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REPORT

2026.06.26

FLOW主催のアニソンロックフェス“FLOW THE FESTIVAL”。3年目となりさらに熱を増した2026年の2DAYSの模様をじっくり振り返る!

FLOW主催のアニソンロックフェス“FLOW THE FESTIVAL”。3年目となりさらに熱を増した2026年の2DAYSの模様をじっくり振り返る!

少年時代に憧れたアーティストと、30年越しに夢の共演を果たしたKOHSHIとTAKE、という運命的な瞬間もあったDAY1から一夜明けた6月7日。「今年はライブ強者を集めた」と言うFLOWだが、まさしくフェスを熱く彩ってきたバンドが集結した“FLOW THE FESTIVAL”(以下‟FTF”)、そのDAY2がいよいよ開幕。本編の開幕を前に、午前中から会場には観客が続々集結していく。そんなオーディエンスへ「ようこそ!“FTF”へ」と音を鳴らすwelcome actがステージへ。

REAL AKIBA BOYZ & REAL AKIBA BAND feat.スピラ・スピカが
賑やかにDAY2の幕開けを飾る

DAY2のステージで最初に音を鳴らすのはREAL AKIBA BOYZ & REAL AKIBA BAND feat.スピラ・スピカだ。まずはREAL AKIBA BOYZ & REAL AKIBA BAND が登場。日本武道館公演を成功させたほどの“ライブ強者”でもある彼らの、ワンマン仕様で見せるパフォーマンスは「おジャ魔女カーニバル!!」(MAHO堂)からスタート。入場したばかりの観客も飛び跳ね、駆ける。彼らのライブマストチューンでもある「テクノブレイク」(らっぷびと)のあとに「今年も参加させてもらって、FLOWの兄貴たちには感謝です!」と叫ぶと、ステージにスピラ・スピカの幹葉を呼び込む。ここでTVアニメ『黒猫と魔女の教室』EDテーマである新曲「ちゅーんあっぷ☆」を「楽しんでいきましょう!」と披露。目の覚めるようなキュートな歌声によって、一気にエンジンが入った会場から熱気が放たれた。TVアニメ『その着せ替え人形は恋をする』のOPテーマであり、「THE FIRST TAKE」でスピラ・スピカfeat.REAL AKIBA BOYZで聴かせた「アオとキラメキ」をREAL AKIBA BOYZのダンスパフォーマンスと共に軽快かつ爽快に、躍動するボーカルが響き渡った。「またライブで会えたら嬉しいです!」と笑顔の幹葉がステージを降りると、「アイドル」(YOASOBI)で会場はさらに熱を帯び、「versus」までの全6曲でフロアを盛り上げると、本編に向けて見事にフロアを熱くした。

アニソンロックフェスに初参加の9mm Parabellum Bulletが見せた熱気溢れるステージ

“FTF 2026”のDAY2が本格的に開幕。前日はルルーシュとスザクの2人のMCだったが、2日目はゼロにジャックされる。ゼロによるコール&レスポンスでオーディエンスが沸くと、オープニングVTRに続いてステージに現れたのは9mm Parabellum Bulletだ。ライブバンドとしても広く知られ、各地フェスを熱狂の渦に巻きこむロックバンドである彼ら。これまでアニソンロックフェスに出演した機会はなく、稀有な経験となったこのステージ。1曲目は「Baby, Please Burn Out」だ。「オイ!オイ!」の声と、赤いペンライトが揺れる中でステージに浮かび上がるシルエット。ボーカル&ギターの菅原卓郎が紡ぎ出すギターのリフと伸びやかなボーカルに、ベースの中村和彦と、ギター&ドラムの滝 善充によって叩き出されるソリッドなビートにオーディエンスはステップを踏み、クラップで応える。哀愁感のあるメロディから胸を打つ力強さへと印象を繋げていく「名もなきヒーロー」では拳があがる。クラップで一体感が生まれる。疾走するギターがヘビーに轟く「The Revolutionary」に続いたのは、TVアニメ『ベルセルク』第2期OPテーマ「サクリファイス」だ。ダークファンタジー作品として人気の高い作品のヒリヒリとした緊迫感を滲ませた鋭利な音でフロアを席捲した。「歴史的周年イヤーの“FLOW THE FESTIVAL”に呼んでいただいて、そしてこんな景色を拝見させてもらってありがとうございます」と菅原。初のアニメ主題歌を作る際、自分たちには89秒にリアレンジすることはできない、と90秒の曲を作った、と話す。それが今から演奏する「インフェルノ」だと言うと、会場から驚きのどよめきと共に拍手が沸いた。「サクリファイス」と同じくTVアニメ『ベルセルク』第1期OPテーマである「インフェルノ」の電撃の90秒。感情的で激しさあるドラムのビートに高速のギターが駆け抜けるナンバーがアニメの映像と共に会場に響き渡った。体を揺らし、拳を上げるオーディエンスは、続くメロディックな「ハートに火をつけて」で「オイ!オイ!」と声をあげ、ステップを踏んで熱気を生む。重低音と掻き鳴らされるギターの音色の「Cold Edge」から高らかに歌い上げられるブルージーな「Black Market Blues」、そして畳みかけるビートとギターで圧倒するラストの「Punishment」まで、息つく隙を与えない熱気を孕んだステージを見せた。

