リスアニ!WEB – アニメ・アニメ音楽のポータルサイト

INTERVIEW

2024.12.05

珠玉のラブソングを詰め込んだsajiの3rdミニアルバム『ユーフォルビア』、その収録楽曲に込められた想いを紐解くヨシダタクミインタビュー

珠玉のラブソングを詰め込んだsajiの3rdミニアルバム『ユーフォルビア』、その収録楽曲に込められた想いを紐解くヨシダタクミインタビュー

稚拙な過去の自分の曲をそのまま届ける理由

――5曲目の「アールグレイ」は、温かな雰囲気の楽曲になっていますね

ヨシダ これも実は学生の時に書いた曲です。今の大人の自分の恋愛観は、sajiでもう色々書いてきてしまったので。「昔の自分は何を言ってたのかな」って思う瞬間は皆さんにも多分あると思うんですけど、歌もまさしくそういうもので。当時の自分って、僕からしても、もはや他人なんですよ。同じ人間だから共感はできるんですけど、自分とは少し乖離した存在になる。なので誤解を恐れずに言うと、僕の中でこの曲は「気持ち悪い」んです。稚拙だし、今の僕なら絶対こんな状態で世に出さない。

――それをあえて出すのはなぜ?

ヨシダ 僕の中では大冒険というか、「こんなこと言うんだよ」みたいな部分を出せたんです。好きとか愛とか言っちゃってるけど、何も伝えきれていないし、全然ドラマチックでもなければ言葉の使い方も下手。でも、それはそれで当時の僕が生きた証のようなものだから。歌詞をリライトするか悩んだんですけど、大人になった僕が直すと全然違う曲になってしまうし、この曲を出す意味がなくなる。だからそのままにしました。

――歌詞には「当たり前の幸せを大切にしている」ということが書かれていますね。

ヨシダ 僕らの中でもそこが面白いんですよ。「君と喧嘩したとしても、君と一緒にいるから幸せなんだよ」みたいなことを17、8歳で言っているのがすごいなと思って。大人が書くんだったらこの感覚でもわかるんですけど、「17、8歳の恋愛ならもうちょっと弾ける青さを出していいんじゃない?」みたいな(笑)。そこのギャップが、僕がさっき言った「気持ち悪い」という部分。なんでそんな曲を書いたんだろうなと、今の僕が見て気になることをやっているところが、収録の決め手でもあるんです。

――6曲目に収録されている「さよならも言わずに」は、phatmans after school時代に発表した曲だそうですね。

ヨシダ 会場限定CDとして、物販でごく少数だけ販売しました。この曲も学生の時に書いたもので、歌詞はほとんどいじっていないんです。僕らはメンバーみんな同じ音楽学校出身なんですけど、入学して2〜3ヵ月ぐらい経った頃に、クラス内でバンドを組んで、曲を発表するという授業がありまして。それでヤマザキ(ヨシミツ)とバンドをやろうってなって、「どんな曲がいいと思う?」という話をした時に、その場で書いたんです。それをちゃんとレコーディングしてみようって録ったものをphatmans時代に会場限定で販売して。それから時を経て、今回のアルバムのコンセプトを考えた時に、sajiとして今出したらどうなるのかなと思って収録しました。

――この曲も10代にしては成熟した内容ですよね。

ヨシダ 「亡くなってしまった人」というテーマで書きました。一緒に暮らしていた大切な人が死んでしまったという状況で、誰もいなくなった部屋に向かって、主人公は毎日「ただいま」って言いながら帰ってくるんです。「おはよう」って言ったら「おはよう」って返してくれる、帰ってきたら「おかえり」って言ってくれる人を、この主人公はまだ探し続けているんだろうなと。「さよならも言わずに」という言葉には、ちゃんとお別れできなかったことに対する後悔の他に、もう1つ意味があるなと思っていて。主人公は、「僕の中では君は生き続けている」ということを願いたいがために、永遠に「さよなら」という言葉を使わないんじゃないかと。そうやって大切な人との再会を願っているという部分が、アルバムのコンセプトにとても合っているなと思いました。

――改めて、アルバムが完成しての手応えはいかがですか?

ヨシダ 10代の頃に書いた曲が多いということも含めて、こういう時もあり、こういう感情もあったんだという、自分たちの感情の置き場として今回のアルバムを作ったところも正直あるんです。あの頃の自分を、今の大人の自分のところまで連れてきつつ、「冬日狂想」のように、今の僕らだからこそ書けた曲も集約されている。「さよならも言わずに」も、初めて聴く方もたくさんいると思うので、「こういうことを歌う人たちなんだ」というのを知ってもらえたら嬉しいです。

――2025年はどんな年にしていきたいですか?

ヨシダ 大人になると今生の別れが増えるなということを、最近すごく感じていまして。ここ数年、仲のよかった先輩が亡くなったりすることが僕の周りでもあったんですよ。だからライブでも、「(目の前のお客さんと)もう一生会えないかもな」と思いながら歌ったり、MCを語ったりしています。今日が最後かもしれないから、楽しんでいきましょうって。決して後ろ向きな意味ではなく、本当の意味での一期一会ですね。2025年に関しても、会える限りは会いたいし、その場その場の出会いを大切にしながらやっていけたら良いなと思っています。


●リリース情報
saji 3rdミニアルバム
『ユーフォルビア』
2024年11月27日発売

【初回限定盤/CD+M-CARD】

品番:KICS-94181
価格:¥3,630(税込)

<CD収録楽曲>
M1. Euphorbia
M2. スピカ
M3. 冬日狂想
M4. morning glory
M5. アールグレイ
M6. さよならも言わずに

<M-CARD収録内容>
saji one man tour 2024 『Re:』 -YPTが止まらない編- ~歌ッテ踊ッテ騒ガナイト2~
2024.08.12 吉祥寺SHUFFLE
ライブ音源 全16曲収録

【通常盤/CD】

品番:KICS-4182
価格:¥2,530(税込)

<CD収録楽曲>
M1. Euphorbia
M2. スピカ
M3. 冬日狂想
M4. morning glory
M5. アールグレイ
M6. さよならも言わずに
Bonus Track. ツキヨミ -弾き語りver.-

【キンクリ堂限定セット】
品番:ECB-1729
価格:¥6,380(税込)
内容:初回限定盤+pasくん手乗りぬいぐるみ

初回限定盤/通常盤(初回プレスのみ)共通特典
『saji Live 2025〜忘れじの夢ノ詩〜』チケット最速先行抽選シリアルナンバー封入
[応募期間:2024年11月26日(火)12:00~12月10日(火)23:59迄]

関連リンク

sajiオフィシャルサイト
https://saji.tokyo/

sajiオフィシャルX
https://x.com/saji_official

saji オフィシャルYouTube
https://www.youtube.com/c/sajiofficial

SHARE

RANKING
ランキング

もっと見る

PAGE TOP