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REPORT

2026.02.05

第3期fripSide『とある』の聖地・立川で現体制最大規模のステージを披露!“fripSide concert tour 2025→2026 -Liberation Protocol-”東京公演レポート

第3期fripSide『とある』の聖地・立川で現体制最大規模のステージを披露!“fripSide concert tour 2025→2026 -Liberation Protocol-”東京公演レポート

『超電磁砲』の聖地で過去と今が交錯する、すべてのピースがはまった瞬間

MCを挟んでの中盤のセットは、「Secret Operation -fripSide Edition-」で再びギアを上げる。桜色のペンライトが光るなかスリリングなサウンドで熱気を取り戻し、阿部のソロパートへ。彼女のトレードマークそのままな人気曲「with a smile」でキレキレのダンスを見せたあとは、「Wandering traveler」へ。こちらも彼女のダンスが楽しめる人気の1曲だが、この日はサビ後のダンスパートはあえて見せず、ステージの左右を歩きながらのステージングを中心に見せるという、これまでとは少し違った演出になっていた。「with a smile」との対比としても、また、ホールという大会場で見せるという点でも実に効果的で、最後のサビの後にはしっかりダンスを見せ、この日の自身の見せ方をしっかり汲み取ったパフォーマンスを披露した。そしてお次は阿部とバトンタッチし上杉のソロステージへ。動の阿部に対して上杉は静、と言わんばかりのどっしりとした存在感を聴かせるステージとなった。「Reach for the light」では軽快なビートのなかでコシのあるボーカルを八木沼とのコーラスと共に聴かせ、お馴染みの「おいで」とつぶやいてからの「Distance to starry sky」でも抜群の歌声を響かせる。ダンスを含めてキュートな阿部とは対極の、熱量の高い王道のサウンドを聴かせる上杉。それぞれの個性が光るソロステージは第3期fripSideの大きな武器だが、それがこの日はより明確に表れていた。そして阿部がステージに戻り、エレクトロニックな「Newage」へと繋がる。ここでのクールなアプローチもまた2人ならではで、お立ち台に上がりながらの挑発するようなパフォーマンスは互いの色がよく出た印象だ。

その後のバンドメンバー紹介を含むMCでも、八木沼は「新しいfripSideの形だと思う」と語っていたが、「Newage」を含むここでのパートは現在のfripSideのもう1つの魅力が表れた格好だ。まずは「more than you know」で八木沼曰く「会場をダンスフロア化」していく。全英語詞となったこの曲ではサイケデリックなサウンドに大人びた2人のボーカルが光る。とりわけ上杉の艶っぽさも感じさせるパフォーマンスは流石の一言。そこから近年のフロアアンセムとなった「Turn Night Into Day」へ流れ込むと、オーディエンスをトランシーな夜の空間へと誘う。現在のセットリストにおける楔ともいえる重要な位置を占めるようになったこの曲だが、ここでの緩急自在な展開づくりや英語詞のボーカルもすっかり板についた印象だ。ホールという大会場でこの魅力を欠かさず見せつけたという点においても、このブロックは本公演のハイライトの1つだったと言えるだろう。

そうしたフロアライクな空間は、続く「an Effect of Fate」という王道へ復帰するカタルシスを感じられるという点でも効果的だ。ここで再びアクセルを踏み込み、阿部もボーカルのテンションをぐっと上げたように感じられた。そして上杉も呼応するようにテンションが上がっていくという、ボーカルの有機的な盛り上がり方は実に素晴らしかった。それに続いたのは「way to answer -version2025-」というまたしても『超電磁砲』楽曲。ロッキンなビートが耳をつんざくなか、ライブはいよいよクライマックスへと向かっていく。

MCでは客席を見渡して改めてその大きさを感じつつ、八木沼も「みんなの顔が見られてハッピーです」とこぼす。ライブハウスからホールへと会場が変わっても、ファンとの距離感は変わらないと感じさせるひと幕だった。そして話題は昨年9月にリリースされたアルバム『とある科学の超音楽集 -A Certain Scientific Railgun:Music Chronicles-』へ。となれば次の曲はもちろん、本作に収録された新曲「PHASE NEXT」だ。第3期fripSide初の『超電磁砲』楽曲という誰もが待ちわびた新たなアンセムは、これまでの『超電磁砲』楽曲のなかで最もハイスパートで、fripSideによるザ・『超電磁砲』サウンドな仕上がり。バンドセットでのタフなビート感に合わせ、ここでも上杉と阿部はハイテンションな歌唱を聴かせる。ライブでの披露はまだ大阪公演とこの日だけながら、早くも客席のハートをしっかりと掴んだ、未来へと繋がるこれもまたハイライトとなった。そんな未来を鳴らした後は、原点へと回帰。そう、完全無欠の名曲「only my railgun -version 2024-」だ。もちろん客席は大歓声で応える。今と過去が交錯する、最新のfripSideの1つの完成を見たような光景はクライマックスに相応しい。実に見事なエンディング……と思っていたのだが、「only my railgun」のアウトロの余熱が引くのを待たずにMCへと突入する。ここで本編が終わるであろうと多くの人が思っていたはず。しかし八木沼がこの日『超電磁砲』楽曲すべてを披露したことを報告するMCがなされたことで、暗にこの日はまだ続きがあることを示していた。

