週刊少年サンデーにて好評連載中の、ひらかわあやによる人気コミックを原作としたTVアニメ『帝乃三姉妹は案外、チョロい。』が2025年7月9日より放送開始。それに先駆けて、6月21日にユナイテッド・シネマ アクアシティお台場にて先行上映イベントが開催された。当日は第1話~第3話を一挙上映し、放送前の本編を劇場の大スクリーンで鑑賞できるという貴重な機会に。上映後にはメインキャストの4名が登壇し、アフレコの裏話や放送へ向けての期待や意気込みを語ってくれた。
TEXT BY 仲上佳克
天才と呼ばれた大女優の息子でありながら、何をやらせても平均以下の凡人に育ってしまった綾世 優。母を亡くした優の面倒を見てくれることになった帝乃家には「芸」「武」「文」それぞれの分野で天才と呼ばれる最強の三姉妹が暮らしていた。最初は優をポンコツと見下していた三姉妹だったが、だんだんと心を動かされていき……。様々な困難を乗り越えて、4人が本当の家族になれる日は来るのだろうか?
『凪のあすから』『スキップとローファー』など、数々の作品を手掛けるP.A.WORKSの制作によるアニメ本編の上映後には、主人公・綾世 優役の日向未南、帝乃三姉妹の長女・一輝役の天海由梨奈、次女・二琥役の古賀 葵、三女・三和役の青山吉能、そしてMCを務めるフリーアナウンサーの森 遥香が登壇。上映後の余韻も冷めやらぬ客席から、盛大な拍手で迎えられた。
まずは日向から「今日はすごく楽しみにして参りました。よろしくお願いします!」と会場に集まったファンへ向けて挨拶。それに天海も「今日を始まりに、色んな思い出を作れたらなと思います」と続くと、古賀はいきなり「皆さーん!」と言ってマイクを客席に向け「こんにちは!」とコール&レスポンスを練習なしで成立させる。青山はこのイベントが10時10分上映開始だったことを確認したうえで「おはようございます!」と挨拶し、「今日はお披露目会ということで、少しでもいいところを皆さんにたくさん知ってもらおうと思っていますので、みんなのいいところを3つずつ言っていこうね!」と壇上のキャスト陣にも呼びかける。MCの森から「時間内に終わるか不安ですが……」とツッコまれつつも、和気あいあいとした雰囲気で舞台挨拶がスタートした。
観客はすでに第3話まで鑑賞済みということで、改めてキャスト陣も完成した映像を観ての感想を話すことになると、日向は感無量といった様子で「いやあ、もう、素晴らしいですね……!」と言葉を紡ぎ出す。「絵もすごいし、音楽もすごいし、キャストの方のお芝居もすごくて、お話ももちろん、マンガのままアニメになったというか、アニメならではの良さも加わって、すごいものになったと思っています」と、思いのたけを語ってくれた。三姉妹役のキャストはワチャワチャと自分のお気に入りポイントを挙げながら「ずっと劇場版みたいな(クオリティ)」(古賀)、「こんな大きなスクリーンで、あの空気感のある映像と音を見られるって、すごい!」(天海)、「最高級品……言いすぎたかな(笑)。いや、胸張っていこう!」(青山)と、映像と音の完成度の高さに感動することしきりだった。
4人のキャストはお互いのキャスティングを事前に知らされず、動画番組の撮影で初対面となった様子がYouTubeのアニプレックスチャンネルにて公開されているが、それを踏まえたうえで「アフレコを通して、関係性は変わりましたか?」とMCから質問されると、青山は「アフレコ現場で初めましてより、あの謎のサプライズドッキリのおかげで一致団結した感はあった」と振り返る。その動画の撮影の後に「スタッフさんも含めて、みんなでご飯に行きました」と古賀が明かすと、「キャストだけじゃなくて、スタッフの皆様との絆も作りながらアフレコができた」と天海が語る。その絆はすっかり強くなっているようで、日向からは「今となっては、4人でいるのがすごく落ち着く」との言葉が聞かれた。
