セブンスの伝説の扉が開く。「Tokyo 7th シスターズ」ニュー・シングル「SEVENTH HAVEN」リリース記念・茂木伸太郎総監督×水瀬いのりスペシャル対談!

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お互いに通じる感性を感じる2人

──さて、今回は対談ということで茂木さんと水瀬さんのお互いの印象、レコーディングなどで感じるものづくりのスタンスなどについて伺えますか。

水瀬 長い期間関わるゲームアプリのお仕事としては、私は「ナナシス」が一番長いんですね。アイドルものでこうやってユニットを組んで歌うのも初めての経験で。オーディションを受けたのも3年前? とかで。

茂木 水瀬さん17歳でしたもんね。17歳……衝撃でした(笑)。

水瀬 そうでした。そのときの茂木さんの初めての印象としては、この作品をこうしたい! という想いがものすごく明確に出ている方でした。その頃の私はまだお仕事の経験も少なかったので、オーディションでもすごく緊張していました。実は私が最初に受けたのはコニー役ではなかったんです。当時は自分が演じられる幅も自分の眼が届く範囲の狭いもので、自分に合いそうな役を希望して安全な場所を拾っていたんですね。だからコニーのような喜怒哀楽の激しい破天荒な役を演じるのは無理かなぁ……と思っていたので、当日コニー役の演技を振られて、しかもその役に決まって、正直最初はすごく不安だったんです。でも最初のアフレコのとき、茂木さんが一緒に、ものすごく丁寧にコニーの演技を作っていってくださったんです。コニーはどの子のシナリオにも登場するからものすごく登場シーンが多いんですが、そのひとつひとつで「この子(アイドル)はこういう子で、このシナリオでのコニーはこういう立ち位置なんです」と教えてくださるんです。私はそれをこんな風にひとつひとつ教えていただけるなんて思っていなくて。

茂木 そうなんですか?(笑)。

水瀬 それは自分で見つけないといけないんだろうな、そういうことはもっと別の場所で(スタッフ間などで)されることだろうと思ってたんです。だから作品やキャラクターの土台を作っていく輪に自分が入れていただけることがあるなんてその頃の私は思っていなくて、キャラクターを作るチームに自分も入れることがすごくうれしかったんです。総監督の方が直接立ち会って、自分が演技に迷ったり間違ったときは正してくれて。言われてついていくというより、みんなが同じラインを歩いているような気持ちになれたので、私も声を演じる立場で作品に関わって、それが皆さんに届いていくんだな……ということを実感できました。そういう収録を積み重ねていったんです。私の中でキャラクターがどんどん大きくなっていって、最初は不安だったコニーという役に対して、自分の中でこうしてみよう、こうしたいというアプローチがたくさん生まれたのはきっと茂木さんの言葉があったからだと思います。導いてくださった感じです。

──今は水瀬さんは明るく元気でキャラクターをたくさん演じていますが、そういう新しい扉を開いてくれた感じですか。

水瀬 そうです。私にとってはすごく大きなキーになったキャラクターです。

──なるほど。茂木さん的に、水瀬さんにコニーを演じてもらおうという感覚はどのあたりから生まれたんですか?

茂木 これは水瀬さんの印象は、に対する答えとイコールになると思うんですが。17歳の水瀬さんにお会いしたときに僕はまだ水瀬さんのことを知らなくて、一緒にオーディションを受けていただいたたくさんの方の中のひとりだったんですね。なんですけど歌いだした瞬間、演じだした瞬間とにかく僕には圧倒的に感じられたんです。信じられないぐらいの人が来たなと、正直驚愕しました。スペシャル・ワンというか、この娘は違うんだ、と思いました。この才能は人の人生を変えてしまうくらいのパワーがあるなと感じたんです。それで一体どんな人なんだろうと少し話してみて、すごく内に秘める人なんだなと思いました。その表面には出ていない内に秘めた何かを感じたんだと思うんですが、その後あれよあれよという間に水瀬さんは大人気になっていったので、僕からしたら「ほら、やっぱり」という感じなんです。だからそれは本当に心底自慢です(笑)。こうやってお話していても、水瀬さんの感受性はひとつレベルが違うなと感じます。物語に対する感じ方、ニコやコニーに向ける視線、演じるということに対する考え方とその表現。生き方というか。こういう人は稀だと思うので、今日話していて僕はすごく楽しいです。それから感受性やクリエイティブの話とはまた別なんですが、ちょっと見ている世界が自分と似ているような気がしたりしています。

水瀬 わかります。お話しているときに、話のフィールドが近いというか、伝わってる感じはすごくあります。

──水瀬さんの演じる姿勢について伺いたいんですが、水瀬さんは役柄にすごく入り込む感性的な部分も感じるし、一方でキャラクターのあり方を考えぬいているようにも見えます。そのあたりのバランスはいかがですか。

