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INTERVIEW

2023.04.27

愛美、上田剛士(AA=)がプロデュースを手がけた新曲で新境地へ!ニューシングル「MAGICAL DESTROYER」リリースインタビュー

愛美、上田剛士(AA=)がプロデュースを手がけた新曲で新境地へ!ニューシングル「MAGICAL DESTROYER」リリースインタビュー

2023年は4月から3クール連続でTVアニメのOPテーマを担当することが決まっており、声優としてだけでなくアーティストとしても幅広い活躍が期待される愛美。その第一弾となる今回のニューシングル「MAGICAL DESTROYER」は、自身も出演するTVアニメ『魔法少女マジカルデストロイヤーズ』の始まりを鮮烈に飾る、上田剛士(AA=)プロデュースによる異色のデジタルハードコアチューンに!自身作詞の「エスケープ」を含むカップリング曲も充実した本シングルの話題を中心に、アーティスト・愛美の今に迫る。

INTERVIEW & TEXT BY 北野 創(リスアニ!)

『マジデス』が改めて教えてくれた「好き」との向き合い方

――新曲の「MAGICAL DESTROYER」、予想外にぶっ飛んだ楽曲で最高でした。まさかの上田剛士(AA=)さんが愛美さんの楽曲を手がけるとは思わず。

愛美 ありがとうございます!上田剛士さんが楽曲を作ってくださったということで、音楽ファンの方からの反響もすごくいただいています。

――デジタルハードコアやラップの要素も詰め込まれたラウドかつキャッチーなナンバーに仕上がっていますが、最初にデモ音源を受け取ったとき、どんな印象を抱きましたか?

愛美 「これを自分に歌えるのだろうか?」と思いました(笑)。めちゃめちゃかっこいい曲だったので、どんな歌い方で挑めば、この素晴らしい楽曲をさらに良いものにできるか。私の歌で台無しにしてはいけないと思って、少し不安はありました。

――楽曲自体の個性が強烈なだけに、それを自分の楽曲としてどう表現するべきか、最初はイメージがなかなか湧かなかったのではないかと思うのですが。

愛美 そうなんですよ。ロックは大好きだし、楽曲を聴いた瞬間に大好きだとは思ったんですけど、ここまでハードなサウンドは今まで歌ってこなかったので、最初は自分が歌っている姿の想像がつかなくて。なので不安もありつつ、「どんな愛美の新しい表情をファンの皆さんに見せられるだろう?」とワクワクしました。

――愛美さんは前作のアルバム『AIMI SOUND』でも幅広い曲調に挑戦していましたし、色んなものに取り組んでいきたい気持ちが強いんでしょうね。

愛美 だと思います。私は好きなジャンルの幅が広くて、自分の中にミーハー心みたいなものがあるので、なんでもすぐ好きになっちゃうんですよね。だからこそ色んな曲を歌いたくなるんだろうなと感じます。

――今回の楽曲はTVアニメ『魔法少女マジカルデストロイヤーズ』(以下、『マジデス』)のOPテーマになりますが、愛美さんは本作にブルー役で出演もされています。タイアップのお話はどのタイミングでいただいたのでしょうか。

愛美 先にオーディションがありまして、ブルー役で合格のご連絡をいただいた時点では、まだ主題歌のアーティストさんは決まっていないけど、楽曲自体は原案のJUN INAGAWAさんが指揮を執って制作しているというお話を聞いていて。なので「こんな楽しそうな作品の主題歌を歌えたらいいなあ」と思っていたところ、その後にお話をいただいたので、すごく嬉しかったです。

――今、「楽しそうな作品」とおっしゃりましたけど、本作もかなりぶっ飛んだ内容じゃないですか。作品に対する印象はどんなものでしたか?

愛美 第一印象は「ヤバい作品」でした(笑)。オーディションの段階では、簡単な世界観の設定とキャラクターのビジュアルくらいしか資料がなかったのですが、セリフの端々から、いい意味でヤバそうな雰囲気がすごく伝わってきて。で、実際にアフレコに参加したら、さらにハチャメチャでカオスな感じになっていました(笑)。そこからオンエアで画が付いたものを観たらさらにヤバくなっていて、ヤバさがどんどん増幅していく感じがすごく楽しくて。第1話のオンエアは、妹(声優の千春)と一緒に電話を繋ぎながら観ていたんですけど、ツッコミどころが多すぎて、ずっと2人で笑いながら観ていました。

――千春さんは作品について何か感想をおっしゃっていましたか?