それぞれのキャラクターを演じるうえで、どのような変化があったのかという話で日向は「優はそこまで変わらないような気がするんですけど、三姉妹は徐々にチョロくなっていく(笑)。結構変わっているような気がします」と印象を語ると、「日向さんの演技が私たちをそうさせたところもありますね」と返され「本当?やったー!」と喜ぶ場面も。また、「優はとにかくジェットコースターというか、いつもほわほわした感じだと思いきや、急にみんなを支えていこう!となったりする、その切り替えを意識しました」と、優を演じてみての感想も語ってくれた。天海は一輝を演じる際にキャラクターの外見や最初に受けた印象を引きずってしまっていた部分があったと言い、そんな時に古賀からのアドバイスをもらったことで一輝のかわいらしい部分を出せるようになっていったという。そのアドバイスの言葉を生で聞かせてほしいとの無茶振りに古賀は「私が言うの!?」と戸惑いながら、「人間って、生きていたら喜怒哀楽色んな感情があって、その喜怒哀楽が出るってずっと同じトーンじゃないから、一輝さんもここからここまでって縛らなくても、かわいい時は絶対かわいい声になるし、かっこいい時はかっこいい声、驚いたときは驚いた声になるから、あまり縛りをつけすぎずにやってみるのもいいんじゃない?……みたいなことを言った気がします」とその時の様子を自ら再現。そのサービス精神に客席からは大きな拍手が沸き起こっていた。その古賀自身も二琥のような武闘派的なキャラクターを演じる機会があまりなく、感情の振り幅を表現するうえで同じようなことを自分に言い聞かせていたという。青山もまた三和のような役を演じた経験があまりなく、やはりかわいいを表現するのに苦労したとのこと。「自分はずっと邪道を生きてきたから、王道も歩いていいんじゃないか」と思って取り組んだとのことで「乞う、ご期待!」と最後は胸を張ってみせた。
イベントの終盤ではメインPVやメインビジュアル、帝乃父と綾世昴を演じるキャスト、OPテーマが日曜日のメゾンデ「君にふさわしい奇跡」に決定したこと、そしてTOKYO FMにて公式ラジオ「帝乃三姉妹は案外、おしゃべり。」の放送が決定したことなど、新情報が次々と解禁される。怒涛の勢いで7月の放送開始に向けての期待がさらに高まるなか、舞台挨拶もそろそろ終了の時間に。
「皆さん、この3話を観ても十分『帝乃三姉妹』の魅力は伝わりましたよね?またぜひ1話、2話、3話と繰り返し観ていただいて、4話からも楽しんでいただけらとても嬉しいです! そして今後も我々が皆さんの前に出るときに、色々お話しできたらなと思っていますので、今後ともよろしくお願いします」(日向)
「収録現場もアットホームだったんですけど、今日こうやって会場に来てくださった皆さんもすごくアットホームで、温かい拍手をたくさんいただけて本当に嬉しかったです。おそらく今日の大画面でも楽しみ尽くせなかった部分がたくさんあると思うので、ぜひ改めて余すところなく何回も観ていただいて、楽しんでいただけると嬉しいです」(天海)
「我々もこの映像を観るのがとても楽しみでしたし、こんなふうに仕上がってるんだ!という感動を皆さんと同じように味わえています。家族って何だろう?みたいな、改めて自分と家族の繋がりを考えられる作品だなと思いますし、単純にかわいい三姉妹、そして、かわいいのにかっこいい優君をいっぱい観ていただけると嬉しいなと思います」(古賀)
「今日、先行上映会に朝からお台場に来ていただいた皆さんと一緒にこうやって楽しい時間を過ごせたことが本当に嬉しいです。7月から本放送が始まって、もっと『帝乃三姉妹』の家族の輪が広がっていくと思うと私自身も楽しみですので、これからもっと上を目指して、最強の家族になっていけるように頑張っていきたいと思います。みんなで優勝を目指しましょう!」(青山)
最後は本編でも優から三姉妹へ向けた大事な言葉として登場する「行ってらっしゃい」の一言でキャストの4名を送り出すことに。観客全員が声を合わせた、大きな「行ってらっしゃい!!」の声に「行ってきます!」と笑顔で応えて、4人はステージを後にした。
●放送情報
『帝乃三姉妹は案外、チョロい。』
2025年7月9日(水)24:30より各局にて放送開始!
