そしてステージから送り出した立花について「かわいかったね」と口々に語ったところからDIALOGUE+のステージはスタート。P’s Bandによるハイスピードでパンキッシュなアンサンブルに乗せて、そのタイトルどおり自身の凱旋を高らかに宣言するメロコアナンバー「D+ has come」に、超高速ディスコから凶暴なブレイクダウン&ブラストビートへと変化し続けるリズムが楽しい「これは訓練ではない」、P’s Bandとともにダブステップライクな原曲をラップメタルにお色直しした「Super Sonic Loguenizer」を3連投。圧倒的にパワフルで圧倒的にかわいいパフォーマンスでなかのZEROホールをブチアゲてみせた。
「ライブではMCをほとんどしないので、対バンとはいえこのままDIALOGUE+らしく突っ走らせてもらいます!」との、コンパクトにもほどがあるMCタイムののちにも7人はカラフルなセットリストを構成。ブラスをフィーチャーした正統派のファンクチューン「人生イージー?2023」で、“虎視眈々見極めろ(攻略法だらけだ)”“経験値あげちゃって強くなろうぜ!”と、なんともユニークなエールを送ったかと思えば、ロマンチックなラブソング「おもいでしりとり」をプレイ。ホールいっぱいにミラーボールの光が降り注ぐ中、P’s Bandのジェントルなプレイを背に“「嬉しい」「いつもありがとうね」「ねえちゃんと見て」「手を繋ぎたい」”と、かわいらしいメッセージを届けてみせる。
そして「おもいでしりとり」同様、自身の想いを星の巡りに重ね合わせる「デネブとスピカ」を歌い上げたのちには、グループの総合プロデューサー・田淵智也流の言葉遊びが耳に残り、またタイトルからはどうにも世界的スーパーバンドの天才ギタリストの名前がちらついて仕方がない「じょいふるしあんてっ!」を投下。DIALOGUE+メンバーは“テクマクマヤコン準備万端”、“カフカも腰抜かしちゃう”とコミカルなリリックを2小節ずつ高速でリレーしたこのパーティチューンで一層の歓声をさらって、自身のステージを締め括った。
その直後、暗転したステージへと歩を進めたのは内田真礼。彼女は自身の楽曲にして、田淵プロデュースの「take you take me BANDWAGON」でDIALOGUE+と共演。8人はタイトルの“BANDWAGON”になぞらえて車を運転するマイムを取り入れたダンスを披露しつつ、このヌケのいいダンスロックで会場を大いに盛り上げてみせていた。
「想像の100倍優しい人」と田淵を表するDIALOGUE+の面々とは対照的に「(コミュニケーションは)ほとんどケンカ」「言いたいことを言い合うのに、できあがってきたら『すごくいい曲じゃん』ってなる」と彼との仕事ぶりを語り、また、実は学生時代にバンドで「take you take me BANDWAGON」をカバーしたことを涙ぐみながら明かすDIALOGUE+の稗田寧々を抱きしめた内田のステージは彼女のデビュー曲「創傷イノセンス」で幕を開ける。
P’s Bandが冒頭のキメを3発鳴らすや怒号のような歓声が巻き起こり、そのサビ前、ピンスポットを浴びた彼女が“「誰にも触らせない」”とキメると客席は爆発。この日一番の熱狂を演出した内田は、そのままミラーボールが乱反射する中、オリエンタルなディスコチューン「ロマンティックダンサー」をバンドと共にファンキーに届けたのちには、ライブ4日前にリリースしたばかりのシングル曲「LOVE LOVE ビーム」をパフォーマンス。少々タイトルとはアンビバレントな妖しげでセクシー、そしてダンサブルなヘビーロックでオーディエンスを踊らせる。また4つ打ちダンスロック「共鳴レゾンデートル」では“共鳴したい?”、“(共鳴しよう)”のコール&レスポンスの徹底的な反復と自らのボーカルでホールいっぱいにピーキーな緊張感を生み出してみせていた。
