INTERVIEW
2025.04.05
――放送に先駆けてリリックビデオが公開されています。ベートーヴェンの「魂のために」(バガテル第25番「エリーゼのために」モチーフ)、モーツァルトの「Kissとナハトムジーク」(「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」第1楽章モチーフ)、ショパンの「進化のエチュード」(エチュード 作品10-12「革命」モチーフ)、リスト「甘き羽音に乱れて…」(パガニーニによる大練習曲「ラ・カンパネラ」モチーフ)について、それぞれ歌われた感想をお聞かせください。まずはベートーヴェンから。
内田 「魂のために」は元々楽曲にもベートーヴェンの叫びと言うイメージがあります。アフレコ収録が始まってからのレコーディングでストーリーラインとリンクさせながら歌を録れたので、イメージしやすい状態で歌わせてもらいました。Elements Gardenさんの曲は音域の広さもそうですが、技術的にも試される楽曲が多いんです。今回の「魂のために」についてはパワーをどれだけ持っていけるかが重要だったので、ベートーヴェンの“歌いたいわけじゃないけれど歌に自然と激しい想いが入ってしまっている”ことで、魂を揺さぶるような一撃になるイメージで歌わせていただきました。言葉を当てていくような感覚で歌ったので、歌唱とは違う喉の使い方での表現方法にチャレンジをさせてもらったので疲労感はすごかったですが、初めてベートーヴェンの歌を聴いて衝撃を受けるというGran★MyStarたちの気持ちと聴いているお客さんたちがリンクできる歌になっているといいなと思います。
安部 作中でも「歌で殴る」というワードが出てくるんですけど、まさにそういう感じの曲ですよね。歌で殴られる感覚がありました。音楽とか雰囲気でかっこいい感じを作ることは容易にできると思うのですが、殴られるくらいの衝撃を与えるというのはこの曲の鍵だなと思います。ベートーヴェンの1曲目にふさわしい楽曲ですね。
――続いてモーツァルトの「Kissとナハトムジーク」についてはいかがでしょう。
伊東 本当に難しかったです。
内田 だって難易度が相当高いよね。
石毛 難しい…!
伊東 オーディションの時から課題曲としてあったので、曲の存在を知ってからレコーディングで歌うまでの時間が結構あったんです。声優の仕事の中でも珍しいことだと思いますが、楽曲を知ってから半年後くらいにレコーディングをしました。それまでに何も見ずに歌えるくらいまで聴き込んでいましたし、そういう意味では曲の理解みたいなものはかなり深まった状態で歌えました。そうなると、人間不思議なもので……途中からいける気がしてしまうんですね。オーディションの時には「こんな難しい曲を歌いこなすのは無理だ」とあんなに思っていたのに、レコーディングの時には「いけるでしょう」くらいにまで自分も思っていましたし、今なら「ライブをやります」と言われても「やりましょう!」と言えるんですよ、きっと。それはすごくいい経験をさせてもらえたと思うんです。楽曲の理解を深める時間を与えてもらっている。そういうありがたい楽曲になっています。
石毛 僕もオーディションで歌っているのですが、曲をいただいた時点でメロディをすぐに覚えられたものの歌いこなすことはまた別の話だなというくらいの1曲でした。そういう意味でもモーツァルトのキャラクターもふんだんに散りばめられた楽曲だなとも感じていましたし、素敵な楽曲ですよね。練度を高めていかないと難しい曲だなと思いましたが、今改めて聴くとかっこいい曲だなと思います。
伊東 リリックビデオが公開された時、誰よりも早く(石毛から)メッセージが届いたからね。
石毛 迅速に送らせてもらいました(笑)。あの一番の高音部分だけでも聴く価値のある曲だと思っています。
――ではショパンの「進化のエチュード」はいかがですか?
