――ゆめみたの皆さん、「ハチパレ」のラジオ収録では“自分が登場したシーン”についてお話しされていたので、ここでは“自分以外のキャラの登場シーン”で印象深い場面をお話しいただけますか?
千石 じゃああたしからいきます。あたしは第9話で、律がいなくなったユノを探しにケバブ屋さんに行って店員さんに聞くシーンです。「そんなところにいるわけないだろう!」と(笑)。でも、本人は真面目に探してるんですよね。そもそも律はユノの解釈に偏りがあるというか、きっと霜降肉郎さんの印象が強いから、そんなところに聞き込みに行ったんだと思うんです。そのユノへの解釈の浅さみたいなところが面白くて好きですね。
峰月 肉のイメージが強すぎたのかも(笑)。私も第9話なんですけど、あられちゃんがユノちゃんを探しに行った先の猫カフェで猫に囲まれるシーンがお気に入りです。真剣に探しているけど、あられちゃんもあられちゃんで「猫カフェに行ったんだ」っていう(笑)。しかも猫ちゃんたちも食べ物と一緒ですごくリアルに描かれていて。すごく癒しのシーンですね。
豊田 すごくかわいいシーンでしたよね。
仲町 ぼくもいつかああなれるかな?(笑)。逆にぼくは第7話のライブが終わったあと、りっちゃんが打ち上げの時に「和風シャリアピンソーース」って言いながら空に消えるシーンが個人的に好きで。
宮永 キラキラだったもんね。
仲町 そうそう、「よだれがそんなにキラキラする?」っていう(笑)。その散ったよだれを見てみゃーちゃん(藤)が「アラザン?」って言うのも面白くて好きだし、りっちゃんが宇宙の彼方に消えていくキラキラがアニメのオープニング映像の冒頭のキラキラとリンクしているのかなって勝手に思っていて。オープニング冒頭でキラッとなってUFOが飛んでくるんですけど、りっちゃんが飛んでいったのと繋がって面白いなあと。ぜひもう一度観直してほしい!
藤 みんなギャグっぽいシーンを選んでますけど(笑)、私は第13話のライブであられちゃんが「愛は衝動」を歌っていて、それをビオラさんが遠くから見ているシーンです。あそこであられちゃんは呪縛から解き放たれているのでサッと目をそらすのに対して、ビオラさんは遠くから見ていてまだ執着を感じさせるところが、すごく対比的で印象深いです。
宮永 わたし、あそこはあられちゃんにはビオラちゃんのことが見えていないと思った。ガラス張りの向こう側だから、ビオラちゃんからは見えているけど、あられちゃんは眼中にもないのかなって。
豊田 私もそう思いました。ぼやっとしか見えていない説。
仲町 ぼくもそっち派です。あられとしては、あそこは演技していないシーンなので、アニメを観ている人にはどうとでも解釈していただきたいシーンです!(笑)。見えていたとしても、見えていなかったとしても、どっちでも切ない。
藤 どっちにしろ目に入っていない。あられちゃんからすると、もはや同じ段階にいないっていう感じだよね。
――でも、都子さんがビオラのシーンを選ぶというのはやっぱり……。
峰月 あれ?実はまだ執着が……?
仲町 未練が残ってるんだ(笑)。
藤 いやいやいや!他意はないです(笑)。私はみゅーたいぷになるためにビオラさんの前で九字切りして決別したので。
豊田 よかった。決別できてた(笑)。ののかちゃんは?
宮永 わたしもビオラちゃんのシーンなんですけど、第13話の雨が降る中、ビオラちゃんが高架下で高笑いするシーンです。そこでファンの子に「一緒に写真撮ってください」と声をかけられて、嬉々として応えて、心からにっこり笑っているように見えるシーンが好きで。アフレコ時はののか視点で収録していたので、あまり接点のなかったビオラちゃんのことは「なんか悪い人」くらいに思っていたんですけど、作品を通して観た時にビオラちゃんにすごく感情移入してしまって。人間的な切なさや魅力を感じる大好きなシーンです。
豊田 ビオラちゃんは、初めの頃は「なんて邪魔をしてくれるんだ」という怒りの感情のほうが強かったですけど、見れば見るほど人間らしさがあって、彼女は彼女で思うところがあったことが伝わってきますよね。
宮永 やり方はヤバすぎますけど、そこまでやらなくちゃ気が済まないくらいの熱い気持ちをもっていて。きっとビオラちゃん自身も、自分の気持ちをどう清算したらいいかわからなくて暴れちゃったのかなって思うんです。だからビオラちゃんも幸せになれたらいいなってすごく思いますね。
一同 うんうん。
仲町 穂乃花さんの推しシーンも聞きたいです!
