INTERVIEW
2025.08.07
――ここからはカップリング曲のお話を。「Runaway」は、「Simoom」「3341よ」などを手がけてきたPan(LIVE LAB.)さんの提供曲で、夏らしい爽やかな楽曲になっています。
ReoNa この楽曲は「アークナイツ」の日本での5周年記念イベント“アークナイツ 5th Anniversary Fes.「With You」”に向けて制作した楽曲になります。そのイベントのテーマが“夏の休暇”ということで、オペレーターたちが常夏の大陸でひと時の休暇を楽しむというイメージで行われたんです。イベントのサブタイトルの「With You」は“あなたと一緒に”という意味で、「アークナイツ」においてはドクターであり、プレイヤーの私たちのことでもあり、作品の中ではキャラクター同士の“あなた”のことでもあって。仲間がいるからこそ絶望にまみれた世界でも歩んでいけるし、この楽曲の爽やかさや「今だけは逃げ出したい」みたいなところが、すごく煌めいてくるなと思っています。
――ReoNaさんが常々掲げてきた“逃げて逢おうね”という言葉とも重なるメッセージ性がありますよね。
ReoNa はい。私はこれまでのすべての作品のお歌に対して、楽曲単体としても楽しんでほしいですし、作品と合わさることで生まれる解釈と一緒に楽しんでほしい気持ちがあるのですが、「Runaway」はその二面性が特に出ている曲だと感じていて。『アークナイツ』に紐づけると、普段は命のやり取りをしている子たちの一瞬の休暇、「今だけは楽しんでいいよね」という刹那的な煌めきを楽しむ曲。作品軸と関係ないところでは、夏の余韻を噛み締めるような、切なさや寂しさを感じられる楽曲になっていて。捉え方によって歌詞の響き方が全然変わると思います。
――ReoNaさんが爽やかな夏ソングというアプローチを取るのは意外でした。
ReoNa Pan(LIVE LAB.)さんだからできた楽曲だと思います。でも、実は私、夏が大好きになったんです。デビュー記念日が8月29日ですし、ReoNaとして初めての単独ライブ「神崎エルザ starring ReoNa × ReoNa Special Live “AVATAR”」を開催したのも7月25日、初めてのリリースになった『ELZA』(神崎エルザ starring ReoNa名義のミニアルバム)も7月4日でしたし。
――歌詞には“終わりのない逃避行も”とありますが、それでも手を繋いで遠くへ逃げようとするところに、ReoNaさんなりの絶望との寄り添い方を感じます。
ReoNa やっぱり“逃げる”というのも行動なので、立ち止まるよりも逃げるほうが大変だなあと、最近すごく思っていて。悩んだり苦しんだりすると、どうしても止まりたくなってしまうことがありますけど、この楽曲は“君とならさ (行けるよ)どこまで? (どこまでも)”と歌っているように、自分1人だけであれば持つことができなかったかもしれない“逃げる”ための一歩踏み出す勇気を、誰かと気持ちを分かち合うことで得られている印象があって。その意味で積極性を感じるし、全体的に孕んだこの寂しさ、切なさは、どう言葉にしたらいいのかわからないんですけど、すごくいいなあって思います。懐かしさというか。
――懐かしさ、ですか。
ReoNa この曲、『アークナイツ』のイベントで初めて披露したんですが、私の後ろに、歩いているアーミヤと今までの『アークナイツ』の映像が流れていたんです。その時に、振り返れるものがあるのはすごくいいことだなと思って。その場に集まっているのは『アークナイツ』が好きな方ばかりの空間で、みんなが共通で持っている思い出みたいなものを感じて、すごく温かい気持ちになったんです。「あ、私が思う“懐かしい”とか“優しい”ってこういうことだな」と思ったくらいで。この刹那的なキラキラ感がいいなって思います。
――ReoNaさんの歌声からも優しさや切なさを感じました。
ReoNa 細かい技術的な話になってしまうのですが、Pan(LIVE LAB.)さんの書く楽曲は、ReoNaのファルセットの響きをすごく大切にしてくれている印象があって。普段ならもっと張り上げて、訴えかけるようなところを、柔らかい響きで歌いたくなるようなメロディにしているように感じるんです。「Runaway」にもそういう部分がふんだんにあるので、今までとは少し違う声の響きになっているかもしれないです。
――そして初回生産限定盤と通常盤には、ジミーサムPさんが2009年に発表したボカロ楽曲「Starduster」のカバーが収録されています。ReoNaさんは過去にもライブでこの楽曲を披露していましたが、今回収録に至った経緯は?
