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INTERVIEW

2023.06.22

RIOT MUSIC所属のバーチャルシンガー6名とプロデューサーに直撃!アルバム『Re:Volt』が示す各々のアーティスト性と“挑み続ける”信念

RIOT MUSIC所属のバーチャルシンガー6名とプロデューサーに直撃!アルバム『Re:Volt』が示す各々のアーティスト性と“挑み続ける”信念

様々なバーチャルタレントが活躍する昨今。その中でも、Blitz Wing、Meteopolis、汽元象レコードという3つのサブレーベルを持ち、「歌」に特化した個性豊かなバーチャルシンガーが多数在籍する音楽事務所がRIOT MUSICだ。そのRIOT MUSICのシンガーたちが参加したフルアルバム『Re:Volt』が6月14日にリリースされた。

この『Re:Volt』には、道明寺ここあ、松永依織、長瀬有花、凪原涼菜、皇 美緒奈、朝倉杏子が集結。2023年4月に行われた全体ライブ“Re:Volt 2023”でも披露した各メンバーのソロ最新曲や全員歌唱の新曲「We Are Here」、そして配信などで既出の5曲を加えた全12曲が収録されている。「後戻りせず進み続ける」といったメッセージを表現した特殊パッケージも印象的だ。

メンバーそれぞれの魅力や、個性溢れるシンガーたちが集まったRIOT MUSICならではの魅力が詰まったアルバムの制作過程について、アルバムのプロデューサーを努めたウエダダイシ氏と、メンバー6人にメールインタビューで聞いた。

INTERVIEW & TEXT BY 杉山 仁

道明寺ここあ

――今回のアルバムの1曲目「Horizon」と11曲目「In the dawn light」について、それぞれご自身が好きなポイントや、レコーディングの際に工夫したことなどを教えてもらえると嬉しいです。

道明寺ここあ 「Horizon」は、「自分自身と向き合う」ことをテーマに歌っている曲です。今までのオリジナル曲はどちらかと言えば、みんなを勇気づけて、励まして、笑顔にさせたい。そんな曲が多かったと思いますが、この曲は「いつも明るく元気な私の内面的な部分」が切り取られていて、先が見えない不安と戦い続け、自力で船を漕いで前に進んでいくような、ある意味自分への応援ソングだと思っています。
こういう曲は、思いが溢れて感情先行になりがちなので、できるだけ素直に、真っ直ぐに歌うよう心がけました。
爽快感のあるメロディとドラムが効いたロックなテイストでお楽しみください!

「In the dawn light」は、今までのオリジナル曲の中で1番グルーヴ感の溢れるジャジーな曲となりました。
今までのオリ曲とはまた雰囲気がガラッと変わりましたので、意外性があって聴いていて楽しいんじゃないかなと思っています。ただ、普段の生配信などではこういうような雰囲気の曲もたくさん歌っているので、普段から見てくれているみんなは「こういう曲待ってた!」と思ってくれている方も多いんじゃないかな?と感じています。
また、私の初オリジナル曲「Fall in Sunset」と対になる歌詞が綴られているため、歌詞を見比べて楽しむのも大いにありだなと思います。「不安なこともたくさんあったけれど、今のファン1人1人の顔を思い浮かべ、その笑顔に胸を撫で下ろす」そんな曲かと思っています。
フェイクを何となく入れまくるのではなく、キメるとこはキメる。を意識したので、間奏のフェイクに全力を注ぎました。

――初収録の全体曲「We Are Here」についても、楽曲の好きなポイントや、6人で初めてライブで披露した際の感想を教えてください。

道明寺 まずは、大好きな6人でこの素敵な曲を歌えてとっても嬉しかったです。“Re:Volt 2023”で初披露する際、楽屋ではみんなでアカペラでコーラスを合わせたり、ケータリングのお菓子を食べながら譜割りを確認しあったりと、とても楽しい空間でした(笑)。
この曲は全体曲で初めてコーラスが付いている曲なので、音の厚みが段違いに出ていてとてもかっこいいなと思います。6人の歌声が重なったとき、それぞれの個性が出まくっているので聴いていても歌っていても楽しいなと感じました。個性を潰さずにみんなと合わせて歌うのは結構難しいことだと思いますが、出すところと引くところをみんな考えて歌っているのでとてもきれいにまとまりました。
サビのメロディがキャッチーで覚えやすいのでぜひアルバムを聴きながら口ずさんでみてください!