豊田 第13話であられちゃんが鍵アカを開放するシーンが大好きで、めちゃくちゃ泣いちゃいました。ポストを見ながら、都子さんやののちゃんが「これは自分のことかな?」と言ったりして、あられちゃんの中で縛られていたものがみんなに届いた感じがして、すごく感動したんですよね。それとあられちゃんが「うー!」みたいな声にならない声をよく出していたのもかわいくて好きです。
仲町 ありがとうございます!人間じゃない姿になるシーンもいっぱいありましたからね(笑)。ボールとか卵とか。
豊田 ボールになった時はレシーブされていましたよね(笑)。ののちゃんは、さっきお話していましたけど、第11話のキャンプファイヤーで動物化して変わり果てた姿が好きです(笑)。それを律ちゃんが手に噛み跡をつけられながらなだめているのも最高で。
峰月 噛まれながら手懐けていました(笑)。
豊田 でも、律ちゃんといえば、第5話であられちゃんと一緒にフェアリィブゥケのステージから抜け出すシーンの、あられちゃんが手を掴み直した時の律ちゃんの表情にときめきました!振り向かずに掴み直すあられちゃんが良すぎて、少女マンガだったら確実に何かが始まっていますよね(笑)。
峰月 わかります!
豊田 都子さんはやっぱりデカ羊羹の場面ですよね(笑)。個人的には創作に対する意欲がすごいところ、満たされてしまっては次が出てこない感じにも共感できて、リスペクトの気持ちが強かったです。ユノちは前のバンド(supremacy)で活動してた時の青いユノちが好き。自分たちの音楽に自信をもって「世界にいけると思う」と真っ直ぐ言えてしまう姿を見られたのが嬉しかったです。
千石 今なら思っても言わなさそうですもんね。
豊田 他にも、全員が揃っているキャンプファイヤーのシーンは、それぞれの良さが詰まった重層感があって「あ、ゆめみただな」と思いましたし、第8話のランチタイムの和洋中のところも……挙げ出したらキリがないくらい、好きなシーンがいっぱいあります。
ゆめみた一同 ありがとうございます!
――アニメにはゆめみたおよびみゅーたいぷの新曲をはじめ様々な挿入歌が登場しました。皆さんが特にお気に入りの楽曲とイチ押しポイントを教えていただけますか?
藤 私は『マジるる(マジカルフィジカル☆くるる)』(劇中に登場するアニメ作品)の漫画を実際に描かせていただいているので、そのオープニング主題歌の「マジるる!ナイスバルク」を挙げさせていただきます。日曜朝のアニメのような明るくてかわいい曲なんですけど、歌詞は筋肉一色で。アニメの中であられちゃんが言う「夢はパワー」というセリフも『マジるる』からの引用なんですけど、私もそう思うし、その大切さを忘れずにいられる、元気をもらえる曲です。
峰月 私は「TearJerker」が大好きです。今までのゆめみたにはない「見とけよお前ら!」というオラオラした強気な歌詞で、みんな揃って外に向かっていくかっこよさや強さを感じられます。アニメから初めて聴いてくださった方も「こんな強い歌もあるんだ」とびっくりされたんじゃないかなと思います。
豊田 私も1曲挙げるなら「TearJerker」ですね。第7話はいきなりこの曲のライブシーンから始まって、あの鋭い歌詞には痺れましたし、「ゆめみたはこんなことを言うようになっちゃったんだ!」という新鮮さと衝撃がありました。
宮永 わたしは「in my words」が個人的にスルメ曲だと思っていて。リズムが毎小節16分で突っ込んで進んでいく曲で、シンプルにギターを弾いていて楽しいですし、この曲でしか感じたことのないノリ方になれるんです。歌詞もすごく良くて、1番終わりから2番の前の“夢はパワー 新しい人生だ”のところは、アニメのあられちゃんの言葉が頭に響いてくるような感じがして。曲やアニメとの相乗効果もあって、トリップするような感覚になれるのが大好きです。