愛美 「すごく面白かった」って言ってくれました。OPテーマも「すごくいいね」って褒めてくれて。あと、ずっと「オタクがかわいそう……」「何でこんなことするの……?」って言ってました(笑)。オタクが捕まっているのを観て嘆いていましたね。

――優しい(笑)。本作は「オタク文化保護法」によってオタク文化が排除された日本を舞台に、オタクヒーロー(CV:古川 慎)率いるアキバ革命軍と3人の魔法少女たちが反旗を翻す、というのが大筋になりますが、第1話の時点ではオタクが迫害されている理由や魔法少女の存在について全然説明がなかったですね。

愛美 そこはアニメを観ていくと「ああ、こういうことだったのか!」というのが追々わかるようになっていて。きっと最初は理解が追い付かないと思うんですけど、多分、理解しなくていい作品だと思います(笑)。

――考えるのではなく感じろ!ですね(笑)。愛美さんにとっても、そういう部分が本作の魅力に感じるところでしょうか?

愛美 はい。頭の中をすべて空っぽにしながら観て、ケラケラ笑って。でも、その中にふと、めっちゃ刺さるひと言が出てきて、グッと心を動かされたりするんです。第1話でも、この作品が一番大事にしている「好きなものを好きなだけ好きと言える世界」という印象的な言葉を主人公のアナーキー(CV:ファイルーズあい)が言うんですけど、それがファイちゃんの熱演も相まってすごく刺さって。色んなものを好きだと思う気持ちは本当に尊いと思いますし、生き甲斐にもなると思うんですね。それをポジティブな意味でどんどん発信していきたいなあって、アニメを観て改めて考えたりもしました。

――そのお話、もう少し具体的に聞いてもいいでしょうか。

愛美 なんて言うんだろう?好きなものを好きと言っているときは幸せでありたいというか、好きなもののために悲しい気持ちにはなりたくないなっていう。好きが故に悲しい気持ちになることもあるけど、でも、本来「好き」という気持ちはポジティブなものだから……そういうことを、アニメを観ながらすごく考えちゃいました。

――愛美さんも自分が好きなものを大切にしたい気持ちは強いのですか?

愛美 私は好きなものが多いんですけど、どれも深くはないんですよ。だからいまいち「好き」って胸を張って発信できないなあと普段から思っていて。いわゆる、にわか知識みたいな状態で「好き」を発信すると、ちょっと非難されがちなところがあるじゃないですか。

――たしかに。特にネットでは「好き」の深さ勝負みたいな側面が強いかもしれないです。

愛美 深く知っていないと「好き」と言ってはいけない、みたいな空気感はいつも気にしていて。だから、それこそ『マジデス』が訴えかけている「好きなものを好きなだけ好きと言える世界」に、現実の世界もなってほしいなあと思っています。

――愛美さんが演じる魔法少女のブルーについてのお話もお聞かせください。

愛美 年齢が26歳という設定で、お色気担当なので、わかりやすくセクシーな感じで演じさせていただいてます。しかも関西弁なのでボケやすいところもあって。コントをやっているみたいな感じで楽しいです(笑)。

――なるほど(笑)。クセが強いだけに演じ甲斐はありそうですね。

愛美 『マジデス』がオリジナル作品ということもあって、自分のお芝居で自由にできる部分が多くてすごく楽しいですし、自分の演技によってキャラクターがどんどん進化していくことの責任も感じますが、でも、すごくやり甲斐はありますね。結構何でも受け入れてくれる現場なので。

――それは例えば愛美さんならではのアドリブも入れたりするわけですか?

愛美 そうですね。裏でブルーが何かしている場面に対してアドリブでセリフを入れたりしていて。第1話の最後、アナーキーとブルーが画面に映っていないところでやり取りしているシーンもアドリブだったんですけど……。

――あのシーン、すごく面白かったです。ブルーはアナーキーにしばかれながら、ずっと「ありがとうございます」と言っていましたよね(笑)。

愛美 言ってました(笑)。ブルーなら多分、嬉しがってこういう反応をするかなあと思って。あのアドリブにOKが出たので、私の中のブルーと制作スタッフの皆さんが思っているブルーにズレがなかったことを確認できて、すごく嬉しかったのを覚えています。

関わる人すべての「好き」が詰め込まれた最強のOPテーマ

――OPテーマ「MAGICAL DESTROYER」のお話に戻ります。こちらは『マジデス』の原案を務めるアーティストのJUN INAGAWAさん、そしてラッパーのJUBEEさんが作詞に関わられていて、タイトルを含め、まさに『マジデス』のために作られた楽曲という印象です。愛美さん的にはこの曲のどんなところに『マジデス』らしさを感じますか?

