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INTERVIEW

2025.07.05

“THE IDOLM@STER SideM 10th ANNIVERSARY ST@GE ~P@SSION-ING!!!~”開催直前!「THE IDOLM@STER SideM 10th ANNIVERSARY P@SSION」シリーズクリエイターインタビュー:結城アイラ

“THE IDOLM@STER SideM 10th ANNIVERSARY ST@GE ~P@SSION-ING!!!~”開催直前!「THE IDOLM@STER SideM 10th ANNIVERSARY P@SSION」シリーズクリエイターインタビュー:結城アイラ

「THE IDOLM@STER SideM 10th ANNIVERSARY P@SSION」シリーズと題し、10周年を彩る様々な楽曲をリリース中の「アイドルマスター SideM」(以下、「SideM」)。7月12日・13日にはKアリーナ横浜にて“THE IDOLM@STER SideM 10th ANNIVERSARY ST@GE ~P@SSION-ING!!!~”の開催も決定している彼らの楽曲を軸に、「SideM」楽曲を手掛けるクリエイター陣にメールインタビューを実施!「SideM」の音楽の魅力、そして「SideM」への想いを聞いた。

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■「SideM」が歩んできた10年の道のりを振り返って、「SideM」の「進化した」と感じる部分をお聞かせください。

様々な道のりを経てアイドルたちがプロとしての余裕を持ってきたな、というのを歌声、楽曲、ジャケットの表情、ライブパフォーマンスから感じます!時代と共にそれぞれ変化していっているのはもちろんあると思うのですが、歌声での新たな表現や、変化球の楽曲もかっこ良く素敵に歌いこなせているという進化がごく自然な流れで起きていると感じられるのは10年という歴史を感じます。

■ここまで共に歩んできた「SideM」との思い出として最も印象的だった楽曲制作時のことを教えてください。

「 GAME『アイドルマスター SideM』 THE IDOLM@STER SideM 2nd ANNIVERSARY DISC 01 DRAMATIC STARS」 の楽曲制作です!新録される3曲の歌詞をすべて担当させていただけるということで、一気に制作していくスタイルだったので、1枚を通しての楽曲の流れのようなもの(ミニアルバムを制作するような気持ち)を特に意識して制作することができ、とても印象に残っています。
一気に書くというのは追い込まれもするのですが、アイデアが降ってきた時の楽しさだったり達成感というものをより大きく感じることができましたし、畑は違いますがアイドル達もタイトな時間のなか、歌やダンスを覚えたり他の仕事と両立させながら315のパフォーマンスしているんだよな、とアイドルへのリスペクトが更に高まりました。特に3曲の収録曲中 最後に書いたのが「夜空を煌めく星のように」(DRAMATIC STARS & High×Joker)だったのですが、歌詞を書きながら頭の中では完全にアイドルたちがライブセッションするステージが繰り広げられていました。“おんなじ星なんてひとつもないんだよ”“それぞれの輝きでGo Ahead”というフレーズは合同曲だったからこそ降りてきたものだなとしみじみ思います。

■ライブでの忘れられないシーンをお聞かせください。

幕張メッセ イベントホール(“THE IDOLM@STER SideM 2nd STAGE ~ORIGIN@L STARS~”)での「MOON NIGHTのせいにして」初披露のライブシーンですね。アイドルたちの輝きにハッ!とさせられたのはもちろんなのですが、プロデューサーさんたちの黄色く響く声をたくさん聞けて、上記のような制作過程での印象深い経緯もあったので、とても嬉しくなりましたし、同時にアイドルたちへ歌詞を書かせていただけることの重大さを実感しました。

■歌詞を書いた楽曲で、プロデューサーさんの前で披露する際の、ライブでの進化を著しく感じる曲を教えてください。

難しい質問……!ライブでのその時代のその時々の良さというものがあると思っているタイプなのでどの瞬間も尊いのですが、私が担当させていただいたなかでは特に、恋にまつわる楽曲である「いつかのトライアングル」(Jupiter&Beit&THE 虎牙道)での切ない歌声の表現や表情、曲調的にも大人っぽいイメージの「Bet your intuition!」(FRAME & S.E.M & Legenders)での挑発的で艶っぽい仕草などを拝見させて頂いた時に、あああアイドルだ!!!と思わず拝みたくなります。
切なさや艶っぽさを表現することって、デビュー1年目!とかでは難しい表現だと思うのでそれだけアイドルたちが鍛錬を積み、プロデューサーさんたちと築いてきた絆があってこその変化・進化だと感じます。

