REPORT
2025.06.02
悲しみを切り裂くだけの時間は終わった。ここから反撃の狼煙が上がる。スポットライトを浴びてゆーやんが、オフェンシブなドラムソロをとる。ノイジーなギターが重なり、赤いミニドレスに着替えたLiSAが「武道館―!」とコールする。カラフルな色を取り戻したステージは真っ赤に染まり、うねるようなラテンビートと重たいサウンドを刻んだ曲は「RED ZONE」。圧倒的な赤、赤、赤。セクシーに体をくねらせるLiSAが、オーディエンスに声を求める。“我慢しないで やればいいじゃない 燻ってないで”と歌で煽り、レッドゾーンに針を振り切り、切り刻んできたカケラを蹴飛ばせ、蹴散らせ!とLiSAが言っているようだ。
過激に“カケラを蹴飛ばす”ナンバーが、ここから休む間もなく畳みかけられる。野生の獣のように激しくアクションを起こした「L.Miranic」を経て、放たれたのは「QUEEN」! “(Red or Green?)”のコーラスに呼応して、赤と緑のトライアングルがステージに降りてくる。もちろん、フロアもスタンドもその2色に染め上げられる。“迷いなんてもう疾うに無い”“私に限界はない”“私がQUEEN”と歌い上げるLiSAはもう無敵だ。そんなLiSAと一緒に鬱憤を蹴り飛ばすオーディエンスもまた、限界を超えた無敵を手に入れたのだ。「武道館―!全員跳べ!」と叫んで始まった「REALiZE」は、武道館に大きなうねりを呼び込み、LiSAが何度もシャウトする。
暴力的なセットリストは、これだけでは終わらない。ステージ中央のお立ち台にフロアタムが乗せられると、一斉にオーディエンスが「Oh~Oh~Oh~」のメロディを歓喜を込めて歌い出す。「ズタズタに切り裂いた、その先、見てみたい?切り開いたこの先の未来、見てみたいかー!歌え武道館―!」。汗で前髪を額に貼り付けたLiSAが、ゆっくりとマレットを振り上げ、渾身の力を込めて振り下ろす。ここで再度RiPPER STRiNGSが合流し、よりドラマチックなアレンジで始まった「ADAMAS」。まるでこの世で最強の武器を手に入れた戦士のようにLiSAが激しくリズムを刻み、“四面楚歌でも壁をぶち破れ”と煽る。真っ赤な炎を吹き上げた「ADAMAS」に続いて、「crossing field」のイントロに会場が沸く。生ストリングスの彩りも鮮やかに、伸びやかなLiSAの歌声が胸に染みる。
「武道館―!マジで最高すぎるんですけど!たくさん切り刻んだ今日を連れて、また新しい形をまとって次の未来へ行きます!LiSA15周年、一緒に行こう!」
高らかな宣言。LiSAが演奏するピアニカと一緒に始まったのは「ハウル」だ。銀テープが発射され、キラキラと舞い落ちる幸せが光景。LiSAらしさ、LiSAのライブらしさ、LiSAの音楽らしさを、15周年の前に改めてしっかり握りしめようと、一度切り刻むことを選んだ“~RiP SERViCE~”というワンマンライブ。そのLiSAの想いは、彼女が叫んだ言葉と、“駆け抜けろ時代を”、“枯れるまで吠えてやれ”と自分を鼓舞しながら、全力で未来を生きる意思を歌う「ハウル」からも、しっかりと伝わってきた。客席のワイパーと大合唱に、ピアニカを抱えたLiSAは何度もサムアップを贈り、ファンに感謝の言葉を伝える。そして曲の終わり。 “全力で生きた先に キミが待っていたんだ”のフレーズを、“武道館が待ってたんだー!”と大声で歌い替え、ニコリと微笑む。
「LiSAはここから15周年に向かって行きます。みんな。最後の最後、終わる時までずっとずっとついてきてよー!!」
LiSAはいつも、約束をくれる。次に会う日がもっと楽しくなるように。その約束は、“LiVE is Smile Always ~PATCH WALK~”と名付けられた9月からの全国ホールツアーでもう一度、出会うことだ。そして“~RiP SERViCE~”で切り刻んだ悲しみのカケラ達、蹴り飛ばした苦しみのカケラ達を、大切なアニバーサリーに届く前に一緒に“繋ぎ合わせ”(=パッチワーク)、新しい形を作り上げることだ。15周年にふさわしい、揺るぎないLiSAの世界、LiSAの音楽を紡ぎ上げるために!(端切れを縫い合わせる手芸のpatchwork の意味も重なって見えるPATCH WALKという言葉は、もちろんLiSAの造語だ)
