遊白書』と言えば、エンディングもすごかったよね。全部の楽器の音がユニゾンしてるんだよ。あんな曲はない。それがサビですから。本当にすごい曲!

松川 「アンバランスなKISSをして」だよね。あの譜割りはたしかに凄かった。あと、アニソンでもうひとつ、『オバケのQ太郎』のエンディングで「BELIEVE ME」(浜田良美)っていう曲があったんですよ。それが本当にいい曲なんです。でも知ってる人が少ないんですよね。それが悔しいくらい、いい曲なんですよ。ぜひ聴いてもらいたいです。

塩崎 ちなみに僕の、忘れられないアニソンは「ペガサス幻想」(『聖闘士星矢』OPテーマ)です。中学1年からバンドを始めたんですけど、最初はギターをやっていて、その時に流行っているCDに影響を受けて始めたのもあったんですが、小さい頃に聴いてきた音楽って身に沁みついているんでしょうね。めちゃくちゃロックで、あのリフはすごく頭に残っていて。どうしても弾いてみたくて、高校の時の初めてのワンマンライブでもこの曲をやりましたね。ロックの初期衝動になっていました。

――そんなLACCOTOWER。「薄紅」に続いての『ドラゴンボール超』とのコラボレーションとなりました。前回のタイアップを経た今の心境はどのようなものでしょうか。

松川 二回目となる今回のコラボもすごくうれしいんですけど、やはり最初のコラボとなったタイアップはうれしかったですね。『ドラゴンボール』は僕らも世代的に小学校低学年くらいの頃からずっと観ていましたから。小さかった悟空が大きくなっていくのにタイミングを合わせるように僕らも大人になっていったので。その作品で最初に抜擢されたときはうれしかったですし、いろんな人から連絡を頂いて影響も感じましたね。

――子供たちが耳にする、口ずさむ、そんな時間帯であり作品の楽曲を作られるにあたって、制作時の変化はありましたか?

松川 内部的には特にはないです。バンドがその曲をやるにあたって、何か変わったかというとそんなこともないんですけど、、普段のバンド活動をしていく中では出会わなかった年齢層のリスナーさんに「聴きました」と言っていただいたり、出会うことが出来た、というのはありましたね。元々僕らはロックバンドではありますが、「薄紅」のような曲調のものをそれまでやってきていなかったかというとそんなこともないですし。『ドラゴンボール超』のために無理して何かを書いた、というこもなかったですし、我々の作品を本当に選んでいただいたんだ、という感覚が強かったので。内部的な変化というよりも、外部からのお声が届いて変化してきたものはあるとは思います。

――これまでLACCOTOWERを知らなかった人たちとの出会いであったり、そこからの声、ということですね。今回「遥」でのタイアップのお話があったときにはどのようなお気持ちになりましたか?

塩崎 「薄紅」が最初で最後だと思っていたので、すごくうれしかったですね。本当に身近な、僕の姉貴の子供や同級生の子供が、食い入るように『ドラゴンボール超』を見ていて、自分が楽曲をやったことをとても喜んでくれていたので、それを再び、と思うとうれしかったです。

松川 一回目のときは信じられないような想いもあったり、すごくうれしかったんです。タイアップをやらせていただいたバンドあるある、というか、その番組やアニメが、すごく近く感じるんですね。だからエンディングが自分たちの曲ではなくなったとしてもやっぱりとても近く感じていたので、一回目に出来なかったことを今度はこんな風にしたいな、とか。作品のことを思いながら、前よりもさらに多くの人に「遥」が届くといいな、とか。初回とは感じることも少し違っていましたね。

――「薄紅」のエンディングの絵が家族の肖像のようなものでしたから、とても素敵な曲が記憶にも鮮やかですしね。そして今回は二度目のコラボ。二度目となると、どんなことを表現しようと思われたのでしょうか。

松川 今回はお話をいただいてから曲を書き始めた、ということではなかったんですね。元々あったこの曲を選んでいただいいた、というのが正解なんですけど。前回「薄紅」でやらせていただいて、今回の「遥」。我々LACCOTOWERの中でもビートが激しい曲だったり、bpmが速かったり、書いている内容が激しい感じだったりという曲と、この「遥」のような曲と、僕らのバンドの中では二極化しているようなところがあるんですね。それもあって先日は黒白歌合戦という、前半をバラードばかりの白、後半を激しい黒の部分で構成するライブをやったりもして、黒白ある僕らのアイディンティティを出したりもしたんです。そんな中で選んでいただいたのが「遥」で。我々としては清々しい気持ちで臨めたというか。この曲を選んでくれてよかったな、という想いはありました。

――決まってから、多少、変化はあったんですか?

