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2026.07.06

10年前と同じ場所での“祝祭”を彩ったのは、“今の大橋彩香”だからこそできた挑戦!“Ayaka Ohashi Oneman Live『Fiesta』”ライブレポート

10年前と同じ場所での“祝祭”を彩ったのは、“今の大橋彩香”だからこそできた挑戦!“Ayaka Ohashi Oneman Live『Fiesta』”ライブレポート

「これからも“ギブアンドテイク”してください!」

こうして公言通り、MCパートのないライブ本編を見事にやりきった大橋彩香。彼女がステージを降り暗転した直後からアンコールを求める声が止まらなかったのは、そのアクトの素晴らしさゆえだろう。そんな声を受けた大橋は、「明日の風よ」とともにステージに舞い戻る。2階ステージに再登場すると、アンコールへの感謝も述べながら、真っ直ぐ前を向いてストレートな歌声を降り注がせていく。やや斜め上を見やりながら歌唱する姿は、まるで未来を見据えるかのよう。10年前と同会場・同日でのライブのアンコール1曲目に、1stシングル収録の大事なナンバーを選ぶことで、初心を思い出しつつ想い新たに決意を込めるかのような姿を提示していたように感じた。
曲明け「やっとMCの時間です!」と切り出して早速一笑いを起こす大橋。するとここで、「本編で事情があって歌えなかった曲がある」と明かし、「Étoile」を改めて披露することに。interludeがこの曲に繋がる空気を作り出すなか、大橋は2階ステージに立ち背を向け、その雰囲気が充満したところで観客側を向き歌唱スタート。ライトに照らされながらじっくりとたおやかに歌唱していき、サビはファルセットも交えて実に美しく、しかし感情を乗せていくと同時に哀しみも滲むようなボーカルに。さらにDメロではじわじわと感情を膨らませていくと、大サビではそれが溢れ出るかのようにボーカルの圧力が一段階アップ。そんな繊細で緻密な歌唱表現をもってオーディエンスをその歌声に聴き入らせ、キャッチなナンバーとは異なる角度から会場を呑んでみせた。ラスト、サウンドがカットアウトされた瞬間に会場を包んだ静寂が、オーディエンスの心を捉えていた何よりの証拠だろう。

そして再びのMCパートでは、バンドメンバーと順番にトークをくり広げ、その中で「ゲネの段階で時間計ったら『1時間50分』あって、めちゃめちゃびっくりして」と準備中の裏話も飛び出す。しかしそのボリューミーさは、大橋のやりたいことを詰め込んだからこそのもの。「単にノンストップなだけじゃなくて、interludeを用いるようなシームレスなライブにしたい」という明確な意向あってこそのものだったと明かされた。そして改めて、このライブが10年前の1stワンマンライブと同会場・同日での開催と説明し、「10年前来てた人!」の声に結構な数の手が上がり、中にはそのときのタオルやTシャツを身につけたファンも。逆に初参加の観客も相当数いたようで、これには「一番ハードなときに来てもらっちゃって、申し訳ないんですけど(笑)」と謝罪し笑いも起こしていた。
そんな和やかな時間を経て、大橋が「皆さんは、私のMBTIを御存知ですかね?」と問いかけると観客からは「ISTJー!」の声が返る。となれば、次なるナンバーは「ISTJ世界代表(←自称)大橋彩香」だ。いつものようにオタク装備のダンサー2人を従えながら、笑顔ではしゃぎながら、歌声に豊かな表情を乗せてのステージング。また曲中の「ISTJポーズ」や2サビ明け間奏のコーレスなどに合わせて観客からまたも大きなコールが上がれば、大橋も大サビ直前にキラッキラの笑顔で「大好きです!」のセリフを発して歓声を巻き起こしていった。

