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INTERVIEW

2023.11.01

迷子たちの軌跡を辿る“地図”――MyGO!!!!!、Mr.FanTastiC提供楽曲「歌いましょう鳴らしましょう」を含むアルバム『迷跡波』リリースロングインタビュー

迷子たちの軌跡を辿る“地図”――MyGO!!!!!、Mr.FanTastiC提供楽曲「歌いましょう鳴らしましょう」を含むアルバム『迷跡波』リリースロングインタビュー

新曲「歌いましょう鳴らしましょう」が開いたMyGO!!!!!の新しい扉

――今回のアルバムには、MyGO!!!!!のオリジナル楽曲をほぼ網羅した全13曲を収録。皆さんが感じるアルバム作品としての聴きどころ、推しポイントを教えてください。

小日向 1曲目が「迷星叫」で始まるのは、私たちが最初に披露したオリジナル楽曲でもあるし、1stシングルの表題曲でもあるので、やっぱり私たちの始まりは「迷星叫」なんだと実感できて感慨深い気持ちになっていました。あと、そよちゃんとしては「春日影(MyGO!!!!! ver.)」から「詩超絆」の流れは触れざるを得ないポイントで。アニメだとMyGO!!!!!バージョンの「春日影」にはそよちゃんのコーラスは入っていないんですけど、このアルバムのバージョンには入っているので、もちろんCRYCHICのことも忘れずに、MyGO!!!!!としてみんなと一緒に改めて「春日影」を作り上げたことがこのアルバムで感じられると思います。あと、「詩超絆」もアニメと違ってみんなのコーラスが入っているので、燈ちゃんの言葉をみんなで形にして作ったという意味では、この2曲はすごく泣けるブロックだと思っていて。ここはアルバムのジャケットを眺めながら聴いてほしいです(笑)。

 「春日影」「詩超絆」から「迷路日々」に繋がる流れも感動的ですよね。アニメのストーリーを思い出してしまうので。あと、この3曲にはどれも“離さない”というワードが入っているんですよ。CRYCHICのときも、みんなと離れたくない気持ちを“離さないでいて”(「春日影」)と歌っていて。MyGO!!!!!になって改めてこのメンバーを離したくないと歌ったのが「詩超絆」と「迷路日々」。燈の言っていることは一貫していることがこの3曲でわかって、いいなあと思います。

羊宮 私は6曲目の「潜在表明」から7曲目の「音一会」にいくところも好き。「潜在表明」は最後の歌詞が“声抱えて 生きる”で、つらい気持ちすらも自分の中に抱えて生きようっていう内向きの想いを描いていると思うんですけど、「音一会」の歌詞は“僕の居場所はB5”で始まっていて、自分の中にしかなかった居場所が、みんなと出会えたことで、また違う形に変わって、“「ありがとう」”と言えるものになったんですよね。すごくつらい言葉ばかりで綴られていたノートに、“「ありがとう」”という言葉も書かれるようになったことが感じられるので、私はここの流れがすごく好きです。

立石 私は単純に1曲目から13曲目を通して実際にライブでやってみたいなあと思う曲順だと思っています。最初は「迷星叫」から始まって、「壱雫空」「碧天伴走」「影色舞」「歌いましょう鳴らしましょう」の流れは絶対に爆盛り上がりすると思いますし(笑)、そこから「潜在表明」でMyGO!!!!!の色を出しつつも、「音一会」で拳を突き合わせて、MyGO!!!!!として1つになっていく楽曲が続いて、最後は「栞」でしっとりと終わる。きっとMyGO!!!!!を好きな人なら楽しんでもらえるんじゃないかなって思います。

青木 私は11曲目の「無路矢」から12曲目の「名無声」のブロックが好きです。MyGO!!!!!は長調の楽曲が多くて、「潜在表明」もA・Bメロは短調だけどサビは長調になるので、「無路矢」「名無声」は数少ない短調曲なんです。それが繋がっているのは流れとしてまとまっているし、MyGO!!!!!のかっこいい一面をしっかり見せられる感じがして、良い曲順だなと思いました。

――「無路矢」は楽奈役の青木さんがギターだけでなくホイッスルボイスでも活躍する楽曲ですしね。4th LIVEで初披露されたときは、あまりの高音ボイスに驚きましたが。

青木 私も音源と楽譜をいただいたときに「これ1オクターブ高くなってる、間違いでは?」と思ったんですけど「合ってます」と言われて(笑)。

――そして今回のアルバムには、Mr.FanTastiCさんが書き下ろした新曲「歌いましょう鳴らしましょう」も収録。いわゆる青春パンク路線のアップテンポな楽曲ではありますが、今までのMyGO!!!!!にはない新しさも感じました。

 これは激熱ソングですからね。今までも2ビートでガツガツ攻めるロックな楽曲はありましたけど、そのなかでもさらに無骨だなあと思います。最初にデモ音源をいただいたとき、これを燈がどう歌うのか想像がつかなかったくらいで。実際に完成音源を聴いたら、歌声がいつもよりパワフルになっていて、歌詞もこちら側に語りかけてくる感じになっているのが新鮮でした。

小日向 それこそデモ音源の仮歌はメガテラ・ゼロさんが歌っていたので、男性ボーカルだしキーも違っていて、MyGO!!!!!で歌うところが全然想像できなかったんです。でも、例えば2番の歌詞の“感情表明この気持ちを歌うのを聴いてくれますか?”のところは、メガテラさんは叫ぶような歌い方だったのが、燈ちゃんは語りかけるような歌い方になっていたり、そのあとにある“ねぇ”もメガテラさんはシャウトっぽかったのが、燈ちゃんは「詩超絆」みたいに心の底から絞り出す感じになっていて。燈ちゃんの歌声になることでMyGO!!!!!らしさが出来上がることを、この曲で改めて実感しました。

