ソロパフォーマンスで各々が演じるアイドルの魅力を表現！“学園アイドルマスター The 1st Period Spotlight Star” DAY2の様子をレポート

新曲のサプライズ披露にプロデューサーたちは大興奮

各アイドルによるこの日2曲目となるソロ曲として、まずは川村が「メクルメ」を初披露。高難易度の楽曲だが、早口パートも流暢に、キレのあるダンスと共に披露してちょっとホラーな雰囲気を滲ませていく。スクリーンには多数の言葉が映り、後半にその文字が目を形作る演出は怖さ倍増であり、薄暗い中真っ直ぐ見つめる川村の瞳も恐ろしさを感じるほどだった。

その恐怖ごと切り裂いたのは、陽高による「小さな野望」だ。ヘッドセットマイクを装着した陽高は、剣を手にしてステージに君臨する王の威厳すら感じさせる力強いパフォーマンス。光り輝く表情や、逆に泣きそうなほど想いを込める姿など、段違いに成長した表現力でプロデューサーたちを魅了していった。そんな圧巻のステージの後、春咲が登場し「ヨルニテ」で一気に雰囲気を変える。高らかに響かせる歌声も表情やしぐさも目が離せなくなるのは美鈴の魅力であり春咲の魅力。曲調が激しくなるなかでのダンスも見事で、彼女だけを見てしまうような魅力を秘めたステージとなった。

続いて、元気に登場した伊藤が「Wonder Scale」を披露。かわいくも優雅に躍動する伊藤は、タクトのようにステッキを振りながら歌い踊る。嬉しさいっぱいにみんなを楽しませるのは誰からも親しまれる千奈の魅力そのものであり、彼女がステッキを振ると背後のスクリーンが呼応して光が踊る演出も素敵だ。そして、ふんわりとしたイントロから薄井が「marble heart」を初披露し、“甘えたい甘やかしたい”気持ちを優しい声に乗せて歌い上げていく。川村にやり方を教えてもらったというネクタイを結び直すパフォーマンスも、彼女の歌と踊りの表現力が増したからこそ惹きつけられるものだっただろう。

さらに、リズミカルなメロディにのせて登場した湊が披露したのは「Tame-Lie-One-Step」。しなやかなダンスは彼女の大きな武器の1つであり、ステージの左右隅々まで移動しながらプロデューサーたちを巻き込んでいく。彼女に応えて響き渡る“one step”“two step”の声を聞いた湊は、楽しさいっぱいの表情でさらに躍動していた。そのまま湊が回しを担当したMCでは、今度は湊、春咲、川村、伊藤、薄井、陽高の6人がソロ曲や衣装の推しポイントを説明した。

ライブは早くも終盤戦に突入し、花岩は凛々しいリーリヤの姿も印象的な「極光」を初披露。いつも以上に力強い表情を浮かべる彼女は、歌唱でも、指先まで気持ちの入ったダンスでも、抜群のキレをみせる。声も体力も全て絞り出すようなパフォーマンスは鬼気迫るほどで、その姿にプロデューサーたちは大きな声援を送っていた。そして、こちらも初披露となったのは、長月による「Try it now」だ。プロデューサーたちを煽り、ノリノリでみんなを巻き込みながら、時折みせる色気のある表情でもプロデューサーを引き込んでいく。叫ぶような歌い方も織り交ぜ、圧倒的なパフォーマンスで場を支配していった。

暗転した会場に聴こえてきたのは“あのね”とのフレーズ。大きな月をバックに登場した小鹿は、「Luna say maybe」を情感たっぷりに歌い上げていく。元々高い歌唱力に磨きがかかり、感情豊かな表現力は一瞬でプロデューサーたちを虜にする。会場に響かせたロングトーンに大きな歓声が起こると、続けて七瀬が「Top Secret」を雰囲気たっぷりに聴かせていく。七瀬の雰囲気ある歌声は一段とレベルアップしており、笑顔を浮かべて歌い上げる姿やウインクも素敵だ。

すると、見たことのないタイトルがスクリーンに。元気な声をあげながら走ってきた松田は、佑芽の新曲「グースーピー」をサプライスで披露し、これにはプロデューサーたちも大興奮。賑やかな楽曲にのせて松田がステージを走り回り、みんなで一緒に遊ぶかのように躍動すると、プロデューサーたちも全力で応えていく。“グーチョキパーでパー”と叫びながらじゃんけんを行うのも楽しさいっぱいで、最後まで元気に駆け抜けていった。

どよめきが残る会場に歩み出てきたのは、先ほど「極光」を初披露した花岩。今度は最初のソロ曲「白線」で、より成長した姿をみせる。歌詞に合わせて踏み出す一歩。“初TOUR”で何度も歌い、その一歩を重ねてきたからこそのステージは素晴らしく、“愛しているよ！！”と叫ぶ花岩もリーリヤも最高に輝いていた。

DAY2のソロ曲トリは飯田の「世界一可愛い私」。文字通り、“世界一？可愛い”笑顔をいっぱい振りまき、会場には“可愛い”コールが轟く。ゲームでのことねと同じようにジャンプしながらポーズするなど、パフォーマンスにも磨きがかかっており、Dメロでの内面の吐露するシーンもより引き込まれるものに。スクリーン演出もゲームを再現するなど完成度抜群で、大きな会場での“可愛い”の大コールは楽しさと同時に涙腺を刺激するものがあった。

