さて、ここからは「オダイバ!!超次元音楽祭」ならではのトークパートへ。TV放送初回からMCを務めるバナナマンと三上真奈(フジテレビアナウンサー)がこの日もMCを担当する。まず前半にはオーイシマサヨシ・小倉 唯・ClariS・千葉翔也・TRUE・ReoNaの6組が登場し、「譲れないマイルール」というテーマでトーク。事前回答のアンケートを踏まえ、さらに各アーティストのパーソナルな部分を掘り下げていく。そのなかで、声優アーティストならではの観点が見られたのが千葉翔也。「原稿は丁寧に扱います!」ということで、アフレコ台本はもとよりイベントやラジオなどの台本も持ち帰って保存していたり、それを部屋の中で落としてしまったときにはゲン担ぎも含め「ごめんね」と声を掛けることにも言及していた。対して「ポケットの中にはリップクリームが1つ!」と挙げたのがオーイシ。「これを入れてステージに出ないと上手くいかない気がする」とルーティンになっていることを明かすと、日村勇紀から「今日、1回リップ塗ってもらっていいですか?」とのリクエストも飛び、この後のステージにも期待がかかる。
そして後半では、AqoursとLiella!のメンバーを迎えてのトーク。こちらは「私は〇〇博士です」のテーマのもとトークが展開されていく。そのなかで「心配性博士」と回答した逢田梨香子は、1部屋が非常食などの備蓄の段ボールで埋まっていると告白。ただその内訳を聞いていくと、なんと「携帯トイレが500袋くらいある」とのことで、これには設楽統から「それは小さい自治体の備蓄の仕方」とツッコミを受けていた。また、Liyuuは「映え写真博士」と自称し、自撮りのみならず他撮りについても好きだと語り、作例として日村の撮影をステージ上で実演。ここでは「上が空いたほうが頭が小さく見える」など手法を解説しながら見事に小顔で脚が長く見えるように撮影して絶賛を受けると、自身もそのワンショットの出来に満足そうな表情をのぞかせていた。
こうしてトークパートが1時間ほど繰り広げられたところでライブは後半戦へ。その後半戦のトップを飾ったのが、ReoNa。スペシャルバンドを従えて「GG」からライブをスタートさせ、一気に客席を紅に染めていく。サビでは炎が噴き出すステージの中央に立ち、ギターを掻き鳴らしながら堂々とボーカルパフォーマンスを展開。途中バンドメンバーの紹介も挟みつつ、かっこ良さが立つステージパフォーマンスと独特の歌声で、彼女の世界にいきなり引きずり込んでみせる。そしてMCで続くナンバーへと繋がる雰囲気を作ってから、“神崎エルザ starring ReoNa”として歌った「Girls Don’t Cry」へ。この曲でもギターを掻き鳴らしながら、ストレートにロックナンバーを歌唱。サビのハイトーンにはぐっと力がこもり、その歌声が幾度も私たちの心を震わせ、魅了していく。
歌唱後には自身の“絶望系アニソンシンガー”というあり方について改めて言葉にすると、それを導入に「Debris」へ。序盤からクラップが巻き起こるなか、テーマソングに起用された作品にも絶望した人々の心にも、そのどちらにも寄り添うナンバーを力一杯解き放つ。ステージの中央から発せられる迫力を伴った歌声が、彼女のスケールの大きさを否応なしに感じさせる。そして彼女のラストナンバーは、「unknown」。MCで語った自身の“絶望系アニソンシンガー”というあり方を見せるには、この曲は非常に的確なものだろう。まさに聴き手に寄り添う1曲を最後まで届けて、ReoNaにしか為し得ないステージを作り上げてくれた。
続くオーイシマサヨシは、なんとMC始まりという珍しいスタイル。「どこでリップクリーム塗ろうかな?」などと冗談めかしながらも、1曲目に披露した「なまらめんこいギャル」の頭サビを歌唱しながらリップクリームを塗って“ノルマ”クリア。そこからパフォーマンスが始まってしまえば、もう会場はオーイシのフィールド。序盤からコールを巻き起こしながら、ダンスと共にハイトーンボイスで一気に観客を魅了し、数分で観客を一気に虜にするエンターテイナーの面目躍如なステージを展開してみせる。そして暗転のなかギターを爪弾き、ギタープレイと「超次元じゃなきゃ、ダメみたーい!」のシャウトに続けて「君じゃなきゃダメみたい」の披露へ。特にフェスにおけるオーイシ鉄板の魅せ方である流れに続けて、ギター1本携えてハスキーなボーカルを響かせる姿は、やはりこの日もたまらなくかっこいい。