松川 そうですね。アニメに則してと言うよりも今回はプロデューサーとして亀田誠治さんに入っていただいたことが大きいですね。アレンジを見直したり、歌詞も大幅に変化させるなど、あらたな部分はありました。

――作品がモチーフとしてあると、つい作品の世界観へと歌詞も寄せていってしまいそうですが、そもそもあった楽曲だとすると『ドラゴンボール超』とはどのような距離になっていったんでしょうか。

松川 前回の「薄紅」のカップリングに「奇々怪々」という曲を収録しているんですが、その曲はエンディングにはならなかったんですが、敢えて『ドラゴンボール超』っぽい曲を書いたんです。思いっきり、ベジータの台詞を中に入れたりとか(笑)。そういうところで遊び心を入れて、LACCOTOWERを初めて聴いてくれた人たちが楽しんでくれたらいいなと思ったりもしたんですが、今回は本当に、我々が素で出している白の部分をそのまま受け取ってもらって選んでいただいたので。「いいんですか?」という気持ちはありました。それでも制作のみなさんがこの曲が作品とシンクロしていくと感じていただけたんだ、と思うとうれしいですよね。

――その曲は、亀田さんが入ったことでどう変化したんでしょうか。

塩崎 僕は同じベーシストですし、亀田さんからどんなことを言われるんだろう……と少し構えてしまったところはありました。でもすごく尊敬する方なので、こんな経験できないだろうし、喰らいついていこうと思って制作に臨んだんですが、言ってくださるのは「ここは音を伸ばそう」とか「ここでは何もしなくて大丈夫」「君はいいベースを弾いているよ」と。本当に自分のベースをそのまま使ってくれますし、すごく自信をくださったんですね。まさに亀田マジック。大きなテーマで提案をしてくださったり、やってきたことを認めてくださって、それが自信になって、音にも出ているなと感じます。そういう意味では亀田さんが入って、より、今までやってきたことの中に、自分の引き出しの手前に正解があるような、シンプルな方程式を与えてくださいました。それで最終的に亀田さんが上物の弦を入れてくれたり、構成をいじるようなご指摘をいただいて、最後に「めっちゃ泣ける名曲が誕生しました」と言ってくれた。それがうれしかったです。僕らにとって初めてのことなんです、外部のプロデューサーを入れることは。15年やって初めてのことだったので、本当にいい経験になりましたし、勉強になりました。それがこの「遥」です。

――ますますLACCOTOWERの「素直な白」が明確になったんですね。松川さんはいかがですか?

松川 僕はどちらかというと、歌詞の部分でご相談させていただくことが多かったですね。歌詞を変えることが本来の目的なんですけど、どちらかと言うと亀田さんは、僕がどういう人間で、どういう意図の元この言葉を使っているかだったり、曲の全体の世界観としていい具合に残したいのはどこだろう、というのを会話の中でずっと探ってもらっていたような気がしていて。結果出て来たものは、一言一句に対してどうこうというよりもそこまでのプロセスを作ってもらった印象が大きいですね。だからあまり変えた印象はなくて、本当にいい形でやってもらったなという感覚がありました。

――実際、今回『ドラゴンボール超』とのタッグは2度目。どちらもエンディング曲ですが、アニメのエンディング曲というのは作品にとってどんな存在だと感じられますか?

松川 個人的には中学くらいのときにすごくテレビっこだったので、テレビの番組が終わるときに流れる曲というのは、アニメもそうですし、ドラマとかバラエティもそうなんですが、「終わって欲しくないけど終わっちゃう」という気持ちを掻きたてられているような感じがして。だからオープニングよりもエンディングの方が印象に残っているんですよね。次への期待感もそうですし、終わってしまうちょっと寂しい感覚であったり、ちょっと甘酸っぱいような想いを感じさせてもらう印象がありますね、エンディングには。

塩崎 僕も同じく、ではあるんですが、基本は「終わっちゃう」という余韻の中で流れるので、わりと切ない曲が多いと思うんですね。その後に次回予告が来る。そこまで含めた一話だと思うので、なんだったら本編に出て来たキャラクターがエンディングの映像の中でどんな表情をしているか、それだけでまたグッと来たりとか、今回はこんな話だったな、とまた想いを新たにしたり。事細かにエンディングから分析してしまうような感じもありますよね。今回の「遥」では、エンディングの最後のシーンで悟空と悟飯が2人きりになるんですよ。

――「遥」が始まるところも、今回の大会の出場者がずらっと流れて来ますよね。あの感じは、銀河を消すの消さないのと言っているけど、そこはピースフルで。

塩崎 たしかに。いろいろと想像しますよね。

松川 あー、たしかに。

――そんな「遥」を収録した3rdアルバム『遥』ですが、もちろん楽曲の「遥」がカギとなる一枚かと思います。でも3枚目、という位置にあるアルバムにはどんなLACCOTOWERを込めようと思われたのでしょうか。

