敗けたって次はある。新しい“みんなで叶える物語”『イキヅライブ! LOVELIVE! BLUEBIRD』がスタートした。
全国にサテライト校を持つインターネット高校、Love学院高等学校、略してL高に通う生徒たちが、10人組のスクールアイドルグループ・いきづらい部!を結成した。メンバーは、浅草サテライトの高橋ポルカ(CV:綾咲穂音)、麻布麻衣(CV:遠藤璃菜)、五桐 玲(CV:宮野 芹)、駒形花火(CV:藤野こころ)、福井サテライトの金澤奇跡(CV:坂野愛羽)、調布のりこ(CV:瀬古梨愛)、梅田サテライトの春宮ゆくり(CV:奥村優季)、此花輝夜(CV:天沢朱音)、山田真緑(CV:小戸森穂花)、仙台サテライトの佐々木翔音(CV:涼ノ瀬葵音)。
リスアニ!では、いきづらい部!として活躍する10人のキャストへ、ソロシングルのリリースタイミングに合わせたリレーインタビューを敢行!それぞれが思う、コンテンツの魅力、そして担当するメンバーの魅力、いきづらい部!の1stシングル「What is my LIFE?」と自身が歌うソロ楽曲について、今回は調布のりこ役の瀬古梨愛に語ってもらった。
■【特集】『イキヅライブ! LOVELIVE! BLUEBIRD』始まりたい! いきづらい部!キャスト リレーインタビュー
INTERVIEW & TEXT by 塚越淳一
――いきづらい部!の生配信などは慣れてきましたか?
瀬古梨愛 回数を重ねるごとに慣れてきていると思います。ありがたいことに、キャストの10人の仲がすごく良くて、部活と思うくらい打ち解けているので、「ここは誰かがフォローを入れてくれそう」とか、連携も取れてきて、いい具合に助け合いながらできています。
――仲良しなんですね。
瀬古 とんでもなく仲が良いです!(笑)。誰かの気分が沈んでいたら、誰かが察知して「何かあった?」とご飯に誘ったり、すごく優しいんです。
――8月14日に大阪・関西万博で行われたライブイベント“U-NEXT MUSIC FES LoveLive! Series EXPO 2025 STAGE ~Right now!~”でのオープニングアクト、その翌日には大阪・あべのキューズモールでリリースイベントがありました。こちらの感想をお聞かせください。
瀬古 楽しかったのですが、野外ステージの厳しさを痛感しました。先輩方は暑さを感じさせないパフォーマンスをされるなか、私は、倒れないように頑張っているのが伝わってしまうのではないかと思うくらい必死になっていたんです。笑顔でキラキラ頑張れていたとは思いますが、その必死さを隠し切れていなかったのではないかと感じていて……。環境に左右されないパフォーマンスのクオリティが必要だなと実感しました。
――やはり体力ですか?
瀬古 体力もそうですし、ポーカーフェイスが必要ですね(笑)。本当に暑かったので体調管理も、今後気を付けないといけないなと思いました。
――それも経験でわかっていくのでしょうね。
瀬古 新しく知ることが止めどなく続いているので、新鮮で楽しいです。
――リリイベはいかがでしたか?
瀬古 お客さんとの距離が本当に近くて!目の前過ぎて、みんな照れ臭くなってしまいました(笑)。でも、目が合うだけでお互いの気持ちは意外とわかるんですよね。私たちの初ステージは“リスアニ!LIVE 2025 ナツヤスミ”だったのですが、私はその時にリリイベの告知をしたんですね。そこで、自分の言葉で伝えようと思って、ちゃんと告知内容を覚えて伝えたんです。何とか言い終わったときに、隣にいた金澤奇跡役の坂野愛羽ちゃんが「良かったよ!」と伝えてくれたのですが、目の合ったお客さんも、微笑んで「ばっちりだったよ!」みたいな感じで頷いてくれたんです。その時に、私たちは与える側だけではないんだなと思いました。自分も与えられているし、お客さんも同じ空間にいるんですよね。自分が客席で観ていた立場の時は、ステージと客席の境界線はあると感じていたのですが、いざステージ側に立ってみると、全然そんなことはなくて。ステージで左右を見渡せば9人の仲間がいるから大丈夫と自分に言い聞かせていたけど、ステージに立ってみると、目の前にたくさんの味方がいると気付けたので、“リスアニ!LIVE”の時から、“ステージ直前までは緊張しているけど、ステージに出ると緊張が解れる”という流れになってきています。
――みんなの応援は、力になっているんですね。
瀬古 なってます!私たちは、もっと風当たりが強くてもおかしくないと思っていたんです。それがシリーズものの定めですし、先輩方がどれだけ偉大かは身に染みてわかっていたのですが、皆さんが想像できないくらい温かい言葉で私たちを迎えてくれたので、すごくありがたかったです。だからこそ私たちも、楽しく伸び伸びと、色んなことを吸収できているのだと思います。
――では、『イキヅライブ! LOVELIVE! BLUEBIRD』の魅力はどんなところにあると思いますか?
