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INTERVIEW

2026.05.02

宮川愛李、『自称悪役令嬢な婚約者の観察記録。』のOP主題歌に込めたものとは?セシルとバーティアの思いを描いた「ラフレア」インタビュー!

宮川愛李、『自称悪役令嬢な婚約者の観察記録。』のOP主題歌に込めたものとは?セシルとバーティアの思いを描いた「ラフレア」インタビュー!

2024年から始まったセルフプロデュースの音楽活動での変化が詰まったアルバム

――そもそも宮川さんの場合、ずっと楽曲提供をしてもらって活動するという選択肢もあったと思うのですが、そうしなかったのも今おっしゃった気持ちの表れなのかもしれません。

宮川 私自身、元々自分で音楽を作って届けるということに憧れていて、デビューして1年経たないくらいの頃、当時の私は本当に知識がなかったのですが、制作スタッフさんに「鼻歌でいいから送ってごらん」と言ってもらって何度か曲を送ったりもしていて。なかなか勇気が出なかったので時間はかかりましたが、2024年頃から「セルフプロデュースで歌を出していこう」と今の形をスタートさせられたことは本当に良かったと思います。たとえ出した曲がまだまだ未熟だったとしても、自分の意思を全力で詰め込んだ楽曲を作れているというのはものすごく幸せなことで。苦しい時間も含め、とても充実しています。

――カップリング曲についても聞かせてください。未発表の新曲となる「Swallow」と「白昼夢」はどんなふうに制作していったんでしょうか?

宮川 「Swallow」は、道を歩いている時に触れた自然や生き物が制作のヒントに繋がった楽曲です。私はそもそも鳥やぼーっと空を眺めたりする時間が好きで、そこで思いついたことや考えたことをメモしていて。その時に、風が吹いたり雲の形が変わったりしている一方で、この瞬間に生まれる命もあれば奪われていく命もある……。そう考えると、私たちは結構混沌の中に穏やかさを見出しているのかな、この世界のバランスが成立しているのってすごく奇跡的なことなんじゃないかな、と感じて、そういう不安定さを入れ込みたいと思ってできた曲です。

――「Swallow」で印象的に入っている変拍子は、今お話ししてもらったことがそのまま音になっているような雰囲気ですね。

宮川 曲を作る時には、「こういうものを作りたいです」「こういうものを伝えたいです」とスタッフさんとお話しするんですけど、私はまだまだ、それを表現するための細かい工夫がわかりきっていないところがあるので、スタッフさんが「それならこういうふうにしてみるといいのでは?」と言語化してくださって。そうやってスタッフさんのアイデアも借りながら制作していきました。ちなみにこの曲は難しすぎて、レコーディングの時の記憶がほぼないです(笑)。「白昼夢」と同時に録っていったんですけど、この3曲はそれぞれに難しい曲でした。

――「白昼夢」はいかがですか?

宮川 この曲は学生時代に元々の構想があって、アルバムの曲はどんな曲にしようかなと考えてデモや歌詞のメモを見返していた時に改めて見つけたんですけど、聴いてみると当時の色々な思いが込められていて、伝えたいことが詰まっていたんですよね。当時思っていたことが鮮明に蘇ってきて、「この曲が、アルバムに入れてほしいと思っているのかもしれない」と感じたのを覚えています。ただ、今そのデモを聴くと音程もめちゃくちゃだったりしたので、元々のデモからはかなり変化しています。思い出を1つずつ紐解いていくように制作していきました。

――最終的には前を向くような雰囲気が印象的な楽曲ですね。

宮川 そうですね。時系列的には過去の自分を思い返すような楽曲になっていて、今の私が歌っていて合うような曲にしていきました。当時思っていたことを当時の世界観のままで歌うのではなくて、そのデモを発掘した今の私の視点も曲に入れたいと思ったので。その部分も込みでこの曲が完成するんじゃないかと思い、当時の自分が感じていた苦みや深みのようなものを、あえて客観した状態で遠くから見つめている私、という形の曲にしています。最初にこの曲を作った当時は様々な要因があって心が乱れていたり、まだ学生だったので、環境の変化で心が揺れたりするようなことをたくさん経験していて。そういう生々しさのようなものが、しっかりと残っているのが印象的でした。でも、そのままでは完成しなかったとも思うんです。あれから歩んできた道があるからこそ、この曲を歩かせていくことができるのかもしれないなと思っています。

――先だってデジタルリリースはされていた他の3曲はどうですか?元々かなり前に発表されていた楽曲でもありますが、今の宮川さんの楽曲との変化も感じるのではないでしょうか。

