INTERVIEW
2025.01.17
――そんなエンドクレジットと共に流れるのが、今回のニューシングルに収録されるEDテーマ「Georgette Me, Georgette You」。ピアノとストリングスのみによる伴奏から、バンドサウンドが加わって一気に重々しく急展開する楽曲です。
豊田 流れてきた瞬間は、アニメ本編を観て放心状態になった自分に寄り添ってくれるような儚さからスタートしたので、「エンディングはこういう感じなんだ」と思ったんですけど、やっぱりそれだけでは終わらない展開が待っていて。「まだAve Mujicaの世界なんだよ」と引き戻されるような感覚になりますし、余韻がすごいので、この曲を最後まできっちり聴くことで「今週も観終わった！」とひと息つける感じがしました。
渡瀬 私は「Georgette Me, Georgette You」が人生でトップレベルに好きな楽曲になっていて。取り残される感覚というか、胸をキュッとさせられるところもあって、すごくクセになるし、何度聴いても止まらないんです。（高尾に向けて）歌詞も、ねえ？
高尾 歌詞はねー！アニメを最後まで観たら歌詞の受け取り方が絶対に変わるんですよ。きっとキャラクター同士の関係性も表しているんだろうなあと思って。
豊田 え～！アニメの続きが気になる！
渡瀬 その歌詞の意味が皆さんの元に届くのも待ち遠しいです！ピアノも素敵だよね。
高尾 ピアノの演奏の感じも含めて祥子っぽい曲だと思った。
渡瀬 そうそう！オブリビオニスというよりも祥子だと思う、この楽曲は。
高尾 私はこの曲を聴いていたら、祥子がアパートじゃない方のお家、グランドピアノが置いていたお家にいた頃の光景が浮かんでくるんです。なので私も聴いていて感情移入してしまいます。それと私はこの楽曲でオブリビオニスとしてコーラスもやらせてもらっていて。特に1番と2番の後半でドロリスとオブリビオニスの声が交わる瞬間があるのですが、ここまではっきりと2人の声が交わっている楽曲は今まであまりなかったですし、歌詞の“織り成す”感じとリンクしていいなと思いました。
――“everlastin’ ever.. ”や“darlin’ ever, ever..”と歌うところですね。
渡瀬 確かにあの部分は祥子ひとりだからこそ意味があると感じます。
――初華と祥子、言い換えるとドロリスとオブリビオニスは、ライブでも「ふたつの月 ~Deep Into The Forest~」や「Symbol III : ▽」などペアになる演出が多いですよね。
高尾 皆さんも結構その部分を感じ取ってくださっていて。私はいつも「アニメを楽しみにしとき！」と思いながらライブをしています（笑）。
渡瀬 初華はアニメのティザー映像の時から、切り取られているセリフがほぼ祥子に関することしかないもんね。その段階から察するものはあったと思うんですけど（笑）。
――初華と祥子のペアも気になるところですが、祥子と睦というペアもありますからね。
渡瀬 そうなんです！こっちも幼馴染なので負けてられないです！
高尾 祥子は幼馴染が多すぎ！しかも幼馴染同士は幼馴染ではなくて、バンド内に別ルートの幼馴染が一緒にいるんですよね（笑）。ここ（祥子と睦のペア）もいろいろ起こるよね。
渡瀬 そうだね。それこそ#3の段階では初華と祥子のペアが多く取り上げられているイメージがあって。
高尾 特に（#3の）帰り道のシーンは本当に……。いろんな視点があるので、観てくださる方も誰の視点で観るかによって誰が正しいことを言っていて誰が間違ったことを言っているのかが変わってくる作品だと思うんです。
渡瀬 ね。のんたんからしたら祥子の「どうして味方になってくれないの!?」というセリフは心からの言葉だと思うし。
高尾 でも、睦からしたら受け取り方がまた変わるもんね。各々がいろんなものを抱えているからこそ、主観的な目線で会話をしたらああなるんだろうなと思って。
豊田 そのすれ違いが観ている側としてはもどかしくなりますよね。
渡瀬 そうなんですよ。きっとうちら（渡瀬と高尾）が仲介したらあの2人は仲良くなれるはず。「ちょっと待って！いったん落ち着こう」って（笑）。
高尾 不器用同士の2人だからね。
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