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REPORT

2026.02.11

どちらのファンかなんて、両者のパフォーマンスの前には無関係!多彩な魅力が次々に熱狂を巻き起こした“DIALOGUE+WITH vol.7 -岡咲美保-”レポート

どちらのファンかなんて、両者のパフォーマンスの前には無関係!多彩な魅力が次々に熱狂を巻き起こした“DIALOGUE+WITH vol.7 -岡咲美保-”レポート

1月25日に、恵比寿LIQUID ROOMにて“DIALOGUE+WITH vol.7 -岡咲美保-”が開催。声優アーティストユニット・DIALOGUE+が主催するツーマンライブ第7弾となる本公演の対バン相手は、発売が迫る2ndミニアルバム『MY GLEAM』のリード曲「HAPPY LUCKY JET!!」をDIALOGUE+の総合プロデューサーを務める田淵智也が作詞・作曲したという縁もある声優・アーティスト岡咲美保。この2組がオーディエンスとの距離の近いライブハウスにおいて、互いの個性を存分に発揮し合い、共に会場を熱狂の渦に巻き込んでいった公演の様子をレポートしていく。

TEXT BY 須永兼次
PHOTOGRAPHY BY 池上夢貢(GEKKO)

新曲も堂々披露!愛らしくも力強いステージをみせた岡咲

フロアをオーディエンスがギッチリ埋め尽くすなか、まずは開演前にDIALOGUE+メンバーから飯塚麻結と村上まなつが登場。不在の田淵のかわりに前説を行い、ログっ子(※DIALOGUE+ファンの総称)とみほちゃんず(※岡咲ファンの総称)への諸注意などを通じてライブへの期待を高めたところで、2人から“開会宣言”が行われる。そして生バンドの演奏をバックに、まずはこの日出演の8人が揃って登場。横一列に並び、DIALOGUE+の「僕らが愚かだなんて誰が言った」をコラボで披露してライブは幕を開ける。

冒頭のフレーズを、力強い歌声で飾ったのは岡咲。その後も音楽活動のなかで磨き上げてきた歌唱力を存分に発揮し、楽曲に込められた切実な感情を表現。一方DIALOGUE+メンバーも、この曲の歌声として欲しい力強さやハードさを思い切り乗せたボーカルを披露し、オープニングコラボから各々の魅力をしっかり提示してオーディエンスをライブに引き込んでみせた。

歌唱後、歓声のなか改めて対バン相手として岡咲が紹介されると、その岡咲がこの日の“先攻”に。まずはフロアに「一緒にアツい時間を過ごしていただきましょう!」と呼びかけ、「ペタルズ」から自身の出番をスタートさせる。イントロから大きなコールを巻き起こすフロアに向けて、煌めくキュートな歌声を響かせていく岡咲。サビでは愛らしい表情と共にキャッチーなダンスもみせ、2-Aメロでは指で大きくハートマークを描いて飛ばしたりと視覚面でも魅せる。また2サビ明けにはフロアへ呼びかけクラップを起こし一体感をもたらして、自身の空気に場内を塗り替えると、「MY SPIRAL」でさらにボルテージを上げにかかる。Aメロでは振付も交えてダイナミックさも感じさせながら、歌声の瑞々しさと愛らしさはそのままに歌唱。サビでは腕を掲げて指をくるくる回し、それに合わせてオーディエンスの指も回させてさらに一体感を高めていく。それをステージ上をかけ回りながらこなした岡咲の歌声には、息切れはなし。ハッピーで楽しく、それでいてどこを見ても隙のないステージを、いきなり冒頭2曲で見せてくれた。

2曲歌ってのMCでは、「アツくなりましたー!?」の呼びかけに観客の大きな歓声が返り、スタートダッシュに成功したことを感じさせると、「温かく受け入れてくださってありがとうございます!」と感謝。「みんな、乗り方『ワンマンライブかな?』って思っちゃった!」とフロアの盛り上がりへの率直な感想を述べ、続いてはひたすらに“かわいい”が溢れるナンバー「きゅんきゅるかわいい」へ。披露前の練習時から完璧だった「かわいい!」のコールが響き渡るのを受けて満足そうな表情をみせた岡咲は、どのフレーズの歌声にも、さらには歌唱中の表情に至るまで愛らしさをふんだんに盛り込んでいく。そのパフォーマンスはこの曲にドンピシャな、ともすれば“あざとい”に片足を突っ込んだほど振り切ったもの。それを通じてラブリーさを振りまいていくと、可愛さが立つフレーズから幕開ける「好きじゃないよ」では歌声にさらに甘さを乗せていく。落ちサビの冒頭ではファルセット気味に歌唱することで、恋心への戸惑いと切なさをほのかに感じさせてキュンともさせてくれる。また、サビ最後の“好きじゃないよ”のフレーズと共にパッと手の平を突き出したり、2コーラス目の序盤で腕をぐるぐる回しつつ跳ねながら歌ったりと、パフォーマンス面でもメリハリをつけつつ引き続きキュートに魅せていった。