――他のメンバーの皆さんの楽曲も含めた、アルバム『Re:Volt』全編についてどんな魅力を感じていますか?また、RIOT MUSICでの活動に感じている魅力も教えてください。

道明寺 今回のアルバム『Re:Volt』は、ひと言で表すと「挑戦」と言う言葉に収まるかなと思っています。今回はみんないつもとテイストが違った感じの曲になっている(杏子は初めてなので杏子節が最大限に効いていて最高)ので、歌い方や気持ちの込め方、歌うときの意識もいつもとはかなり違っていたと思います。RIOTアーティストの「こんなのも行けちゃいます!」を最大限に再現したアルバムになっていて、とても楽しく聴けるアルバムになったなと感じています。

RIOT MUSICでの活動の魅力は、お互いがお互いに魅力をぶつけ合って切磋琢磨していくのが身に染みてわかるところだと思います。見てくれているファンの方々に魅力を感じてもらうのはもちろんですが、それにプラスしてアーティスト同士がお互いに魅力を感じていて、それを糧にさらに自分の武器を磨いていくような、素晴らしい関係だなと思っています。

松永依織

――2曲目「フルスロットル!!!!!!」と8曲目「永遠の場所」について、それぞれご自身が好きなポイントや、レコーディングの際に工夫したことなどを教えてもらえると嬉しいです。

松永依織 「フルスロットル!!!!!!」は私の表のストーリー、代表曲と言っても過言ではないと思っております。
これまで、そしてこれからの活動を素直に表現した真っ直ぐな私にぴったりな曲なので、レコーディング時も変に着飾らず当時の活動やファンに対する想いを全力でぶつけました。
私はファンがいなければここまで歩めてきていなかったと思うので“これでいいのかな いつも手探りで だけどキミがいる そして今がある”という歌詞が特に大好きです。
ライブでは「行くよ……!」のタイミングで皆が腕(ペンライト)を上に伸ばしてくれるのが一体となってる感じがしてとてもお気に入りです。

そして「永遠の場所」は私の芯の部分の曲です。
「フルスロットル!!!!!!」ではかなり前向きだったのが、この曲では「不安」や「孤独」などが感じられると思います。でもどちらの曲も“本当の私”です。
「フルスロットル!!!!!!」がファンに向けての曲だとしたら「永遠の場所」はまだ見ぬ誰かに向けて届けたい曲なのかなとも思います。
今回初めてオリジナル曲でロックバラードに挑戦したのですが自分の中でかなりの挑戦で、Aメロでは“歌わない”ことを意識してみました。
それによりサビの爆発力がさらに感じられると思うので注目して聴いてみてください。

――初収録の全体曲「We Are Here」についても、楽曲の好きなポイントや、6人で初めてライブで披露した際の感想を教えてください。

松永 「We Are Here」は私がもっとも得意としている大好きなロックで最高に楽しく歌わせていただいております!
RIOT MUSICは常に上を目指し諦めずに夢を追いかけることができる最強のメンバーが集まっているのですが、そんな6人の覚悟や決意が感じられる歌だなと思います。
ライブ当日までの限られた時間のなかで完成させなければならなかったのですが、かなり細かくコーラスパートが分けられていて正直合わせ練習前は少し不安がありました。
しかし一度合わせてみたところ個々のレベルがとても高いのでまったく問題なくばっちりコーラスやハモリも決められていて感動したのを覚えております。

さすがRIOT MUSIC!!!