瀬古 いつでも気軽に参加できる、というところを私は押していきたいです。YouTubeやXなど、色んな媒体で展開されているというのが、今の時代に合っていますし、「LoveLive!Days」などの雑誌は自分のペースで見ることができます。推し方を自分のスタイルに合わせられるのが良いところだと思います。別にメンバーのXのポストを全部追いきれなくてもいいと思うんです。キャストの私たちも「あの子があんなことをつぶやいていたよ」というのを共有するし、ファン同士でもそういったコミュニケーションが取れると思うので……。現代社会は、みんな忙しいと思うので、そういう手軽さ、気軽さは売りだと思います!
――無理せずに、でいいんですね。
瀬古 はい!あとは「敗けたって次はある。」というコンセプトも良いですよね。受験で挫折を味わった高橋ポルカちゃんは、将来のことをギリギリまで考えていましたけど、人間、失敗しないことなんてないじゃないですか!二次元であれば、すべて完璧な子がいるかもしれないけど、私たちの生きているリアルは、簡単に行くことばかりではないので、「いきづらい」という言葉を冠しているこのコンテンツが新鮮でしたし、だからこそ、皆さんに寄り添っていけるのかなと思いました。
――メンバーもみんな、不器用な子ばかりですからね。
瀬古 そうなんですよ。だから共感している人も多いんじゃないかなと思います。
――キャストの皆さんも、勇気づけられているでしょうね。
瀬古 確かに。私も、だいぶ生きづらい人生を送ってきたので……。正直、オーディションに受かった時は本当に嬉しかったのですが、しばらくして、「何でこんな私が受かったんだろう?何で私に任せていただけたのだろう……」と考えてしまったんです。でも、その後に作品タイトルが決まったら、最初に“イキヅライブ!”と書いてあって、「だから受かったのか!」と思ったんです(笑)。その意味では、私がこの作品のメッセージを最初に受け取った気がします。私、自分の生きづらい部分は隠して生きていかなければいけないと思っていたんです。でも、それも肯定してもらえた気がして、温かい気持ちになりました。
――実はみんな生きづらいと感じていたりしますからね。
瀬古 それこそ私は、つらい現実から逃げたくてアニメが好きになったので、アニメに救われて、勇気づけられてきた存在なんです。だからこの作品に携われて嬉しいですし、このコンテンツで、たくさんの人を元気にさせられたらいいなと思っています。
――頼もしいです。その他のトピックでは、「歌ってみた動画」で歌う曲を決めるユーザー参加企画で、福井サテライトの金澤奇跡と調布のりこは、ピンク・レディーの「UFO」を歌うことになりましたね。
瀬古 「UFO」のリクエストをしてくださった方がいたから、こんな素敵な曲を歌えるので、ありがとうという気持ちです。巷では、のりこちゃんのセクシー路線に寄せたと噂されていますが(笑)、みらのり(奇跡&のりこ)の一体感を見せられたらいいなと思っています。坂野と私も、なんだかすごく相性がいいので!