羊宮 この曲に関しては、燈ちゃんが歌詞を書いたのか、提供してもらったのか、そこをあえて決めずに歌うことになったので、私としては「じゃあ燈としてどんな気持ちで歌えばいいんだろう?」となってしまって、そこが一番難しかったです。この楽曲では初めて“私”という言葉を使っているのですが、メガテラさんはすごく優しくて、「全然“僕”に変えてもらって大丈夫ですよ!」と言ってくださったんですけど「いやいやいや!」みたいなやり取りもありました(笑)。燈ちゃんは普段、届かないものを自分に語りかけるかのようにしゃべっている印象があるので、この曲ではどの目線で歌うべきかを色々と考えました。例えば先程の、「私」という一人称も、燈ちゃんの中ではその時々の燈ちゃんがいると思いますし、“ぜんぶ ぜんぶ 僕だから”という歌詞がある楽曲もあるので、そういう解釈を元に「私」という一人称の燈ちゃんとして歌ったりと。スタッフさんとも一緒にすり合わせもさせていただきましたので、今回も素敵なレコーディングができたと思っています。

青木 私は音楽の楽しさについて語っているこの楽曲が大好きなんですよ。Aメロでは不安を歌っているけど、サビでは“不安すらも喜びも思い出も さぁ 鳴らしましょう?それが音楽ってもんでしょう?”と歌っていて。テンポ感も含めて、不安すらも考えさせない、音楽の楽しみ方が詰まった楽曲だなって思います。

羊宮 歌っている本人もきっと楽しいよ!

青木 やっぱりそうなんだ!

羊宮 燈としてこの言葉が出るということは、その瞬間だけでもそう思えないとダメだから、私も燈ちゃんとして、心からの楽しさみたいなものを感じながら歌っていて。でも叫ぶところはいつもみたいに心で叫んでいます。

――この楽曲では、歌い方も普段とは変えたというお話ですよね。

羊宮 そうなんです。この楽曲はMyGO!!!!!としては最初の「ガルパ(バンドリ! ガールズバンドパーティ!)」のイベント楽曲になるので、アニメやライブとはまた違うアプローチで歌ったほうがいいのかな、という意識があったんです。なのでまた新しい燈ちゃんになれたらと思って、いつもよりかっこいい感じで歌いました。

――力強くてヒロイックな雰囲気で。

羊宮 息の聞こえ方はミックスの力も大きいと思います。「歌ってみた」の楽曲とオリジナル曲でも歌声のミックス感が違っている印象が個人的にあって、「ここは硬めになるんだ」とか「ここは息の量がフワッとなるんだ」と感じることが多いです……こんな裏側のお話をしていいのかわからないですけど(笑)。

 でも、ミックスも含めての楽曲だからね(笑)。

――それこそ、リスアニ!で展開したアニメ『BanG Dream! It’s MyGO!!!!!』の連載特集第5回でも、サウンドディレクターの札ノ辻泰紀(エースクルー・エンタテインメント)さんがMyGO!!!!!楽曲のミックスのこだわりについて語っていたので。

【連載】アニメ『BanG Dream! It’s MyGO!!!!!』第5回:長谷川大介×木下龍平×札ノ辻泰紀×緒方航貴――楽曲クリエイターと音楽制作陣が語る“迷子たち”の音楽論

青木 あれ、めっちゃ面白かったです!ああいう記事をもっと読みたい。ファン目線みたいになっちゃいますけど(笑)。

小日向 あの記事で、(MyGO!!!!!の音源の)ベースを演奏されている木下(龍平)さんが、「ベースのフレーズを難しくしてしまったけどライブでちゃんと弾いてくれている」というお話をされていたじゃないですか。私もまさにお話していたところをちゃんと弾けるように頑張って練習していたので、読みながらめっちゃ嬉しくなってしまいました(笑)。私が普段習っているベースの先生にも「なので、私は今後も音源通りのフレーズを弾きます!」と宣言して。

 おおー、言ったなあ。楽しみだなあ(笑)。

小日向 ヤバい、今、とんでもない宣言をしてしまったかもしれない(笑)。

――立石さんは「歌いましょう鳴らしましょう」についてどんな印象をお持ちですか?

立石 いつもの燈ちゃんならもっと深く考えるような気がするけど、この楽曲のサビはどちらかというと愛音ちゃんのマインドに近いような気がしていて。(愛音の声音で)「大丈夫だって。それが音楽じゃん?」とか「歌って、鳴らして、音楽やってたら、人生もなんとかなるよ」みたいなことを言いそうなので。

青木 わー!愛音だ(笑)。

立石 今までのMyGO!!!!!の楽曲は、どちらかと言うと背中を押してくれるような楽曲だと思うんですけど、この曲は引っ張ってくれるような楽曲という印象でした。

――ラストの“それが音楽ってもんでしょう?人生ってもんでしょう”というフレーズは、羊宮さんの力強いロングトーンを含め、本当にグッときます。

 いいですよねー!このフレーズをグッズにして掲げたいくらい。Tシャツの背中にプリントしたりして(笑)。

青木 “NO MUSIC, NO LIFE.”みたい(笑)。

初の「バンドリ!」ナンバリングライブ、“リスアニ!LIVE”といった大舞台を前にして

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