――他のメンバーの皆さんの楽曲も含めた、アルバム『Re:Volt』全編についてどんな魅力を感じていますか?また、RIOT MUSICでの活動に感じている魅力も教えてください。

松永 普段はレーベルが違い活動内容も異なるメンバーもいて、なかなか全員で1つの作品を作ることがないので今回6人の歌で1つのアルバムを作れたことをとても嬉しく思います!
また個性が被ることのない6人なので元々の得意としている曲も違い、さらにひとりひとりの新たな一面がみれる曲もあるので12曲すべて曲調が違います。
なのでもしRIOT MUSICを知らない方がこのアルバムを聴いたとしてもどれか刺さる曲・歌声があるのではないでしょうか!ぜひキミのお気に入りソングを見つけてください!

RIOT MUSICでの活動はかなり成長できる場だと感じております。
先ほども言ったように常に上を目指しているメンバーなので、置いて行かれないように、ここにふさわしい自分でいるためにいつも必死にさせてくれます。良き仲間でもあり、良きライバルでもあるそんなメンバーが大好きです。

長瀬有花

――4曲目「かたどられたばしょ」と7曲目「2 O’clock」について、それぞれご自身が好きなポイントや、レコーディングの際に工夫したことなどを教えてもらえると嬉しいです。

長瀬有花 「かたどられたばしょ」は、昨年の2月に開催されたバースデーライブ“Alook”でお披露目した曲です。
自分のターニングポイントであり初めてのオリジナルでもある「駆ける、止まる」のその先の景色を歌ったような楽曲だと思っています。
水の流れる環境音がしたりどこか神秘的な雰囲気が漂う中にザザッとノイズ音が紛れていたりして、真逆なもの同士が混ざり合ったときの美しさを感じられるところが好きです。草の生えた廃墟の中にロボットがいる、みたいなかんじで。
歌も無機質さを残しつつも優しく歌いました。

「2 O’clock」は初めてデモ音源を聴いたとき、まさに深夜2時のテンションのような気分になれました。頭の中をドーパミンがぐるぐる駆け巡るような曲で、気づけば部屋で踊りだしていました。
これはライブでみんなと一体になって何かしたいなと思って。“Re:Volt 2023”ではファンの皆さまと一緒にぐるぐる腕を回せてうれしかったです。
ラップパートは自分らしくだつりょくしながら、サビでは止めや跳ねを意識しつつも伸ばすところは伸ばすなどメリハリをつけて歌いました。
声をトリプルで重ねた箇所もあるので、独特の浮遊感が楽しめると思います。
実はとてもスタミナを使う楽曲なので、皆さまもぜひ歌ってみてくださいね。つよくなれますよ~。

――初収録の全体曲「We Are Here」についても、楽曲の好きなポイントや、6人で初めてライブで披露した際の感想を教えてください。

長瀬 聴いていてもライブで歌っていても好きだな~と感じるのは、やっぱり個性豊かな6人の声が重なったときにぐっと力強さが凝縮されるところです。勝ち確演出のような心強さがあります。
同じ曲を歌っているのにアーティストごとに全然違った聴こえ方や味付けになるので、ここは自分だったらこう歌うけど、こんなニュアンスもあるんだな~!といった発見もたくさんもらえました。
普段自分が表現している歌とは対極にあるロックな楽曲でしたが、真っ直ぐな思いを込めることができたのではないかなと思います。
だつりょく系アーティストの内なる情熱をぜひお楽しみください。

――他のメンバーの皆さんの楽曲も含めた、アルバム『Re:Volt』全編についてどんな魅力を感じていますか?また、RIOT MUSICでの活動に感じている魅力も教えてください。

長瀬 『Re:Volt』はアーティストそれぞれの強みはそのままに、今まで見せてこなかった新たな一面も見られるようなアルバムにもなっています。
気づけば口ずさんでしまうほど、どの楽曲も耳と心に残るんですよね。
全曲印象に残るアルバムって意外となかなかないので、フルコースを堪能できるような豪華な一枚になっていると思います。
RIOT MUSICでの活動の魅力は、やはり十人十色な個性があるところです。
どのアーティストも全員自分に持っていない何かを必ず持っているからこそ、己の武器をもっともっと磨きたいと思えるし、お互いに尊敬し合って高め合える関係でいられるんだと思います。その関係性がとても好きです。