仲町 ぼくも「in my words」ですね。1回目よりも2回目、2回目よりも3回目って永遠に続くんじゃないかっていうくらい、聴くたびに良さが増していく曲だと感じていて。特に歌詞は、炎上やビオラとの過去に向き合うのはすごく辛いことだと思うんですけど、物事に完全な解決はないけれど「ぼくはこうしていきたいからこうするよ」と切に願っている曲なのかなって思うんです。作中のあられが炎上を誘う動画に対して言葉でアンサーするのではなく、音楽という媒体で全部をぶつけるプロセスも含めて好きですね。言葉とか感情とか物事とか、全部をひっくるめた曲というか……上手くまとめることができなくてもやもやするんですけど。でもこの感覚がすごく「in my words」と近いんです(笑)。
宮永 「in my words」はあられちゃんの内部で起こっている心象風景の歌で、「愛は衝動」はそれを踏まえてみんなに語りかけたいことを投げかけるような曲なのかなって思った。第7話のライブパートで歌った「TearJerker」が外に向いた曲、「Face The Next」が内に向いた曲だったのと同じように、最終話のライブシーンでもあられちゃんの内向きと外向きの両方が表現されているのかなって。
仲町 「in my words」は、“言葉にできない”とか“言葉にするのが苦手”っていう自分本来の特質と重なるところがあって。多分ぼくはそういう部分に対してめちゃくちゃ好きだなって感じているんだと思います。
千石 あたしは作詞や作曲に携わらせていただいた曲もたくさんあるので、その中から選ぼうかと思ったんですけど、やっぱり「愛は衝動」の衝撃がデカすぎて。作中を通して表面上は“愛”について深く掘り下げられてはいなかったと思うんですけど、この曲はきれい事ではない愛の成り立ちを歌っているのかなって思うんです。ビオラにせよ、他のキャラクターにせよ、登場人物たちにはそれぞれに衝動があって、その行動原理の中にはそれぞれの愛がある。それが最終話で“愛”という言葉になって出てきたんだなと。みんながそれぞれの大事なもの、愛しているものを持っていたからこそ繋がってきた物語なんだと実感させられました。
仲町 アニメのストーリーが生々しくて感情を引っ掻き回される分、最終話の「愛は衝動」のライブによって世界が一気に広がって否応なく心を動かされる感じがあって。自信をもって「めっちゃいい曲だろ!」と言える曲だよね。
千石 感動的に描こうとするのではなく、大小はともかくみんなそれぞれの愛があったから、その集合体として大きな愛になったというか。それこそさっきゆめみたはメンバーがそれぞれ別の方向を向いているという話をしましたけど、そのみんなの愛が集まって音楽として出力されているのが、すごくゆめみたらしいというか、『バンドリ!』らしいというか。まるで夢みたいな、思い描く中で一番素敵な愛に包まれたライブシーンなので、曲としてはもちろん、アニメ映像と合わさってもっと好きになった曲です。
豊田 主題歌もめっちゃいいですし、本当にどの曲も全部いいので一番は決められないですよね(笑)。
仲町 「今日は強気にいきたいぞ!」って日は「TearJerker」とか、その日の気分に合わせて全部聴いてもらえると嬉しいです!
――最後に、豊田さんが今後のゆめみたに期待していること、一緒に番組などでやりたいことがあれば教えてください。
豊田 ゆめみたには、私なんかでは考えつかないことをやり続けてほしいですね(笑)。アニメを経たゆめみたは、より想像を超えていってくれるんじゃないかなと思うので、「え、ゆめみたこんなことするの!?」というサプライズを常に期待しています。
千石 嬉しい期待です。
豊田 番組で一緒にやりたいこととしては、それぞれの個人コーナーがあると面白そうですよね。「ハチパレ」内で不定期のミニコーナー的に、それぞれの特性を活かした企画をやるとか。
ゆめみた一同 わー!やりたいです!ぜひ!
仲町 コーナーを持つとしたら何がいいかな……?
宮永 りっちゃんは絶対「食べる」系だよね。わんこそばとかどう?
峰月 やりたい!わんこそばは挑戦したいと思っていたので(笑)。あとは大阪の美味しいものを紹介するとか。
宮永 わたしは“47都道府県制覇の旅”を回るなかで見つけた、かわいいご当地キャラクターを紹介したいです!
