INTERVIEW
2025.07.29
今年2月の“fripSide concert tour -the Dawn of Resonance- in 2024-2025 supported by animelo”豊洲PIT公演をもって47都道府県ツアーを走破して以降、次の動向が注目されていたfripSideの周辺が、夏に向けて突如として騒がしくなってきた。6月には阿部寿世をフィーチャーした「Wandering Traveler」、7月にはゲーム「ティンクルスターナイツ」新主題歌の「Echoes of the Stars」を連続リリース。そして夏の数々のイベント出演を経た秋には、新曲「PHASE NEXT」を含む『とある科学の超電磁砲』主題歌をコンパイルしたアルバム『とある科学の超音楽集 -A Certain Scientific Railgun:Music Chronicles-』をリリースする。さらに11月、2026年1月には大阪・東京でのホールワンマンも開催……と、次々とその新たな動きが明らかになった。そこで今回は「Wandering Traveler」「Echoes of the Stars」という新曲の話題を中心に、今後に向けての展開についても話を聞いた。
INTERVIEW & TEXT BY 澄川龍一
――6月から2ヵ月連続でfripSideの新曲が配信されることとなりました。今回はそれぞれの楽曲について伺うと共に、現在とこれからのfripSideについてお伺いしたいと思います。まずは6月にリリースされた「Wandering Traveler」について。こちらはHisayoさんをフィーチャーした楽曲となりましたが、リリースされて周囲のリアクションはいかがですか?
阿部寿世(以下、Hisayo) そうですね、ファンの方からの感想はSNSにもたくさん来ました。あとリリース当日にインスタライブをやったので、その時にも感想はいただいたんですが、みんなの反応がすごく良かったんですよ。いつも良い反応はいただいているんですけどね。
八木沼悟志(以下、sat) そうですね。今回は、「久しぶりにこういうの作ったな」という楽しさがまずあって、ひーちゃん(Hisayo)の声やダンス、あとは色んなキャラクターというか人間性があっての曲になったかなと。彼女のソロでも「with a smile」とかかわいい曲をやってきたじゃないですか。それの究極版というところじゃないですかね、今回は。
――Hisayoさんのボーカルで、それを前面に出すという想定はあったわけですね。
sat 今回「イマリさんは旅上戸」というライトノベルとのコラボソングを作るということになった時に、「これは思いきりハジけられるじゃん!」と思って、それで制作に臨んでいったら良い感じになったなという。
――そうしたなかでMaoさんはこの曲について、fripSideでありながら客観的に見られる立場かなと思いますが、この曲についてはどう感じていますか?
上杉真央(以下、Mao) 初めて聴いた時は、「これはHisayoじゃなきゃ歌えないぜ!」というポジティブな感想がありましたよね。これはHisayoだからこそ映える曲だと思ったし、実際に出来上がった曲も聴いて、今までになかったかわいらしい楽曲なので、「私もこういうの待っていた」と思って。ちょっとファン目線で(笑)、かなりお気に入りの曲ですね。
――いわゆるタイアップ先としてもここ最近では珍しく、現代を舞台にした作品になりましたし、そこも作風には影響したのかなと。
sat 僕の中では、クリエイティブ的にも「Two souls -toward the truth-」や「Love with You」辺りと心の持って行き方は近かった気がする。他がそうじゃないということではないけれど、楽しんで作れる曲みたいな。
――表題曲としては「Love with You」を思い出す人は多いかもしれないですね。しかし今回の「Wandering Traveler」はそうしたキュートさもありつつ、メロディはそこだけじゃなくかっこ良さも感じました。
sat 良いこと言いますね!(笑)。そうなの。かわいいなかにも強さがあるんですよね。でもこれがfripSideじゃないとその強さを表現できないところだと思う。
――ああ、なるほど。
sat Hisayoのストロングポイントってかわいいだけじゃないんですよ。その強い部分をかわいさと同居できる歌なんです。それがよく出ているのが今回の曲じゃないですか。
――そこって、バリキャリ美人が酒を飲むと変貌する、イマリさんの二面生にも近いというか。
sat そうそう。ぴったりなんですよ今回は。でも今回は手応えがあって、メロディが本当に上手くいったなって。
――そうですね。終始繋がっていくようなメロディの展開も素晴らしいですし。
sat うん。どこをとっても面白いメロディになった。
――それでいうと歌詞もまたすごくいいリアクションが来ていますよね。現代を舞台にしたことでsatさんの作詞にも何か影響があったのかなと。
sat そうなんですよ。最近異世界ものやファンタジーものの歌詞が続いていたのもあってね、そのなかで全然違う世界観の作品が来たから「これいいじゃん!」って一気に書いていきました。その作品の楽しさに僕もすごく引き寄せられて、良い歌詞が書けたんだと思う。
――そうした歌詞も含む曲を受けて、改めてHisayoさんは本作を歌ってみた感想はいかがでしたか?
Hisayo まず曲をいただいて、歌詞も見て、またその前に「イマリさんは旅上戸」の原作を読んでいたので、これはぴったりだなと思いましたね。この楽しい世界観を表現するのがsatさんは本当にすごいなと思って。楽曲も明るい感じで楽しいんですけど、自分が歌っていても本当に楽しく感じるような楽曲になっているなと感じました。
――そうした楽しさは聴いている人たちにも伝わっている仕上がりでしたし、2月の豊洲PIT公演でもこの曲が披露されましたが、Hisayoさんが歌って踊る姿も非常に楽しそうでした。
Hisayo はい、めちゃくちゃ踊りました(笑)。特にソロ楽曲というところもあるし、曲調的にもこれは踊ったら映える楽曲なんじゃないかなと思って、「ライブでやる時は絶対踊りたい!」というのがまずありましたね。いつも振付をお願いしているNANAさんに今回もお願いして、今までは全体的にNANAさんにお任せすることが多かったんですけど、「イマリさんは旅上戸」のコラボソングで、歌詞にもその要素がたくさん盛り込まれていたので、私からも具体的にこういうのを入れてほしいというリクエストもさせてもらいました。
――Hisayoさんらしいダンサブルな魅力溢れるステージでしたが、Maoさんはその模様はご覧になっていましたか?
Mao そうですね。「Wandering Traveler」をやっている時は控え室のモニターで観ていました。あとリハでも近くで観ていたし、なんならリハで堪能した感じがありました(笑)。今回は歌も振付にも、Hisayo的なこだわりがすごく詰まってるなと思ったし、歌って踊れるのがHisayoの強みだと思うので、それが最大限活かされているステージだなと思いました。この曲、かわいいだけじゃなくて間奏もすごくかっこいいじゃないですか。そのかっこいい間奏が更に活かされるように、バキバキに踊ることでそのかっこ良さが更に引き立つ。そこも含めて総合的にHisayoにすごくぴったりな楽曲だなと思いましたね。
SHARE