凪原涼菜

――5曲目「Okeanos」と9曲目「PRELUDE」について、それぞれご自身が好きなポイントや、レコーディングの際に工夫したことなどを教えてもらえると嬉しいです。

凪原涼菜 「Okeanos」は、「生きること」を歌った一曲です。実は歌詞をよく見ると「生きてほしい」と祈っているだけで背中を押すわけでも応援をするわけでもないんです。でも、不思議と聴いた後には何かが浄化され、立ち上がる力が湧いてくるのが、この曲の好きなところです。Aメロの低音域のパートを、低くて深みのある声質ではなく、かわいらしい少女のような声質で歌ったのが工夫したポイントです。こうすることで、優しく祈る天使のようなイメージに近づけたかと思います。

「PRELUDE」は、「抑圧と解放」がテーマの楽曲なのですが、「抑圧」パートが特に好きです。ふらふらとしてまったく掴めない超変拍子に、鬱屈とした息苦しさや決して届くことのない光への憧憬を込めた歌声が合わさり、聴き手が思わず感情移入してしまうような仕上がりになったと思います。この「闇」が深いからこそ、サビで一気に解き放たれたときの解放感が非常に心地良いです。レコーディングの際もこの「抑圧と解放」をとても意識し、一曲の中で全然違う歌い方が楽しめますよ。

――初収録の全体曲「We Are Here」についても、楽曲の好きなポイントや、6人で初めてライブで披露した際の感想を教えてください。

凪原 真っ直ぐでキャッチ―なロックでありながらコーラスが非常に重厚で、パート割が細かく分かれているので、耳を澄ませて聴いていただくと色んなところで色んなアーティストの声を発見できる楽しさがあります。ぜひたくさん聴いて隠れ凪原を見つけてください。
6人で披露した際には、ハモリはもちろんコーラスも全部生で歌いました……!これができるのも、RIOT MUSICの強みだと思いますね。

――他のメンバーの皆さんの楽曲も含めた、アルバム『Re:Volt』全編についてどんな魅力を感じていますか?また、RIOT MUSICでの活動に感じている魅力も教えてください。

凪原 今回のアルバムは、全員が「今までなかった」方向性の新曲(杏子さんは記念すべき1曲目なので、らしさ全開ですね)を携えているのが魅力だと感じています。各々新曲以外の楽曲も収録されておりますので、「普段」と「新しい一面」を一枚のCDで聴き比べられるのはとっても贅沢ですよね。活動に関しては、個性の全然違うアーティストが集っているのがやはり魅力だと思います。どこを見渡しても、こんなに十人十色のアーティストが揃っているのはなかなかないですし、その一員として居られることをとても光栄に思います。

皇 美緒奈

――3曲目「I Promise You」と10曲目「セントエルモの火」について、それぞれご自身が好きなポイントや、レコーディングの際に工夫したことなどを教えてもらえると嬉しいです。

皇 美緒奈 まず「I Promise You」は「ずっとあなたの傍にいるよ」と優しく寄りそうような楽曲になっています。
この曲を初めて聴いたとき、自分にとって新境地を開けるチャンスだと思いました。メロディラインやリズムの取り方が細かく難しい曲で、かなり苦労したのを覚えています。
大好きなところはたくさんあるのですが、あえて1つ挙げるとすれば、2番のBメロですね。あまり見せたことのなかった、自分の弱い部分も少しだけ垣間見えるような歌詞と切ないメロディが紡ぐ想い……ここはレコーディングでも一発OKをもらったくらい気持ちよく歌い上げることができました。そういったところも含め、この楽曲で新たな私の魅力をお届けできたらいいなと思っています。

