――畑さんの歌詞についてはいかがでしたか?
高垣 やっぱり“挑戦跋扈”という歌詞が。
――造語ですもんね。
高垣 我々、歌詞を見た時に、どう受け止めればいいかなって。もちろん畑さんが作ってくれた言葉なので、どういう想いでこの“跋扈”というワードを選んでくださったのかなというのが知りたくて。
――「のさばる、はびこる」という意味ですよね。“跳梁跋扈”みたいな。
高垣 私が調べたら「悪人が暴れる」みたいな言葉なんですよね(笑)。それで、「どういう意味が込められているんでしょうか?」って畑さんにお伺いして、答えていただいたんだよね?
寿 はい。「それをスフィアが歌うことによって、ポジティブな意味に変えられる。つまり『私たちスフィアのパワーなら、なんでも楽しくなれる、前向きな意味に変えられる』という表明として使えると思いました」というメールをいただきました。
高垣 その話を聞いて、確かに私たち、周りのスタッフの皆さんが想定したことのナナメ上をいくことに挑戦したいって提示することもあったので、そういう4人の走っている勢いみたいなエネルギーをこの言葉にまとめてくださったんだと思います。打ち合わせの時に畑さんが真摯に受け止めてくださったことが、こういう前向きな言葉で表現されているんだと思うと、ちょっと感動したというか、4人でできることをまだまだ探していきたいなって改めて思わされましたね。
寿 打ち合わせの時にも「スフィアとしてできることもいっぱいだし、まだまだファンのみんなと一緒に楽しみたい」ということをお伝えしたんですけど、それで歌詞には“冒険軌道”とか“無敵のままで”というワードがたくさん出てきて、その中に“挑戦跋扈”もあるんですよね。「スフィアは大変なことも楽しく冒険に変える」と畑さんは思ってくれたんだなというのが、歌詞を受け取った時に嬉しかったですね。個人的に好きなのが、サビのラストの“謎が次の場所へ導いてくれそうだよ”という歌詞で、ただただ明るいわかりやすいことで次の場所へ導くんじゃなくて、“謎”というちょっとわからない、もしかしたら怖いかもしれない、というものでさえも私たちは「えー、なんか面白そう!」って行っちゃう(笑)。でも、そういうところにこそドラマが詰まっていたりするから、私たちもそういうのも楽しめるくらいのスフィアになってきたんじゃないかなと思います。MVでも「みんなおいでよ~!」みたいな「私たちがみんなを連れていく」というテーマはありましたね。
高垣 「ハーメルンの笛吹き男」みたい(笑)。
寿 そういう危ないところじゃなくて、みんなを楽しいほうに導いていくっていう感じ(笑)。ジャケ写の話になりますけど、テーマが万博の未来館みたいな感じで……。
豊崎 「レトロフューチャー」がテーマなんです。
寿 そうそう。それで昔の万博の写真を見ていて、みんなを導いていくコンパニオンみたいなイメージというのも打ち合わせの時にありましたね。
戸松 私は全体的に、ここまでやってきたことを振り返りつつ、未来のことに対しても“紡いでゆきたいよ”とか“もっと爆発したい!”というもっとポジティブな想いが詰まっているのがすごくいいなと思っています。畑さんとの打ち合わせでも思ったんですけど、やっぱり我々って欲が深いなと(笑)。「現状維持でいいかな」という人は誰もいなくて、我々の言葉で言うと「圧が強い」なんですけど(笑)、その想いを畑さんが汲み取って、すごくいい言葉で具現化してくれたと思いました。私なんか語彙力がなくて「バーン!」とか「ボーン!」みたいなニュアンスで伝えていた気持ちが(笑)、「爆発したい!」というようなワードで全体的に描かれているのですごくいいなと思っています。うーん(※歌詞を見る)……「終わりは考えてないから」もいいですね(笑)。私たちもスフィアを始めた時に10年後、15年後が見えるはずもなく、とにかく「今」を頑張りますというところから15周年を迎えて……。5年目くらいに「この辺りで退くのはどうなんだろう」という話をしたこともあるけど、そういったことを経て、今は「終わりは考えてない」なってすごく思っています。
――豊崎さんは歌詞についてどう思われましたか?
