REPORT
2024.12.25
確かにmonaがそこにいた!2024年12月14日、東京・立川ステージガーデンにて、HoneyWorksプロデュースによる人気アイドル・monaが、初の“リアル”ワンマンライブ“LAWSON presents HoneyWorks 10th Anniversary 夏川椎菜 as mona ワンマンライブ#超絶あざといファンサしちゃうぞ♡”を開催。キュートでひたむきなアイドル・monaを、CVと歌を担当する声優・夏川椎菜がそのままに体現した初ワンマン。圧倒的なファンサとファンの熱狂的なコール、そして尊いmona愛にすべてが包まれた、夜公演の模様をお届け!
TEXT BY 阿部美香
PHOTOGRAPHY BY 江藤 はんな(SHERPA+)
HoneyWorksが手掛ける「告白実行委員会」プロジェクトから誕生したmona。「告白実行委員会」シリーズからは、何人も人気アイドルが生まれているが、男子高校生アイドルユニット・LIP×LIPと並び、HoneyWorksファンからもバーチャルアイドルファンからも高い人気を誇る女子高校生アイドルだ。(彼女がアイドルデビューした経緯やアイドル活動を始めてからの道のりは、ぜひコミック『私、アイドル宣言』(全5巻 KADOKAWA刊)を読んでもらいたい! monaがなぜ多くのファンの心を掴んでいるかが、彼女の“生き様”からしっかりと感じられるはずだ!)。
monaがアイドルとしてMVデビューしたのは、2018年3月公開のCHiCO が歌唱を担当したmonaのイメージソング的ナンバー「私、アイドル宣言」から。その後、2019年6月にはmona本人(歌・CV:夏川椎菜)が歌うMV「ファンサ」が公開され、2021年8月には1stアルバム『#名前だけでも覚えてって下さい』、2024年8月には2ndアルバム『超絶あざといお前らの姫』をリリース。着実にmonaはアイドルとしての階段を上り続けてきた。
そんな彼女のお目見えから約5年以上の時を経て、ついに実現したのが、この“夏川椎菜 as mona ワンマンライブ#超絶あざといファンサしちゃうぞ♡”だ。これまで、HoneyWorks主催の“ハニフェス”イベントなどで、バーチャル姿のmonaが歌ったり、夏川椎菜がmona曲を披露する場面はあったが、バーチャルmonaでもなく、声優・夏川椎菜としてでもないリアルな姿のアイドル・mona(=夏川椎菜 as mona)が、モナカ(=monaのファンネーム)の目の前で歌い、踊り、躍動したのは、ここが初めてだ。HoneyWorksメジャーデビュー10周年のお祝いにもふさわしい、画期的なワンマンライブとなった。
開演時間の18時半過ぎ。軽やかなBGMが響き、客席から歓声とクラップが沸く。カラフルなパステルカラーに彩られたステージ上のスクリーンにmonaが歩んできた様々な場面がムービーになって流れ、ライブロゴで終わると同時に色とりどりのライトが会場を舞う。BGMが鳴り止んだ次の瞬間、歓声の中でステージ中央の低い階段の上に当たるスポットライト。そこに立っていたのは、ライブのキービジュアルと同じパステルでカラフルなミニドレスに身を包んだmona!光を浴びて間髪入れずにスタートしたのはmonaの原点となる1曲「私、アイドル宣言」。かわいく振りを付けながら頭の一節を歌い上げると、瞬時にオーディエンスが「Hi!」と大声でコールを飛ばす。「行くよー、モナカー!」の呼び声に、Oji(g)、中西(g)、kyo(b)、宇都圭輝(key)、AtsuyuK!(ds)からなるmonaバンドが軽快に歌声をサポートすると、ピンクのペンライトと掛け声が重なり、歌いながらmonaも笑顔になる。彼女のパッション溢れるキュートな歌声に気持ちが一気に高揚する。MVと同じようにmonaが中西を指さして「ギター!!」と声を掛けると、monaワールドの扉がより大きく弾けた。続く2曲目はアップテンポの「おまえも♡」。“ちゃんと愛して 全部愛して 死ぬほど大好き”の歌声に、モナカの大きな「オレモー」のコールが重なり、“誰のものでもない!国宝にゃ“と歌って子猫のようなポーズを決めると、歓声はさらに大きく!ライブタイトルどおり、ライブの冒頭から、超絶あざといファンサが客席に降り注いだ。
大きく息を吸い込んで「モナカー!!会いたかったよー!」と呼びかけるmonaを包み込む大歓声。「声出てるね!すっごいたくさんコールしてくれてありがとう!」と感謝を告げて、さっそく1階席から3階席まで順にコール&レスポンスして「これ、やりたかったんだよね♪」とニッコリ。そして、ファンにはお馴染みの自己紹介。
「あざとくっても許してね?(OK!) わがまま言っても許してね?(OK!) だって私は~?(You’re my angel!)あなたのハートに笑顔をお届け!あなたの天使! m・o・n・a、monaで~す! よろしければ名前だけでも覚えていってください!よろしくお願いしまーす!」
元気な挨拶から続いた曲は「No.1」と「17歳」。アイドル・monaの代表曲2曲から始まったセットリストは、ここでアイドル・monaから素顔のmona=17歳の高校生・成海萌奈に寄り添った温かな楽曲へとクロスフェードする。憧れの姉・成海聖奈とは違う自分らしさを見つけるための一歩を踏み出す想いを歌った「No.1」。家族への絶え間ない愛情を歌った「17歳」。ジョイフルなサウンドで奏でられる2曲を歌うmonaの歌は、とても温かくまろやかだ。ステージで舞うたびに、ミニスカートに飾られた大きなリボンの裾がひらひらと揺れ、等身大のmonaの想いが心に響いた。ハートフルな楽曲の後は、MCもアットホーム。客席と掛け合いながら、年末の大掃除で断捨離したいものはコスメとお洋服!と話すmonaが微笑ましい。「きれいに整頓できる女の子、かわいいいよね?みんなもかわいくなりたいですか?」と問いかけ、「じゃあ、会場のみんなでかわいくなれるポーズをしませんか?」と新しいmonaの両手でハートを作るポーズを客席にレクチャー。会場いっぱいにmonaとモナカの“かわいい”が溢れた。
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