水瀬 私台本はあまり回数だけ多く読めばいいとは思っていなくて、読んでここがわからないな、と思ったらわからないまま現場に行ってしまったりもするんです。自分が見つけた答えが正解とは限らないので、自分ひとりで考えすぎて迷路に入ってしまうよりは、わからないところにはクエスチョンをつけて、現場でこういう風にわかりませんと聞いたほうが正解に近づけると思うので。だから自分ひとりで答を導き出そうとはあまり考えなくて、ここがわからないなと思いながら現場に行って、それがわかっていくのが私にとってすごく気持ちいいんです。作り手の方に直接「これはこうなんです」と言っていただくなかで自分の中に入ってくるものって、家で読んでいるときに感じるものとは全然違うんです。特にゲームの収録はひとりで行なうものなので掛け合いをする相手はいないんですが、世界の中でこういう意味があるやりとりだから、ということを聞いていると、そのシーンで話している相手の声が聞こえてくるような、台詞が浮き出てくるような感覚があるんです。だから頭で演じるか感覚で演じるかという部分で言えば、私は直感で音を出すタイプだと思います。事前準備を完璧にというタイプではないので、よく漢字を間違えるのは直したいです(笑)。

茂木 英語もね(笑)。

水瀬 英語も読めません(笑)。

茂木 水瀬さんが収録中に英語が読めなかったりするのがかわいくて、収録ブース側でみんなで悶えてます。もちろん好意的な意味で。ほんとかわいいなと。

──役柄に対する対応力の天才的な部分と、英語が読めなかったりするギャップがあるんですね。

茂木 そうなんです、水瀬さんはすごく普通な部分もあって。このあいだ、今ほしいものって何かある? って話をしていたら、電動自転車って答えるんですよ(笑)。かわいい。普段の才能を見ているから余計に、こういうところは普通の女の子なんだなぁと。

水瀬 (笑)。

茂木 世の中に今どーんと来てるあの水瀬いのりが自転車に乗るんだと。

水瀬 乗りますよ(笑)。

茂木 17歳の頃から見ているとね、そういうところがかわいくてしょうがない。話を戻して、水瀬さんは感覚で演じると話してましたけど、その前提になる思考や視点の高さのレベルが違うんだと思います。才能の底が知れないというか、役者さんでありつつ、気質がクリエイターなんだと思います。水瀬さんが自身で作るものってきっとすごく魅力的だろうし、見てみたいと思っています。

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──なるほど……ところで茂木さん、今更なんですけど、年明け髪の色がいきなり明るくなったのは何か心境の変化とかはあるんでしょうか。

茂木 あははは(笑)。僕は作り手として作り方を選べないタイプで、自分のそのときの気分を作品に定着させるタイプなんです。一部、作品と自分を切り離せないところがあるというか。昨年5月の1stライブ後に「ナナシス」がちょっと注目されるようになって、いろんなやり取りが増えるにつれて、見なければいけない事や考えなければならないことも増えていき、良いことばかりではなく、もやもやしたり、現実に深く落ち込んだりするようなことも当然あるんですよ(笑)。それで、「Project-2030」はそういう気分を持ったままやるべきだと思ったんです。いろいろと溜め込んだものを世の中に向けて、世界に向けてどかんとぶつけたのが当時のセブンスシスターズだと思うので。だから作品に自分の気分を定着させるように、今の自分の気分を反映させたのが金髪なのかもしれません。って仰々しく言っても、個人レベルで言えばただの気分ですけど(笑)。

──水瀬さんは「SEVENTH HAVEN」の収録のとき、茂木さんの髪色が変わっていてびっくりしませんでしたか?

水瀬 あー、でも。そんなにびっくりはしなかったです。お話してたらいつもの茂木さんだったので。

茂木 実はセブンスシスターズの6人に収録で会って、金髪について何も言わなかったのは水瀬さんだけですね(笑)。今日はじめてコメントをいただきました。

水瀬 初出しです(笑)。見た目が変わっても一緒なので。気分によって見た目から変えたいなって気持ちはすごくわかります。私もチャレンジするときはちょっとイメチェンしたり、爪の色変えたりしますから。

──水瀬さんは実際にえいって変えちゃう方ですか?

水瀬 私は何かひとつの型にハマったりとか、縛られる感じがあまり好きではないので、いつも自分がやりたいことに自由でいたいと思ってます。それでいいこともわるいこともあると思うんですけど、一度しかない20歳の時期に自分には嘘をつきたくない気持ちが強いので、去年も切りたいなと思って髪を切ったりしましたし、長いのが恋しくなってウィッグを買ったりもしてます。わりと思い切って変えちゃうほうです。

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