【放送情報】
TOKYO MX 7月9日(水)より 毎週水曜24:30~
とちぎテレビ 7月9日(水)より 毎週水曜24:30~
群馬テレビ 7月9日(水)より 毎週水曜24:30~
BS11 7月9日(水)より 毎週水曜24:30~
MBS 7月12日(土)より 毎週土曜26:08~
山陰放送 7月12日(土)より 毎週土曜26:15~
【配信情報】
Prime Videoにて2025年7月9日(水)より毎週水曜25:00先行配信開始!
※放送日時は編成の都合等により変更となる場合もございます。予めご了承下さい。
【原作】
原作:ひらかわあや「帝乃三姉妹は案外、チョロい。」(小学館「週刊少年サンデー」連載中)
【スタッフ】
監督 :松林唯人
シリーズ構成 :伊神貴世
キャラクターデザイン :井上裕亮
サブキャラクターデザイン :清澤唯人
メインアニメーター :宮崎 司
色彩設計 :土井 和
美術監督 :東 潤一
美術デザイン :伊藤 瞳
撮影監督 :朝日康平
3D監督 :森重柚香
プロップデザイン :牧野博美
2Dデザイン :吉垣 誠
特殊効果 :村上正博
編集 :髙橋 歩
音楽 :横山 克
音響監督 :明田川 仁
音響制作 :マジックカプセル
アニメーション制作 :P.A.WORKS
【キャスト】
綾世 優 :日向未南
帝乃一輝 :天海由梨奈
帝乃二琥 :古賀 葵
帝乃三和 :青山吉能
帝乃父 :松風雅也
綾世 昴 :茅野愛衣
【主題歌 】
OPテーマ:日曜日のメゾンデ「君にふさわしい奇跡」
【イントロダクション】
「一緒に、幸せな家族になりたいんです!!」
天才三姉妹とポンコツ男子が一つ屋根の下で送る、ちぐはぐホームラブコメディー!!!
原作累計部数150万部突破!
2022年より『週刊少年サンデー』にて好評連載中、
ひらかわあやによるラブコメディー漫画『帝乃三姉妹は案外、チョロい。』。
文武芸、それぞれの天才・帝乃三姉妹と、なにをやっても平均以下の凡人・綾世優。
そんな彼らが繰り広げる物語が、2025年にTVアニメ化決定!
アニメーション制作は『凪のあすから』や『スキップとローファー』など、
数々の作品を手掛けているP.A.WORKSが担当。
“普通”を許されない孤高の三姉妹が、
凡人の一生懸命な“普通”に戸惑い、ときめき、心が動く……⁉
この三姉妹、案外、チョロい──?
●ラジオ情報
公式ラジオ「帝乃三姉妹は案外、おしゃべり。」
7月5日(土)よりTOKYO FMにて毎週土曜26:30~27:00
【メインパーソナリティ】
天海由梨奈、古賀葵、青山吉能
【アーカイブ配信】
radikoタイムフリー(地上波放送後1週間)
アニプレックスYouTubeチャンネル(地上波放送から1週間後)
Ⓒひらかわあや/小学館/アニプレックス
アニメ公式サイト
https://mikadono.family
アニメ公式X
https://x.com/mikadono_anime
アニメ公式TikTok
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