そしてこの日、自身が一番の年長であることに気付き「ヤバい、先輩じゃん」と笑いながらも、そんな自身にかわいい後輩ができたことからP’s Recordsの歴史の厚みを実感し、「これからもここで成長していく」と覚悟のほどをうかがわせた彼女は、まさに“先輩”ならではのパフォーマンスを見せつける。「CHA∞IN」ではここまでの熱狂もどこへやら。P’s Bandのレイドバックしたプレイに少しセクシーな男女の物語を重ねてみせ、正統派のロックナンバー「youthful beautiful」では、その名の通り若さの美しさを爽やかに歌い上げる。そして、再び田淵智也制作の「Smiling Spiral」をパフォーマンスしたところで内田のステージは幕。“You can do it! ガ・ン・バ・レ!”とこの日のオーディエンスをストレートに応援して大きな歓声と万雷の拍手を集めてみせた。
「Smiling Spiral」を歌い上げた内田があとにしたステージに立花とDIALOGUE+が登場したところで“P’s TRIVAL”の第1回公演は最終盤。内田がステージに舞い戻ると9人はこの日のライブに対する思いを語り合う。
昨年末に初のソロライブを同じくなかのZERO大ホールで開催した立花が内田やDIALOGUE+と同所でスリーマンライブを行えたことを嬉しそうに語れば、DIALOGUE+の面々は喜ぶオーディエンスの顔を見られたことを喜んでみせる。そして内田が「やっぱりライブって最高だなと本日思うことができました!」と結んで、ライブは大団円。9人は内田のキラーチューンの1つにして、これまた田淵智也作曲の「ギミー!レボリューション」で声を合わせて、この日の公演の幕を下ろした。
端的に言ってしまうなら“P’s TRIVAL”という名の実験はいきなり大成功。内田、DIALOGUE+、立花という同じ女性声優ながらもまったく違うサウンドスケープを鳴らす3組は、ステージを共にすることで時にシリアス、時にコミカルな化学反応でオーディエンスを楽しませていた。これもひとえにP’s Recordsというレーベルのディスコグラフィのバリエーションや懐の深さゆえに実現できたもの。これからも“P’s TRIVAL”が誰も見たことのない光景を見せてくれるのはまず間違いないだろう。
なお、そんな“P’s TRIVAL”の第2回公演は、4月12日に同じくなかのZERO大ホールで開催される。今度のイベントは男性バージョン。当日は土岐隼一と伊東健人、そして土岐に加えて新 祐樹、林 勇、福西勝也、水中雅章からなるTVアニメ『東京リベンジャーズ』のスペシャルユニットが出演。また、オープニングアクトは伊藤昌弘(Vo.&Gt.)と廣澤優也(Ba.)からなる音楽ユニット・OrJourneyが務める。チケット情報などは公式サイトでチェックしてほしい。
P’s TRIVAL 01
2026年3月8日(日)東京・なかのZERO大ホール
<セットリスト>
内田真礼
M01.歌詠鳥
DIALOGUE+
M02.僕らが愚かだなんて誰が言った
立花日菜
M03.Unbalance Addiction
M04.わたしクエスト
M05.Dear my Soleil
M06.恋のハイテンション
立花日菜&内田真礼
M07.ユニバーページ
立花日菜
M08.I’m GAME!
M09.コントロールキー・コンジャンクション
M10.Pink Twinkle Wink
立花日菜&DIALOGUE+
M11.CUTE♡CUTE♡CUTE♡
DIALOGUE+
M12.D+ has come
M13.これは訓練ではない
M14.Super Sonic Loguenizer
M15.人生イージー?2023
M16.おもいでしりとり
M17.デネブとスピカ
M18.じょいふるしあんてっ!
DIALOGUE+&内田真礼
M19.take you take me BANDWAGON
内田真礼
M20.創傷イノセンス
M21.ロマンティックダンサー
M22.LOVE LOVE ビーム
M23.共鳴レゾンデートル
M24.CHA∞IN
M25.youthful beautiful
M26.Smiling Spiral
ALL LINEUP
M27.ギミー!レボリューション
関連リンク
内田真礼オフィシャルサイト
http://uchidamaaya.jp/
DIALOGUE+ 公式サイト
https://dialogue-music.jp/
立花日菜オフィシャルサイト
https://tachibanahina.com/
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