REPORT
2025.06.06
キャラクターとリアルライブがリンクする次世代ガールズバンドプロジェクト「BanG Dream!」から新たに誕生したバンド・夢限大みゅーたいぷ(通称「ゆめみた」)。彼女たち5人(Vo. 仲町あられ、Gt. 宮永ののか、Gt. 峰月律、Key. 藤都子、DJ&Mp. 千石ユノ)にとって初の東名阪公演となった“夢限大みゅーたいぷ 3rd LIVE「ふりーてぃんぐ もーめんと」”のファイナルが5月7日にSpotify O-EASTで行われた。
ゆめみたにとって現在のターニングポイントと位置付けられる今回の3rd LIVEは5月3日に大阪、4日に名古屋、そして7日に東京を巡るもの。その合間には4月30日にリリースされた2nd Single「Hi-Vision」のリリースイベントも各所で実施され、その期間はファンにとってもゆめみたズ(=ゆめみたメンバーたち)にとっても濃厚なゆめみたウィークと呼べる時間だった。その集大成的公演でゆめみたが見せてくれたものを改めて振り返る。
TEXT BY 清水耕司
PHOTOGRAPHY BY なかむらうるは
「夢(バーチャル) と現実(リアル)を飛び越える運命共同体 ( バンド ) 」をコンセプトに、2024年8月24日に開催された “夢限大みゅーたいぷ 1st LIVE「めたもるふぉーぜ」”以降、“夢限大みゅーたいぷ 定期公演「ぷれぱれ〜しょん!」”、“夢限大みゅーたいぷ 2nd LIVE「でぃすかばりー☆じゃーにー」”、“リスパレ!LIVE vol.2”出演を挟み、さらに今回の3rd LIVE前後には “夢限大みゅーたいぷ 対バンライブ「えんかうんた~」”を4月から5ヶ月連続で開催するなど、精力的にライブを重ねてきたゆめみた。そんな彼女たちのパフォーマンスを待ち侘びる思いが溢れ、会場には“臨兵闘者皆陣烈在、前(ゼーーン)!!”(ゆめみたの楽曲「限界現実サバイブ天使」のフレーズ)とのコールが何度も飛び交い、フロアにはペンライトを振ることに余念がないファンが集う。開演時刻が近づいた頃には舞台袖から円陣を組むゆめみたズの声が聞こえ、観客たちのたぎる思いを刺激した後、ついに3度目のナンバリングライブがスタートする。
ステージ後ろのスクリーンから「ふりーてぃんぐ もーめんと」の文字が消え、宮永の声で「夢限大みゅーたいぷ、3rd LIVE「ふりーてぃんぐ もーめんと」!」「未来に向かって駆け抜けていく私たち、ぼーっとしてたら見逃しちゃうよー。みんな心かっぴらいてついてこーい!」という煽りアナウンスが。観客も負けじと「オイ! オイ!」と声を上げると、スクリーンに次々と各メンバーの姿(イラスト)が映し出される。それに合わせて格闘技の選手入場コールさながらにメンバー紹介を続ける宮永の声が響くと、ステージには千石、藤、峰月、宮永、そして仲町が登場。全員ケモミミを付け、ふわふわなかわいい衣装に絶対領域が眩しいロングブーツという出で立ち。各自が持ち場につくと第一声は「ライフ・イズ・ビューティフル!」だった。披露したのはアイドルグループ・NANIMONOをプロデュースするこゆびちゃんが作詞作曲した「新人類は仮想世界の夢を見るか?」だ。ライブ初参戦でもコールに参加しやすく、エナジーを存分に発散できるのはゆめみたライブの魅力。ファンが一体となって、仲町のボーカル、他メンバーのコーラスに声を重ねていく。チェンジオブペースしながら様々な顔を見せ、曲中にはメンバーの名前を連呼する箇所も用意された一曲目が観客たちを大いに楽しませる。
続いてはファンと一緒に曲中でタイトルを何度も何度もコールし、盛り上がること必至の「✞animaるパーティ✞開催中✞」。さらにはバンドリ!プロジェクトの偉大なる先駆者Poppin’Partyの「ときめきエクスペリエンス!」へと流れ、会場からはゆめみたバージョンのコールが巻き起こるなか、仲町がお立ち台に乗りステージ中央の階段を上がって会場を煽っていく。他メンバーもコーラスで支え、ドラムレスではあるが確固たるガールズロックバンドとしての姿を見せつける。曲がフィニッシュした後、暗転した中で宮永はギターを立ててポーズを決めていたのも印象的だった。
改めてここで挨拶のMCに。5人は口上付きの自己紹介で会場と掛け合いをした後、“夢限大みゅーたいぷ 2nd LIVE「でぃすかばりー☆じゃーにー」”から今回の“夢限大みゅーたいぷ 3rd LIVE「ふりーてぃんぐ もーめんと」”までがあっという間だったと振り返る。そして、今回のツアータイトルには「儚い一瞬」という意味が込められていることに触れると、「いくら楽しくても過ぎ去ってしまう」ライブの時間ではあるが「一緒にかけがえのない一瞬を作っていきましょう!」と仲町がファンに呼びかける。大ボリュームで会場に響き渡る肯定の声。その後に紹介された曲名は「えがおのオーケストラっ!」だった。
4、5曲目は東名阪ツアーでセトリを組み替えており、大阪では「エイリアンエイリアン」「メンタルチェンソー」、愛知では「メンタルチェンソー」「えがおのオーケストラっ!」が披露されたが、この日は「えがおのオーケストラっ!」からの「エイリアンエイリアン」という構成。まずは、マーチ調の前者に合わせて仲町がゆめみたカラーの3色フラッグを手に、いつもより朗らかにクリアな歌声を聴かせる。千石はタンバリンを叩きながら観客と共にコーラスを合わせ、Wギターの宮永と峰月がランニングステップしながら演奏、藤がソロプレイで曲にキラキラを増していた。
続く「エイリアンエイリアン」はボカロPであるナユタン星人の代表曲。フロントメンバー3人が揃ったステップを見せ、各メンバーが持ち回りでコール&レスポンスし、楽曲が持つ退廃的な空気感にキュートさを詰め込んでいた。ラスサビではお立ち台に乗るギターの2人。最後は宮永が持つストラトタイプでピンク色のボディ、つまみが真紅の薔薇の蕾を思わせるギターで締められた。そこから「エンプティパペット」へと繋げ、ゆめみたが持つダークな側面を味あわせてくれるターンが広がる。峰月が仲町とWボーカルを組み、刺々しいセリフを吐露するように吐き出し、ネガティブな感情を表現していく。それに合わせて仲町と千石、そして会場全体が激しいヘッドバンキングを繰り出した。
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