松川 メジャーに来る前にインディーズで10年以上やらせてもらってきて、メジャーに来て2年とちょっと。もちろん僕ら、ロックバンドとして年齢を重ねてきたというのもあるんですけど、たとえば50代とか60代の方たちが流行に乗っているとかではなく、Tシャツにしてもワンピースにしてもその方が持っている雰囲気だったり、対面したときの声の温度や話し方のテンポとかで「この人素敵だな」と感じる方ってたくさんいらっしゃると思うんですが、その人自身から出て来る外見に左右されないアイデンティティが芽生えて滲み出て来ているからこその魅力になっている。幼い頃に「こんな風にギターが弾けたらカッコいいな」「こんな風に激しくステージングが出来たらカッコいいな」という見た目の憧れからロックを始めたのはあったんですが、ずっと日本語で歌ってきて、メジャーに来て最初に自分たちの名刺代わりのアルバムを出して、その次に深堀りした一枚を出した後に、自分たちに芯があれば入口なんて何でもいいんじゃないかと思ったところがあって。そうじゃなければこれから僕らはどんな風にロックを続けていくんだろう、と思ったんです。あまり外的な要因に関してはこだわるのをやめようという気持ちがあったので、今回のアルバムはこれまでとは違う感じで。白ベースのジャケットなんて初めてのことですし、アーティスト写真も白のキャンバスの上にいる感じで。それも初めてなんです。この白のキャンバスにどんな色が重なってもいいですよ、と。入口から入ってくれれば収録されている楽曲から僕らの気持ちは届くはずなので、そこから好きにあなたの色を重ねてください、と。そういう想いの強い1枚になりました。

――そんなアルバムを引っ提げてのツアーも待たれるLACCOTOWERですが、既に「遥」はライブでやっていらっしゃるとのこと。手応えはいかがですか?

松川 みんな、じっと聴き入ってくれています。でもアニメのエンディングじゃないんですが、その瞬間のエンディングを自分が歌い上げている感覚があって、うるっと来てしまいます。ツアーでもそんな想いを味わえるでしょうし、僕らも楽しみです。ぜひツアーに遊びに来ていただきたいです。

Interview&Text By えびさわなち


●リリース情報
メジャー3rdアルバム
『遥』
8月23日発売

品番:COCP-40093
価格:¥3,000+税

<CD>
1.遥(はるか)(フジテレビ系TVアニメ「ドラゴンボール超」エンディング主題歌)
2.喝采(かっさい)
3.純情狂騒曲(じゅんじょうきょうそうきょく)
4.葉桜(はざくら)
5.夜鷹之星(よだかのほし)
6.火花(ひばな)
7.擬態(ぎたい)
8.夕顔(ゆうがお)
9.葵(あおい)
10.夕立(ゆうだち)

M1 作詞:松川ケイスケ/作曲:LACCO TOWER/編曲:亀田誠治
プロデュース:亀田誠治
M2~10 作詞:松川ケイスケ/作曲・編曲:LACCO TOWER

●イベント情報
LACCO TOWER「遥」発売記念イベント
8月24日(木)タワーレコード福岡パルコ店 店内イベントスペース
19:30 START(19:00集合)
アコースティックミニLIVE&サイン会(出演:松川ケイスケ、真一ジェット)

8月26日(土)タワーレコード梅田NU茶屋町店6Fイベントスペース
13:00 START(12:30集合)
アコースティックミニLIVE&サイン会(出演:松川ケイスケ、真一ジェット)

8月26日(土)タワーレコード名古屋パルコ店 店内イベントスペース
19:00 START(18:30集合)
アコースティックミニLIVE&サイン会(出演:松川ケイスケ、真一ジェット)

8月27日(日)タワーレコード新宿店 7Fイベントスペース
12:00 START(11:30集合)
アコースティックミニLIVE&サイン会(出演:LACCO TOWER)

8月28日(月)タワーレコード仙台パルコ店 店内イベントスペース
19:30 START(19:00集合)
アコースティックミニLIVE&サイン会(出演:松川ケイスケ、真一ジェット)

詳細はこちら

●ライブ情報
“LACCO TOWERワンマンツアー「遥なる軌跡」”

LACCO TOWERワンマンツアー「遥なる軌跡」~遥なる仙台~
9月17日(日) 仙台MACANA
LACCO TOWERワンマンツアー「遥なる軌跡」~遥なる新潟~
9月24日(日) 新潟CLUB RIVERST
LACCO TOWERワンマンツアー「遥なる軌跡」~遥なる梅田~
10月1日(日) 梅田CLUB QUATTRO
LACCO TOWERワンマンツアー「遥なる軌跡」~遥なる福岡~
10月8日(日) 福岡Queblick
LACCO TOWERワンマンツアー「遥なる軌跡」~遥なる名古屋~
10月15日(日) 名古屋CLUB QUATTRO
LACCO TOWERワンマンツアー「遥なる軌跡」~遥なる高崎~
10月21日(土) 高崎clubFLEEZ
LACCO TOWERワンマンツアー「遥なる軌跡」~遥なるフィナーレ~
10月28日(土) Zepp DiverCity Tokyo

全公演
開場:17:00/開演:18:00
前売:¥3,800(税込)

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