■『THE IDOLM@STER SideM 10th ANNIVERSARY P@SSION 09 神速一魂』では新たに「FIRED UP!」、「Stillness≒Movement」の2曲の作詞をされています。「バーニン・クールで輝いて」から神速一魂の2人の力強さと真っ直ぐな気持ちを描いてこられていますが、歌詞を通じて届ける彼らの進化、成長についてはどのような意識がありましたか?制作時の思い出と共にお聞かせください。

「バーニン・クールで輝いて」の頃から、なんて真っ直ぐで熱い気持ちを携えた2人なんだろうと思っていました。なので、彼らの楽曲を担当させていただける時は、毎回前向きなパッションを書きながらも、もらえる気がします。だからこそ、楽曲のベクトルが様々あっても、彼らの気持ちの根幹は変えずに貫いてゆくことを常に意識しながら書こうと思っています。
「FIRED UP!」は10thの新曲ということで、初期の「バーニン・クールで輝いて」を彷彿とさせるようなワードだったり、煽りのガヤ(Oi! Oi!) などを入れ込み、懐かしさもありつつ、でも色々な経験を積んだからこその2人の大きさだったり温かさのようなものを意識しながら書かせていただきました。
「Stillness≒Movement」はアクション映画の主題歌というイメージもあったので、いつもの神速一魂!というよりも言葉のセレクトの方向性を変化させたり英歌詞を多くしたりすることで新たな挑戦をしている楽曲になったと思います。
実際にボーカル入りの楽曲を拝聴し、その歌声の新たなアプローチに感激しました!!

■同じく『THE IDOLM@STER SideM 10th ANNIVERSARY P@SSION 13 THE 虎牙道』では新たに「Miraculous White Day」の作詞をされています。「強く尊き獣たち」から9年。今回の楽曲のオーダーはどのようなものでしたか?また彼らの歌う世界をどのように広げ、どんな表現を目指されたのかを教えてください。

「強く尊き獣たち」の制作の頃は、“各々の力で戦い、切磋琢磨しながら上を目指していく(アイドルとして輝きたいというわけではない)”というコンセプトにまず大変戸惑いました(笑)なのでいわゆるアイドルソングの歌詞ではなく、バトル系のアニメ主題歌のような方向を目指して書いたと思います。また、各々感が出るように一緒に歌っているんだけど一緒に歌ってない感じは意識して書いていたと思います。
そういう意味では「RAY OF LIGHT」で本当のスタートラインに立った3人だったと思うので個人的にも書きながらエモさ爆裂しておりました……! そこからエレクトロだったり時にはジャズだったりと楽曲的な音楽性も広がり、ラップパートや英歌詞も歌いこなし、ライブパフォーマンスも唯一無二のものとなっていった姿には本当に熱い気持ちになりました。
そしてそこからの「Miraculous White Day」は、彼らにとって初めてのメロウで優しい楽曲で、しかもホワイトデーをテーマにした応援ソングというコンセプト&オーダーもあり、爽やかな恋の応援ソングになったと思います。初期は自分でいっぱいいっぱいだった彼らが、誰かの背中を大きな気持ちで見守れるようになったという、今だからこそ歌えるようになった世界観と成長ですよね。
私の中のTHE 虎牙道の概念も更新してくれた楽曲になったなと思います。

■『THE IDOLM@STER SideM 10th ANNIVERSARY P@SSION 14 F-LAGS』では新たに「BRIGHT SUNNY DAY」、そして「ミート・ユメノトピア」の歌詞を担当されました。「夢色VOYAGER」からの時間の経過、この10年でのご自身の中での変遷や向き合ってきた彼らの変化、進化の印象、またそれぞれの楽曲について作詞で意識されたことを教えてください。