全員で写真を撮った後のMCで、この日のライブをLiSAは、「私たちで(ライブを)新しい形に作り上げていった時のドキドキだったりワクワクだったり……そんな音楽体験を私たち自身もしたかったし、今日はそれがたくさん、色んな瞬間にあったような気がします」と言い、「“音楽で1つになる”という言葉はすごく嫌いなんだけど、1つになってた。正真正銘1つになって、みんなでこの武道館を割れんばかりに切り裂きました!」と振り返り、晴れ晴れとした表情でファンを見つめる。
そして“~PATCH WALK~”ツアーに今日を繋げるために、「もう1曲だけ、この日本武道館で歌わせてもらってもいいですか?」と問いかけ、「次の未来へ!」と言って放った正真正銘最後の曲は、LiSAの原点、Girls Dead Monster時代の1曲「Little Braver」。全員が重ね合わせたシンガロング。“君は僕で 君も僕で どこにいても一緒だから 14周年の旅の終わりを見に行こう”と歌い、生のストリングスを初めてフィーチャーした“~RiP SERViCE~”はエンディングを迎えた。投げキッスを飛ばし「また会おうね!」と言い残して走り去ったLiSAの背中を、私たちはこれからもずっと追い掛け続けることだろう。
<セットリスト>
01. 明け星
02. 一斉ノ喝采
03. WiLD CANDY
04. ViVA LA MiDALA
05. FRAGILE VAMPIRE
06. 罪人
07. 永遠
08. ASH
09. うぃっちくらふと
10. 炎
11. サプライズ
12. ReawakeR(feat. Felix of Stray Kids)
13. RED ZONE
14. L.Miranic
15. QUEEN
16. REALiZE
17. ADAMAS
18. crossing field
19. ハウル
20. Little Braver
●ライブ情報
全国ホールツアー「LiVE is Smile Always ~PATCH WALK~」
2025年9月27日(土)埼玉県 サンシティホール 大ホール
2025年10月4日(土)奈良県 なら100年会館
2025年10月6日(月)大阪府 オリックス劇場
2025年10月13日(月・祝)茨城県 水戸市民会館
2025年11月1日(土)北海道 札幌文化芸術劇場hitaru
2025年11月3日(月・祝)北海道 旭川市民文化会館
2025年11月15日(土)福岡県 福岡サンパレス ホテル&ホール
2025年11月16日(日)熊本県 市民会館シアーズホーム夢ホール(熊本市民会館)
2025年11月22日(土)宮城県 仙台サンプラザホール
2025年11月24日(月・振休)秋田県 あきた芸術劇場ミルハス 大ホール
2025年12月12日(金)山口県 周南市文化会館
2025年12月14日(日)高知県 高知県立県民文化ホール オレンジホール
2025年12月19日(金)石川県 本多の森 北電ホール
2025年12月21日(日)長野県 ホクト文化ホール
2026年1月4日(日)東京都 東京国際フォーラム ホールA
2026年1月5日(月)東京都 東京国際フォーラム ホールA
2026年1月9日(金)愛知県 Niterra日本特殊陶業市民会館 フォレストホール
2026年1月12日(月・祝)三重県 シンフォニアテクノロジー響ホール伊勢
チケット料金
指定席 9,600円(税込)
Official Website
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