ライブは中盤に突入し、次のブロックでは飯田が「かちドキ」をリリースイベントではないライブとしては初披露。プロデューサーたちは歓喜の声を上げる。「かちドキ」は藤田ことねを主人公として描かれるコミック「学園アイドルマスター GOLD RUSH」の楽曲であり、作中の商店街ライブで披露するシーンも印象深い。そんなことねの心情そのままに、最初はうつむき気味だった飯田が前を向いて“そこが「今」のステージでしょ”と輝いた表情を浮かべるのは感動的。胸に手を当てて、ここで歌える幸せを噛み締めつつ、サビでは更に気持ちが乗った歌声を響かせる飯田。ラスサビでは楽しさが語尾の跳ね感にも表れていて、“あたしを 見ててね”とウインクする笑顔は最高にことねだった。MCでは、ステージが始まる前に歌詞の良さを改めて堪能していたら、本番でちょっと間違えてしまったというエピソードも明かしていたが、そのくらい思い入れが強いからこそ、みんなに気持ちが伝わったことだろう。驚きと感動から始まったこのブロックは、「スペシャルブロック」と題してコラボやコミック発の楽曲などを次々と披露していった。
「かちドキ」に続いては、“初星文化祭”の施策の1つである、「学マス」とリアル脱出ゲームとのコラボ「人狼潜む文化祭からの脱出」のために作られた「SEARCH RIGHT」を初披露。歌うのは初星学園生徒会メンバーを演じる伊藤、薄井、松田、春咲、陽高、天音。鐘の音から始まると、怪しげな雰囲気も漂わせながらかっこ良くも力強い歌声を聴かせていく6人は、ソロパートで個性を出しつつ、ペアになってのポーズなど要所要所に見どころが盛りだくさん。初披露から楽曲の魅力を存分にみせるステージとなった。
続いては、イントロで歓声が上がり、花岩、湊、川村、春咲の4人がなんと「CRYST@LOUD」を披露。昨年末の「アイドルマスター」シリーズの6ブランドによる“THE IDOLM@STER M@STERS OF IDOL WORLD 2025”は記憶に新しいところだが、「CRYST@LOUD」は1つ前の“THE IDOLM@STER M@STERS OF IDOL WORLD!!!!! 2023”のために作られた楽曲。当時はまだ「学マス」が世に出ておらず、5ブランドによる合同ライブだったため、この曲を「学マス」のメンバーが歌うのは実に感慨深い。しかも、湊と花岩は当時客席で並んで聴いて一緒にクラップしていたという。今はしっかりブランドの1つ、新たな仲間となった「学マス」だけに、今回はこの4人での披露だったが、全員の想いがこもっていたのは間違いない。ハーモニーも美しく、プロデューサーの歓声やクラップが響くなか、4人とも楽しそうに歌い上げていた。
感動はさらに続く。飯田が再び登場し、今度はコミックスの特装版に収録されているCDでことねがカバーした「GO MY WAY!!」を熱唱。飯田自身、元々この曲が大好きだったそうで、その気持ちも乗せて歌うと、プロデューサーたちもすさまじいコールで心を合わせていく。目をぎゅっと閉じて想いを噛み締める飯田は、マイクを向けて更にコールを求める。アウトロでは最高の笑顔でマイクを向けてステージを走りまわり、「みんなー!歌ってー!!」と呼びかけると、会場に「ららら~」の大合唱が響き渡っていた。
コラボといえばこの曲も忘れてはならない。ゲーム「ワンス・アポン・ア・塊魂」で使用されている素敵ソング「カタマリオンザドゥン」だ。素敵ソングの1曲を咲季が歌うと発表された時は、ネットが騒然としたほどで、それを今回、長月がライブ初披露。コミカルなソングだけに演出も楽しさいっぱいで、スクリーンに「塊魂」シリーズの主人公である王子が登場して盛り上げると、長月もぴょんと飛び跳ねたりちょこちょこ動いたりと、普段のかっこ良さとはまた違ったパフォーマンスをみせる。背後のスクリーンを使って長月が塊を転がしていくシーンでも楽しませていると、2番からはなんと小鹿と飯田が加わって、ライブならではのスペシャルな「カタマリオンザドゥン」に。3人が並んで塊を転がしていくのもコミカルでかわいく、スクリーンの王子に手を振ったり、最後は疲れ果てたりと、コラボの魅力満載のステージとなった。
MCで楽曲への想いやレッスンのことを振り返りつつ、この日の最後のブロックである「生バンドブロック」へ。“リスアニ!LIVE 2025”に小鹿が出演したことはあったが、「学マス」のライブとして生バンドで披露するのは初。バンドメンバーの大場 俊(ds、バンマス)、栗原陸人(g)、金沢法皇(key)、石村 順(b)がステージに登場し、マニピュレーターの水野将徳と共に熱い演奏で会場を沸かせると、颯爽と現れたのはユニット衣装に着替えた「Begrazia」の3人だ。立ち姿からクールな松田、春咲、陽高は、レーザーがバチバチに輝く会場で「Star-mine」を熱唱。作中を想像させる激アツなパフォーマンスでプロデューサーたちを圧倒していく。生バンドとの相性も抜群で、3人の晴れやかな笑顔はこのステージを楽しんでいるからこそ。松田から陽高へと繋がるラップ部分は、振付を足してゲームのライブシーンを再現したいと3人が提案したそうで、見上げる表情にもはやり切った感が浮かんでいた。