――調布のりこの魅力について、教えていただければと思います。
瀬古 のりこちゃんはとにかく自分に自信がなくて、“量産型”で普通の自分がコンプレックスになっているのですが、「本当に普通なの?」という感じなんです(笑)。でも、自分のことを客観的に評価するのは難しいじゃないですか。私も、自分のことを普通どころか、普通より劣っていると思っていましたし、だから「普通にならなければ」と思って生きてきたのですが、のりこちゃんを通じて、自分の良いところに気づく機会が多いんです。
――実は大胆でもありますしね。
瀬古 普段は奥手で内気ですが、いざというときに踏み出す強さを持っていると思います。L高に入学したのも、一か八か、声優になる夢を叶えたい!と思ってなんですよね。私も経験があるのですが、自分からオーディションに応募するのはすごく怖いんです。のりこちゃんがそれをできるのは勇気があるからで、福井サテライトでは奇跡ちゃんに翻弄されているところがあるけど、「自分はこうだから!」と言い切れる強さも持っていて、譲らない部分があるんですよね。そういう意味で、実は頑固な子なのかもしれないなと思っています(笑)。
――お互い芯が強い子だから、奇跡との相性も良いのかもしれないですね。
瀬古 そうですね!その芯の強さをオープンにして、「自分の選んだ道で成功しよう」という奇跡ちゃんに、のりこちゃんは惹かれているのかなと思います。
――プロフィールには、絶対音感があって、バレーボールではセッターが得意で、甘いもの全般が好きとありますね。
瀬古 優しいから、「この子にはこのくらいの高さのトスが打ちやすいかな?」みたいな細やかな考え方ができるんでしょうね(笑)。甘いものが好きなところも、奇跡ちゃんとの相性の良さを感じます。奇跡ちゃん自身は、しょっぱい食べ物のほうが好きみたいですけど……。奇跡ちゃんが作ったものを、のりこが食べるという、良い永久機関が生まれているんだと思います。
――この2人は、セットで考えてみたくなっちゃうんですよね。
瀬古 確かに!色合いもいいですよね(笑)。
――ちなみに、調布のりこは紫がメンバーカラーになりますね。
瀬古 私、紫がすごく好きなんですよ!個人的な話になるのですが、私が声優を目指すきっかけになったキャラクターも、のりこちゃんみたいな紫だったんです。だから役が決まったとき、色を見て驚きました!
――せっかくなので、ここから瀬古さん自身の話も聞きますが、アニメ好きだったのですか?
瀬古 小さい頃からひたすらアニメを観ていました。最初は絵が得意だったので漫画家を目指そうと思ったのですが、小学校4年生の頃、その紫色のキャラクターが出ているアニメで、そのキャラクターが主題歌を歌っていたんですね。「これはどういうことなんだろう?」と思って、CMやエンディングのクレジットを見ていたら、どうやら声優の方が歌を歌っているらしいということに気づいて、声優という仕事を知ったんです。それから、ずっと声優になりたいと思い続けていました。
――そこから何か、トレーニングをしたり?
瀬古 それがなかなか踏み出せなくて。お芝居をしてみたくて、たまに漫画を読みながら声を当ててみたりはしても、本当に憧れ止まりだったんです。周りには、小学校の頃から声優の養成所に通っている子もいたのですが、声優は狭き門なので、普通にすらなれない私は目指してはいけないものかもしれないと、何年間もくすぶっていたんです。
――何か転機になるようなことがあったのですか?
瀬古 学校卒業のタイミングで将来のことが何も決まっていなくて、「どうしよう……!」と思ったんです。それこそポルカちゃんよりだいぶ危ない状況なんですけど(笑)。でも、そこまで追い込まれると、失うものがなさすぎて、人生一度きりなんだから、恥をかいたっていいからチャレンジしてみよう!と思えたんですね。それで、今の事務所のオーディションに応募したら、通ることができて、何もなかった未来に、お芝居を学ぶという予定ができたんです。基礎も何も知らなかったので、学べるだけでも本当に嬉しかったですね。
――しかも所属後すぐに、オーディションでいきづらい部!の一員になったわけですからね。
瀬古 オーディションでは、自分の生きづらい部分も隠さず、自分は普通より劣っていると思ったまま臨んだら、どうやら私は変だったみたいで、これまでの生きづらさが、結果的に活きてしまったんです。
――お話を聞いていて、調布のりこと重なるところは多いですね(笑)。
瀬古 だから私、そのままで良かったんだ!と思いました。のりこちゃんも量産型を脱却したいと言っていますけど、今のままで十分特別なので、そのままでいいんだよ!と言ってあげたいです。
――ちなみに、歌やダンスもしていなかったのですか?
瀬古 歌うこと自体は好きなので、家でずっと歌っていましたけど、あまり上手いとは言えなくて……。あと、ひたすら動かなかったので、ダンスの経験はまったくなくて、いきづらい部!でダンスレッスンが始まったとき、簡単なツーステップもできなくて、私だけマイナスからのスタートみたいな感じでした(苦笑)。だから必死で食らいついていきました。
――今はだいぶ見える景色も変わったのではないですか?
瀬古 すごく変わりました!あと、周りを見てくれる子が多いので、「頑張ったね!」と認めてくれて、それを言葉にして伝えてくれるので、すごく救われているんです。私は今まで、人の優しさをうまく受け取れなくて、集団生活から逃げてきたんです。誰かから好いてもらっても、自分から離れていくことが多かったのですが、みんなに素直になる方法を教えてもらった気がします。いきづらい部!の活動が始まってから、以前とは比べものにならないくらい笑うようになったと自分でも思うので、プラスのことをいただいてばかりなんです。
――人って変われるんですね。
瀬古 変われます!変われるんだなって実感しています(笑)。
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