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2025.08.18

Liella!とSunny Passionによる1夜限りのスペシャルなライブ“ラブライブ!スーパースター!! Liella! Special LoveLive! ~Connect the Stars~”をレポート!

Liella!とSunny Passionによる1夜限りのスペシャルなライブ“ラブライブ!スーパースター!! Liella! Special LoveLive! ~Connect the Stars~”をレポート!

有明アリーナで、3日間にわたって開催されたLiella!のライブ。最初の2日間は、Liella!の1期生によるリバイバル公演“ラブライブ!スーパースター!! Liella! First Generation LoveLive! ~Wonderful Starlines~”。そして3日目は、Liella!とSunny Passionによる1夜限りのスペシャルなライブ“ラブライブ!スーパースター!! Liella! Special LoveLive! ~Connect the Stars~”だ。
伊達さゆり(澁谷かのん役)、Liyuu(唐 可可役)、岬 なこ(嵐 千砂都役)、ペイトン尚未(平安名すみれ役)、青山なぎさ(葉月 恋役)、鈴原希実(桜小路きな子役)、薮島朱音(米女メイ役)、大熊和奏(若菜四季役)、絵森 彩(鬼塚夏美役)、結那(ウィーン・マルガレーテ役)、そしてSunny Passionの結木ゆな(柊 摩央役)、吉武千颯(聖澤悠奈役)が出演した3日目のライブの模様をレポート。

TEXT BY 塚越淳一

Liella!とSunny Passionの共演、2・3期生のライブ、ユニットコーナー…一夜限りのスペシャルなライブ

コロナ禍のため観客の声出しを制限した状態で開催したLiella! 1stライブツアー“ラブライブ!スーパースター!! Liella! First LoveLive! Tour ~Starlines~”と2ndライブ“ラブライブ!スーパースター!! Liella! 2nd LoveLive! ~What a Wonderful Dream!!~”を再構成した内容で行ったリバイバル公演“ラブライブ!スーパースター!! Liella! First Generation LoveLive! ~Wonderful Starlines~”。7月の大阪城ホール公演と、8月9日と10日に有明アリーナで行われたこのライブは、Liella!の1期生5人とファンたちで作り上げた最高のライブだった。10日公演のMCで、Liyuuが、TVアニメ1期の物語と共に辿った当時の楽曲たちが、「みんなの声があって、ようやく完成しました」と話していたが、あの時見ることのできなかった景色を見ることができたという意味で、本当に感動的なステージだった。

そしてその公演の翌日。有明アリーナでの3日目に開催されのが、2期生と3期生が加わってのスペシャルライブ“ラブライブ!スーパースター!! Liella! Special LoveLive! ~Connect the Stars~”だ。アニメでの物語とリアルでのライブを経て、11人でLiella!というのを示してきた彼女たち。あらためてLiella!のパワーと、それぞれの輝く個性を感じることができた。しかも今回は、物語の中でライバル、そして良き仲間として描かれてきた盟友・Sunny Passionも、3年ぶりにLiella!と共演。タイトル通り、スクールアイドルとして活躍するスターたちが、固い絆で結ばれて、過去から今、そして未来へ繋がっていくライブとなった。

会場が暗転し、OPムービーが流れた後、ステージにLiella!が登場し、挨拶代わりに「Aspire」をぶちかます。大量のレーザーと、ステージからは炎が立ち上がる演出。激しいビートに合わせながら、クールな表情で踊り、歌っていく。途中のラップや振付も、かっこいいに振り切っているし、「まだまだ私たちは成長して上昇していくんだ!」という、Liella!の強い意思もひしひしと伝わってきた。炎の演出も、メンバーの情熱を表しているようだ。曲の最後には爆音で花火が上がり、会場がドッと大きく湧く。

ド派手なスタートを切ったライブは、そのまま「Jump Into the New World」へ。この曲ではスクリーンにリリックを映しながら、力強く言葉を届けていく……のだが、ダイナミックで大胆なダンスに見入ってしまった。これだけ激しく動くパフォーマンスをしたうえで、歌を届けているのだから、確かに新世界だ。間髪入れずの「MIRACLE NEW STORY」は、クールからかわいいへと変化。会場に轟くファンの大きな歌声に負けない、元気な歌を届けていく。サビではステージに花火が立ち上がる演出。また、曲のかわいさとは裏腹に激しくかっこいいベースラインが、ズンズンと体を突き抜けてくる。この曲の終盤では、Sunny Passionの2人も登場!夢のコラボが実現し、胸熱の展開となった。

最初の3曲で、凄まじい盛り上がりを見せたライブ。ステージでも、それぞれ「熱い~」「お水飲んでいい?」と言って、体力を回復させる。コール&レスポンスの自己紹介では、一夜限りの盛りだくさんなセットリストだから、しっかり目に焼き付けてほしいと伝える。また、2期生からは緊張するという声も聞かれたが、その理由は次のブロックで明らかになる。

