映画『この世界の片隅に』公開記念 音楽担当・コトリンゴ インタビュー

1944(昭和19)年、広島で暮らす18歳のすずは、突然の縁談により軍港の街・呉へと嫁いでいく。新たな家族に戸惑いながらも、持ち前のおっとりした雰囲気で周囲を和ませ、慎ましくも幸せな日々を送っていく――。
こうの史代原作の傑作マンガ『この世界の片隅に』を『マイマイ新子と千年の魔法』の片渕須直監督がアニメ化するという、運命的な出会いが実現した。
戦時中の広島を舞台にした作品と聞くと、教育映画のような身構え方をするかもしれないが、本作はときにコメディといえるほどのユーモラスさを見せる。そんな片渕の語り口にさらなる感情を添えてくれるのがコトリンゴの音楽だ。彼女の弾くピアノの音はときにリズミカルでときに静謐(せいひつ)な音を奏でる。さらに流麗なストリングスや楽器以外のものを使うなど、独特の音楽を創り出すクリエイターだ。さらにボーカリストとしての彼女は聴く者の想像力を掻き立てる歌声を持つ。音楽制作の様子を聞いた。続きを読む

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