DAY2のサイドステージ。まずはDAY1に続き、クリエイターズトークだ。吉田尚記アナを先頭に、ライブ・イベントプロデューサーの齋藤P、アニメ音楽誌・リスアニ!編集長の馬嶋 亮、幹葉 from スピラ・スピカ、龍 from REAL AKIBA BOYZというメンバーだ。ここまでの感想とここからのライブの見どころを語り合う。こうしたパネラーが登場してトークや裏話が聞けるのは、フェスであると同時に海外で開催されるアニメコンベンションを思わせる。2006年にアメリカ・テキサス州ダラスで開催された“AnimeFest 2006”に参加して以来、世界中を巡り、遂にライブで世界の五大陸を制覇したFLOWだからこそできる、ロックバンドによるアニソンロックフェスだと感じさせた。

ヒットアニソン連発で持ち上げるCHiCO with HoneyWorks

メインステージにCHiCO with HoneyWorks。「いくぞ!“FLOW THE FESTIVAL”DAY2!」と声をあげると、アッパーチューンの「アイのシナリオ」からライブがスタート。TVアニメ『まじっく快斗1412』のOPテーマで、勢いをつけるようにスタンディングエリアでサークルモッシュが巻き起こる。TVアニメ『銀魂゜』OPテーマ「プライド革命」の爽快なピアノロックに伸びやかなCHiCOの歌声が駆ける。幕開けから「待っていました!」感のステージに、スタンディングエリアのみならず座席の観客も大きく跳ねた。続けてTVアニメ『愛してるゲームを終わらせたい』OPテーマの「君のせいで愛してる」へ。かわいらしいラブソングを透明感あるボーカルで響かせ、ピンク色に染められたフロアで手を上げるオーディエンスに胸きゅんを味わわせると、TVアニメ『アオハライド』のOPテーマ「世界は恋に落ちている」の爽快なロックンロールでも軽やかな歌声を響かせた。全身から放つようなパワフルで雄々しさある歌声からピュアで瑞々しいボーカルまで、その多彩な歌唱力を遺憾なく聴かせると、ライブ強者としてのパフォーマンスを見せつけていく。TVアニメ『銀魂~よりぬけ!銀魂さん~』のOPテーマ「今日もサクラ舞う暁に」ではタオルを回し、大合唱で会場を2つにしていくと、ステージ上から会場を見渡して軽快なビートに歌声を跳ねさせ、笑顔を見せたCHiCO。「周りが就職や進学を考えているなか、私は“歌一本でやるんだ”と必死に音楽の道を進んできたんですけど、諦めずに音楽の道を進んできてよかったなと感じています。そうじゃなければ今日、こうして皆さんと出会うことはなかったので。その幸せを噛みしめてやっていこうと思います」と言うCHiCOに拍手が送られた。そして魂を込めてTVアニメ『BORUTO-ボルト- NARUTO NEXT GENERATIONS』のOPテーマ「我武者羅」でぶちかますと、会場は眩しいまでの光と「オイ!オイ!」の声に満たされる。ラストはTVアニメ『ハイキュー!! TO THE TOP』のEDテーマ「決戦スピリット」だ。ポジティブなメッセージが大合唱によってより強力に響かせた。

サイドステージに登場したのはアナタシア。ブレイクダンスやアクロバットを取り入れた息の合ったダンスパフォーマンスで見せる踊り手グループだ。Creepy Nutsの「Bling-Bang-Bang-Born」からキレのあるダンスで会場を魅了すると、全身で楽しむその姿でダンスの魅力をオーディエンスに届けたのだった。こうしたパフォーマンスに特化したグループとの親交が深いFLOWならではの招聘となったこのステージは、フェスをさらに熱く彩った。