豊崎 今までのスフィアは「攻撃こそ最大の防御」というスタイルでやってきたと感じていて、今回も畑さんにスフィアは攻撃的なんだなというのを表現してくださったんだなと思いました。私的には“夢の仕様変更”とか“変化楽しい”“進化楽しい”って言っているBメロのラストの辺りが、スフィアの「攻め」を表現している気がします。畑さんにはみんなが「こういう時にこう思ったんです」という「点」でそれぞれ話していて、帰り道に「こんな感じで大丈夫かな?どうまとめてくださるんだろう?」と楽しみにしていたところ、畑さんは「点・点・点・点」だったものを「線」にしてくださっていて、大枠をとらえて表現してくださった歌詞なんだなと思いました。歌詞の全部がそれぞれらしいし、スフィアらしくもあるという感じがすごくしています。
――「攻撃は最大の防御」とは例えば「なんとなくみんなが求めるスフィア」を叶えるために同じ場所に居続けようとするとゆるやかに下降していくみたいなことですか?
豊崎 それが多分「変わらないために変わる」ということで、その言葉は4人的にすごく刺さっていて、スフィアをやる中でのポリシーやモットーはそれが大きく占めている気がするんですよ。「ゆるやかに下降する」というよりは、「変わらないね」と感じてもらえるために努力をするというか。どこからのラインが「スフィアらしさ」を逸脱して、どこからがお客さんが安心感を持って見てくれるラインかというのは、15年間ずっとディスカッションし続けているところなので、その時間が我々の「攻めている」ということなのかなと思います。
高垣 「攻めている」ということで言うと、今回も色んな挑戦があって、歌い分けも自分たちで決めたんです。今までもレコーディングで「ここはこの人がいいと思います」という話をディレクターさんに言ったりすることもあったんですけど、初めて自分たちがフルで歌い分けを決めているので、そこも注目して聴いていただきつつ、今回ソロバージョンも入っているのでそれも楽しみつつ、というように、色んな聴き方をしてもらえたらいいなと思っています。
――最後になりますが、来年2月にシングルを引っ提げて、スフィアとしてのライブが行われますね。かなり久しぶりのライブですよね?
寿 5年ぶりなんです。
高垣 全曲ライブ(「Sphere 10th anniversary Live 2020 “スフィアだよ!全曲集合!!”」)以来です。
寿 今までのスフィアライブを振り返ってみると、朗読劇があったり、お芝居があったり、ソロをやる回もあったりと、いろいろ可能性があるんですよね。それこそ「music story」(「LAWSON presents sphere music story 2015 “DREAMS, Count down!!!!”」)なんてミュージカルみたいに歌入れたり芝居入れたりとか。だから皆さんは2025年のスフィアのライブでどんなものが飛び出すのか楽しみにしていてほしいなと思いますね。
――今の時点では、過去に行われたすべてのライブの可能性がまだ含まれていると考えていい?(笑)。
寿 ひょっとしたらやったことがないパターンになる可能性もありますよね。そこは、謎が導いてくれそうだよ」ということで(笑)。
戸松 上手い!
寿 とにかく久しぶりに「スフィアライブ」という名前がついた場所で皆さんに会えるということで、15年間応援してくれてる方もいれば、今回初めてスフィアを観ますとか、ちょっと間が空いたけど久々にスフィアやるなら行ってみようかなという方も全員ウェルカムなライブです。お待ちしています!
●リリース情報
「Shining days, shining stars!」
2024年11月27日(水)発売

品番:LASM-4190
価格:¥1,650(10%税込)
<CD>
01. Shining days, shining stars!
02. Shining days, shining stars!(Off Vocal)
03. Shining days, shining stars! Minako main mix
04. Shining days, shining stars! Ayahi main mix
05. Shining days, shining stars! Haruka main mix
06. Shining days, shining stars! Aki main mix
●ライブ情報
LAWSON premium event スフィアのMusic Rainbow 09
立川ステージガーデン
2024年12月15日(日)15:00開場 / 15:30開演
チケット料金
全席指定<チケットのみ>¥6,000(税込)
LAWSON presents スフィアライブ2025 「Welcome!!!!!」
東京・立川ステージガーデン
2025年2月22日(土)17:00開場/18:00開演
2025年2月23日(日)15:00開場/16:00開演
スフィア 公式サイト
https://sphere.m-rayn.jp/
スフィア 公式X
https://x.com/sphere_PS
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