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INTERVIEW

2025.08.08

MyGO!!!!!の新たなアンセム「往欄印」リリース!立石凛・青木陽菜が語る、7th Single、ZEPP TOUR、3周年を迎えたバンド活動へのさらなる熱

MyGO!!!!!の新たなアンセム「往欄印」リリース!立石凛・青木陽菜が語る、7th Single、ZEPP TOUR、3周年を迎えたバンド活動へのさらなる熱

MyGO!!!!!と聴き手の“心のはし”を繋ぐアンセム「往欄印」

――そのツアーで初披露されたのが、今回のニューシングルの表題曲「往欄印(おうらい)」です。最初に楽曲を聴いた時の印象はいかがでしたか?

立石 パッと聴いた時に「あ、ポエトリー曲が来た!」って思いました。ポエトリーはMyGO!!!!!の重要な軸になる部分ですし、その意味でMyGO!!!!!らしい楽曲だなと思ったのと同時に、最後のシンガロングパートはライブのラストに似合いそうだなと思って。自分たちが演奏している姿が想像しやすくて、ちょっと感動しました。

青木 私の第一印象は「ギターがめっちゃかっこいいな」でした。ギターソロもすごく目立っていて、「私がこれを弾くんだ……!」ってドキドキしたんですけど、実際に練習してみると過去一で難しいんですよ。ギターソロだけでなく、全体を通してずっと弾き続けているので。でも、最後のシンガロングは「焚音打」や「音一会」みたいに、ライブのフィナーレを飾る曲たちと並ぶナンバーになるんだろうなと思って、披露するのが楽しみでした。

――確かにこの曲はギターが主役じゃないかと思うくらい活躍していますよね。練習はかなり大変だったのではないでしょうか。

立石 しかも意外と時間がなくて(笑)。今回のZEPP TOURでは「往欄印」と「掌心正銘」をライブ初披露したんですけど、過去に演奏していたとはいえ「猛独が襲う」と「swim」も久しぶりでしたし、他にもやることがたくさんあるなかで、「往欄印」はサイドギターとしても結構忙しいなという印象でした。速い曲だし、ずっと刻んでいるので。

青木 いやあ、初披露の時はドキドキしましたね。フレーズが難しくて、1番と2番でAメロ、Bメロが全部違うんですよ。久々に練習していて「うわ、弾けない、くそ!」みたいな気持ちになりました(笑)。それこそ東京公演の時は、楽屋で曲を流しながら竿隊の3人(立石、青木、小日向美香)で合わせる練習を3回くらい繰り返して、確認を重ねました。普段そういうことはなかなかないんですけど。

立石 楽屋で陽菜ちゃんが確認しているのを見ると「あ、私もやっとかないと怖いな」と思って(笑)。1人が弾いているのを見て、1人、また1人と増えていって、最終的に羊ちゃん(羊宮妃那)まで声で入ってくれました。でも、東京公演で披露してからは自信がついたと思います。

――自分もこの楽曲は東京公演のライブで初めて聴いたのですが、とにかく衝撃を受けました。パンクロックやハードコアの熱がありつつ、連帯感も生まれる感じで、個人的には「焚音打II」みたいな印象でした。

青木 お客さんの反応もそういう感想が多くて。

立石 「焚音打」はライブでやるとお客さんがすごく歌ってくださるんですけど、「往欄印」もツアー2公演目の大阪公演で、前の人たちが肩を組んで揺れながらシンガロングしてくれてたんですよね。完成形はまだまだ見えないですけど、「焚音打」がどんどん成長していったように、「往欄印」もこれから色んな形が見えていくのが楽しみです。

――「往欄印」というタイトルや歌詞に込められたメッセージについては、どう感じていますか?

青木 基本的にどの曲もそうなんですけど、これは我々とお客さんのことが描かれた曲だと感じていて。後半の歌詞も聴き手に向かって叫んでいるような言葉が多くて、「往欄印」をはじめとした私たちの楽曲が私たちを繋いでいる、音で繋がっているんだよっていう。「心のはしを辿って君に会いに行く」という意味でも、色んな場所に私たちの音楽を届けに行くツアーにぴったりな曲だと思います。

立石 ツアーのライブタイトルにもなっている“心のはし”という歌詞は、“心を繋ぐ橋”と“心の端っこ”のダブルミーニングになっていて、燈ちゃんが考えていそうな言葉だなって感じました。MyGO!!!!!の各ライブにはタイトルになっている表題曲がありますけど、「往欄印」は今回のZEPP TOURにすごくしっくりくる曲だと感じています。