ソロ曲をすべて終え、12人が再登場。“初TOUR”からお互いに成長したところを口にし、「最後の曲です」と言うとプロデューサーからは「今来たばっかり！」とのお約束の返答が。“初心公演”でお馴染みとなった伊藤の反応に注目が集まると……DAY2では12人全員で「嘘つき～！！」と叫んで楽しませてくれた。そして、本編ラストは「古今東西ちょちょいのちょい」。各アイドルのセリフや掛け合いも楽しく、メンバーの呼びかけに声を出して応えるプロデューサーたち。決めポーズで花海姉妹（長月と松田）が腕を組んでいたのも素敵なシーンだった。

まだまだ興奮冷めやらぬ会場。スクリーンで最新情報が公開となった後は、メンバーが再登場して長月の「校歌斉唱！」の掛け声から初星学園校歌「標」を披露。校歌の存在や歌詞は初期から明かされていたが、メロディがゲーム内のBGMで使われていたものである仕掛けは粋なもので、身体に自然と馴染んでいた校歌だ。小鹿のフェイクを効かせた叫びも響き渡り、みんなで喝采をあげて歌い上げた。

そのまま、DAY2では「学マス」の象徴である楽曲「初」へ。今原曲を聴くと初々しさをとても感じる楽曲でもあるが、それほどステージで輝く12人の成長は素晴らしく感慨深い。これからが楽しみになる最高の光景となった。

曲後は“初TOUR”のチームごとに感想や今後への意気込みを語り、ステージを後にするメンバー……だが、松田、春咲、陽高は挨拶をしてもそのまま残る。なんとここで初星コミュ（ゲームアプリ「学マス」内で描かれるストーリー）で活躍をみせたユニットBegraziaのステージが始まった。初星コミュでのHatsuboshi IDOL FESTIVAL（以下、H.I,F）決勝を彷彿とさせる「Star-mine」は3人の個性が存分に発揮されており、ソロをテーマとした本公演で最後に披露されたご褒美にプロデューサーたちは酔いしれていた。

Begraziaが来たなら、もちろんこのユニットも登場だ。ゲームでのライブ映像と同様にステージ袖で円陣を組むシーンから登場したユニットRe;IRIS（長月、小鹿、飯田）が、ユニット衣装で「雨上がりのアイリス」を披露。小鹿が素敵な歌声を響かせれば、飯田は軽快で弾むようなステップ、それを長月がしっかりまとめる構図で躍動する3人は、H.I,F優勝者たるステージを決めてライブを締め括る。最後にみんなに挨拶してステージを去っていくシーンまでゲームを再現していたのも、たまらないものだった。

こうして、ソロにフォーカスした“Spotlight Star”は、翌週に開催されるアイドルたちのハーモニーにフォーカスした“Harmony Star”へと最高のバトンを繋いだ。なお、“Spotlight Star”の模様はDAY1/DAY2とも2025年6月9日（月）23:59（予定）までアーカイブ視聴することができるので、ぜひ何度でもチェックしてもらいたい。

＜セットリスト＞
M1. 叶えたい、ことばかり / 小鹿なお（月村手毬役）
M2. Fighting My Way / 長月あおい（花海咲季役）
M3. Ride on Beat / 湊みや（紫雲清夏役）
M4. clumsy trick / 薄井友里（姫崎莉波役）
M5. The Cute!!! / 飯田ヒカル（藤田ことね役）
M6. ツキノカメ / 春咲暖（秦谷美鈴役）
M7. Fragile Heart / 花岩香奈（葛城リーリヤ役）
M8. The Rolling Riceball / 松田彩音（花海佑芽役）
M9. Fluorite / 七瀬つむぎ（有村麻央役）
M10. Choo Choo Choo / 陽高真白（十王星南役）
M11. 光景 / 川村玲奈（篠澤広役）
M12. ときめきのソルフェージュ / 伊藤舞音 (倉本千奈役）
M13. Campus mode!! / 初星学園
M14. メクルメ / 川村玲奈（篠澤広役）
M15. 小さな野望 / 陽高真白（十王星南役）
M16. ヨルニテ / 春咲暖（秦谷美鈴役）
M17. Wonder Scale / 伊藤舞音 (倉本千奈役）
M18. marble heart / 薄井友里（姫崎莉波役）
M19. Tame-Lie-One-Step / 湊みや（紫雲清夏役）
M20. 極光 / 花岩香奈（葛城リーリヤ役）
M21. Try it now / 長月あおい（花海咲季役）
M22. Luna say maybe / 小鹿なお（月村手毬役）
M23. Top Secret / 七瀬つむぎ（有村麻央役）
M24. グースーピー / 松田彩音（花海佑芽役）
M25. 白線 / 花岩香奈（葛城リーリヤ役）
M26. 世界一可愛い私 / 飯田ヒカル（藤田ことね役）
M27. 古今東西ちょちょいのちょい / 初星学園
M28. 標 / 初星学園
M29. 初 / 初星学園
M30. Star-mine / Begrazia［松田彩音（花海佑芽役）、春咲暖（秦谷美鈴役）、陽高真白（十王星南役）］
M31. 雨上がりのアイリス / Re;IRIS［長月あおい（花海咲季役）、小鹿なお（月村手毬役）、飯田ヒカル（藤田ことね役）］