そして「セントエルモの火」は、私の記念すべきデビュー曲。私の活動テーマである「慈愛」を体現したような楽曲で、私の歌を聴いてくれる“あなた”へ向けての愛と想いがすべて詰まっています。
レコーディング自体はデビュー前なので、約2年前に収録したものなのですが……今聴いても当時の歌ったときのことを鮮明に覚えているくらい、私にとって印象的で大切な楽曲になっています。
特に、最後の転調するサビに行く前のDメロからラスサビに向けて、暗雲立ち込める中で少しずつ世界が開けて行き、光が差し込んで勇者の旅路を示す……そんな景色を想像しながらとても気持ちよく歌い上げられたのを覚えていますし、この曲で一番大好きな部分でもあります。
どちらの楽曲も、これから大切に愛を込めて育てていきたいなと思っていますので、ぜひたくさんCDを聴いていただき、今後の私の成長を見守っていただけたら嬉しいです。

――初収録の全体曲「We Are Here」についても、楽曲の好きなポイントや、6人で初めてライブで披露した際の感想を教えてください。

 この楽曲を初めて聴いたとき「私たち6人がお互いを称え合い共闘する歌」のように聴こえました。
皆それぞれが光を掴んで、1人1人が抱えてる夢を握りしめて絶対に諦めない。
お互いを尊敬し合っている私たちだからこそ歌える、誰でもないこの6人だからこそ歌い繋げる歌なんだなと思いました。
その想いはきっとみんな同じで、だからライブでも最高の歌唱ができたのではないかなと思います。

多重コーラスがサビに入っていたり、メインとハモが毎回入れ替わったりとかなり難易度の高い楽曲でしたが、それをきちんと歌いこなせるRIOTのアーティストは本当に最高のメンバーが揃っていると再確認でき、自信にも繋がりました。
私たち6人の歌に対する本気の“想い”を、全身で感じていただけたらと思います。

――他のメンバーの皆さんの楽曲も含めた、アルバム『Re:Volt』全編についてどんな魅力を感じていますか?また、RIOT MUSICでの活動に感じている魅力も教えてください。

 まずRIOTでの活動での魅力は、身近にいるアーティストからたくさんの刺激をもらえるという環境にあることですね。お互いが尊敬し合える関係だからこそ、刺激を受けて生まれる新たな歌のパワーももの凄くて、自然とお互いを高め合うことができる。そこがRIOTの魅力の1つなんじゃないかなと思っています。

そして今回のアルバムは、全員が何かしらの「挑戦」を乗り越えた作品になっているのではないかなと思っています。今まで個々のアーティストで聴いたことが無いテイストの新曲が盛りだくさんなので、それぞれの新たな魅力をたくさん発見できると思います。何度も聴いていただいて色んな私たちをお楽しみいただけたら嬉しいです。

朝倉杏子

――6曲目「アプリコットブロッサムマジック」について、ご自身が好きなポイントや、レコーディングの際に工夫したことなどを教えてもらえると嬉しいです。また、電波ソング自体にはどんな魅力を感じていますか?

朝倉杏子 「アプリコットブロッサムマジック」は賑やかでkawaiiなメロディにキャッチーな歌詞やセリフが乗った「現代版電波ソング」です!
杏子にとって初めてのオリジナル楽曲なのですが、まさに「朝倉杏子のキャラソン」だと思っています。
まず冒頭の“全力全開!全速前進!がんばるキミに!”は配信で毎回口にする口上の一部ですし、他にも杏子のルーツであるメイドネタやディープなアニメネタが出てきたりと、まさに「朝倉杏子がどういう女の子なのか」を明確に表してくれる、自己紹介のような歌詞がお気に入りです。

