REPORT
2026.06.03
BACK-ONによるアニメ、ゲーム、特撮などの主題歌だけで構成されるスペシャルライブ“ANIMANIA”。2025年9月の初開催から8ヶ月。アニソンカバーEP「ANIMANIA」を引っ提げて“ANIMANIA Chapter2 -B/O Songs VS Anime Cover Songs-”と銘打たれ、前回を凌ぐ熱を帯びたライブの模様をレポートする。
TEXT BY えびさわなち
PHOTOGRAPHY BY 若菜
満員の会場に膨らみ続ける期待は、照明が落ちると同時に大歓声となる。「スターウォーズのテーマ」をSEに登場したBACK-ONはTVアニメ『ガンダムビルドファイターズ』のOPテーマ「ニブンノイチ」からライブをスタートさせた。伸びやかなKENJI03の声と熱の入るTEEDAのラップに合わせるようにフロアからは大合唱が湧き出す。続けて「一緒に声を出そうか」とKENJI03の言葉からソーシャルアプリゲーム『SDガンダムジェネレーションフロンティア』タイアップ曲「Traumatic」へ。「オイ!オイ!」とチャントの声が迎えるなか、KENJI03は遠くの観客にまで視線を送って熱を確かめるように歌い、TEEDAのラップにも魂からの思いが宿るような力強さが滲む。そして畳みかけるようにOVA『MURDER PRINCESS』のOPテーマ「ヒカリサスホウ」が轟いた。アグレッシブな音とメロディックな歌、オーディエンスによるクラップのビートが重なり楽曲のパワーを増すように響くと、ドラムのキックによってPS VITA版『ガンダムブレイカー』のOPテーマ「INFINITY」へと繋がる。エレクトリックな音に彩られるナンバーに、クラップが止まないままフロアはヒートアップしていく。これがBACK-ONのライブだ、と言わんばかりの一体感が会場を序盤から熱していった。
“ANIMANIA Chapter2 -B/O Songs VS Anime Cover Songs-”として大阪、名古屋を巡ってきた2人。更にツアー直前にアルゼンチンでライブも行ってきたばかりとあって、テンションも最高潮の今、「この『ANIMANIA』は全力で歌ってほしい」と伝えると、オーディエンスは盛大な拍手で応えた。ライブは最新アニソンカバーEP「ANIMANIA」収録の「HANDS UP!」へ。新里宏太が歌ったTVアニメ『ONE PIECE』16th主題歌のセルフカバーだ。沸き上がる大合唱にTEEDAとKENJI03は満足そうな笑顔を見せた。冒険に漕ぎ出すような広がりあるロックナンバーで再び会場を1つにすると、続いたのはPSP用ゲームソフト『テイルズ オブ ザ ワールド レディアント マイソロジー2』のOPテーマ「flyaway」。イントロから会場内に「ワァー!」と歓喜の声が響き、TEEDAのラップと共に声をあげるフロア。ギターを持たずステージで歌を響かせるKENJI03のパフォーマンスも相まって、大合唱は熱を増していく。歌詞の“君”のところでは観客1人1人の“君”に届くように、手を差し出すTEEDAの姿。会場を1つにした後に続いたのはTVアニメ『アイシールド21』OPテーマ「BLAZE LINE」だ。「オイ!オイ!」と轟く歓声に迎えられたラウドロックと大きく跳ねるラップにファンは大きく手を挙げて応える。続けてEP「ANIMANIA」に収録されたTVアニメ『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』のOPテーマ「PRIDE」が鳴り出し、大歓声が沸く。男女ツインボーカルのHIGH and MIGHTY COLORがヘビーに響かせたナンバーをBACK-ON流ならではのカバーとして披露すると、オーディエンスはシャウトに至るまで共に声をあげ、時を越えてもなお愛されるアニソンの力を改めて知らしめた。そして今やBACK-ONの代名詞ともなっている特撮TVドラマ「仮面ライダー」シリーズから「仮面ライダーギーツ」挿入歌「Chair」へ。エレクトリックで硬質な鋭い音と圧倒するようなパワフルなボーカル、ソウル宿るラップという彼らの魅力がいかんなく発揮されるナンバーでフロアの人影は大きく波打つように揺れた。
「皆さん、聴きたい曲は聴けていますか?」と問いかけるKENJI03に会場からは「イェー!」だけではなく「まだー!」の声も。ここまでたくさんの楽曲で数多くの作品とコラボしてきたからこその声だ。ここで「懐かしい曲をやりたいと思います」とTEEDA。「15年くらいやっていない曲を」と告げるとPSP用ゲームソフト『テイルズ オブ ザ ワールド レディアント マイソロジー2』のEDテーマ「Re:Start」へ。大きな拍手からクラップとなったフロアに、ファンタジックな美しい鍵盤の音に彩られながらも生命力溢れるロックンロールとラップが印象的な1曲。15年ぶりながら、会場から合唱が湧いた。続けて響いたのは特撮TVドラマ「仮面ライダーガッチャード」の挿入歌「THE SKY’S THE LIMIT」。リリース時はBeverlyとのコラボで生み出したヒーロー曲らしさのある躍動感とアドレナリンが溢れるようなアッパーチューンがBACK-ONだけのバージョンで響くと、フロアでは観客が大きく飛び跳ねていた。TVアニメ『ガンダムビルドファイターズ』のOPテーマ「wimp」では大合唱がフロアいっぱいに膨らみ、歓声と歌声、「オイ!オイ!」の声にクラップのビートと、全身全霊でライブを楽しむオーディエンスの姿がそこにあった。
