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2025.04.23

東京ドーム2DAYSにベルーナドーム3DAYS!STPR史上最大規模で行われた5グループ合同イベント“STPR Family Festival!!”で見た5グループそれぞれの魅力と個性。

東京ドーム2DAYSにベルーナドーム3DAYS!STPR史上最大規模で行われた5グループ合同イベント“STPR Family Festival!!”で見た5グループそれぞれの魅力と個性。

4月2日から東京ドームにて2日間、4月4日から4月6日までベルーナドームにて3日間、行われたSTPR史上最大規模の5グループ合同イベント“STPR Family Festival!!”(以下、“すとふぇす”)は、全方位的にエンタメを届ける“今”の歌い手グループに欠けてはならないものはなにか。その答えをオープンに明示する場になったと思う。筆者は5日間すべての公演を観覧したが、特に初日と最終日の公演では桁違いの変化が目に見える形で表れていた。そのことに触れながら、“すとふぇす”を振り返っていく。

PHOTOGRAPHY BY 林晋介、東美樹、原田圭介、小瀬広明
TEXT BY 小町碧音

すにすてと、めておらへの期待が急上昇した初日

今の歌い手グループの活動においては、オリジナル曲、歌ってみた動画の投稿以外にも、ゲーム実況、24時間リレー生放送などの量と質を両立させた動画の配信を占める割合が高い。その先例を作ったのが、歌ってみたやゲーム実況などの様々なジャンルで動画配信を行うクリエイターが集い結成したグループ・すとぷり。彼らのリーダー・ななもり。が、2018年6月15日に設立した会社が、株式会社STPRだ。今は、Knight A – 騎士A -、AMPTAKxCOLORS、めておら – Meteorites -も所属し、直近では新グループ、すにすて – SneakerStep Prod.STPR MUSICも加入した。この5日間はSTPRに所属する自分たちをSTPRファミリーと称する彼らが、「PEACE」や「STAR to STPR」というSTPR独自の楽曲も初披露。グループの垣根を超えて隣のメンバーと肩を組み、合唱した総勢27人。まるで、STPR王国が築かれたような一体感がそこにはあった。

初日の東京ドーム公演“STAR to STPR ~はじまりの物語~”では、ゴールドのアクセントが入った純白の王子衣装で登場したすとぷりや、漆黒のナポレオンジャケットを着こなしたKnight A – 騎士A -、担当カラーごとのラメジャケットで客席の目を奪ったAMPTAKなど、そのきらびやかな装いやステージを飾るラメの演出が視覚的にも楽しませてくれた。最初のグループごとのオリジナル曲「プロポーズ」(すとぷり)、「EDEN」(Knight A – 騎士A -)、「AMP-ATTACK!」(AMPTAK)、「SIX Kick Ass」(めておら)で4グループの歌唱を締め、その後のSTPR全体でグループを横断して届けた、すとぷり楽曲のカバーブロックに続いて初披露された「SneakerStep」(すにすて)。ここでは、先輩グループから「めっちゃいいじゃん!」との声が上がるなか、すとぷりの水色担当、ころんが「なんかね、耳に残るね、SneakerStep!」とサビの歌い出しのフレーズを称賛し、ドーム全体を沸かせていたのも、印象に残っている。新人らしいフレッシュさとすでにいる先輩グループにある貫禄。それがある種、グラデーションのように生まれていた。

当日デビューを飾ったすにすてが、初のオリジナル曲「SneakerStep」を披露したことはもちろん、アンコールの「おかえりらぶっ!」の後のMCで次々と投下されたグループごとの告知も記憶に残るワンシーン。なかでも客席から喜びのどよめきが響いたのは、めておらが、かねてから目標として掲げていた日本武道館で2025年の夏、初のワンマンライブの開催が決定したと報告した瞬間のこと。結成からわずか1年10ヵ月という史上最速のスピードで日本武道館ワンマンライブを実現させたのは、AMPTAKだったが、今回の発表をもって、めておらはそのAMPTAKの記録を塗り替えることになった。このように、各グループが次々と、トップクラスのライブ会場でのワンマンライブ最速記録を打ち立ててきたのは、STPRの特徴でもある。ライバルとして、最速記録を競い合うと同時に、歌い手シーン全体にも活気をもたらしてきたわけだが、STPRが『すとふぇす』で見せたのは、決してバチバチとしたものではなく、ファミリーという温かい言葉通りに力を合わせ、高め合う姿だった。

2日間の東京ドーム公演を無事終えて次にスタートしたのは、5グループ全員が共に競い合った運動会とゲームを主役とするベルーナドームでの2日間。想像以上に自由でアクティブな中身となったことで、その結果、1人1人の個性やSTPRにおける立ち位置が明確に表れた。そして、そこで起きたすべての出来事が凝縮された最終日は、これまでにないほどの感動を生み出すことに繋がった。

“キラキラの正体”が明らかになったベルーナドームでの最終日

ベルーナドームでの2日間の熱い戦いを経て、いよいよ最終公演“SUPERNOVA STAGE”。初日と変わらない最初のグループ歌唱からシームレスにすにすてが続いたことは、すでに彼らがSTPRの一員となった何よりの証だった。すとぷりの正統派アイドルソング「プロポーズ」、Knight A – 騎士A -の神聖なキラーチューン「EDEN」、AMPTAKの「AMP-ATTACK!」、めておらの「SIX Kick Ass」といった自己紹介ソングたち、さらにすにすての軽快な「SneakerStep」という流れ。すにすてのMCやパフォーマンスにおける表情には、緊張感を超えたところに咲く花のような美しさがあったのも良かった。そうして生まれた自然な表現は、STPR初の試みでもあった運動会、ゲームといったアクティブな種目からの賜物だ。

STPRの中で最も先輩にあたるすとぷりの存在感はやはり圧倒的で、“すとふぇす”で披露された楽曲の多くを占めていたのも、すとぷりの楽曲だった。普段は動画配信でリスナーにエンタメを届けるすとぷりだが、ソロコーナーで披露された個々の歌声自体に備わっている魅力には目を見張るものがあった。たとえば、すとぷり随一のエンターテイナー・ジェルの「ポーカーダンス」。ポーカーテーブルが置かれたステージでダンサーとの華麗なパフォーマンスを繰り広げたジェルの普段のキャラクターとは大きく異なる、艶やかな歌声はまるで別の顔だ。さとみは「Never End」をもってステージを美で彩り、自身が作詞した「敗北ヒーロー」を歌い上げるムードメーカーの水色担当、ころんのノスタルジーが広がる声も味わい深い。るぅとは「君と僕のストーリー」を、莉犬は「ルマ」を、それぞれ誰もが一瞬でわかる“彼らにしか出せない声”で、ドームを盛り上げた。すとぷりから始まる声の魅力は、ソロパートを含んだグループごとの自己紹介ソングなども通して、後続のSTPRグループひとり一人にもしっかり備わっていると実感できたのが、この『すとふぇす』だ。

次のページ:“道半ばで 消えてった奴 そいつらの分まで 天高く 俺らが お前が見た夢も 叶えるよ”「夢のその先へ」(Knight A – 騎士A -)

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