花澤香菜3rdシーズン始動~「ほほ笑みモード」インタビュー

int-141001-001-c002

花澤香菜が、また私たちに新しい表情を見せてくれた。「花澤香菜 live 2014 ”25”」で彼女にとっての2ndシーズンをきっちりひと区切りさせたあとに彼女が届けてくれたのは、なんと意外にもクラブ・ミュージック。今回のインタビューでは、2ndシーズンの締めくくりについても振り返るとともに、3rdシーズンで彼女が触れるあらたなサウンドへの感触や、そこに彼女が込めた試みなどに迫った。

 

――ついに〈3rdシーズン〉始動ということで、最新シングル「ほほ笑みモード」のお話をおうかがいしたいのですが……その前に2ndシーズンを締め括った「花澤香菜 live 2014 ”25”」を振り返っていただきたいと思いまして。

花澤香菜 不思議なことなんですけど……まだ半年も経っていないのに、1年くらい前のことのように感じるんです。2ndシーズン自体、実際に動き出すまでにかなり入念な下準備をしてから取り組んできたものなので、皆さんが感じているよりも私は長く感じているかもしれませんね。自分のツアーで4ヵ所も回ることも初めてで、しかも1会場で25曲歌うことが前提というプレッシャーもあったんですけど、最初の「花澤香菜 live 2013 “claire”」のときよりは、緊張は全然なくて。それよりも「あの会場ではここがうまくいったから、次はもっとこうしたい!」という“欲”みたいなものがすごく出てきて、ツアーが終わる頃には「はぁ、もう終わっちゃうのか……やっと掴みかけてきたのになぁ」みたいな心境でした(笑)。

――そんなにも音楽的な欲求が高まっていたんですね。そして迎えた3rdシーズンですが、前回のようにコンセプトに関する打ち合わせなどはありましたか?

花澤 ツアーをしている最中、スタッフさんたちがご飯を食べながら「次のツアーはどこ回ります?」みたいな話をしていて、「おや?もうやることは決まっているのかしら……?」みたいな(一同笑)。そうこうしているうちにSTUDIO APARTMENTさんから曲が上がってきて、「これに歌詞をつけてみて」と言われて……そんな感じで滑らかに移行していったんですよ。

――すでに花澤香菜の音楽活動は続いていくものというコンセンサスが、スタッフの皆さんの中であったからでしょうね。しかしながら、最初は作詞にも取り組まれていた?

花澤 はい。(3曲目の)「MOMENT」がその曲なんです。今も歌詞に残っている「終わらせたくない瞬間」をテーマにして私が書いていたのですが、私自身にクラブ・ミュージックのメロディに馴染みがなくて。岩里(祐穂)さんにも相談もしていたのですが、書けずに悶々としたまま時間ばかりが過ぎて……結局、岩里さんが書いてくださることになったのですが、しっかり私の思いを受け継いで歌詞を書いてくださいました。

――花澤さんの中で「終わらせたくない瞬間」がテーマになったのは、やはり先ほどのツアーのお話が生きていて?

花澤 もちろんツアーも含まれるのですが、例えばレコーディングとか、アフレコとかも、楽しくて充実した時間には必ず悲しい終わりが来てしまうなぁ……って。本当に「終わりたくないなぁ」と思う瞬間がいっぱいあるんです。「終わらせたくない瞬間がいっぱいあるということは、人生って終わらせたくない瞬間ばかりでできているのではないか?」と思って。同時に、「そう感じながら生きている私ってなんて幸せなんだろう」って本当に思いましたね。

――改めて、STUDIO APARTMENTさんとのお仕事はいかがでしたか?

花澤 私のプロデューサーさんやマネージャーさんは「花澤香菜の歌声に合う音楽ってなんだろう?」というお話をつねにしてくださっているのですが、その中から今回は「クラブ・ミュージックに挑戦してみよう」ということになったんです。私自身はあまり触れたことがないジャンルだったのでドキドキしていたし、正直、レコーディングの直前まで「どうなるんだろう……」と不安な部分もあったのですが、結果的にはとっても素敵な融合を果たさせてもらいましたね。この融合の形は初めての経験だったので、すごくビックリしました。今までと同じように北川(勝利)さんにレコーディング・ディレクションをしていただきながら進めていった部分も大きかったと思いますし、アルバム『25』で得た経験もやっぱり大きかったと思います。あのアルバムは自分の過去・現在・未来を歌った作品だったので、“素”の自分で歌える曲がとても多かったのですが、クラブ・ミュージックのクールで夜が似合う雰囲気と、私の“素”の歌がマッチした気がしていて。こういう歌い方で歌ってもいいジャンルなんだ、ということを今回のレコーディングで初めて知ることができましたね。なので今回の「ほほ笑みモード」は、STUDIO APARTMENTさんに新しい魅力を引き出してもらいながら、『25』との繋がりも感じられるシングルになっていると思うんです。

――割とすぐに馴染んだ感じですね。

花澤 「MOMENT」を聴いたときは、「これに歌をつける??」という感じだったのに(笑)。でも、やっぱり岩里さんの歌詞が素晴らしいんですよ。

――今回の歌詞、収録されている3曲すべてに“愛”という言葉がでてきますよね?