「ありがとうー!」の声がオーディエンスからあがる。BACK-ONの2人とオーディエンスがどれだけこのライブを楽しんでいるのかという証の声だ。その声に感謝を告げる2人。そして、『ANIMANIA』収録曲であり、倖田來未への提供曲でもあるTVアニメ『ブラッククローバー』のOPテーマをセルフカバーした「Guess Who Is Back」を届ける。轟く重厚なサウンドにKENJI03のハイトーンとTEEDAのコントラストを生むラップが『ブラッククローバー』らしい魔法世界の闇と光とを響かせ、BACK-ONが歌ったことでの真価を見せた。続くTVアニメ『FAIRY TAIL』のOPテーマ「STRIKE BACK」もオーディエンスとの大合唱を奏で、力強さがフロアを浸食していく。そしてKENJI03が伸びやかに歌い上げて始まるPSP用ゲームソフト『テイルズオブ ザ ワールド レディアント マイソロジー3』のOPテーマ「with you」では高く上がった腕がステージへと向かって伸ばされ、掻き鳴らされるアコースティックギターが更にフロアの熱気を上昇させていく。「アニメの主題歌や『仮面ライダー』の曲もやらせてもらっているけど、やっぱり俺たちには目標があってさ。BACK-ONを好きになってくれたみんなが誇りに思ってくれるようなバンドにこれからなっていこうと思っているので、ずっと応援してもらえたらなと思います」とTEEDA。その言葉に繋がるように「ありがとう」とKENJI03が歌い出したのはTVアニメ『アイシールド21』EDテーマ「flower」。OP曲が続くことでBPMも速く、勢いのある楽曲が続いてきたセットリストにKENJI03も「酸欠気味」と苦笑していたが、切々と歌い上げる2人と優しく響く旋律が響くなか、クラップしながら聴き入っていたオーディエンスが心を震わせていることが伝わる空間だった。続く「CHEMY×STORY」で空気は一変。特撮TVドラマ『仮面ライダーガッチャード』の主題歌であり、渦を巻くようにグルーヴするロックンロールに高く挙げられたタオルがグルグルと旋風を起こす。「早いもので最後の曲です」との声に「エーー!?」と声が上がるなか、“ANIMANIA Chapter2 -B/O Songs VS Anime Cover Songs-”の本編最後を飾ったのは、彼らにとって初めてのTVアニメタイアップであるTVアニメ『エア・ギア』のOPテーマ「Chain」だ。彼らの運命を大きく動かしたことは間違いない1曲は、慟哭にも似た激しさと真っ直ぐな歌声でドラマチックに展開していくナンバー。大きく手を伸ばすファンが共に歌い、クラップのビートも重なって、歌声は塊となってフロアを響き渡った。
鳴り止まないアンコールの声で登場したBACK-ONの2人。初めてのアルゼンチンライブで「一番盛り上がった」というFLOWの「GO!!!」のカバーへ。アニソンカバーEP「ANIMANIA」にも収録された盟友の、世界的に人気の高い1曲を会場のオーディエンスと共に歌い上げる。一体となり灼熱と化した会場に「俺らの青春の1曲」というKENJI03の言葉に導かれて流れ出したのはFLOWと共に歌った映画『仮面ライダーガッチャード ザ・フューチャー・デイブレイク』の主題歌「THE FUTURE DAYBREAK」。BACK-ONならではのバージョンで、どこか切なさも滲ませる旅立ちのポジティブロックを大合唱で歌い終えると、ラストはTVアニメ『ガンダムビルドファイターズトライ』のOPテーマ「セルリアン」だ。全身を震わせるようなドラムのビートにメロディアスなギターが唸り、軽やかなハイトーンのボーカル、重厚にアクセントを入れるラップ、そして大合唱というBACK-ONのライブを構成するすべてのファクターが熱を放つラストチューンだった。
「俺たちのライブは一緒に歌ってほしい。みんなの声で俺たちの声が聴こえなくなることは絶対にないから、存分に歌ってくれ」という彼らの言葉通り、終始大合唱となり、大きなクラップの紡ぐビートが楽曲に熱を加えていった今回の公演。彼らのライブがオーディエンスと共に作り上げているものだと知らしめるステージとなった。今年12月には「Chapter2.5」も企画しているという彼ら。また熱い夜になることは間違いないと感じさせられた一夜だった。
<セットリスト>
1.ニブンノイチ
2.Traumatic
3.ヒカリサスホウ
4.INFINITY
5.HANDS UP!
6.flyaway
7.BLAZE LINE
8.PRIDE
9.Chair
10.Re:Start
11.THE SKY’S THE LIMIT
12.wimp
13.Guess Who Is Back
14.STRIKE BACK
15.with you
16.flower
17.CHEMY×STORY
18.Chain
EN1 GO!!!
EN2 THE FUTURE DAYBREAK
EN3 セルリアン
●ライブ情報
BACK-ONワンマンライブ『ANIMANIA』第二弾ツアー
「ANIMANIA Chapter2-B/O Songs VS Anime Cover Songs-」
2026/4/11(土) 大阪ANIMA
2026/4/12(日) 名古屋SPADE BOX
2026/5/2(土) 東京Veats
詳細はこちら
https://www.back-on.com/live/tour.php?id=1002860&fdate=2026-04-11&ldate=2026-05-02
BACK-ON オフィシャルサイト
https://www.back-on.com/
BACK-ON オフィシャルX
https://x.com/info_backon
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