安部 タイトルが秀逸だなと思っています。「革命」という原曲で「進化」とつける。エボリューションとレボリューション。それがすごくキャッチーだなと思いました。しかもそれを曲の中でひけらかさないスマートさがショパンっぽいなと思いました。曲の中でもそれを言わない。歌詞の言葉選びも、ショパンがこの曲を作ったんだと意識もできるものだったので、歌っていてもすんなりと彼の歌として受け入れることができました。この曲を歌うショパンにとっては楽しい気持ちだけではない、複雑な想いもあっての1曲なのですが、そんな曲の中にも音楽が好きだという気持ちや楽しさや熱があると信じて、自分の音楽への想いも込めて歌いました。
伊東 僕は、これを聴いた時には意外だなと思いました。ショパンの最初のビジュアルのイメージや弁の立つ感じで正論で詰めてくる感じもそうですし、「革命」という原曲からも「ラップなのか!」という意外性にまずは耳を引き込まれました。ショパンはピアニスト。オーケストラの作曲家というよりはピアノ1本の人なので、そんなエッセンスからもギャップを感じさせますよね。エレクトロダンスミュージックとして、途中から一気に四つ打ちのリズムが入ってきますし、何粒にも美味しい曲だなと思いましたし、何回でも聴きたくなりますね。
――そしてリストの「甘き羽音に乱れて…」はどうでしょうか。
石毛 最初に聴いた時には「エモいな」という感想が浮かびました。リストのキャラクター性を考えると和テイストなことはうなずけるんですね。伝統芸能の家に生まれて女形をやっているというバックボーンもありますから。「ラ・カンパネラ」を和テイストで響かせることは意外性がありましたが、親和性も高いなとも思ったんです。自然と和テイストになっていた。旋律も美しいですし、リストの持つ悲哀もふんだんに盛り込まれた曲だと感じました。この曲も本編の収録が終わった後にレコーディングだったので、リストの想いを汲み取りながら楽曲に挑戦ができたと思っています。
内田 リストが表には見せないようにしているものが音楽の中でしっかり表現されていると感じました。伝統芸能で培われたものや自分の持っている要素を気持ちとリンクさせて歌っていると思いましたし、自身の覚悟を背負ったうえでの歌声として、人生を残していくようなイメージのある1曲だなと思いました。初めて聴いた人でもこの曲の艶やかさや柔らかさ、心地良さがあると思いますし、演出も含めてアニメでも楽しんでもらいたいです。
――劇伴もまたクラシック音楽を彷彿とさせる音で、間断なく流れる印象の本作。アニメが完成した今、そうした音楽に彩られた映像をご覧になった感想を教えていただけますか。
石毛 クラシック音楽単体で聴くと、身近に感じる人ももちろんいるでしょうし、僕のように新鮮な気持ちになる方もいらっしゃると思います。クラシック音楽自体は色々なところで耳にしますが、能動的に触れようとすると敷居の高い感じを覚える人もいたり、『クラシック★スターズ』もクラシック音楽との融合ということで敷居の高さを感じてしまう人もいるかもしれませんが、楽曲の映像はすごく盛り上がれます。毎話みんなで観て、ツッコミながら気軽に体験していただけるアニメだと映像を観て感じたので、ぜひ楽しんでいただきたいです。
安部 OP映像から始まって、アニメの本編でも音楽がずっと流れていて、EDテーマで終わる。アニメ本編を通してそのすべてで1曲と感じるような作りになっているのが『クラシック★スターズ』らしいという印象を受けました。聴こえてくる音のすべてに意味がある、ずっと聴いていたくなる音ですよね。声もそうだし、歌も、足音のような音を取っても楽しめる作品だと思っています。最初から最後まで一音たりとも聞き逃さずに楽しんでもらえたら嬉しいです。
伊東 劇伴の中でもクラシックの楽曲が使われているシーンがあったり、劇伴自体も聴きどころ満載で、僕は今の時点ですでにサウンドトラックが欲しいし、オーケストラコンサートをやってほしいくらいです。音楽を題材にしているからには、という熱量や愛が溢れている作品です。音だけとってもそれだけの熱を感じるけれど、そんな作品をどう肩ひじ張らずに観てもらうかということへも熱量が注がれているので、それが伝わればいいなと思います。アフレコも良い空気で楽しくやってきましたので、そんな我々の想いや熱量が良い音の波となって皆さんに伝わればいいなと思います。
内田 クラシックをテーマにしたこの作品には、音楽に対するリスペクトがあると感じています。現代で生まれ続けている音楽も、元をただせばクラシック音楽から派生して生まれてきたものもあると思うんです。過去から未来、過去から今に繋がっていくところも含めて、その原点へのリスペクト、その想いを集約してまたここから新たなものを生み出すことも『クラシック★スターズ』のテーマの1つなのではないかと思っています。そういう意味でも今まであった音楽へのリスペクトと、その音楽と共に重ねるチャレンジが刻まれた作品です。どの挑戦にもエモさがありますし、みんなで感動できることを描いているので、作品を観終わってからクラシックを聴いてみるも良し、自分の好きな音楽をより深く楽しむも良し。何よりこの作品を観て、音楽をもっと好きになってくれたらいいなと思っています。
