REPORT
2025.05.08
「痛ぇ」とのKOHSHIの言葉に笑い声が起こる。「のっけから俺、HPがあと僅か。この後どうしよう」と言うとKEIGOも「ぱっと振り向いたら、仰向けに倒れてたね」と、このアクシデントを笑い合う。「それもこれも、みんなの熱さが転ばせたんですよ！何この盛り上がり、最高です！ステージに立つ俺たちをコケさせるくらいの熱気、最高だよ！」とKOHSHIがオーディエンスを讃えた。
日本凱旋公演ツアーのファイナルということで、YouTubeで配信された動画「FLOW 2025年 新リーダー発表!!!」にて2025年のリーダーに決まったGOT’Sが南米で移動中の機内から天の川を見た話を披露し感動を観客と共有。続いて2025年に放送20周年を迎えたTVアニメ『交響詩篇エウレカセブン』の主人公であるレントンとエウレカのナレーションがフロアに響くと、「アーイキャーンフラーーイ！」というレントンの声に導かれるように鳴り出したのは「DAYS」だ。コンガの音から広がるフロアロックに「Oi!Oi!」とオーディエンスも声をあげ、そのリズミカルな4つ打ちのビートに跳ねながら会場を揺らす。伸びやかなボーカルに会場の歌声も重なり、フロアが1つになっていくと、ライブは「ブレイブルー」へ繋がっていく。TVアニメ『エウレカセブンAO』のOPテーマで、「DAYS」とのシンクロを感じさせる疾走感あるサウンドに伸びやかなボーカルが重なりフロアに無数の拳が上がると、駆け声が熱風となってステージへと吹き込む。その風を受けて広がっていくKEIGOとKOHSHIのユニゾン。伸びやかで広がりのあるサウンドは大きな歌声と共に会場を席捲した。
フロアに響く重厚な音が、ライブ会場を「エリア11」と呼ばれるあの地へと誘う。ルルーシュの声を合図に響きだしたのは「COLORS」。TVアニメ『コードギアス 反逆のルルーシュ』のOPテーマである本楽曲の重厚なイントロが響き渡ると観客は大きく腕を上げ、鮮やかに色づくドラマチックな歌へとクラップを重ねていく。続いての楽曲は、世界の終わりで生まれた光をまばゆいサウンドと共に歌い上げる「WORLD END」。TVアニメ『コードギアス 反逆のルルーシュR2』のOPテーマだ。ストリングスの音色がエモーショナルに、豊かな感情を描き出すように響くと、KOHSHIが会場へと共に歌うように促す。それに応えてオーディエンスの歌声も大きくなっていき、KEIGOの言う「今日来た観客とFLOWでしか作れない今日だけのライブ」を強く感じさせた。そんなTVアニメ『コードギアス 反逆のルルーシュ』のパートの後には、FLOWの最新曲「Alright!!!」が披露される。TVアニメ『片田舎のおっさん、剣聖になる』のEDテーマである1曲は、アニメの世界観を強く感じさせる大地のような存在感と、民族音楽的なサウンドメイクで聴かせるナンバー。朴訥な主人公であるベリル・ガーデナントの表情が見えてくるサウンドに、オーディエンスはスマホのライトを灯し、凪のように揺れて楽曲の空気をハートフルに色付けた。
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