ReoNa それこそデビュー前からカバーし続けてきた楽曲なのですが、経緯としては本当に色々なことが重なって、導かれるようにこの曲が来てくれた感覚があります。2ndアルバムの『HUMAN』の時にゴミ山の前でジャケット撮影をしたのですが、そこから「GG」で“ゴミのように 美しく”という言葉を紡いだり、宇宙ゴミや廃棄物を意味する「Debris」という楽曲を発表したり、塵を1つのテーマとして歌ってきた流れがあって。そんななかで、ReoNaの誰かの言葉を借りてお歌を歌う原点の1つでもある「Starduster」は、“星屑”という意味でもありますし、今歌うべきなんじゃないかという思いがありました。
――元々、カバーされる前から楽曲は知ってたんですか?
ReoNa 知ってました。まさにニコニコ動画に動画が投稿されて、ランキングに載っていた時から聴いていたので。本当に小学生とかの頃ですよね。当時は夜な夜なパソコンを開いてはニコニコ動画を観ていて、それこそKEI(ハヤシケイ)さんの「Hello, Worker」や「走れ」も好きで聴いていました。
――しかも、今回のアレンジを手がけたのは、kemu名義でのボカロ活動でも知られる堀江晶太さんということで、熱い布陣ですよね。
ReoNa ReoNaのことも知ってくださっていて、なおかつジミーサムPさんやボカロPとしての文脈もわかっている方ということで、これはもう堀江さんしかいないんじゃないかということでお願いしたら、快く引き受けてくれました。宇宙のような暗さもありつつ浮遊感のある音にしてくださったと思います。
――今回カバーするとなった時、どんなアプローチで歌おうと考えましたか?
ReoNa 「好きに歌っていいよ」と言ってもらえたので、最初はあまり何も考えずに歌ってみたら、10代の時にこの楽曲と一緒に積み重ねてきた時間が長すぎて、当時の自分の歌い方に引っ張られてしまったんです。でも、その部分も自分がこの曲と一緒に歩んできた足跡なので、そこを押さえすぎず、でも、今のReoNaのお歌として良いものにできたんじゃないかなと思います。
――改めて聴くと、楽曲の世界観や歌詞を含め、ReoNaさんにぴったりな曲だと思いました。
ReoNa 自分から逃げ出したくなってしまう感じがありますよね。10代の頃に好きだったもの、自分を支えてくれたものが、今の自分の血肉になっていたり、考え方を作る礎になっていることを、すごく感じる機会になりました。良い言葉も悪い言葉も、やっぱり自分の経験や知っている範囲でしか選べない。その意味で、自分の心の中のどう言語化していいかわからない部分を、こうしてカバーすることで答え合わせできるところがありました。もしこの楽曲に出会ったことのなかった人も、この機会に触れてもらえたら嬉しいなと思います。
――余談ですが、ジミーサムPさんが公開している原曲のサムネイル画像はネコのイラストですよね。
ReoNa それも私がこの曲を好きになった理由のひとつです(笑)。猫と星の絵が目に入ったら、それは気になって聴くに決まってますよね(笑)。
――ネコ好きですものね(笑)。また、アニメ盤には「End of Days (TeddyLoid Remix)」を収録。ReoNaさんの楽曲の公式リミックス音源は今回が初めてですよね。
ReoNa 初めてです。rui(fade)さんのデモから堀江さんがアレンジしたことでの化学反応変化にもすごく驚きましたけど、そこからさらにこういうルートもあるんだっていう驚きがあって。リミックス文化にはあまり触れてこなかったのですが、きっとこのバージョンをきっかけに楽曲を好きになってくださる方もいるでしょうし、楽曲の可能性を一気に増やしてくださった印象があります。その先で今回、初めてのアニソンクラブイベントをやらせていただくことも決定しているので、また新しい一歩を踏み出せた気がしています。
――ReoNaさん、クラブに行ったことはあるんですか?