だがここでダークな側面を前面に出すナンバー「ミラー」がその雰囲気をガラリと変える。生バンドの演奏が音源以上のハードさを生じさせたこの曲において、岡咲は荒々しさや刺々しさを堂々と発揮。2-Bメロでのやさぐれ感さえ感じさせる棘ある歌声や、尻下がりに歌うことでゾクリとさせつつほのかに色気さえ感じさせる2サビ最後のロングトーンなど、このハードなナンバーにおいても聴かせどころをふんだんに作り、みほちゃんずはもちろんログっ子にも、この日ここまで見せてこなかった一面の魅力を心に刻みつけていった。

歌唱後のMCでは、様々な面をみせた直近3曲を振り返り「活動を開始してからもうすぐ5年。色んな楽曲を歌ってきているので、今日のライブでも私の色んな面を見せていけたら!」とログっ子へもアピール。そんなメッセージに続ける形でMC明け1曲目に届けたのは、「絆創膏」だ。哀しさを纏った歌声を切ないミドルポップに繊細に乗せ、ここでもまた序盤5曲とは異なるアプローチを通じて歌唱表現の魅力を感じさせていく。さらに大サビでは繊細さはそのままに、落ちサビで溜めた感情を溢れさせるように一段強く歌声を発し、その表現のグラデーションでも虜にしていく。そこから再び希望へと駆け出すような姿を感じさせたのが、続く「Starting Bell」。A・Bメロでは笑顔でオーディエンスとコミュニケーションを取りながら歌唱していく一方で、サビではステージの中央に立ちまっすぐ前を見据えて、伸びやかな歌声を響かせていく。その姿はまるでこの満員の観客に向けてさらに大きな存在になるという力強い宣言をするかのようだった。大サビではロングトーンを歌い上げるとスピンし、自身の内の高まりを表して楽曲を締めると、扇子を掲げてスタートした「アンビリバボーアンセム」でフロアをさらにブチ上げにかかる。曲中幾度も響き渡る大きなコールを浴びながら、満面の笑みをもって会場全体で楽しみまくれるステージを作っていく岡咲。2サビ前のセリフでキュンとさせるなど要所で歓声も上げさせながら、フロアの温度をさらにぐっと上げてみせた。

歌唱後には実に多彩な表情をみせた3曲を振り返ると、フロアからの「情緒がおかしくなる」との声を拾い、「それぐらい、表現ができてるってこと?」とポジティブに捉えて喜ぶ岡咲。そして5月から始まる1stツアー“Miho Okasaki 1st LIVE TOUR 2026 ~ハッピーラッキージェット!!~ supported by animelo”の告知をしたところで、ラストナンバーの披露へ。「今日、田淵さんいないらしいですね。なんなの!? 私がいつから田淵さんの曲聴いてると思ってるの!?」と“田淵愛”をぶちまけ、「(田淵がライブに赴いていた)新潟、そして“宇宙の果て”まで届けていきたいんですけど、一緒に盛り上がってくれますか!?」と再びフロアを煽り「HAPPY LUCKY JET!!」の初披露へ。

田淵節全開のハイスピードなロックナンバーを軽快に乗りこなしていく岡咲。しかもただメロをなぞるだけでなく、可能な限り表情をふんだんにつけて歌唱していく。間奏部分での振付などでは“らしさ”あふれるキュートさも込めつつ、この疾走感溢れるナンバーでも歌声のへたりや息切れなく、アーティストとしてのタフさも発揮。フロアからサビ最後の“宇宙の果てまでおみほさーん!”のコールを大きく湧き起こさせたりとさらなる盛り上がりをもたらし、最高の熱気のなか自身の出番を締めくくった。

強く鋭く美しく――ステージの狭さももろともしないDIALOGUE+のパフォーマンス

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