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REPORT

2017.08.18

アニメ音楽のあらたな楽しみ方を提唱!初開催の複合型アニメ音楽イベント“リスアニ!PARK”レポート!

「リスアニ!」による複合型アニメ音楽イベント“リスアニ!PARK”が、8月12日(土)に東京・新木場STUDIO COASTにて行われた。アニメ音楽にまつわる声優やアーティストによるライブと、アニメ音楽を中心としたクラブ・イベントで活躍するDJたちのプレイを、入場者が各々のスタイルで自由に楽しむことができたこのイベント。トータルで約7時間、とにかく会場のどこもかしこもアニソン尽くしで、前日の雨雲を吹き飛ばしてしまうほどの盛り上がりとなった。

毎年日本武道館にて開催されている大規模ライブ・イベント“リスアニ!LIVE”、ライブハウスを舞台とした“リスアニ!CIRCUIT”、アニクラに特化した“リスアニ!ナイト”と、アニメ音楽を軸に様々なイベントを開催してきた「リスアニ!」があらたに提案するアニメ音楽イベント、それが“リスアニ!PARK”。新木場STUDIO COASTという広大なスペースを舞台に、メイン・ステージを含む2つのステージを常設した“CIRCUIT”エリア、屋内のDJブースとなる“ナイト”エリア、屋外にDJステージを設置した“PARK”エリアという計4つのステージでライブやDJプレイが同時展開された。

もちろんステージ間の行き来は自由。飲食ブースなどもあり、自分の気の向くままに会場を回遊しながらアニメ音楽を楽しむことのできる、新しいタイプのイベントだ。

前日の雨模様からなんとか持ち直し、曇りがちながらも日差しが時折顔を覗かせる程度の天気となったこの日、12時半の開場と同時にお客さんを野外ステージ“PARK”エリアにて迎えたのが、アース・スター・ドリームのメンバーとしても知られるDJあーりぃØ a.k.a 愛原ありさ。自身の好きな萌え系と夏っぽいアニソンをプレイするとの言葉どおり、『ひなこのーと』のOPテーマ「あ・え・い・う・え・お・あお!!」や「おジャ魔女カーニバル!!」 といった新旧のカワイイ楽曲を投入してガッツリと盛り上げていく。アース・スター・ドリームの楽曲をかける際にはステージ前で自ら振り付けを披露するなど、サービス満点のパフォーマンスでオープナーとしての役割を果たした。

一方その裏では、DJ MarGenal(アニラボ.)が“ナイト”エリアの一番手を担当。こちらは坂本真綾による松任谷由実の「やさしさに包まれたなら」のカバーでゆったりを幕を開け、fhánaや「ススメ☆オトメ ~jewel parade~」(『アイドルマスター シンデレラガールズ』)、「真夜中のスカイハイ」(『アイカツ!』)といった女性ボーカル曲を中心に華やかな流れを作っていく。終盤には森川美穂「ブルーウォーター」(『ふしぎの海のナディア』)からFIELD OF VIEW「DAN DAN 心魅かれてく」(『ドラゴンボールGT』)への懐メロ繋ぎで昔ながらのファンのハートもキャッチ。このように、複数のステージでそれぞれ違ったタイプのアニソンDJが同時に展開されているので、自分の好みに合わせてお気に入りのDJプレイを楽しむことができるのは、本イベントの大きな魅力のひとつだろう。

“ナイト”エリアではDJ WILDPARTYが二番手を引き継ぎ、初っ端からRayの「楽園PROJECT」という泣かせる選曲で攻める。この日はほかのDJ陣も「sign」「lull~そして僕らは~」などRayの楽曲をプレイすることが多く、彼女自身はこの7月に歌手活動を卒業したものの、その楽曲群はいつまでも残り続けることを改めて実感した。

中島 愛「TRY UNITE!」や松澤由美「YOU GET TO BURNING」といった鉄板曲をクイックプレイで縦横無尽に繋いでいくDJ WILDPARTYの裏では、DJ HACKからタッチした声優の白石稔が、陽光にさらされた“PARK”エリアをさらに熱くしていく。「もってけ!セーラーふく」など自身と縁深い作品からの楽曲も投入しつつ、V6「TAKE ME HIGHER」のプレイ時にはウルトラマン ティガのお面を装着するなど、小道具&マイク・パフォーマンスでも沸かせるスタイルはフリーダムそのもので、“自由”をテーマに掲げる“リスアニ!PARK”に相応しいステージだった。

本業のDJトークを挿みながら、fourfolium「STEP by STEP UP↑↑↑↑」(『NEW GAME!!』OPテーマ)などの最新曲から『ひだまりスケッチ』関連曲の連打という趣味性の高い選曲でガチぶりを示した吉田尚記、得意の特撮ソングで固め撃ちしつつ『プリキュア』楽曲も混入してみせた出口博之(モノブライト)と、“ナイト”エリアではディープなDJプレイが続く。

そして“PARK”エリアにはMONICOに続いて、RAB(リアルアキバボーイズ)が登場。唯一のダンス・アクトとなった彼らは、開幕からどうぶつビスケッツ×PPP「ようこそジャパリパークへ」で一気にスタートダッシュを決め、そこから夏の野外にもってこいのangela「全力☆Summer!」、ClariS「ヒトリゴト」などを、オリジナルの振り付けで披露していく。ステレオタイプなオタク風の見た目に反したブレイクダンス仕込みの大技を連発しつつ、MCでは夏クールのアニメ話に花を咲かせ、幕間にはコントも用意と、親近感の沸く楽しいステージで観客を魅了した。

夏の野外でも空条承太郎のコスプレで貫き通したDJシーザー、自身が監督した『機動戦士ガンダム00』楽曲をふんだんに盛り込んだ水島精二など、各フロアでそれぞれが持ち味を活かしたDJプレイを披露するなか、いよいよ“CIRCUIT”エリアが開放される。


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