歌唱後には「次の曲はみんなと楽しんでおきたい」と“跳びポ(曲中で跳び上がると気持ちいいポイント)講座”を挟み、「ギャンブリングホール」がスタート。サビでオーイシの右腕が振りかぶられるたびに、場内一体がジャンプとコールで盛り上がる。ハイトーンかつハスキーな歌声とソウルフルな歌い回しが、この曲ならではのエモーショナルさを生んでいくと、最新シングルから「L’oN」の歌唱へ。ハイテンポかつハードなサウンドやそれを彩る熱のこもった歌声、それとステージ前方に上がる炎が観客のボルテージをぐいぐい引き上げていくと、トリに繋げるラストナンバーとして「ようこそジャパリパークへ」を披露!作詞作曲をオーイシが担当しながらも、厳密には持ち歌ではない本楽曲だが、観客のコールはどこも完璧。それほどまでに愛され続けるアニソンマスターピースを原曲キーで歌唱。間奏セリフ部では“仮歌が得意なフレンズ”と自称したオーイシは、ラストナンバーにふさわしい盛り上がりをもたらし、観客を喜ばし尽くしてくれたのだった。
余韻残るなか、トリを飾りに登場したのはAqours。この日は逢田梨香子・諏訪ななか・小宮有紗・小林愛香の4人での出演だ。まずはキュートなダンスナンバー「少女以上の恋がしたい」を披露。フォーメーションでも魅せつつダンスや歌声を甘々に振り切って大観衆を魅了してみせると、続く「君の瞳を巡る冒険」は同じくダンサブルでありながらも、一手一手をキビキビとクオリティ高く見せる。歌声の面でもかっこ良さを前面に出し、途中ペアになって手を合わせたり時折ソロダンスもみせたりと、パフォーマンスで見せるための労力を惜しまない。そしてシンフォニックロック調の「Deep Resonance」では、小林の存在がとにかく目立つ。冒頭のエモーショナルなソロパートを筆頭に、ダンスも含めてとにかく彼女が躍動していたのが印象的。間奏では客席からのコールが盛大に上がり、場内のボルテージはさらに上がっていく。
曲明けには逢田が「バレンタインは少し過ぎちゃったけれども、私たちからたくさんの愛をお届けできるように」と意気込みを表明していくと、後半戦はテクノポップなナンバー「ハミングフレンド」からスタート。この曲ではイントロでのダンス後、4人がステージ上に散って観客と手を振り合い、コミュニケーションを取りながらの披露。サビではペアに分かれ、この曲ならではのコンビネーションを見せていく。
そしてイントロが流れた瞬間に歓声が上がり、客席がエメラルドグリーンに染まったのが「HAPPY PARTY TRAIN」。驚きと共に歓迎をもって迎えられたこの曲のソロを皆晴れやかな表情で歌い繋いでいく。原曲通りに諏訪が担当した落ちサビでは“光のレール”にこそならなかったものの、客席でたくさんのウルトラオレンジが輝いた。
そして琴の音色が響く「MY舞☆TONIGHT」のイントロが流れると、客席からはまたも大歓声。パフォーマンスにしなやかさを付加して、麗しさや艶やかさを感じさせるパフォーマンスで観客を魅了。サビではまたも大きな大きなコールが客席から上がり、4人はそれを一身に受け止める。そしてラストナンバー「未来の僕らは知ってるよ」は、ステージ後ろのLEDモニターに出演メンバー4人のイメージカラーを模した光が輝くなかでの披露。最後まで4人のステージを精一杯まっとうする姿が得も言われぬエモ―ショナルを生みながら、大きなコールに包まれ、最高潮でAqoursの出番は、そして今回のフェスは大団円を迎えたのだった。
ライブにトークに盛りだくさんの内容で、約5時間という長さを感じさせなかった“オダイバ!!超次元音楽祭 フユフェス2025”。公演の最後に地上波ダイジェスト版やCSでのディレクターズカット版の放送も発表されているので、ぜひそちらをチェックしてもらいたい。そのうえで次回開催の際には足を運び、充実のフェスで一緒に盛り上がってみてほしい。
<SET LIST>
オープニングアクト:フジコーズ
M01. キスから始めましょう
M02. 僕たちのforgive
小倉 唯
M01. Honey♥Come!!