ReoNa それがクラブと名の付くものには1度も行ったことがないんです。なのでどんな感じなのか楽しみですし、気になる方はぜひ足を運んでもらえればと思います。
――そういった施策も含めて、今回のシングルはReoNaさんの新鮮な一面を見せられる作品になりましたね。そして10月8日には3rdアルバム『HEART』のリリースも決定しているわけですが、どんな作品になりそうですか?
ReoNa 2年半ぶりのアルバムということで、前作の『HUMAN』以降にリリースしてきた楽曲を1度振り返ったうえで、新曲もたくさん収録した作品になります。大きな括りとしては、1stアルバムの『unknown』、2ndアルバムの『HUMAN』と合わせて3部作になるイメージで制作を進めていて。「SWEET HURT」でデビューしたReoNaが、何者でもない『unknown』から『HUMAN』になって、今度は“HEART=心”というものを掲げる。多分、色んなところで繋がりを感じてもらえるんじゃないかなと思うので、楽しみにしていてください。
●リリース情報
「End of Days」
8月6日発売
【初回生産限定盤(CD+Blu-ray)】

品番:VVCL-2707~2708
価格:¥1,980(税込)
<CD>
1.End of Days
2.Runaway
3.Starduster
4.End of Days -Instrumental-
<Blu-ray>
1. End of Days -Music Video-
2. Alive(Chinese ver.) -Music Video-
3. R.I.P.(Chinese ver.) -Music Video-
【通常盤(CD)】

品番:VVCL-2709
価格:¥1,320(税込)
<CD>
1. End of Days
2. Runaway
3. Starduster
4. End of Days -Instrumental-
【期間生産限定盤(CD+Blu-ray)】

品番:VVCL-2710~2711
価格:¥1,980(税込)
※描き下ろしアニメ絵柄
<CD>
1. End of Days
2. Runaway
3. End of Days(TeddyLoid Remix)
4. End of Days -TV ver.-
<Blu-ray>
TVアニメ『アークナイツ【焔燼曙明/RISE FROM EMBER】』ノンクレジットオープニング映像
アークナイツ 5周年記念振り返りPV
「End of Days」CDの詳細はこちら
https://www.sonymusic.co.jp/artist/ReoNa/info/573819
<楽曲クレジット>
「End of Days」
Vocal:ReoNa
Lyrics:ハヤシケイ(LIVE LAB.)、ReoNa、rui(fade)
Music:rui(fade)
Arrangement:堀江晶太
Strings Arrangement:宮野幸子(SHANGRI-LA INC.)
Drums:比田井 修
Strings:室屋光一郎ストリングス
1st Violin:室屋光一郎、徳永友美、今岡秀輝、浮村恵梨子、大槻桃斗、山本理紗
2nd Violin:柳原有弥、氏川恵美子、中島優紀、村田晃歌
Viola:島岡智子、秀岡悠汰
Cello:堀沢真己、水野由紀
Chorus:鈴木佐江子、竹内浩明
All Other Instruments:堀江晶太
Recording & Mixing Engineer:渡辺敏広(binaural inc)
Recording Assistant Engineer:八谷継人、宮本創平(ONKIO HAUS)、佐藤鈴佳(SOUNDCREW STUDIO)、熊田清仁(binaural inc)
Mixing Assistant Engineer:熊田清仁(binaural inc)
Recording Studio:ONKIO HAUS、SOUNDCREW STUDIO
Mixing Studio:binaural studio
「End of Days(TeddyLoid Remix)」
Vocal:ReoNa
Lyrics:ハヤシケイ(LIVE LAB.)、ReoNa、rui(fade)
Music:rui(fade)
Remix:TeddyLoid
Mixed & Mastered at DELTA Networks Studio Ⅱ
「Starduster」
Lyrics:ジミーサムP
Music:ジミーサムP
Arrangement:堀江晶太
Drums:比田井 修
Guitar:TodaFett(OFFICE DESTRUCTION GIRL) 、堀江晶太
All other instruments & Programming:堀江晶太
Recording & Mixing Engineer:渡辺敏広(binaural inc)