一瞬にして会場を“angelaワールド”に染め上げたatsukoとKATSU

ガラリと会場の空気を変えたのはメインステージのangelaだ。「ぴあアリーナMMに集いし、“FLOW THE FESTIVAL”の騎士たちよ!」と呼び掛け、ステージ、オーディエンス、そこに集まる総員で敬礼。厳かに鳴り響く「シドニア」。「オイ!オイ!」の声があがる中、突き進む行進曲に「KNIGHTS OF SIDONIA!」のコールが沸いた。壮大で雄壮なトランスサウンドに観客は大きく跳ねる。TVアニメ『シドニアの騎士』のOP主題歌である彼らの代表曲のあと、「皆さ~ん!こ~んにちわ~!」とatsuko。会場のペンライトを2色に分け、振付を指南し、TVアニメ『K』のOP主題歌「KINGS」へ。息つく隙も与えないatsukoのマシンガンMCからKATSUが前へ踏み出し、クラシカルな旋律が印象的なイントロへと突入し、優美に響くボーカルにオーディエンスの歓声とアクションが熱を重ねた。

“アニソン界の代表取り乱し役”と自己紹介をすると、「ボーカルがかわいい、ボーカルの性格がいい、ボーカルの作る楽曲が最高」と続け、大歓声を浴びる。「angelaはしゃべりが長い」と言うatsuko。9曲やるバンドもいるけれど「皆さん、気づいていないかもしれないけど、もう1曲分しゃべってます」とKATSUも口にして、フロアに観客の笑い声が響いた。そしてライブはangelaのかわいらしさを詰め込んだ「乙女のルートはひとつじゃない!」へ。ゴージャスなボーカルと軽やかなビートが印象的なTVアニメ『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…』のOPテーマの1曲では、スクリーンに映し出されるMVの令嬢・atsukoでも観客を楽しませ、続く「イグジスト」が会場の空気をガラリと変えた。美麗なストリングスとハープの音がデジタルサウンドと渾身のビートと共に圧倒するTVアニメ『蒼穹のファフナー EXODUS』OP主題歌で大合唱が起きたあとには、夏の軽快パーティチューンの「全力☆Summer!」が響く。

短パン姿のバナナのマスクマン(バナナマン)も登場し、会場一体でタオルを回せば、会場は真夏の様相に。バナナマンとして踊っていたのはなんとFLOWのTAKEとORANGE RANGEのHIROKIだったことが判明し、観客は大喜び。ラストはTVアニメ『蒼穹のファフナー』のOP主題歌「Shangri-La」だ。オリエンタルなメロディと情熱的なストリングスに重なるatsukoのボーカル、そしてフロア一体の歌声が“FTF”に熱を刻んだ。

サイドステージにはDJブースが登場。DJ MegucheeによるDJタイムだ。DJとしてアニクライベントなどでも活躍する声優の櫻川めぐが、“FTF”へのリスペクト、そして自身の原点をも連想させるような赤をベースとしたスタイルで現れ、会場からは歓声と拍手が沸く。「メグメグ☆ファイアーエンドレス」から「FIRE BIRD」まで、フロアを熱くするナンバーが並ぶセットリストでぴあアリーナMMをダンスホールへと変えた。スタンディングフロアも含め、オーディエンスは大きく体を揺らし、共に歌い、“休憩時間にはさせない”とばかりに彼女が届ける楽曲を堪能していた。

“踊れるロック”で会場全体を揺らしたフレデリック

メインステージにフレデリックの登場を告げられる。高揚感と疾走感あるダンサブルでポップなロックナンバー「スパークルダンサー」で幕を開けたライブ。緑一色に染まったフロアでオーディエンスも跳ねる。「光はめちゃくちゃ足りてる!あなたの声が足りません!どうですか?」とボーカル&ギターの三原健司に大歓声が応えた。クラップで1つになった会場に、続けてTVアニメ『恋と嘘』のOPテーマ「かなしいうれしい」が鳴り出す。アニメの映像と共に軽やかなダンスビートが軽快に紡ぎ出され、ループ感あるビートにフロアのクラップビートが重なっていく。どこか切なさ滲むベースラインとギターの音色が作品の世界観を思い出させた。続いて「すべてのものづくりをするあなたに」と健司の言葉でスクリーンに映し出されたのは劇場アニメーション『数分間のエールを』。その映画の主題歌であり、瑞々しい青春の色彩感が宿る「CYAN」が響き渡る。爽快なギターロックの勢いのままに、ベースの三原康司もギターの赤頭隆児も、ステージを歩き、フロアに差し出すように音を届け、高橋 武の叩き出す躍動するドラムビートも相俟って、風を巻き起こすように会場を駆けるサウンドに、ペンライトの光も揺れた。「音楽が大好きなあなたに届けにきました。フレデリックです」と名乗る健司に拍手が送られた。「FLOWの兄貴たちがめちゃくちゃ大事にしているフェスに呼んでいただけて嬉しいです。ありがとうございます」と笑顔を見せた。朝からステージを観ていた、という健司。「angela姉さん、すごかったね」と感嘆の声をもらした。「マジで楽しくて仕方ないです。あなたもそうでしょ?」と言うと、大歓声が響いた。爪弾かれる音とループするグルーヴで踊らせる「悪魔」から、ドラマティックなメロディが小気味よいリズムと共に響く「名悪役」、強大なクラップのビートに、シンセサイザーとギターのフレーズがノスタルジックな「ジャンキー」、そして「FLOWを越えていきます!1番を取りに来ました」と歌い上げたスマッシュヒットチューンの「オドループ」まで。“踊れるロック”での“ライブ強者”感をいかんなく押し出したステージングで“FTF 2026”を彩った。

