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REPORT

2016.05.26

楽しみきったツアーファイナルは、参加者全員が“優勝”! “i☆Ris 2nd Live Tour 2016 ~Th!s !s i☆Ris!!~”東京公演レポート!

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5月21日、声優アイドルユニット・i☆Risの全国ツアー“i☆Ris 2nd Live Tour 2016 ~Th!s !s i☆Ris!!~”のファイナル公演がZepp Tokyoにて開催。前回よりも公演箇所を増やした1年ぶり2度目の全国ツアーを経て、約1年ぶりにこのステージに帰ってきた彼女たちはニュー・アルバムの楽曲はもちろん鉄板曲も、磨きに磨き上げたパフォーマンスを超満員のファンに魅せつけてくれた。

夢舞台を実現させてきた曲で、1年ぶりの舞台に凱旋

宮殿を模したかのような、6本の柱とゲートからなるセットを眼前に、フロアには今や遅しと開演を待ちわびるファンがぎっしり。そんなファンに向けて、今回影ナレで諸注意の説明を担当したのが久保田未夢。“わんわん王国のお姫様”である彼女が、「ちゃんと聞いてますか!?」「よしよし」などの観客とのアメとムチを使い分けた掛け合いも絡め、楽しくかつビシッとそのお役目を果たしていた。

そして迎える開演のとき。interludeとともにライトアップされるステージ。その6本の柱が各メンバーのイメージカラーに染まり、今回のツアータイトルがレーザーで刻まれたところでメンバーが登場。「ドリームパレード」からライブスタートだ。思えば1年前に同じくZepp Tokyoで初披露されたこの曲は、この1年で彼女たちにまたあらたな経験やうれしい体験をもたらしてくれた。そんなこの曲以上に、ツアーファイナルにふさわしい楽曲はないだろう。だからだろうか、リーダー・山北早紀の気合いの入りっぷりが段違いのように感じられた。もちろんどのメンバーも毎回全力投球なのだが、この日の彼女にはそう感じさせる何かがあった。もちろん、フロアもこのキラーチューンからのスタートで大盛り上がりで、続く「ブライトファンタジー」でそれはさらに加速。久保田・澁谷梓希の笑顔での飛び出しも印象的だ。さらに、ここで早くも鉄板曲「§Rainbow」が登場。この曲ならもちろん、ファンを全力で煽るのは芹澤 優の役目だ。Bメロ、自身のイメージカラー・ブルー多めのペンライトの光とともに、ソロパートで自身の名を呼ぶコールを一身に受ける芹澤。2コーラス目での飛び出しでは、両手を耳にあててその声を精一杯感じようとする。そこからの茜屋日海夏とのペアダンスもバッチリ。後奏では若井友希もフロアにマイクを向けて煽り、この至上の序盤を後押ししていた。

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怒涛の3曲が過ぎ、ひと息ついたMCタイムでは山北が「悔いが残らないように世界でいちばんアツい夏にしましょう!」と意気込みを語り、恒例の自己紹介&挨拶へ。ここで芹澤が持ちだした言葉が、本稿でもタイトルに冠したフレーズ“優勝”だ。ツアー中に知ったというこの言葉。「ゆうちゃんの優は、優勝の“優”じゃない?」と語ったところで山北からツッコまれるも、「今日も調子に乗って頑張っていきまーす!」とおどけて明るく締める。続く茜屋はこの熱気を受けて、自己紹介の口上を「出だしから、汗も滴るいい女!」と少々アレンジ。その後も、アツくファンを煽る。また、女性ゾーンの盛り上がりが急激に高まったのが澁谷のターン。いつものように男女に分けたコール・アンド・レスポンスに加え、この日はメガネ・コンタクトなどのバリエーションも加え、あまねく会場全体のボルテージをさらに引き上げた。

怒涛の新曲ラッシュで、レベルの高さを再認識

その熱量を受けて、そのまま「ユメノツバサ」から「ココロノヲト」へのメドレーへとなだれ込む。前者のイントロの羽ばたきに象徴されるような、しなやかさとキレをともに要求される振付が入り交じる2曲。その両方をメリハリしっかりこなすことで、観客も楽曲に気持ちをスッと入れられる。さらにそのテンションを引き継ぎ、最新アルバムより山北・芹澤がデュエット曲「Over the future」をシリアスに披露。顔を見合わせて歌唱しバッチリなハーモニーを届けたりと、ふたりの信頼関係の厚さも感じられる1曲だった。
そして続く若井のソロ曲「My Bright…」は、とにかく圧巻のひと言。頭サビ明けの「My Bright…」のひと言から、まずゾクリ。生だからこそ触れられる、そのひと言に込められた想いは、楽曲が本格的に始動すると歌声に乗って爆発する。ダンス的な振付がほぼないため、特に2コーラス目でのモニタースピーカーに足を乗せるなどのパフォーマンスはロッカーのよう。ラストフレーズ「葛藤の先へ」とともに彼女の背後から赤色のレーザーが伸びるのも、歌詞や彼女の想いとリンクする素敵な演出だ。
と、気づけばステージ後方の各ゲートのもとにメンバーがスタンバイ。その周囲の電飾もメンバーカラーに染まれば、「鉄腕ガール」のスタートだ。序盤はゲートを活かしたパフォーマンスを見せ、サビになった瞬間に6人がハツラツと飛び出してくる。そのサビではたくましかった振付も、サビが開けると一転キュートになり、タイトルをズバリ表す。この曲で終始楽しそうな表情が目立ったのは茜屋で、彼女のソロパート「大好きだよ」にはフロアから「俺もー!」との声が上がっていた。
そんな茜屋と、久保田と澁谷の3人による楽曲「Secret Garden」がネクストナンバー。トライアングルから直線、またトライアングルに……というフォーメーションの移り変わりが実に美しい。この曲でも茜屋のノリっぷりは続いており、上半身の動きの優雅さと、体の軸の残し方の美しさには舌を巻いた。そして弧度は全員で、切ないフロアナンバー「Baby…」を続ける。澁谷の、1-Aメロのフェイクの入れ方や、表情・歌声両面からこの曲に入り込んだことがわかる山北の姿が印象的なこの曲、全員が特にそれぞれの振付やフォーメーションのキレをほかの曲よりも一段と高めていた印象で、大サビ前のダンスタイムでの全員の動作の連動からは、片時も目が離せなかった。

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アルバム曲を中心とした7曲連続披露を経て、ここで改めて1曲ずつの振り返りへ。それぞれがお気に入りのナンバーを思い思いに紹介するなか、「My Bright…」の話題では「イヤモニしててもみんなの声がちゃんと聴こえた。ありがとうございます!」と若井から感謝の言葉が。熱と熱とがぶつかり合った1曲だったことを、ここでも改めて再確認できた。

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