そして八木沼の口から次の曲タイトルが告げられるとどよめきが起こり、次に上杉が最初のフレーズを歌った瞬間、悲鳴が混ざった歓声が響き渡る。第1期fripSideの名曲「sky -Crossroads Version-」だ。虚を突かれながらもそれが現実であると実感すると、一気に会場は興奮のるつぼへと変わる。エバーグリーンな切ないメロディが上杉と阿部の2人によって歌われる。もしかしたらこれがこの日最大のギフトだったのかもしれない。山田潤一のメロディアスなベースラインも含むバンド演奏も素晴らしい。そして最後には、今のfripSide最強のアンセム「Red Liberation」が放たれた。ここまでバラエティ豊かな魅力と観客のエモーションが放射されたステージが、この日最高潮の熱気と共に最もアグレッシブな形になって集約される。観客はあり余るエネルギーを大歓声とジャンプに込めて、爆発的なパフォーマンスと一体になる。これぞfripSide!と呼ぶべき狂乱のエンディングをもって、fripSide初のホールツアーはその本編を爆走した。

アンコールでは上杉が「改めてこんなにたくさんの人が集まってくれて嬉しいです」と感謝を述べ、「私たちにとってライブは居場所だと思っているし、みんなにとっても居場所の1つだと思っていてほしいです」と語った。そしてアンコール1曲目は第3期始まりの楽曲「dawn of infinity」から。きちっと息の合ったボーカルとダンスを見せる一方で、のびのびとした雰囲気が感じられる。3年あまりの成長をより感じることができる瞬間だ。そして最後に、第3期のメインテーマである「infinite Resonance」をドロップしこの日の圧巻のステージは幕を閉じた。

パフォーマンスを終えて、八木沼が「2026年始まったばかりですが、僕たち3人、今年も良い楽曲良いパフォーマンスができるように努力邁進していく所存でありますので、今年も皆さんの熱い応援をよろしくお願いします」と新年らしい挨拶をし、阿部も「2026年良いスタートを切れたと思いました、良い年になると思います、マジで」と力強い宣言をした。第3期fripSideとして初のホールツアーを完遂したことは3人にとって確かな手応えとなったはずだ。八木沼は2人の若き才能に対して「頼り甲斐のある」と評する一方で、「2人もまだ伸び代を感じている」と語っていた。新たなフェーズへと突入した3人が見据える先は、この日ステージから見上げた高い会場の、それより上にあるはずだ。2026年はまだ始まったばかり。本当のハイライトはこの先に待っているはずだ。

fripSide concert tour 2025→2026 -Liberation Protocol- supported by animelo
2026.01.04@TACHIKAWA STAGE GARDEN

<セットリスト>
01.Invisible Wings
02.Unbroken Resolve
03.s noise -version 2022-
04.eternal reality -version 2025-
05.「超電磁砲」メドレー
future gazer -version2024-
LEVEL5 -judgelight- -version2022-
dual existence -version2023-
final phase -version2023-
06.Echos of the stars
07.Insoluble Snow
08.Winterfade
09.Secret Operation -fripSide Edition-
10.with a smile
11.Wandering traveller
12.Reach for the light
13.Distance to starry sky
14.Newage
15.more than you know
16.Turn Night Into Day
17.an Effect of Fate
18.way to answer -version 2025-
19.PHASE NEXT
20.only my railgun -version2024-
21.SKY -crossroad version-
22.Red Liberation

EN01.dawn of infinity
EN02.infinite Resonance

関連リンク

fripSide オフィシャルサイト
https://fripside.net/ fripSide

ワーナーミュージック・ジャパン アーティストページ
https://wmg.jp/fripside/

オフィシャルX(八木沼悟志)
https://x.com/sat_fripSide

fripSide オフィシャルX(上杉真央)
https://x.com/maouesugi

fripSide オフィシャルX(阿部寿世)
https://x.com/hisayoabe

fripSide オフィシャルYouTube
https://www.youtube.com/channel/UCp8U4DpexC_DbOrQzjwc7Tw

 

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