M02. 花占いするの♡
M03. 君色のキセキ
M04. 秘密♡Melody
M05. Empty//Princess.
ClariS
M01. コネクト
M02. ALIVE
M03. CLICK
M04. アリシア
M05. Trigger
TRUE
M01. Unsung ballad
M02. ユーレカ
M03. Storyteller
M04. DREAM SOLISTER
千葉翔也
M01. Blessing
M02. Hi-Five!
M03. 感情論
M04. Contrail
Liella!
M01. Let’s be ONE
M02. 青春HOPPERS
M03. Second Sparkle
M04. UNIVERSE!!
M05. キラーキューン☆
M06. アイコトバ!
M07. TO BE CONTINUED
トークTime
MC:バナナマン・三上真奈(フジテレビアナウンサー)
Part1……オーイシマサヨシ・小倉 唯・ClariS・千葉翔也・TRUE・ReoNa
Part2……Aqours・Liella!
ReoNa
M01. GG
M02. Girls Don’t Cry
M03. Debris
M04. unknown
オーイシマサヨシ
M01. なまらめんこいギャル
M02. 君じゃなきゃダメみたい
M03. ギャンブリングホール
M04. L’oN
M05. ようこそジャパリパークへ
Aqours
M01. 少女以上の恋がしたい
M02. 君の瞳を巡る冒険
M03. Deep Resonance
M04. ハミングフレンド
M05. HAPPY PARTY TRAIN
M06. MY舞☆TONIGHT
M07. 未来の僕らは知ってるよ
●イベント情報
オダイバ!!超次元音楽祭フユフェス2025
出演者※50音順
MC:バナナマン
出演アーティスト:Aqours / オーイシマサヨシ/ 小倉 唯/ ClariS / 千葉翔也/ TRUE /Liella! / ReoNa
※Aqours(逢田梨香子(桜内梨子役)、諏訪ななか(松浦果南役)、小宮有紗(黒澤ダイヤ役)、小林愛香(津島善子役))
※Liella!(伊達さゆり(澁谷かのん役)、Liyuu(唐可可役)、岬なこ(嵐千砂都役)、ペイトン尚未(平安名すみれ役)、鈴原希実(桜小路きな子役)、薮島朱音(米女メイ役)、大熊和奏(若菜四季役)、結那(ウィーン・マルガレーテ役)、坂倉花(鬼塚冬毬役))
2025年2月23日(日) 15:00開場/16:00開演
会場:ぴあアリーナMM
主催:オダイバ!!超次元音楽祭フユフェス2025制作委員会
“オダイバ!!超次元音楽祭フユフェス2025”公式サイト
http://www.choujigen-ongakusai.jp/
「オダイバ!!超次元音楽祭」公式X
https://x.com/Cho_jigen_Music
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