サイドステージは映像での出演となった人気Vtuber集団・あおぎり高校。「理想の姿で『好き』なことを好きなだけ」楽しむ学生たちだ。映し出されたのはカラオケの一室。山黒音玄、我部りえる、エトラ、萌実で「COLORS」を歌う。ライブ感たっぷりに気合いの乗った歌声を聴かせたあとには、KEIGOとGOT’Sを迎えてのバラエティコーナー。彼女たちの普段のYouTube企画に参加した2人が楽しむ様子がスクリーンに映し出され、フロアを笑い声が包んだ。ラストは石狩あかり、千代浦蝶美、春雨麗女、八十科むじなが「DAYS」を歌い上げた。Vtuberも登場する“FTF”。FLOWが開催するからこその幅の広さを感じさせる時間となった。

ヒット曲&アニソン連発でお祭り騒ぎのORANGE RANGE

メインステージにはFLOWの同期バンド・ORANGE RANGEがステージへ。「メンソーレ feat.ソイソース」でライブをスタートさせた。軽やかに舞台を駆けるRYO、HIROKI、YAMATOのボーカルに、NAOTOのギター、YOHのベースも躍るように重なると、「以心電信」「ロコローション」とヒットナンバーを続けて放ち、大合唱と大きなクラップが巻き起こる。ライブの幕開けからフェスのクライマックスのような盛り上がりだ。「初年度出させていただいたときに、お客さんも盛り上がって、僕自身も満足した気分でステージを降りたら、FLOWさんたちにも“最高だったよ”と言っていただけて、嬉しかったんですけど、“でもおまえたち、アニソンをやらんかーい!”って」と裏話で会場を笑い声で包むと、アニソン成分少な目だった前回の出演と違い、今年は成分多めだと宣言。HIROKIの「ORANGE RANGEのアニソンを食らえ!」から、TVアニメ『NARUTO-ナルト-』のEDテーマ「ビバ★ロック」が響く。フロアは巨大なライブハウスのような熱気に包まれた。スペシフィックなSEが響くと、風がそよぐような雰囲気に満たされたフロア。そして始まったTVアニメ『BLEACH』のOPテーマ「*~アスタリスク~」。イントロから大歓声が沸くと、歌い出しから会場が歌声を重ねる。まるで夜空のような青い光が灯るフロア。力強く前を向くメッセージが会場全体で響く歌によって染みていった。TVアニメ『コードギアス 反逆のルルーシュR2』のEDテーマ「シアワセネイロ」ではルルーシュたちの姿がスクリーンに。シリアスな物語の奥の、すれ違っていく優しさを歌い上げるような曲に紫の光が右へ左へと揺れた。「こんなにもORANGE RANGEがアニソンを連発するのは初めてではないでしょうか」とRYO。会場の反応に「待っていてくれた」ことが伝わると言うと、拍手が沸いた。さらに「O2」が披露される。普段の彼らのライブでも演奏されることは珍しい1曲に、会場のテンションは急上昇。YAMATOのシャウトのシーンではオーディエンスも声をあげた。バンドとして稀有なステージを見せた彼ら。リバイバルヒットチューンの「イケナイ太陽」では観客を歓喜の声と共に高く跳ね、会場一体で歌い騒ぐ新曲「1000%」で熱気をさらに上げ、FLOWへバトンを渡したのだった。

サイドステージにはクリエイターズトークメンバーが再登場。ここまでのライブを振り返りながら総括をすると、FLOWが主催するこのフェスがどれだけ大きな存在となっているかを改めて感じさせた。“FTF”のすごさは、登場するすべてのバンドが「40分間のワンマンライブ」を行っていることだ。迎えるオーディエンスの熱気はもちろん、ステージへの登場も、ステージから降りるまでの拍手喝采も。「アンコール」と声が沸きそうなほどの盛り上がりは、ロックバンドが創るアニソンロックフェスだからこその熱気なのかもしれない。

次ページ:2日間の締め括りに相応しい熱狂で会場を包んだFLOW

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