angela年末の風物詩、「ミュージック・ワンダー★大サーカス2015」ライブレポート!

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年の暮れになると我々の前に姿を現す、angelaの「ミュージック・ワンダー★大サーカス2015」(以下、MWGC)。2003年のスタートから数えて10年目となる2015年は、12月28日、29日という2Daysでの開催となった。

開演前から、ホール内に足を踏み入れれば自由に歩き回るクラウンに遭遇。席についたぢぇらっ子(=angelaファン)だけではなく、会場警備員を巻き込んでのパフォーマンスで会場を沸かせていく。MWGCを作り上げる上で欠かせない存在であるクラウンたちだが、彼らがステージに上がり、大きなスイッチレバーを倒せば、それはライブスタートの合図。最高のエンタテインメントショーの幕が上がる。

流れてきたのは、ソプラノが印象的なあのイントロ。客席は歓声を上げ、angelaのふたりを呼び寄せるかのように「ULTRA angela BEAM」(新公式ペンライト)を振り、“follow me follow you”と大きな歌声を響かせる。サビに入る直前の“そこにいますか?”でもぢぇらっ子の声は大きく美しく、思わず胸が熱くなる。1曲目ながらatsukoも、曲のラストでの“follow me follow you”を繰り返し何度も何度も叫ばせる、そんな熱い「イグジスト」だった。

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すでに熱気に満ち満ちたフロアだったが、まずは1曲だけで最初のMCへ。「fripSideでーす」「アイドルマスターシンデレラガールズでーす」という最早定番、前日と同じネタで挨拶を終えたatsukoは、「昨日はMCが長すぎたという噂が各所であったので今日は……もっと長く!」と言いつつ、しかし2曲目へ。「イグジスト」などの戦意高揚系曲で名を馳せたangelaだが、「ANGEL」のようなストレートなバンドロックを対比で聴かせられるのも大きな魅力。そして次に来たのは金管隊とダンサーを引き連れての「in your arms」。どんなテイストの曲を作っても際立つメロディーライン、それらの楽曲に負けないクリアななボーカル、二人の才能をひしひしと感じずにはいられない流れだ。

勿論、MCもangelaライブの醍醐味。近年、わずか数分の出演というイベントでも客の心をつかんで帰るangelaだけに、そのワンマンともなれば言わずもがな。年々可愛く面白くなっていくatsukoと年々男気を溢れさせるKATSUは、MC中に次々とネタを繰り出す(ちなみにこの日の天丼ネタは、前日に「1階をないがしろにした」ということを受けて逆に1階をすぐスルーする→1階の客「えーっ!」など)。ここまでで30分近くを経過したもののいまだ3曲を終えただけ、という濃厚な時間だった。

そして、ぢぇらっ子とともに新グッズの扇子で踊る「二十四節気恋歌」、KATSUが太鼓を叩く「騎士行進曲」、クマスター登場+クラウンが曲間でマジックを披露するパーティソング「cheers!」に、トリを務めた2015年アニサマの思い出話(=いつも手にしている「棒」が見当たらずに探していた)や、『ミス・モノクローム』に出演した際の感想などをMCで挟みつつ、ライブは進んでいく。

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「愛すること」「ホライズン」を終えたところで、言わずにいられないというテンションでatsukoは、前日に「愛すること」を歌ったときの様子を語り始めた。「愛すること」を歌う後ろには、灯籠流しなど、カノンの名シーンが流されていた。『ファフナー』屈指の名シーンではあるが、前日はそこで会場からすすり泣く声が聞こえるほどで、「嗚咽ってああいう声なんだ」とatsukoは驚愕したようだ。「感極まってライブとかで泣くこともあるじゃないですか。でもしくしくと泣く感じかなと思っていたら、『っっうっ、うぅっ!』みたいな。私こう(横向きで)歌ってて、(顔だけを客席に向け)「え!?」って」「なんかすごい悪いことしちゃった気分に」と話した。そこでKATSUは、前日が『K』を、この日が『ファフナー』をフィーチャリングしたセットリストであると告げる。そして「本日だけの『蒼穹のファフナー』スペシャルミュージック・ワンダー★大メドレー・クロッシングスタート!!」(atsuko)。途中の「約束」ではatsukoがアカペラで聴かせる場面もあり、緩急織り交ぜ、ファフナーとの歴史を感じさせるメドレーに仕上げた。

続く最後の曲は「その時、蒼穹へ」(その前に長い客席とのやり取り、例:atsuko『風が語りかけます。うまい、うますぎる』客席『十万石饅頭!』、atsuko『100人乗っても』『大丈夫!』……、などがあったが)。『EXODUS』の劇中での使用が印象に残る曲で締め、ファフナーデーを一旦締めてみせる。