また、歌詞の中に出てくる“いつでも夢は大きく高く持っていよう”“これからも魅せるから期待してね”などのポジティブで前向きなワードは、朝倉杏子が活動の中でとても大切にしている「向上心」を表しています。
そして何より一番好きなポイントは、この歌を聴いてくれている、大好きな「君」が歌の中にたくさん出てくるところ!君がいなきゃ「朝倉杏子」は始まらないのです。
レコーディングでは「自分のキャラクター感を保ちながらもメロディに乗せる」というところを頑張りましたが、これがなかなか難しかった~!振り切っても良いセリフパートは一発で決まるのですが、歌部分の「歌」と「セリフ感」のバランスの取り方は結構、試行錯誤しちゃいました。

電波ソングの好きなところは……そもそも電波ソングとひと口に言っても色々で、物語っぽくなっているのから意味などない!系まで全部好きです。
電波ソングにはリアルではあまり聞かない単語や音が多く、「現実世界と断絶されたワールドに突然ぶち込まれたかのような突拍子のなさ」も大好物です!
最初は意味がわからなくても聴いているうちに段々と頭がそれでいっぱいになってしまう、まさに脳に心に直接響く音楽。魅力しか感じなくないですか!?

――初収録の全体曲「We Are Here」についても、楽曲の好きなポイントや、6人で初めてライブで披露した際の感想を教えてください。

朝倉 「We are Here」は、杏子がRIOT MUSICに入ってからは初めての全体曲で、歌詞割りの中に自分の名前が入っているのを見たときはとても嬉しかったです!
この曲は普段杏子が歌っている曲とはおそらく真逆の、非常にクールでかっこいい楽曲なのですが、歌詞を読んでいくと力強さの中に「泥臭さ」のようなものを感じるところが好きです。
未来に対して不安な気持ちがあっても、それでもがむしゃらに前を向いて進んでいきたいという気持ちには共感もあって、歌唱の際にもかなり感情が入りました。
歌や活動に対してそれぞれ熱い気持ちを持っているRIOT MUSICの先輩たちと一緒に1つの楽曲を歌えたこと。最後には皆で同じ希望を願ったこと。すべてがエモいです。

本番でこの楽曲を先輩たちと一緒に歌う際は、コーラス部分など初めての挑戦もあり緊張しましたが、今の想いを率直にこめて歌いました。
自分もRIOT MUSICの一員になれたんだと改めて実感が湧きましたし、これからも一緒に上を目指したい大切な仲間ができたことを、すごく嬉しく感じていました。

――他のメンバーの皆さんの楽曲も含めた、アルバム『Re:Volt』全編についてどんな魅力を感じていますか?また、RIOT MUSICでの活動に感じている魅力も教えてください。

朝倉 今回のアルバム楽曲では、皆それぞれ新しい自分を見せるための挑戦があったと思います。
自己表現のために努力を怠らない、常に良いものを目指す先輩たちの姿に自分もすごく刺激を受けましたし、メンバー全員で励ましあったり一緒に練習を重ねたりなどを経て、新しい「絆」も生まれたように感じました。
メンバー全員の本気の1曲がなんと1つのアルバムで聴けちゃう!「超絶豪華贅沢スペシャルフルコース」って感じです!こんなに多種多様な音楽が聴けるアルバムは他にない!

また、RIOT MUSICでの活動で感じる魅力について、今回のライブを開催するにあたって一番多くの時間を一緒に過ごした、先輩であり仲間であるメンバーの存在は、杏子にとってすごく強烈で刺激的でした!
杏子から見たら皆ものすんっごいのに、なぜそんなに自分に厳しいの!?と思ってしまうような、努力家で素敵な先輩方がいること。上を目指したい活動者にとってこんなに魅力的な場所はありません。

そして、その努力の成果を形にする際に支えてくださるスタッフさんがいて、そしてその先には成長した自分の歌や活動を楽しみに待ってくれている、大好きなみんなの存在があります。
頑張ろうと思えるきっかけや場所、それを見せたい人。色々な原動力を与えてくれるのがRIOT MUSICの魅力だと杏子は思います!ありがとう、RIOT MUSIC!

ウエダダイシ(アルバム『Re:Volt』プロデューサー)

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