豊田 楽しそう!「ハチパレ」は関西圏以外の方も結構聴いてくださっているので、土地を感じられていいですね。ユノちはDJミックスはどうですか?
千石 あ、確かにできますね。ラジオでDJ、やりたいです!
藤 私が得意なのは絵や筋トレで視覚的なことばかりだから……。
仲町 ラジオ越しで筋トレしますか(笑)。
藤 ラジオ越しだと荒い息遣いしか聞こえなくなっちゃう(笑)。
千石 都子はnoteで文章を書いたり、Xでビオラとの夢小説も書いていたので朗読連載とかはどう?
藤 じゃあ愛の朗読をしますか(笑)。
豊田 あれ、公式がやっていいんだと思いました(笑)。都子さんの声は落ち着くので朗読はいいですね。あられちゃんは?
仲町 歌うか、ボイスケア商品を紹介するか(笑)。“47都道府県制覇の旅”を通して、喉の対処法はめちゃくちゃ鍛えられたんですよね。移動時のキャリーバッグの中身は、半分が枕で半分が「ホットシャワー」という吸入器なので、荷物がいつもバカデカくて(笑)。
宮永 あられちゃんは健康オタクだからね(笑)
豊田 やっぱりみんなバラバラで、それぞれの個性がかなり出そうですね。
ゆめみた一同 ぜひ、よろしくお願いします!
●夢限大みゅーたいぷ Profile
次世代ガールズバンドプロジェクト「バンドリ!」から生まれた、夢(バーチャル)と現実(リアル)を飛び越える運命共同体(バンド)、「夢限大みゅーたいぷ」(通称「ゆめみた」)。
バンドメンバーは、Vo. 仲町あられ、Gt. 宮永ののか、Gt. 峰月律、Key. 藤都子、DJ&Mp. 千石ユノの5名で構成。2023年11月にデビューし、オリジナル楽曲や歌ってみたのリリース、各メンバーのYouTubeチャンネルでのライブ配信など精力的に活動中。2024年8月に初のライブを開催すると、2025年11月より、単独ライブを展開する「~スピンアップ編~」と全国各地を巡る「~夢限大編~」などで構成された“47都道府県制覇の旅「スーパーポジション」”を開催。10月には、単独公演として過去最大規模となる東京ガーデンシアターでの単独ライブを控える。
7月からは、バンドリ!プロジェクトのアニメ新シリーズであるTVアニメ『バンドリ! ゆめ∞みた』が放送された。また、夢限大みゅーたいぷも登場する新作リズムゲーム「バンドリ!アワーノーツ」が2026年9月24日(木)より好評配信中。
●豊田穂乃花 Profile
9月26日生まれ O型。 高校時代、放送部との運命的な出会いをきっかけに声を使った仕事に興味をもつ。 小さいころから「自分発信の何かで人を幸せにしたい」と考えており、
放送部での活動を経て「自分の声で人に癒しを与えたい」とDJを目指すようになる。
2014年10月、放送芸術学院専門学校在学中に「LNEM」でDJデビュー。
2019年にはStarMachineProject「はじまりの かんじょう そうこう」にて舞台初出演を果たす。
●「リスパレ!」とは
アニメ音楽メディアである「リスアニ!」と、大阪のラジオ局・FM802で、カラフルな音楽との出会いを描く番組「802 Palette」がタッグを組んだ音楽メディア。
アニメ・ゲームカルチャー・ネットミュージック、そしてその枠を越えた様々なアーティストの魅力を発信します
●802 Paletteとは
大阪のラジオ局・FM802で毎週土曜日25時から、DJ豊田穂乃花が生放送でお送りしているラジオ番組。
J-POP/J-ROCKの枠を超え、アニメ、ゲーム、ネットミュージックなど、カラフルな音楽との出会いを描く4時間プログラム。「#ハチパレ」の愛称で親しまれ、SNSでトレンド1位を記録するなど、注目を集めている。
夢限大みゅーたいぷ オフィシャルサイト
https://bang-dream.com/yumemita
夢限大みゅーたいぷ オフィシャルX
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夢限大みゅーたいぷ オフィシャルYouTube
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FM802「802 Palette」オフィシャルサイト
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リスアニ! × 802 Palette「リスパレ!」 オフィシャルサイト
https://funky802.com/lispale/
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