F-LAGSは、大きなテーマがしっかりありつつ、私が担当させていただいてるユニットの中でも、日常に寄り添ってくれるような楽曲コンセプトが多い気がしています。
「BRIGHT SUNNY DAY」はこちらも10thの新曲ということもあり、「夢色VOYAGER」のワードや雰囲気を意識しながら書かせていただきました。他のアイドルにも言えることですが初期の頃の楽曲はやはり弾けるような新鮮さやまだまだ未完成な雰囲気というものがあるのですが、10thを迎え初期の頃よりは洗練された表現やメッセージを載せたいという思いがありました。
F-LAGSの楽曲には彼らの歩んできたプロセスや気持ちが憑依するのか、自分でもハッとするようなフレーズがよく降りてきたり、書きながらも彼らにエールをもらっているような感覚になったりしています。“今、此処にいる自分は好きですか?”はF-LAGSじゃないと出てこなかったフレーズだと思います。
「ミート・ユメノトピア」はテーマパークとのコラボレーション楽曲というテーマがあり、ストーリーを読ませていただきながら書かせていただきました。テーマパークを訪れた時のワクワクと帰る時の寂しさがストーリーとリンクするような、かわいいんだけど少し切なく深いテーマがある部分がF-LAGSにとても似合うなと思い、書かせていただけて嬉しかったです。

■アイドルたちの新たな可能性を拡げるような新曲が印象的な「THE IDOLM@STER SideM 10th ANNIVERSARY P@SSION」シリーズの作詞で意識されたことをお聞かせください。10thだからこそ意識したワードの方向性などありますか?あればそのポイントをお聞かせください。

そうですね。10年分の歩みを感じられるような振り返りもありつつこれからの10年を見据えた新たな章の幕開けとなるようなものにしていきたい思いがありました。
ありがたいことに初期のデビューからアイドル達の楽曲に携わらせていただき、(その時、自分も作詞家デビューした年)一緒に10年歩ませていただいたことにより、少しずつその成長の過程を知っているからこそ気張らずに書かせていただいたのではないかなと思います。
もしデビューから関わっていなかったら、やはり既存の曲の歌詞を熟読するんじゃないかな……と思います。このユニットってこうだよね!?と感じられるものを節目の楽曲に込めたいという思いが、製作陣みんなの中での共通意識ですね。

■近年「SideM」の作詞陣には新たなクリエイターが続々参加しています。「SideM」の楽曲を支える一柱として活躍されてきた結城さんはそんな現在のコンテンツの音楽に対してはどのような印象がありますか?またほかにも数多くの作品に歌詞を提供される結城さんにとって「SideM」に刻んできた歌詞はどんな存在ですか?

新たなクリエイターの参加により様々なエッセンスが加わり、よりワクワクできる音楽達が生まれていると感じてます!また、重複となってしまいますが、「SideM」は、作詞家デビューから10年一緒に歩んでくれた、同期のような存在でもあるので、本当にたくさんの刺激をもらったと思いますし、自分の活動の中では表現できない世界観やメンタルを「SideM」で書く歌詞だからこそ書けたものがあります。アイドルたちが書かせてくれた、というのが正しいかもしれません。どの瞬間も彼らがいたからこそ誕生した歌詞だと思うので、本当に誇らしく大切な存在。感謝の気持ちでいっぱいです!泣きそう……。

■10thから先へと踏み出す「SideM」に期待していることをお聞かせください。

先へ行こうと歩みを止めない限り、その進化は続いていくと思います!
次はどんな景色になっていくのか、楽しみです!
色んな姿を見せてください!!

■315プロダクションのアイドルたちへ、メッセージをお願いします。

お疲れ様です!10周年、本当におめでとうございます!!
いつも315のパフォーマンスで楽曲たちを大切に歌ってくださりありがとうございます。
歌詞を書く際に、自分の感性以上のひらめきやインスピレーションをもらい、フレーズが降ってくる感覚になるのは、皆さんが日々積み重ねている努力と生き様に力をもらっているからだと思います。ここから更なる進化を遂げていく皆さんを見られるのが楽しみですし、その輝きでたくさんの人たちに勇気と感動を届け続けてください!
これからも応援しております!

■この記事を読んでいるプロデューサーの皆さんにメッセージをお願いします

いつも楽曲たちを深く愛してくださりありがとうございます!
伝えたかった楽曲のメッセージが届いているのをSNSなどで目撃するたびに、皆さんの熱い気持ちを感じ、嬉しくなります。そして10年間歌詞を担当させてくださりありがとうございました!
アイドルたちの益々の輝きに今後も尽力できるよう、精進したいと思います!

次のページ:CDのリリース情報など

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