●リリース情報
TVアニメ「クラシック★スターズ」Character Song Mini Album
「BEYOND★CLASSIC」
Gran★MyStar(ベートーヴェン・モーツァルト・ショパン・リスト/CV:内田雄馬・伊東健人・安部 瞬・石毛翔弥)

5月21日(水)発売
品番:KICA-2630
価格:¥2,750(税込)
初回特典:サイン入りオリジナルカード ランダム1枚封入(全4種)
<CD>
M1.BEYOND★CLASSIC/Gran★MyStar
M2.魂のために/ベートーヴェン(CV.内田雄馬)
M3.Kissとナハトムジーク/モーツァルト(CV.伊東健人)
M4.進化のエチュード/ショパン(CV.安部 瞬)
M5.甘き羽音に乱れて…/リスト(CV.石毛翔弥)
予約はこちら
https://clasta.lnk.to/miniAL
●作品情報
アニメ『クラシック★スターズ』

TOKYO MX:4月5日(土)より、毎週土曜25:00~
BS11:4月5日(土)より、毎週土曜25:00~
北海道放送(HBC):4月17日(木)より、毎週木曜24:56~
アニマックス:4月26日(土)より、毎週土曜23:30~
配信情報
4月5日(土)より、毎週土曜25:00~
U-NEXT、アニメ放題にて地上波同時・最速配信
4月8日(火)より、毎週火曜24:00~順次配信
ABEMA、Amazon Prime Video、AnimeFesta、アニメタイムズ、バンダイチャンネル、dアニメストア、DMM TV、FOD、HAPPY!動画、Hulu、J:COM STREAM、Lemino、milplus、ニコニコチャンネル、ニコニコ生放送、Rチャンネル、TELASA
<イントロダクション>
“世界で一番新しい音楽を共にーーー”
音楽・芸術・スポーツ、あらゆるエンターテインメント分野で
未来を嘱望された若者たちが集う【私立グロリア学園】。
その音楽科では、偉大な音楽家たちの「才能(可能性)」に適合した者が
【ギフト】を体内に移植され、その音楽家の名前で呼ばれることになる。
ケガをきっかけに適合性を見出された青年・ベートーヴェンもその一人。
学園に編入したベートーヴェンは、異なるギフトを受け継ぐ仲間たちと出会い
音楽の魅力に触れながら、コンテストでの優勝を目指すことに──。
偉大な音楽家の意思を未来へ紡ぐ夢のプロジェクト
音楽(エモージョン)とVR空間(ビジュアライズ)が織りなす奇跡のシンフォニーがここに開演!
【スタッフ】
原作:UNISON×キングレコード
企画原案・製作総指揮:上松範康
製作指揮:金子彰史
監督:大庭秀昭
シリーズ構成:永井真吾
キャラクター原案:吉田資子(UNISON)
キャラクターデザイン:佐藤陽子
音楽プロデュース:上松範康(Elements Garden)
音 楽:Elements Garden(藤間 仁/都丸椋太/竹田祐介)
音楽制作:キングレコード
アニメーション制作:プラチナビジョン
【キャスト】
ベートーヴェン:内田雄馬
モーツァルト:伊東健人
ショパン:安部 瞬
リスト:石毛翔弥
ロスト・ベートーヴェン:八代 拓
ロスト・ヴィヴァルディ:佐藤拓也
ロスト・シューマン:村瀬 歩
三原木逢生:浪川大輔
他
主題歌情報
OPテーマ
「シンギュラリスト」
内田雄馬
作詞:上松範康(Elements Garden)
作曲:上松範康(Elements Garden) 竹田祐介(Elements Garden)
編曲:竹田祐介(Elements Garden)
EDテーマ
「BEYOND★CLASSIC」
Gran★MyStar(ベートーヴェン・モーツァルト・ショパン・リスト/CV:内田雄馬・伊東健人・安部 瞬・石毛翔弥)
作詞:上松範康(Elements Garden)
作曲:Ludwig van Beethoven、Wolfgang Amadeus Mozart、Frédéric François Chopin、Franz Liszt、上松範康(Elements Garden)
編曲:藤間 仁(Elements Garden)
©CLASSIC★STARS PROJECT
公式サイト
https://classicstars-anime.com
公式X
https://x.com/clasta_anime
クラシック★バース
https://classic-verse.com
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