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INTERVIEW

2026.04.10

デビュー21周年へと踏み出したBACK-ONがライブタイトルを冠したアニソンカバーEP『ANIMANIA』をリリース!並々ならない熱い想いに迫る

デビュー21周年へと踏み出したBACK-ONがライブタイトルを冠したアニソンカバーEP『ANIMANIA』をリリース!並々ならない熱い想いに迫る

2005年のメジャーデビューから20周年を迎え、これまでに世に放ってきた数々のアニメや特撮といったタイアップ楽曲でセットリストを縛ったライブ“ANIMANIA”を昨年大成功させたBACK-ON。21年目へと踏み出した彼らがそんなライブタイトルを冠したアニソンカバーEP『ANIMANIA』を配信リリースした。並々ならない熱意をもって制作されたEPについてTEEDAとKENJI03に聞く。

INTERVIEW & TEXT BY えびさわなち

BACK-ONが世界で感じたアニメソングへの熱

――昨年“ANIMANIA”と銘打ったワンマンライブを東阪で開催されました。先駆者としてFLOWがやってきたアニメ縛りライブ(タイアップ縛り)を実際にご自身で開催した感想をお願いします。

KENJI03 元々デビュー当時からアニメのタイアップをたくさんやらせてもらっていましたし、どこかでいつか、そういうテーマでのワンマンライブをやりたいなという気持ちはありました。FLOWがアニメタイアップに特化したライブをやっているのも知っていましたし、自分たちもそろそろかなと思った時に“FLOW THE FESTIVAL 2025”のオファーが来たので、このタイミングでやれるのがいいなと思ったんですね。

TEEDA あとはBACK-ONがデビュー20周年のタイミングでもありましたから。FLOWからアドバイスももらっていたので、やってみたいと心も動きましたし、後押しもしてもらいました。結果として、やって良かったなと思っています。

――2005年のメジャーデビューから21年目。『エア・ギア』に『アイシールド21』、『FAIRY TAIL』から『ガンダム』シリーズ、そしてゲームの『テイルズオブ』シリーズなど様々なアニメとタッグを組んできましたが、この20年でアニメ主題歌のシーンとBACK-ONの状況も様々な変化があったと思うのですが、その辺りはいかがでしょうか。

TEEDA 僕らが楽曲をやるもっと以前になると、アニメのストーリー性には関係ない主題歌が少なくはない印象がありましたが、僕らの世代くらいからストーリーからインスパイアされた曲作りや、プロデューサーや監督さんとのディスカッションの機会をいただいて制作するというやり方も出てきたように思います。最近ではアニソンとロックの垣根がなくなってきたとも感じています。『ダンダダン』でのヒップホップやラップなどもそうですが、日々シーンが変化していますよね。アニソンというジャンルでは語り切れなくなってきているなと思っています。

KENJI03 僕の小さい頃のイメージだと、アニソンは「特化された活動をしているシンガーの方が歌っている」ジャンルの音楽だったのですが、ロックやヒップホップなどのカウンターカルチャーが主流にある今のアニソンは、チャートの上位を占めて音楽シーンのド真ん中にいますし、世界基準にもなっていることで可能性が広がっている。世界に誇れる、日本特有の音楽ジャンルとしても確立されていったのかなと感じています。

――2014年にブラジルで開催されたアニメフェス“Anime Friends 2014”や2015年にフランスで開催された“JAPAN EXPO”をはじめ、世界各国で楽曲を通してアニメ作品を届けてこられ、先日も台湾でのライブを大成功に収められました。世界でのライブの経験は今、どのように生きていますか?

TEEDA もちろん場所によってノリ方や熱量も違いますが、みんな、日本のアニメが好きな気持ちは変わらないんですね。そんな海外ファンの前でライブをすることで学んだことは、手ぶりや掛け声で「ライブを一緒に楽しもうぜ」という姿勢を伝えていくことで、全世界共通で盛り上がっていくということですね。「こういうふうにパフォーマンスをすれば、初めて観た人でもこれだけ楽しませられる」ということを知れました。

KENJI03 台湾でのワンマンでより強く感じたのは、音楽は国境の壁をなくしてくれるということです。音楽の力はすごいと改めて思いますし、自分の国籍がなんであろうとどこの国でライブをしていようが関係なく、単純に音楽が好き、アニメが好き、BACK-ONのライブが好きというストレートな気持ちだけがダイレクトに伝わってきます。「アニソンをやっていて良かった」と思いますし「バンドをやっていて良かった」とも思えます。

TEEDA すごく待っていてくれるんですよね。『ガンダムビルドファイターズ』のオープニング「ニブンノイチ」をやった時にはラスサビ前でKENJI03が「歌って!」とマイクを向けると、日本語で大合唱が起きるんです。それは本当に嬉しくて。日本でも大合唱になる場面はありますが、海外の人たちが日本語で歌ってくれているのはそれだけたくさんBACK-ONの音楽を聴いてくれているからで、そう思うと本当に胸が熱くなります。