「リバイバルライブを通して、Liella!の物語の始まりを感じることができました。私たちから、1期生、そして皆さんへ、今の想いを届けます」と鈴原が伝え、2・3期生で歌ったのは、1期生が大切にしている楽曲「Shooting Voice!!」。最初のフォーメーションと歌い出しでどよめく会場。そこで、堂々たるパフォーマンスを見せ、声を真っ直ぐに届け、続く「スター宣言」では大きなクラップが起き、5人がパワフルに“負けるもんか!”と歌う。

2期生の4人による「Summer Escape!!」は、トロッコでアリーナ席を一周しながら披露。シャボン玉を巻いたり、サングラスを掛けたり、パフォーマンスでも常夏な雰囲気を醸し出す。結那は大きなステージで1人、ワルツの「dolce」を可憐に歌い、存在感を示していた。

ジャジーな「Blooming Dance!Dance!」は、2期生が、軽やかにステップを踏みながら、曲の賑やかさを表現。ブロック最後は再び2・3期生で、「What a Wonderful Dream!!」を披露。夢へ向かって突き進む感じ、これから始まっていく感じを2・3期生だけで歌うのも新鮮に感じたし、それぞれが歌詞の想いをしっかり、担当するメンバーに落とし込んで歌っているように感じた。

そのまま結那と鈴原が残ったMCでは、1期生にリバイバルライブお疲れさまと伝え、そのライブを観た感想を話していく。また「Shooting Voice!!」を歌ったことについて、緊張していたけど、すごく楽しかったと語る2人。そしてMCの最後は、「まだまだ声出せるわよね!」と煽りまくり、次のブロックへと繋げる。

ステージに飛び出してきたCatChu!(伊達、ペイトン、薮島)の3人。「ユニットコーナー行くぞーー!! 全部出しきれー!」とペイトンが叫ぶと、炎が立ち上がるステージで、ヘビーロックの「オルタネイト」を熱唱!ラストは拳を高く突き上げる。レーザーが乱れ咲き、会場を興奮の坩堝に陥れた「全力ライオット」。そこで出し切ったところから、「ディストーション」では、3人それぞれがトロッコに乗り、かわいらしくギターロックを歌っていく。

CatChu!が上げに上げた会場の熱気を、一気に冷ましたのは、KALEIDOSCORE(Liyuu、青山、結那)だ。赤系のペンライトが寒色系に変わるなか、スタンドマイクで、AORの「ベロア」を、大人な表現力としっかりとした歌唱力で届けていく。大きなクラップが起こった「不可視なブルー」では、3人の美しい歌声を会場中に響く。スクリーンで、万華鏡(カレイドスコープ)風に、ステージの3人を映す演出がお洒落だった「ニュートラル」では、表情と歌声、そしてダンスで曲の世界観を表現する圧巻のパフォーマンスで魅了していた。

続いて、5yncri5e!(岬、鈴原、大熊、絵森)が登場し、エレクトロポップ「Dancing Raspberry」を歌い盛り上げていく。大きなミラーボールに反射した光が会場に広がり、有明アリーナが巨大なダンスホールになったようだ。低音のビートが体を突き抜ける「A Little Love」では、歌だけでなく間奏でのダンスで魅せる!「Thank you Good morning」では、息の合ったダンスで、曲の世界を表現していき、切ない空気を作り出していた。完成度の高いダンスパフォーマンスを見せつけた後は、あのスクールアイドルに、バトンを渡す。

コーナーラストはSunny Passion。ステージの両端に立ち、「HOT PASSION!!」で、その個性溢れる歌声を響かせていく。クールな優木と明るく陽な歌声を放つ吉武によるトロピカルでパッションなステージ。2つの歌声が混ざり合ったときの、強烈なパワーを見せつけていく。「Till Sunrise」では、2人の掛け合いが絶妙で、信頼し合っているのがパフォーマンスからも感じられた。

ユニットコーナーを終え、それぞれのユニットから、ライブの感想が語られた後、8月11日が誕生日の聖澤悠奈と、8月7日が誕生日の鬼塚夏美をお祝い。ペンライトのロウソクを吹き消していく。

みんながハッピーな気持ちになったところで、出演者全員で歌った本編ラストの曲は「キラーキューン☆」。この日一番のボリュームに感じた、“ズッキュンキューン”と“バッキュンキューン”の声が、客席からステージに送られる。ステージのキャストは、手でハートを作ったり、指で作ったピストルで、みんなのハートを撃ち抜いたりしながら歌を届け、みんなが笑顔になって、本編を終えた。

次のページ:Liella!の11人で、この先も進み続ける――!

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