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一転、アンコールでは復活が待ち望まれた「ドメスティック・ラヴバンド」が1階席から登場。客席の間を縫っての行進でステージに向かうと、ドメラバ版のangela“パイセン”の曲やアニソンカバーを披露。atsukoならぬ愛子はドメラバっ子に対する感謝を語り(トーク中はKATSUと田中(仮)が常にセルフでエコーを担当していた)、歌唱中に最前列のファンの女子と握手を交わしてもいた。

アンコール第2弾でようやくangelaとバンドメンバーが登場。ぢぇらっ子との熱いアンコールタイムを形成するが、atsukoはPeace of mindの前に今の隠さぬ想いを語り出す。
「二日間ありがとうございました。昨日も今日もこれまでの道のりも、振り返ってみるといろいろあったんですが、当たり前のようにライブが出来ていて、イベントも最近はすごく増え、どこでもアニソンを聴ける状況だな、って思うんですよ、だから今日じゃなくてもまた今度行けばいいや、って気持ちになってもおかしくないと自分でも思うことはあるんですが、今年は思いもよらなかった別れというか、会いに行けばいつでも会えた人に会えなくなったということがあったんですよ。そういう何回か『えぇー⁉︎』てなるようなことを経験して、いつもこういう楽しいメンバーと馬鹿なことばっかりやったり壁にぶつかりながらも笑って終わってしまうライブとかリハーサルと歌曲作りだったりというのが、『えぇーっ⁉︎』なんだと、と皆の姿を見て感じることがあります。『永遠』ではないんだと今年は知りました。でも、こうして歌える機会があるというのは本当に幸せだな、一瞬一瞬を大切にしていきたいな、と思います。デビューして12年の私達の、感謝の気持ちを込めて歌います」
会場全体が一つになり、その証を形として残そうとatsukoは、ラスサビで「一緒に歌ってください」と言い、会場全てが共有する思い出を作った。

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「Shangri-La」を歌い終え、撮影タイムを過ごし、最後の最後の挨拶でKATSUはこう語った。
「ちょうど4年前の12月29日。『NON STOP MUSIC』の時、赤坂の客席に松來未祐ちゃんが来てくれていたんです。同じ日だから今日をファフナーの日にしようって皆で決めたんですけど、あの時、松來さんは舞台の千秋楽が終わっても打ち上げに行かずに、angelaのライブに来てくれて……。今年、羽原監督が代表して何回かお見舞いに行ってくれてたんだけど、何回目かのとき、「Dead of Alive」のOPの絵コンテに監督は(羽佐間)翔子を書いたことを報告しに行ったら、松來さんはすっげえうれしそうな顔でうなずいてくれたんだって。……こんな年になると思ってなかったし、当たり前だと思ってたことが当たり前にならないことがあって、さっき「Peace of mind」の歌声を聴いて、『これ、天まで届くな』ってすごくうれしかった。2016年も大サーカスは必ず続けます。だから、大サーカスを見たやつ、angelaの前から絶対いなくなるな!」

angelaがライブのたびに言い続けた『ファフナー』からの引用句、「ここにいる」という“約束”をいつもよりも強く、堅く誓う形でangelaが贈る素敵な時間は終わりを告げた。
atsukoはライブ中、何度か「楽しかったことだけを書いて、いかにangelaが素晴らしい人間であるかをつぶやいてください」とお願いしていたが、その言葉がなくともTwitter上でそれ以外の感想は見当たらなかっただろう。素晴らしく多幸感に満ち溢れたライブだった。

angelaは、「明日へのbrilliant road」で再メジャーデビューを果たした5月21日、河口湖デビュー13周年記念ライブを行う。また、次の夏にはニューアルバムをリリースすることも発表している。あとは私達が会いに行くだけだ。

angelaの「ミュージック・ワンダー★大サーカス2015」
2015年12月29日(火)東京国際フォーラム ホールC
<セットリスト>
1.イグジスト
2.ANGEL
3.in your arms
4.二十四節気恋唄
5.騎士行進曲
6.KIZUNA
7.キラフワ
8.cheers!
9.愛すること
10.ホライズン
11.DEAD OR ALIVE
12.シドニア
13.蒼穹のファフナー クロッシングメドレー(fly me to the sky~蒼穹~さよならの時くらい微笑んで~Separation~DEAD SET~約束~innocence~FORTUNES)
14.その時、蒼穹へ
アンコール
ドメスティック・ラヴ・バンド
15.Shangri-La
16.Proof
17.お願い!シンデレラ [THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS]〜only my railgun [fripSide]
アンコール2
18.キラキラ-go-round
19.Peace of mind
20.Shangri-La

Text By 清水耕司(セブンデイズウォー)

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