KENJI03 ライブでオーディエンスが歌うことについては色々な意見もありますが、ライブはライブだし、その場にいる人で作り上げて成立する時間だから、瞬間、瞬間を一緒に作れるので、僕らはぜひ一緒に歌ってほしいと思っていますし、台湾での大合唱を浴びたばかりの今、改めてそう思っています。そこにいる人たちって2度と同じメンバーでは集まれないですから、その奇跡を一緒に味わいたいなという思いがあります。

タイアップ縛りライブ“ANIMANIA”の新たな魅力となるカバーを

――そんなBACK-ONがアニソン縛りのカバー配信EP『ANIMANIA』をリリース。昨年のタイアップ縛りライブのタイトルでもある『ANIMANIA』を冠したカバーEPを作ることになった経緯をお聞かせください。

TEEDA “ANIMANIA”というライブを成功させたことで、もう一歩次へ進もうと思った時に、KENJI03が「カバーをやったらどうかな」と発案してくれました。元々『機動戦士ガンダム』40周年記念ライブイベント“「GUNDAM 40th FES“LIVE-BEYOND”」”に出演した時に、本来はHIGH and MIGHTY COLORの「PRIDE」をカバーする予定だったのが急遽できなくなったことを思い出して、改めて「PRIDE」をレコーディングすることにしました。更に「他にはどんな曲をカバーしようか」と考えて、楽曲提供したアニソンのセルフカバーも面白そうだし、セルフカバーと完全なカバーで対決させるのも良いかもということで制作が進んでいきました。

KENJI03 ただ「アニソンをカバーしよう」と思っても、果てしなく存在するアニソンの中からどの曲を選ぶのか迷いますよね。やりたいだけで集めるのでは意味がないですし、どうせならストーリーを持たせたかったので、まずは自分たちが過去に提供したアニメ主題歌をセルフカバーすることで、次の“ANIMANIA”のライブにも点で繋がるのではないかと思いました。今作に続く作品もこの先制作できれば良いなと思っているのですが、まずは第一弾として半分をセルフカバー、もう半分を『機動戦士ガンダム』繋がりでカバーを試みていたHIGH and MIGHTY COLORさんの「PRIDE」と自分たちが一番リスペクトしている先輩であるFLOWさんの「GO!!!」という2曲のカバーでまとめさせていただきました。

――今回収録した楽曲の元である『ブラッククローバー』、『ONE PIECE』、『機動戦士ガンダムSEED』に『NARUTO-ナルト-』は世界的にも人気の高い日本アニメですしね。

KENJI03 世界のどの地域でも求められている作品ですね。

TEEDA 海外でライブやる時には盛り上がるなと思います。

――先行で披露された「Guess Who Is Back」は、倖田來未さんへの提供曲でTVアニメ『ブラッククローバー』のOPテーマです。BACK-ONが楽曲提供した当時の思い出と改めてセルフカバーをされる際のことをお聞かせください。

KENJI03 提供曲とは言え、基本的には自分たちが歌う曲として、BACK-ONの歌として作っているんですよね。

TEEDA このセルフカバーはライブでもやっているのですが、違和感がなかったです。カバーをしている感覚もないというか。本来のカバー曲は自分たちのクセとは違うので、次にどういう展開がくるのかが予測できなかったり新鮮だったりもして、初めて演奏する時にはイメージをしっかりしておくことが大事なのですが、この曲に関しては体が勝手に動くような感覚があります。それにラウドなので、僕らの「Chain」や「STRIKE BACK」みたいな雰囲気もあるんですよね。

――同じく3月11日から先行配信されている新里宏太さんの「HANDS UP!」はTVアニメ『ONE PIECE』 の主題歌。制作時の思い出とセルフカバーした際の気づきをお聞かせください。

KENJI03 デモのためにレコーディングした時に「これは自分たちの曲だな」とバシッとハマった瞬間がありましたね。10年以上前に作った曲ですが、自分たちの作った曲が『ONE PIECE』に起用されたことがすごく嬉しかったことを今でも憶えています。良い曲なので、いつかカバーしたいとも思っていたのですがライブで一度、デモを流したことがあったんです。それをファンの方が覚えていてくださって「いつか聴きたい」という声もありましたし、今回のカバーEPの制作が決まった時にも真っ先に「カバーしなきゃ!」となりました。提供曲とは言え、それくらい自分たちにとって大事な曲です。

TEEDA 元々BACK-ONバージョンも作っていたんです。そこにはラップも入っていたのですが、セルフカバーですし、アニメの主題歌と同じくラップを入れずにストレートに歌を聴かせる形で収録しました。改めて聴いてもすごく良い曲ですね。ミドルだけどダンサブルで踊れる1曲なので、歌っていて楽しかったですし、ライブでやったら盛り上がると思いました。それもきっと海外で盛り上がれて、これからライブの武器になる曲だと感じています。

KENJI03 歌っていて、すごく難しい曲だなと思いました。特にサビが。作った時はまだ20代だったし、当時の全力を注ぎ込んで作ったのだろうなと感じるくらい、休む隙のないサビですよね。キーも高いし、肺活量を必要とするサビでしたが歌いこなしてライブで育てていきたいです。