花澤 そうなんですよね。

――前作までであれば“恋”だったのかもしれない。そう感じられるような歌詞だったので、そういう成長も感じられる歌詞なのかと思いまして。

花澤 確かに、“恋”よりも“愛”の方がグッと大人っぽくなりますよね。今回のジャケット写真やMVなどもそうですが、これまでの私のイメージより、少し大人っぽい雰囲気を纏わせていただいた印象です。歌詞については岩里さんが曲と私のイメージを織り交ぜて、「ほほ笑みモード」と「Timeless」に仕立ててくださった感じですね。

――歌詞の中で描かれている日常も、これまでよりもグッとクールな印象を受けますね。

花澤 「ほほ笑みモード」は、いろいろな世代の人がいろいろなイメージを当てはめて共感してもらえる歌詞だと感じています。この、抽象的な世界の中で言いたいことを表現している感じ(笑)。私にも笑顔でいられないときがあるのですが、それでも「笑顔でいよう」と思うことはできるじゃないですか。努めて笑顔でいると乗り切れちゃうような瞬間もあるし、そうすることでまた素直な笑顔になれることもあるし……そういうことって、誰にでも当てはまることなんじゃないかな?って。そういう部分は、とても身近なことだなぁと思いながら歌っていました。でも、いちばんレコーディングに時間がかかったのは「ほほ笑みモード」だったんですよね。「Timeless」はテンション感も分かりやすいし、「こう歌おう」というイメージも持ちやすかったんですけど、「ほほ笑みモード」は最後にレコーディングしたのに、「ほほ笑み」という言葉と、クールなサウンドと、柔らかいメロディのバランスを歌で計るのに、少し時間がかかってしまって。歌っては「もう1回やってもいいですか?」を繰り返しながら、今の「ほほ笑みモード」に近づけていった感じです。

――今回のハウスや、クラブ・ミュージックというもの自体、花澤さんはどんな印象を持ちましたか?

花澤 レコーディングを終えてからは、今の私の年齢に寄り添ってくれる音楽だなって(笑)。しかもSTUDIO APARTMENTさんの曲は、ただのダンス・ミュージックじゃなくて、とても温かみのあるサウンドで。今の私が求めている音楽だし、気持ちにマッチしてくれる音楽だと思いました。

――3rdシーズンが始まりましたが、どんなことを期待していますか?

花澤 新しい音楽との出会いと、その感動をこの「ほほ笑みモード」でまた味わうことができたので、「次へ次へ!」とあらたな出会いを模索していきたいと思っているのですが、まずはこの「ほほ笑みモード」のリリースイベントが、なんとクラブで行われるということで……。

――「KANAight」が11月9日に行われますが、クラブに行ったことは?

花澤 ないんですよぉ……(一同笑)。どうしたらいいかわからないので、とりあえず今は曲をいっぱい聴いているところです(苦笑)。初めての取り組みなのでドキドキが止まらない感じではありますが、今までもこうやって新しいことにトライして、素敵な出会いをいただいてきたので、今回もまた新しい出会いに期待してみようと思っています!

Text by 冨田明宏


【花澤香菜 『ほほ笑みモード(Music clip short ver.)』】

■CDリリース情報
花澤香菜 6thシングル「ほほ笑みモード」
2014年10月1日発売
【初回生産限定盤(CD+DVD)】
int-141001-001-c003
価格:¥1,600+税
品番:SVWC-70021~22
<特典内容>
☆「ほほ笑みモード」ミュージックビデオDVD付
☆撮りおろしブックレット封入

【通常盤(CD)】
int-141001-001-c004
価格:¥1,200+税
品番:SVWC-70023
<CD収録曲(初回生産限定盤・通常盤 共通)>
1.ほほ笑みモード
2.Timeless
3.MOMENT
4.ほほ笑みモード (Instrumental)

All songs are written by STUDIO APARTMENT
All lyrics are written by 岩里祐穂
Sound produced by STUDIO APARTMENT

関連リンク

この記事を書いた人