――個人的には歌詞の“目印のうた”という言葉に、“迷い星のうた”と歌っているMyGO!!!!!のデビュー曲「迷星叫」との繋がりを感じました。

青木 確かに。星は常にそこにあるもので、変わらず夜空に光っている。星と目印というのは似たものがありますよね。「MyGO!!!!!が星なんだよ」「迷子の目印なんだよ」っていう、迷っていても指標になるものがあるという安心に繋がるので、そこはMyGO!!!!!らしいなと思います。

立石 星は見えるけど、広大な空の中にあるだけで、明確にどこにあるのかはわからないじゃないですか。そこに行きたいけど、どこに向かって行けばいいのかわからない。そこまで迷いながら向かう、っていうストーリー性も見えたりするのかなと思いました。

――ありがとうございます。ちなみに今回の「往欄印」は、「迷星叫」「焚音打」と同じく長谷川大介さんが作曲・編曲を担当しています。長谷川さんはMyGO!!!!!の音源のギター演奏もすべて担当していて、いわばお二人のギターのお手本にもなっている方ですが、長谷川さんの作る楽曲にはどんな印象をお持ちですか?

青木 それこそ「焚音打」にせよ「往欄印」にせよ、長谷川さんが作ったライブのフィナーレを飾るような意気込んだ楽曲は、ギターがすごく動くように感じます。「焚音打」もギターがすごい難しいんですよ。Aメロ・Bメロのフレーズが駆け抜けていく感じは同じパッションを感じるし、すごく気合いを感じます。これは歌詞の話になりますけど、「往欄印」に“焚べて歩こう”とあるのも「焚音打」のスピリッツを注ぎ込んでくれているのかなと思いました。

立石 あまり意識したことはなかったんですけど、改めて長谷川さんが提供してくださった楽曲を並べてみると、どれもみんなにすごく愛されてるなって思います。かっこいいだけでなく、私はどこか爽やかさも感じていて。そういうところがすごくMyGO!!!!!にぴったりだなって思います。

――昔、長谷川さんにMyGO!!!!!の音楽制作についてのお話を聞いた際に、「焚音打」のギターを難しくしすぎてキャストの皆さんに悪いことをした、とおっしゃっていました。ただ、そうやって難しい曲を体得していくのがバンドの面白さだとも。

青木 そうですね。現状ある曲の中で「焚音打」が一番難しいかなと思っていて、それで鍛えられた部分はあります。それこそ「焚音打」のフレーズがあったから、「焚音打」の血が流れている「往欄印」も弾けるようになったところがあると思うので。

立石 私も「焚音打」で刻みができるようになったので、それを「往欄印」に活かせました。ツクツクチャーってがっつり高速で刻む弾き方は「焚音打」と「往欄印」くらいにしかないので。

――この3年間でご自身のギターのスキルはどれくらい向上したと感じていますか?

青木 格段に上がってると思います。今、1st LIVEの映像を観るのは怖いなって思いますもん(笑)。

立石 私も、それこそ最初の頃は「迷星叫」のAメロのフレーズがすごく苦手で、弦をちゃんと押さえられてなくて音が不安定になる時もあったんですけど、今思うと、そういう不安もだいぶなくなったなと思います。私、「次はあのフレーズが来るぞ」とか意識すると間違えちゃうタイプなんですよね(笑)。何よりも緊張しないことが一番上手く弾けるコツだと思っていて。それで言うと「聿日箋秋」のギターソロは、普段はソロを弾かないので最初の頃は緊張していたんですけど、「わかれ道の、その先へ」DAY1の1曲目で失敗せず弾くことができて、その成功体験以降、緊張しなくなりました。1回できると「大丈夫だ」って安心できるので。

――青木さんは今、ライブでのびのび弾いている印象ですが、体が勝手に動くような感覚ですか?

青木 でも、いまだに模索はしてますね。ギタリストは情熱がありながらも心は冷静でいないと上手く弾けない部分があると思うんですけど、私はシンプルにライブが楽しくて、テンションが上がっちゃって全部がワーッてなってしまう時があるので(笑)。「落ち着いて弾こう」ということを念頭に置いてステージに立ったりとか、「どうやったらもっと上手に楽しく弾けるかな」ということをずっと考えています。

次ページ:カップリング曲「残痕字」と共に開く、バンドの新しいページ

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