リスアニ!WEB – アニメ・アニメ音楽のポータルサイト

REPORT

2017.08.14

演劇とライブで魅せるBプロステージ!「B-PROJECT on STAGE『OVER the WAVE!』」舞台公演ゲネプロレポート!

演劇とライブで魅せるBプロステージ!「B-PROJECT on STAGE『OVER the WAVE!』」舞台公演ゲネプロレポート!

総合プロデュース:西川貴教、 企画・原作:志倉千代丸、キャラクターデザイン:雪広うたこの豪華制作陣も話題となった『B-PROJECT』を原作とした「B-PROJECT on STAGE 『OVER the WAVE!』」。その「舞台公演」が、7月28日~8月6日まで、天王洲 銀河劇場にてが上演された。ここではゲネプロの模様をレポートする。

キタコレ、THRIVE、MooNs、そしてKiLLER KiNG。目の前の煌びやかな光の中でスポットライトを受けながらステージの上に立っていたのは、見紛うことない彼らだった。総勢14人の『B-PROJECT』がそこにいたのだ。「永久パラダイス」で幕を開けたこのステージ。アイドルとして日々を過ごす彼らの時間にスポットを当てるのはと同じ。煌びやかなアイドルとしての時間だけではない、個性豊かな彼ら、一人一人のキャラクターをキャストの一人一人が細かく表現していく。そこはまさに『B-PROJECT』の世界が広がっていた。彼らの葛藤や友情、絆、そして夢への強い想いを皮膚感覚で感じさせる舞台は期待感の中、幕を開けたのだった。

「自分はアニメをリアルタイムで見るほど原作が大好きなので、出演が決まったときとても嬉しかったです。この作品が舞台化したら面白いものになると思って見ていたので、こうしてキャストとしてこの場にいる事が夢のように思います」と出演が決まったときのことを訊ねられたキタコレ・北門倫毘沙役の佐々木喜英が語ったのは公演前の会見でのこと。同じ場でTHRIVE・金城剛士役の岸本勇太も「僕は舞台自体が初めての挑戦になるんですが、金城剛士という役を研究していくうちに、1人のアーティストとして尊敬できる部分もあると思いました。そんな役を自分がやらせて頂くからには、歌の部分はもちろん、熱い金城剛士を演じられたらと思っています」と話す。アニメには登場しなかったものの『B-PROJECT』のユニットとしてファンからの人気も高いKiLLER KiNGのリーダー的存在で、先輩ユニットのメンバーとはバンビ時代からの仲間でもある不動明謙を演じる大平峻也は「KiLLER KiNGはユニットの中で一番新米のグループなんですが、それだからこそのフレッシュさがあります」と新登場となるキラキンを説明。メンバーの意気込みも意識も高いこの舞台。MooNs・釈村帝人役の平牧仁は会見の最後に「お客さんあってのアイドルだと思っているので、今回で僕たちは晴れてアイドルになれます。稽古のときからお客さんを意識してきたので、観客参加型の舞台になっていると思います。何度見ても楽しめる舞台となっていると思うので、ぜひ遊びに来て下さい」と笑顔を見せた。そんな彼らの言葉通り、キラキラと輝くアイドルと、彼らのステージを盛り上げる客席との一体感ある『B-PROJECT』の舞台はスタートを切ったのだった。


リアルでは先頃発売になったばかりの『B-PROJECT』メンバー14人によるアルバム「S級パラダイス」(7月19日リリース、White、Blackそれぞれのバージョンで収録曲も違う)の制作をしているというある日の彼らの様子から物語は始まる。普段からそれぞれカラーのあるユニットに所属しながらも『B-PROJECT』メンバーとしての仲の良さも感じさせるこの場面で、夜叉丸(井深克彦)がビッグニュースを持ってくる。この夏の特番26時間テレビの中で放送される音楽特番に人気急上昇中の『B-PROJECT』が出演することが決まったのだ。さらに音楽特番のMCに、『B-PROJECT』の中の一グループが抜擢されることも発表される。MCを務めるグループは夜叉丸が、これからの彼らの活動を見ながら決めることに。MCの座を賭けて、各グループは精一杯に活動に臨むことになる。


