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INTERVIEW

2025.10.22

大西亜玖璃、「自分っぽくない曲を歌う」に向き合った2作同時リリースを語る 『Rock&Roll Lady Girl』『失恋モノクローム』インタビュー

大西亜玖璃、「自分っぽくない曲を歌う」に向き合った2作同時リリースを語る 『Rock&Roll Lady Girl』『失恋モノクローム』インタビュー

失恋ソングとの向き合い方は、ドラマを観ている感覚に近かったかもしれない

――『失恋モノクローム』の5曲を受け取った時の感想は?

大西 最初は「全部失恋かぁ……どうなるんだろう?」と思いました。私は割と、寝たら忘れるタイプだから「悲しい気持ちばっかりのアルバムってどうなんだろう?」って気がしたんです。でもそこも、コンセプトアルバムだから色んな曲に挑戦した方がいいよね、とは思いました。

――大西さんにとって「失恋」って寝たら忘れられるものなんですね。

大西 そうじゃないかなと思います。リリイベの待ち時間に、スタッフさんとの間でそういう話題になったことがあって。工藤さんが、私が声優になろうと名古屋でバイトを頑張っていた当時の話が書かれたインタビュー記事を読んだらしいんですよ。私と一緒にバイトをしていた友達が、彼氏と別れたということで先輩に泣きながら報告していて、先輩が「辛かったね」みたいに言っているところ、私が「大丈夫だよ」「生きていたら次のいい人が現れるよ」というようなことを言って、先輩にめっちゃ怒られたという……。それを読んだ工藤さんから「人の心がない」と言われました(笑)。

その友達の話は、彼氏は遠距離恋愛か何かで頻繁に会っていたわけでもなかったとか、色々とエピソードがあって、「なんか別れそうだな」みたいな経緯もあったんです。でも、インタビューだと短くまとめられてしまうじゃないですか。私も、そういう言い方をしてしまったことは悪かったと思いつつ、「私だったら泣かないな」というのもあって。泣いている理由はわかるんですけど、「すぐ忘れればいいのに」という感覚でした。

――そんな大西さんが失恋ソングにどう取り組んだかというところはすごく気になります。

大西 ドラマを観ている感覚に近かったかもしれないです。ストーリー仕立てというか。曲が届く前は、どういうメロディや歌詞になっていくのかわからなくて、「全部バラードなのかな」とか逆に「ふざけるなー!」みたいに怒り狂った曲とかが来るのかな、とか色々想像していました。そうしたら、ちゃんと全部悲しい気持ちでしたね。

――レコーディングはどのように進みましたか? 『Rock&Roll Lady Girl』と『失恋モノクローム』の2枚で分けていたのでしょうか?

大西 ごちゃ混ぜでした。「エンダー」が最初で、できた曲から順に録っていきました。ただ、私は気づいていなかったですけど、鶴﨑さんの曲から始めて鶴﨑さんの曲で終えるという意図があったみたいで。「にじんでく」は初期段階にできていた曲でしたが、レコーディングでは最後に録り終えました。

――井上さんと工藤さんを出発点にしつつ、鶴﨑さんプロデュースの2枚でもあるんですね。

大西 なので、作ってもらうときも、鶴﨑さんの思う大西亜玖璃のロックンロールと失恋曲を1曲ずつ、という形でお願いしています。歌い方も、いつもより鶴﨑さんから指示をもらっています。

――鶴﨑さんのプロデュース部分が強く埋め込まれている感じですね。

大西 それこそ「エンダー」を歌うとき、ジュディマリみたいなイメージで普段の私っぽく元気に、でも歌詞は終末、というちぐはぐ感がいいかと思っていたんです。なんだったらキーも上げてもっと元気に、くらいに。でも、鶴﨑さんからは「僕は大西さんのかっこいい歌声を聴いてみたくて作ったんだ」という話があったので、キーも低いままで歌いました。

――かっこいい大西さんを見せられた手応えがありますか?

大西 うーん……。でも「Rock&Roll Lady Girl」のレコーディングのとき、作詞してくれた金子麻友美さんが、私がどんな感じなのか見たかったということで来てくださったんです。そこで、「とてもかっこよい方だと知ることができて良かったです」とおっしゃっていただいたのはビックリしました。

――振り返ってみて、レコーディングはいかがでしたか?

大西 すっごくあっという間だったな、という感じです。気づけば3~4ヵ月経っていたみたいで、ビックリです。

――どの曲も同じようなスパンで録っていったんですか?

大西 そうですね。2週間に1曲ずつくらいで。でも、音の調整のために、楽器のレコーディング前にキーチェックを設ける曲もあって、そういう曲は事前に準備をする時間が持てたので、レコーディングでもつるっと3回くらい歌ったらOK、ということがありました。「裸足のスタンプ」とか「Rock&Roll Lady Girl」とか「にじんでく」とかはそうですね。

次ページ:ロックンロールな楽曲を歌う人になるとは思わなかったです

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