ジャンプエンドとともに楽曲を締めくくった大橋、「色々喋ると楽しいですね!」とMCを挟みつつのアンコールで本編とは違った楽しさを感じつつ、1stワンマンライブと同じ会場・同じ日に10年たっても立てるということのありがたみについて語り始め、「まだ新しいことに挑戦させていただけることもありがたいし、自分にも色んな可能性が残っていたらと思うので、まだまだ挑戦できたら嬉しいです!」と今後への意欲もあらわにする。
……と、ここで大橋の胸に込み上げるものが。それをなんとかこらえながら、スタッフや事務所の人々などの関係者、そして何より応援してくれているファンに向けて「皆さんがいるから、私はここまで笑顔で明るく、元気に真っ直ぐ突き進んで歌ってこられました!本当にありがとうございます!」と感謝の言葉を届けていく。そして「これからも声優としてもアーティストとしてもいい意味で尖って、『負けないぞ!』という気持ちで頑張っていきたいです。なのでこれからも、一緒にどこまでも走って、“ギブアンドテイク”してくださーい!」と呼びかけ、歓声と拍手を浴びながら一礼でメッセージを届け終えた。

そして「これからも一緒に、楽しい景色を見に行きましょう!」と呼びかけ、シャウトしたラストナンバーのタイトルは「ABSOLUTE YELL」。10年前のライブでは、急遽ラストに2度目の披露もされた、思い出のナンバーだ。そんなこの曲を通じて新たな一歩を踏み出す決意を示すかのように、さらに飛翔していく姿を想起させるエネルギーに満ち満ちた歌声を響かせていく大橋。Bメロなどではステップも軽快に、しかしボーカルは努めて晴れやかに聴かせていくと、大サビでは“Let’s go Warp!”のフレーズを1音ずつ跳ねさせシャウト気味に歌唱。ラストの“届けるよ!”もシャウトに変えて、高ぶる心を素直に見せてオーディエンスと繋がってみせた。ラストのかき回し中に「今日は本当に楽しかったです!絶対に絶対にライブで会いましょう!」と新たな約束を交わし、ジャンプエンド。場内の隅々までステージ上から手を振り挨拶し、「皆さんの元気が私の元気に繋がっているので、皆さんもこれからも健やかに、オタ活してください!」とメッセージを届けてステージを降り、大事な節目でありこの先の歩みを期待させてくれる“祝祭”は、大成功のうちに幕を下ろしたのだった。

「1stワンマンから丸10年の日に同じ会場でのライブ」ともなれば、“10年前とリンクするポイントを多く作ったエモさ強めのライブ”を想像しがちなものだろう。もちろんそれを通じて、これまでの歩みを振り返ることも悪い選択ではない。しかし大橋がこの日見せてくれたのは前述したとおり、自身初となるメドレーコーナーも盛り込んだ、“interludeを用いるようなシームレスなライブ”。つまり彼女は、懐古ではなく挑戦を選んだのだ。それはきっと、さらに未来へと歩むため。その姿勢と自然とリンクするラストナンバーが、自然と10年前と同じ「ABSOLUTE YELL」になったことで、結果として長く応援し続けているファンもより胸を熱くできるライブにもなったはずだ。
そんなこのライブを大成功させた大橋は、次はどんな音楽を届けてくれるのだろうか。音源にしろライブにしろ、そこに“挑戦”の詰まったワクワクの止まらないものであることだけは、どうやら間違いなさそうだ。

Ayaka Ohashi Oneman Live『Fiesta』
2026.06.05@Zepp DiverCity(TOKYO)

<SET LIST>
M01. ワガママ MIRROR HEART
M02. Be My Friend!!!
M03. 変革Delight
M04. MASK
M05. NOT YET
M06. Étoile
M07. メドレー
ハッピーメリーゴーランド!
Doing Now!
Super dreaming days
にゃんダフルらぶ
にゃんダフルらいふ
にゃんだーわんだーデイズ
ロンリーサンシャイン
Break My Jail
ユー&アイ
ダイスキ。
M08. バンド・ダンサー紹介
Winding Road
LITTLE・LOVE・GHOST
M09. ジャスミン
M10. うたたねのラブソング
M11. Four Leaves
M12. Flash Summit!!
M13. HOWL
M14. NOISY LOVE POWER☆
M15. シンガロン進化論
M16. 流星タンバリン
M17. YES!!

EN01. 明日の風よ
EN02. ISTJ世界代表(←自称)大橋彩香
EN03. ABSOLUTE YELL


関連リンク

大橋彩香オフィシャルサイト
https://ohashiayaka.com/

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