続いて登場した小鹿は、ドラムのイントロから「アイヴイ」を決めていく。この曲は“リスアニ!LIVE 2025”で披露しただけでなく、先日は如月千早が日本武道館公演で歌っていたこともあり、さらに気合いを入れて臨んだという。やはり小鹿の歌唱力はバンドにもよく映えるもので、普段のトークをする姿とはまるで違い、豹変したと思わせるほど魂のこもった熱い歌声を響かせていく。Dメロで演奏が静かになって気持ちを込めると、ラスサビは溜めた気持ちをすべて放出するように更に気合い全開の声を突き上げる。真っ直ぐ突き刺さるような目線も気合いの表れだった。
そして、ピアノの美しい音色から激しいバンドサウンドへと変化し、花岩が「極光」を熱唱。花岩もライブを重ねるごとにダンスのキレや歌声の力強さが格段にアップしており、かかってこいと言わんばかりの表情を浮かべてプロデューサーの心を撃ち抜いていく。ターンも華麗で、体を曲げつつ気持ちをすべて込めるように絞り出す歌声も迫力があり、一転してDメロでみせた優しい表情も美しく、その表現力やバンド演奏が「極光」の魅力を更に引き上げていた。
後奏が流れる中で花岩がスッと踵を返し、ステージから姿が消えた瞬間に演奏が転調。交代して登場したのは天音。天音本人の言葉を借りれば、Fマイナー(Fm)からFシャープマイナー(F#m)へと半音上がり、白から紫に変化したステージでそのまま「理論武装して」へ。「暴れる準備はいいか!」との叫びから身震いするほどのかっこ良さをみせ、その表情と歌声で一気に会場を我がものへとしていった。力強く放たれる天音の歌唱力はやはり圧倒的であり、なおかつこの瞬間を楽しんでいる表情はまさに強者。語尾に気合いがこもっていたのもライブならではで、プロデューサーたちを次々とノックアウトしていく。先ほどは演奏が止まらず次に繋いでいたのに対し、この曲はパッと音が止まって締めるかっこ良さもみせた。
そして今度は、松田による「The Rolling Riceball」へ。「みんなでおにぎり食べるぞー!」と叫んでテンションアップしていく松田は、バンドの生演奏でいつも以上に楽しさいっぱいだ。バンドメンバーの側にいってマイクを向けるなど、みんなを巻き込んだステージを目一杯楽しむ姿は、まさに佑芽といった感じで、プロデューサーたちも大歓声で盛り上がる。歓声を浴びて表情を更に輝かせる松田は、腕を突き上げながら最後まで楽しさいっぱいのパフォーマンスをみせた。
このブロックラストは伊藤、湊、川村による「ENDLESS DANCE」。ロックテイストなナンバーは、生バンドで更に強さとクールさをみせる。つま先を上げたステップも軽快に3人が気合いの声を響かせ、荒々しく全力で「かかってこーい!!」と叫ぶ湊に会場は大歓声。かわいさや独特の雰囲気を宿しつつ気合いの声を上げる伊藤と川村も、他では見られないような熱いパフォーマンスで、みんなを熱くさせていった。
MCで曲を振り返り、次が最後の曲ですと言うと、会場にはお馴染みの「今来たばっかり!」の声が。定番の流れで伊藤にパスするところを長月が言い淀んでしまう場面もご愛嬌であるが、「嘘つき~!」との伊藤の声が響き渡っていた。
本編ラストは、生バンドの演奏で初星学園校歌「標」を全員で斉唱。スクリーンに歌詞が映し出され、自然とプロデューサーたちも合唱。後半のフェイクパートは、川村が「トゥットゥットゥル トゥットゥットゥー」と広のほのぼのした雰囲気をみせていて、アイドルの個性溢れるフェイクの面白さを改めて感じさせてくれた。最後にはブラスメンバーやダンサーも登場して一緒に盛り上がり、それぞれのアイドルのポーズを決めて締め括った。
アンコールでは、先日ゲーム内にも実装された千奈と広のユニット「ゆめぱしー」が「みちなるひろがる」を披露。冒頭では、ゲームのライブシーンと同様に隠れていた川村が伊藤を驚かせるシーンもあり、千奈と広がみせる微笑ましさをステージで再現。並んで歌ったり、内緒話をしたり、転びそうになったりと、2人のかわいい姿にプロデューサーたちも心がぽかぽかになったことだろう。前回サプライズ披露した時よりも、更にかわいいやり取りで、楽しさいっぱいのステージをみせてくれた。
そして、他のメンバーも仲良く電車ごっこをしながら登場し、「がむしゃらに行こう!」へ。全員で歌いつつも、セリフ調のところなどは仕草も相まってそれぞれの個性が楽しい。小鹿のソロから春咲のソロでは、近づいて優しく頭を撫でる姿に歓声が上がっていた。
曲後はメンバーが改めて挨拶。興奮気味にみんなのすごさを語る陽高をはじめ、それぞれの言葉で今の気持ちやプロデューサーたちへの感謝や気遣いを口にする。その気持ちを込めて、「この衣装を着てあの曲を歌わないわけがないですよね!」と「Campus mode!!」を披露。この衣装を着て並んだメンバーが歌うのは、完全版「Campus mode!!」といった感じで、歌声はさらに弾み笑顔が輝いていた。溜めに溜めてからの飯田の「もういっちょ!」や松田の「邁進nowです!」もいつも以上に気合いが入っていて、最後の最後までプロデューサーたちと一緒にライブを楽しんでいた。
そして、いつもの言葉でDAY1を締め括り、「初星音楽祭」は更なる興奮と楽しさ溢れるDAY2へ。
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