カバー曲がもたらしたBACK-ONの気づきとは

――更にHIGH and MIGHTY COLORの「PRIDE」、FLOWの「GO!!!」のカバーを収録。前者はツインボーカルの6人組ロックバンドであり、この「PRIDE」は2005年『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』のOPテーマです。ガンダムソングをアーティストとのコラボレーションの強い作品へと変貌させた「SEED」楽曲ですが、カバーしてみて改めてどのようなことを感じましたか?また関係性の深いFLOWの代名詞的1曲をカバーすることになった経緯とこの曲とFLOWへの思いをお聞かせください。

TEEDA 「PRIDE」はすごくテクニカルな曲ですよね。コード感も自分たちにはない進行ですし、シンコペーションやバッキングも「ここでは堪えて、ダウンピッキングだけなのか!?」といった気づきが色々とありました。メロディの組み方も展開の仕方も自分たちの発想にはなかったので、そういう意味で面白かったです。ラップも原曲はシャウト気味ですが、同じようにやったらBACK-ONっぽくなくなると思ったので、普段やっている発声感で、かぶせることでシャウト感やハモリを入れることでBACK-ONらしさを表現しました。

KENJI03 「HANDS UP!」もそうですが、TEEDAがいわゆるメロディを歌っているのが珍しいですよね。しっかりとメロディを歌っているところが新鮮です。

TEEDA 自分のラップはこの曲には合わない気がしたんです。だから普段からやっているラップの声に対してリンプ・ビスキットのフレッド・ダーストみたいな、裏声を重ねてそれっぽく聴かせたりもしました。忙しいけど楽しい歌でした。

――FLOWの「GO!!!」はいかがでしたか?

TEEDA 「GO!!!」は世界中で愛されている1曲ですよね。やっぱり『NARUTO-ナルト-』の人気もそうだし、FLOWとのマッチングもあったとは思いますが、歌ってみると納得でした。すごく楽しいんです。高校生だったらカラオケでみんなで歌うよな、というくらいのテンション感がありますし、海外の人たちもきっとライブで歌ってアガると思うんです。それを再認識しましたし、早くライブでやりたいです。すごく楽しいので、まるで自分たちの曲のようにやりたいです。

KENJI03 一周してシンプルが一番良いなという気づきがありました。例えるならばTHE BLUE HEARTSの「リンダリンダ」のような、リズムもメロディも本当にわかりやすいけれど、それが魅力になっていることに、カバーして改めて気づきました。「これぞアニソン」という気持ちになる曲ですし、小さい子から大人まで歌えるのはさすがです。世界に求められるだけあるなと思います。

――そんなアニソンカバーEPを引っ提げての東名阪ツアー“ANIMANIA Chapter2 -B/O Songs VS Anime Cover Songs-”への意気込みをお聞かせください。

TEEDA 最初の“ANIMANIA”ではBACK-ONのアニソンだけでしたが、今回はカバー曲を組み込んで、VSにしたら面白いと思ってカバーを作ったのでライブでもぜひ楽しんでください。

KENJI03 どうせならライブ前に演奏する曲を聴いてもらえたらいいなと思っていたので、このEPを聴いて、ぜひライブにも足を運んでいただきたいです。

――では最後に「リスアニ!」読者へメッセージをお願いします。

TEEDA 東名阪ツアー“ANIMANIA Chapter2 -B/O Songs VS Anime Cover Songs-”に向けて、このアニソンカバーEPをリリースします。こういう新たな挑戦や「この曲はBACK-ONの提供なのか!」という気づきもあると思いますし、そうした出会いを楽しんでもらいたいです。ライブでもそうした出会いを感じてもらえると思うので、ぜひ足を運んでください!

KENJI03 デビューして21年目になるのですが、たくさんのアニメ主題歌を歌ってきました。先日の台湾でのライブもそうですが、大半が「初めてライブに来た」という人たちだったんです。『エア・ギア』を観ていたとか『アイシールド21』が好きでしたとか、出会った時期は違いますし、ロックバンドだからライブに行きにくいという人もいるかもしれませんが、タイミングがあえばぜひライブに来てください。自分の中で大事にしてきたアニメとの思い出が蘇る場になるはずですし、素敵な経験になると思うので、一緒に良い時間を過ごしましょう。これからも色々なアニメの曲を作りたいので応援よろしくお願いします!


●リリース情報
BACK-ON『ANIMANIA』
4月1日リリース

配信はこちら
https://back-on.lnk.to/ANIMANIA

<収録曲>
01. PRIDE
02. Guess Who Is Back
03. HANDS UP!
04. GO!!!

●ライブ情報
BACK-ONワンマンライブ『ANIMANIA』第二弾ツアー
「ANIMANIA Chapter2-B/O Songs VS Anime Cover Songs-」

2026/4/11(土) 大阪ANIMA
2026/4/12(日) 名古屋SPADE BOX
2026/5/2(土) 東京Veats

詳細はこちら
https://www.back-on.com/live/tour.php?id=1002860&fdate=2026-04-11&ldate=2026-05-02

関連リンク

BACK-ON オフィシャルサイト
https://www.back-on.com/

BACK-ON オフィシャルX
https://x.com/info_backon

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