Recording Assistant Engineer:佐藤鈴佳(SOUNDCREW STUDIO)、熊田清仁(binaural inc)
Mixing Assistant Engineer:熊田清仁(binaural inc)
Recording Studio:SOUNDCREW STUDIO
Mixing Studio:binaural studio
ReoNa 3rdアルバム
『HEART』
2025年10月8日発売
予約はこちらから
https://reona.lnk.to/HEART_AL
【完全生産限定盤(CD+BD)】
品番:VVCL-2756〜2757
価格:¥8,800(税込)
【初回生産限定盤(CD+BD)】
品番:VVCL-2758〜2759
価格:¥4,400(税込)
【通常盤(CD)】
品番:VVCL-2760
価格:¥3,300(税込)
●イベント情報
ReoNa「End of Days」アニソンクラブイベント「Re(リ):unite(ユナイト)」
8月22日(金) 22:30 Open/Start
会場:YOKOHAMA COAST garage+
参加チケット:¥5800(税込)
応募方法
8月6日発売のシングル「End of Days」CDに封入のチラシよりご応募ください。
抽選でこのイベントの参加チケットを購入いただけます。
※初回生産限定盤(VVCL-2707~2708)、通常盤初回仕様(VVCL-2709)、期間生産限定盤(VVCL-2710~2711)に封入されます。
注意事項
ご入場は20歳以上となります。
※オールナイトイベントとなるため、20歳未満の方は当選されてもご入場いただけませんので予めご了承ください。
ご入場の際はID(身分証)チェックをさせていただきます。
顔写真付きの身分証明書をご持参下さい。(免許証 / パスポート /マイナンバーカード etc…)
●ライブ情報
ReoNa ONE-MAN Concert Tour 2025 “HEART(ハート)”
11/21(金) 戸田市文化会館(埼玉) OPEN 17:30 / START 18:30
11/24(月・祝) フェニーチェ堺 大ホール(大阪) OPEN 17:00 / START 18:00
12/5(金) 福岡国際会議場(福岡) OPEN 18:00 / START 19:00
12/20(土) サッポロファクトリーホール(北海道) OPEN 17:00 / START 18:00
12/22(月) 昭和女子大学人見記念講堂(東京) OPEN 17:30 / START 18:30
12/27(土) 愛知県芸術劇場 大ホール(愛知) OPEN 17:00 / START 18:00
ふあんくらぶ presents ReoNa Acoustic Concert Tour “ふあんぷらぐど2025”
2025年8月13日(水)Zepp Namba
18:00 OPEN/19:00 START
問:夢番地
TEL:06-6341-3525(平日12:00~17:00)
2025年8月15日(金)COMTEC PORTBASE
18:00 OPEN/19:00 START
問:サンデーフォークプロモーション
TEL:(平日12:00~17:00)
全席指定:¥7,800(税込)
※一部、ドリンク代¥600 別途
●作品情報
TVアニメ『アークナイツ【焔燼曙明/RISE FROM EMBER】』
放送中

© HYPERGRYPH
【STAFF】
原作:Hypergryph / Studio Montagne
キャラクター原案:唯@w
監督:渡邉祐記
副監督:西川将貴
アニメーション制作:Yostar Pictures
製作:Hypergryph Studio Montagne Yostar Yostar Pictures
【CAST】
ドクター:甲斐田ゆき
アーミヤ:黒沢ともよ
タルラ:坂本真綾
チェン:石上静香
ケルシー:日笠陽子
ロスモンティス:小倉 唯
テレジア:南里侑香
W:竹達彩奈
ホシグマ:安野希世乃
ウェイ:山寺宏一
フミヅキ:日髙のり子
Guard:小林千晃
フロストノヴァ:高垣彩陽
パトリオット:銀河万丈
アリーナ:内田 彩
メフィスト:天﨑滉平
ファウスト:堀江 瞬
オープニングテーマ:「Endof Days」ReoNa
エンディングテーマ:「Truth」糸奇はな
© HYPERGRYPH
ReoNa オフィシャルサイト
https://www.reona-reona.com/
ReoNaオフィシャルX
https://x.com/xoxleoxox
ReoNaオフィシャルX(スタッフ)
https://x.com/ReoNaStaff
ReoNaオフィシャルYouTube
https://www.youtube.com/channel/UCyUhtF50BuUjr2jOhxF3IjQ
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