宮川 「アオレイド」(TVアニメ『シュート!Goal to the Future』OP主題歌/2022年)辺りは私がまだ21歳くらいの時期の楽曲なので、そこから変わったことはたくさんありました。私の周りの人たちが「宮川愛李という存在にどんなふうになっていってほしいか」ということもそうですし、ちょうどこのタイミングってコロナ禍を経験したりして、音楽の在り方も大きく変わっていった時期でもあって。その中で宮川愛李チームも考え方を切り替えて、「こんなことに挑戦してみよう」「こういう方向性にチャレンジしてみよう」と、新たな一歩を踏み出した頃の楽曲だったのかなと思います。

――2024年発表の「弱虫」は宮川さんにとって初めてのセルフプロデュース曲ですよね。

宮川 はい。それまで楽曲提供していただいた曲を歌わせていただいていたなかで、自分でプロデュースを担当する最初の曲だったので、音楽に間違ってるも正しいもないとは思いつつも、当時は「自分がやりたいことは、本当にこれで表現できてるんだろうか?」と思ったり、責任が全部自分にのしかかってきているようにも感じて、とにかく不安が大きかったです。そう考えると、今回の『ラフレア』は全編を通して本当に大きく成長した、私自身の切り替わりのようなものが詰まっている作品になりました。例えば今「弱虫」を聴くと、時には「未熟だな」と感じて「うわぁぁぁ」となることもありますし、一方である時には素直に「良い曲だな」と思える自分もいて。この曲を愛することができるようになった自分と、まだまだ上を目指していきたいと思っている自分というものが、すごくギリギリの状態で戦っているような感覚です。この曲を最初に発表した当時、とあるラジオに出演させていただいたのですが、その時にスタッフの方々が「振り返った時にきっと大事な曲になるよ」と言ってくれていたのを覚えているのですが、本当にそういう曲になりました。

「たくさん曲を作って、世に出していきたい」。これからの制作にかける思い

――宮川さんは作詞、作曲、セルフプロデュースという形でどんどん創作の幅を広げていますが、こうした変化についてはどう感じていますか?

宮川 シンプルにありがたいな、という気持ちに尽きますね。普通では体験できないような場所に身を置かせていただいているということ自体もそうですし、元々はものすごく田舎の地元から一足先に出ていった兄(宮川大聖)がいて、その兄を見つけたスタッフさんがいてくださったからこそ、私もこの世界に繋がることができたと思っているので、人の温かみを感じたり、色々と周りを囲って守ってくれている存在がいるからこそ、ありのままの自分を表現することができているのかなということは常に思います。たくさんの経験をさせていただいて、アーティストとして大先輩の方々と一緒に曲をやらせていただいたり、ステージに立たせていただいたりもしていて。そういう経験は、人生においてもすごく大きな経験値になっています。

――宮川さん自身の変化も感じていますか?

宮川 でも、私自身はずっと変わらないのかなという気もしているんです。アーティストデビューした頃の私は若かったこともあって、もっと尖っていたというか、まるで「触るな!」というような雰囲気だったりもしていて(笑)。でも、その時持っていた強い気持ちは、今の自分に対しても「もっとこうありたい」という形で強く残っていますし、「音楽を通してたくさんの人に出会って、心が変わりました」という話かというと、そうでもないというか。当初感じていた強い気持ちは今も私の中に残っていますし、そのうえで、応援してくれるファンの方やスタッフさんに恩返しができたらいいなと思っています。

――最後になりますが、2026年の活動はどんなものにしたいと思っていますか?

宮川 たくさん曲を作って世に出していきたいです。それがたとえすべて形になっていなかったとしても、自分の制作する手は止めたくないと思っています。私がアーティストとして活動を始める前から応援してくださっている方たちは、私が中高生の頃から応援して見守ってくださっていたりしますし、一緒に成長してきてくれているファンの方々もいたりするので、そういう人たちに「自分はこういうふうに生きているよ」ということを、曲として定期的に伝えていきたいなと思っています。そうやって曲をたくさん作っていけば、その中で「私はこういうことが表現したいんだな」という、音楽の大事な部分も見えてくる気がするので。それに、そうやって形にしていくと、振り返った時に、今回のアルバムの楽曲のように「あの時は、こんなふうに思っていたんだな」と思い返すことができるような作品が作れるかもしれません。そう考えると、どんどん年を重ねていくのが楽しみです!


●リリース情報
『ラフレア』
4月22日発売

【初回限定盤(CD+DVD+ シリアルコード封入)】

品番:JBCN-9007
価格:¥3,300(税込)

【通常盤(CD+ シリアルコード封入)】

品番:JBCN-9008
価格:¥2,500(税込)

配信リンクはこちら
https://mykwairi.lnk.to/lafleur

関連リンク

宮川愛李 オフィシャルサイト
https://mykwai.net/

宮川愛李 lit.link
https://lit.link/mykwai

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