先に記した会見において、それぞれのグループのカラーについて、「キタコレは一番人数が少ないので、少人数でもパフォーマンス力がある2人が揃っていると思います」(佐々木)「キタコレはいちばん存在感があるグループだと思っています」(是国竜持役・とまん)「THRIVEのメンバーは全員が“自分が一番だ”と思って活動しています。そのせいで衝突したりすることもあるんですが、そこは阿修くんがうまくまとめてくれます。バチバチしながらも、ほかのメンバーに愛を伝える暖かいシーンもあるので、そこに注目していただきたいです」(愛染健十役・藤田富)「MooNsはバラエティ担当のようなグループなんですが、明るく元気っていうと怒られやすいイメージですが、なるべく怒られないように僕がバランスを取ると言うことに徹しています」(増長和南役・田口涼)「KiLLER KiNGはわかりやすくキラキラしているグループだと思います」(寺光遙日役・滝澤諒)とメンバーは語っていたが、その通り4者4様、14者14様の『B-PROJECT』。キャストが自身の演じる役、そしてグループの色を原作をリスペクトしつつ最大限まで引き出しているからこその、カラフルな舞台が展開していくのだと感じられるほど、彼らの演技は熱が入っている。それぞれがグループとしての個性を出し、ほかのグループには負けない、と気を吐きながら、毎日の活動を精一杯に頑張っている中、デビューに際してキタコレ、MooNs、そしてTHRIVEに遅れを取っているKiLLER KiNGは焦る気持ちに蓋をして、真摯に必死に頑張っていた。特にTHRIVE結成時にはメンバー入りもあり得た明謙は、ことのほか強く熱い想いを抱いて必死に頑張っている。そんな彼らを見ていたのは――――。


 ライブシーンはパワフルに煌びやかに華やかに。そして日常パートは観客の身近にいる彼らを思わせるほど客席に近い存在感で展開されていく本作。ライブではペンライトを振って、推しのユニットを応援出来るのもこの舞台の魅力であり、はたまたしゃべっているキャラのみならずその場にいるキャラの一人一人が『B-PROJECT』の時間を体現しているのもまた魅力だ。2次元の彼らを見て心躍らせて来たファンは目の前に現れた彼らにまた心が躍り、何気ない会話から、その歌声から『B-PROJECT』のメンバーの絆や熱い想いを受け取ることで胸がときめくこと間違いなし。画面で、CDで聴いていた名曲たちがライブパフォーマンスで圧巻の躍動感を持って響くと鼓動が早まっていくように感じられるはず。『B-PROJECT』を応援しているファン(A&R)にとって、彼らの活躍を間近で体感できるなんて、これほど楽しい場所があるだろうか。まだまだ続くこの公演。あの日、あの場所で、と思い出し、また明日への活力となる、そんなB-ROJECTの姿をその目に焼き付けて欲しい。


ゲネプロを終えたときにとまんは告げた。「普段から仲のいい『B-PROJECT』のメンバーの良さを、この舞台を通して沢山披露していきたいし、『B-PROJECT』の良さを僕らでより一層大きくしていけたらなと思っているので、みなさん、よろしくお願いします」と。活き活きと呼吸し、音楽を全身全霊で鳴らす『B-PROJECT』の一世一代のパフォーマンスは圧巻。もう一度、伝えたい。幕が開いた瞬間からの『B-PROJECT』14人は、一瞬たりとも見逃せない!と。

Text By えびさわなち


●公演情報
B-PROJECT on STAGE
『OVER the WAVE!』
THEATER 7月28日(金)~8月6日(日)@銀河劇場
LIVE 8月16日(水)、17日(木)@Zepp Diver City Tokyo

【CAST】
佐々木喜英/とまん
岸本勇太/三谷怜央/藤田 富
田口 涼/木津つばさ/上仁 樹/千綿勇平/平牧 仁
大海将一郎/滝澤 諒/大平峻也/川上将大
井深克彦/五十嵐麻朝
ほか

【STAFF】
原案・原作:MAGES.
脚本:香村純子/MAGES.
脚本協力:登米裕一
演出:伊藤マサミ
振付:Sup!!
主催:マーベラス/MAGES.

© MAGES./STAGE B-PROJECT

関連リンク

SHARE

RANKING
ランキング

もっと見る

PAGE TOP