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2023.11.07

みんなと作った鮮やかなグラデーションで彩った、最高・最強の大切な記念日!“小林愛香 爆誕祭「Happy ∞ Birthday」”レポート

みんなと作った鮮やかなグラデーションで彩った、最高・最強の大切な記念日!“小林愛香 爆誕祭「Happy ∞ Birthday」”レポート

雨を抜けた先の世界で、これからもみんなと更新し続ける“最高”

そしてしばしの暗転の間、雨音と幻想的なシンセの音色が流れると、晴れやかな世界へと向かう大バラード「Border Rain」へ。優しい歌い出しから少しずつ想いを広げていき、サビでは強く胸に響かせるようにその想いをもうひと押し。表情も含めたそのサビでの懸命さが、また心を震わせる。この曲でも観客とのシンガロングを交え、アッパーチューンとは違った形で心を1つにし、ラストのフレーズを力強く歌って楽曲を締め括った。

曲明けには「Deep Resonance」を届けられた嬉しさや、「Border Rain」を呼び水に「コロナ禍という雨を抜けて、太陽のなかにみんなと進むことができて嬉しい」と語る小林。自らの言葉で感極まりかけたところで、話題はこのライブの前週にリリースされた新曲へ移行。「振付もちょっと難しいけど、踊れる範囲で盛り上がってくれたら!」と呼びかけてから、その新曲「グミチュウ」の披露へ。1-Aメロでは歌詞にマッチした色のペンライトを指さしながらキュートに歌唱し、サビではフィンガーダンスのように細かい指や腕の動きも織り交ぜられたダンスを切れ味鋭く、しかしこちらもキュートさを溢れさせながら魅せていく。2-Aメロの擬音部分ではさらに甘さ・キュートさを増幅させるなど、1曲の中で色々な楽しみ方のできるアソートのような楽曲を隅々まで味わわせて、そのまま続けたカップリング曲「Original My Life」が本編ラストナンバー!コールがふんだんに盛り込まれたこの曲は、新たなライブ必殺ナンバーの1つになる予感満載の、ハイスピードでアツいロックナンバー。爆誕祭の成功を確信させるかのような客席からの大きなコールと、それを受けて飛び跳ねまくり、落ちサビでは「たのしー!」とシャウトするステージ上の小林……この光景こそ、まさに彼女のライブにおけるの最高潮の瞬間ではないだろうか。こうして最後までステージを楽しみ尽くした彼女は、シャウトとジャンプで楽曲を締め括り、そのまま袖へと駆け抜けていった。

ステージが暗転すると、すかさず場内に「あいきゃん!」コールが響き始め、しばしそれが続いたところで小林がステージにカムバック。1曲目として歌ったのは、またもAqoursのナンバー「キセキヒカル」だ。バラード調のアレンジがなされた1コーラス目ではスポットライトを浴びながら歌い、小林愛香の“人生ソング”と呼んでいるこの曲を、ときに優しくときに力強く歌唱。人生の大事な節目の日に、“今の小林愛香”が歌う姿が実にハマるナンバーを1サビまで歌ったところで、彼女の表情は晴れやかさでいっぱいのものに。……と思っていると、間奏で原曲に近いアレンジに変わったタイミングで、なんと客席通路へと降りる二重のサプライズが炸裂!眼前のファンと視線を交わしながらの歌唱を通じて、メッセージを込めた歌声を一人ひとりにそっと優しく届けていった。

歌唱後、「来ちゃった!」と冗談ぶりながらも客席最後方まで届くように笑顔を振りまく小林は、自身も少々目を潤ませつつゆっくりステージへ戻り始める。と、ここでバンドメンバーが「Happy birthday to you」を演奏し、ファンはそれに合わせて大合唱。笑顔でケーキのロウソクを吹き消して改めて祝福ムードが漂うが、そんななか爆誕祭も、いよいよラストが迫ってくる。まずはアンコールやバースデーソングの合唱への感謝を告げ、「この世界に生まれてきて、みんなと会えて本当によかった!」と今の感情を伝えたところで、「Lorem Ipsum」からとにかく熱く騒いで盛り上がれるラスト2曲へ!

イントロから観客を煽って場内の熱を高めていくと、みんなと一緒に“遊んで”いるなかで感じた楽しさがそうさせたのか、1-Aメロからフレーズの切り方が音源とは全く違うものに。サビでは小林の「いくぞー!」のシャウトをきっかけにペンライトがくるくる回れば、自身もその光景からパワーを得てコロコロ表情を変えながら、エネルギッシュなステージを観客とともにしていく。そして「いつもの『アレ』になりにきたんだよね!?」との恒例の煽りから続いたのが、ラストナンバー「Can you sing along?」だ。イントロからテンションMAXの観客と身振り手振りを通じて繋がっていくと、2サビ明けには「最高過ぎるよ!(小林)」「全部最高!(観客)」のコール・アンド・レスポンスが行なわれてボルテージは頂点へと向かってぐいぐいUP。銀テープ発射とともに大サビでこの日のMAXへと到達し、最後まで“最高”を更新し続けた彼女はジャンプエンドで曲を締め括り、この日一番の笑顔で「“最高”をありがとう!」との言葉を届けた。そして「また一緒にあそぼーね!」と呼びかけ降壇。スクリーンには「だいすきなみんなへ」と題された彼女からの愛が込められた直筆メッセージが映し出され、BGMとして流された「Original My Life」のインストをファンのコールが彩る、いつまでも終わってほしくないと思うような素敵すぎる時間が流れていた。

楽曲を十二分に表現する歌声やパフォーマンスを通じて、この日も様々なアングルから心を揺さぶってくれた小林愛香。全力全開のパフォーマンスをクオリティ高く届けることで観客の全力を引き出し、それを受け止めることでさらに自身の120%が引き出される――そんな想いのやり取りが繰り返されることで、最後には毎回“最高”を更新するようなライブが出来上がっていくのだろう。これから彼女の音楽を通じた表現のグラデーションがどこまで鮮やかに、そしてバリエーション豊かなものになっていくのか。それを1人でも多くの人に楽しみながら見守ってもらいたいと、心の底から思わせてくれたライブだった。

小林愛香 爆誕祭 「Happy ∞ Birthday」
2023.10.23@大宮ソニックシティ大ホール

【SET LIST】
M01. Happy ∞ Birthday
M02. Easy Fizzy
M03. Holiday!!
M04. Please! Please! Please!
M05. 君を守りたい
M06. Sunset Bicycle
M07. マコトピリオド
M08. Night Camp
M09. NO LIFE CODE
M10. Deep Resonance
M11. AMBITIOUS GOAL
M12. Crazy Easy Mode
M13. Border Rain
M14. グミチュウ
M15. Original My Life
EN1. キセキヒカル
EN2. Lorem Ipsum
EN3. Can you sing along?

関連リンク

小林愛香
公式サイト
https://kobayashiaika.jp

公式X(旧Twitter)
https://twitter.com/aikyan_

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公式YouTube
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