愛美 とにかく色んな「好き」が詰め込まれているところが『マジデス』らしさだと思います。そもそもJUNさんが上田剛士さんのことを大好きで、その「好き」から制作が始まった楽曲ですし、JUNさんとJUBEEさんも元々、お互いTHE MAD CAPSULE MARKETSが大好きということで友達になって、今回、お二人で作詞を担当されていて。レコーディングのときも、パートごとに色んな歌い方を試したなかで、私の「好き」を提案したり、JUNさんたちが「これが一番好き」というテイクを選んだりしたので。

――なるほど。色んな方の「好き」が繋がって完成した楽曲なんですね。

愛美 それに楽曲の構成も型にハマったものではないけど、最高にかっこ良くて、「好き」と思えるならそれでOKだし、とにかく「好き」と思わせたら勝ちみたいなところが『マジデス』の世界観に繋がるなあって思います。『マジデス』自体もJUNさんの「好き」から始まって、監督やチームの皆さんの「好き」、声優のみんなの「私はこれが好き」と思ったお芝居がギュっと詰め込まれていて。制作会議のときも、色んな意見が飛び交っていたらしいんですけど、JUNさんが全部否定しないで「みんなの好きなものを入れましょう!」みたいな感じで出来上がっていったらしいんですよ。

――だからこそ、作品もこの楽曲も、いい意味でカオスなものになったんでしょうね。しかも愛美さんの楽曲としても今までになく新しいものになっていて。

愛美 ですよね。上田剛士さんの音楽を好きな方たちは、上田剛士さんのサウンドにすごくときめいてくれていると思いますし、愛美のファンの方も「新しい愛美だけど、これもすごくいい!」と感じてくれていると思うんです。実際に先行配信してからのファンの皆さんの感想を見ていたら、みんなすごくビックリしていて(笑)。でも「すごくいい!」みたいな興奮が伝わってきました。

――先ほど、レコーディングでは色んな歌い方を試したとお話されていましたが、この楽曲、パートごとに本当に色んな歌い方をされていますよね。

愛美 そうなんですよ。私も、どうやって歌ったらこの曲がより良くなるかなと思って。すでに楽曲自体がすごくかっこいいサウンドだから、かっこいい感じで歌った方がいいのかな?とか、色々考えたんですけど、とにかくまずはやってみて、皆さんと相談しながら決めていこうと思って。ただ、JUNさんはあまりにも全部を「いい!」と言ってくれたので……。

――逆に悩みますよね(笑)。

愛美 だからライブでこの曲を歌うときは、ほかの歌い方もしてみようかなと思っていて。ラップ部分も音源とは全然違うアプローチができそうですし。

――ライブごとに違ったアプローチになるというのは面白そうです。でも音源のラップパートもすごくかっこいいですよね。威勢がいいし切れ味も鋭くて。

愛美 ありがとうございます!レコーディングのときにJUBEEさんも来てくださったんですけど、全部いいって言ってくれました(笑)。歌詞で1ヵ所だけ、言葉が詰まっていて難しいフレーズがあったんですけど、そこは現場で調整してくださって。それと「ハードなサウンドだから、あえてかわいげのある感じでラップしたらときめくかも」みたいなお話をしていただいて。だからラップは地声よりも少し高めの声でやってみました。

――冒頭はゴリゴリのメタリックなギターで始まりますけど、その部分の愛美さんの歌声はややウィスパーっぽいかわいらしさのあるもので。あれも現場で色々試したなかで選んだものなんですか?

愛美 そうなんですよ。最初はもっと無機質な感じで歌っていたんですけど、無機質でありながらも少し熱を入れたパターンも試してみたくなって、レコーディングの最後にもう一度歌わせてもらったテイクが採用されました。

――あそこからサビに向けて、歌声の熱が高まっていく流れもすごくいいですし、歌詞にも新しい時代を作っていこうとする気概や輝きを感じました。

愛美 たしかに。ドラマチックだし、現状を破壊して新しいものを再生しようとするパッションを感じますよね。私もこの楽曲を持って戦っていきたいです。

――それと本楽曲のMVも3DCGを駆使した見応えのある映像に仕上がっていて。こちらもかなりカオティックな世界観になっていますよね。

愛美 私はみんなの争いを見守る神のような立ち位置になっていて。撮影では、私は荒廃した秋葉原に立っていて、足元がどんどん崩れて後半はほぼ足場がなくなるという説明を受けたんですけど、(楽曲が)激しくなるとついつい動きたくなってしまって。そこをグッとこらえて、できるだけ上半身で表現するように頑張りました。

――中盤のラップパートでは、スカジャンを着てアグレッシブに動く愛美さんが見られますが、あちらの撮影は?

愛美 魚眼レンズで撮影したんですけど、その映り方が難しくて苦戦しました。立つ位置によっては顔が歪んだりするので、それが魅力的に映るときもあれば、すごい歪み方になることもあるので。それとこの部分は完全にフリー演技だったので、筋トレしたり、走ってみたり、座ったり、倒れてみたり、色んなポーズをやってみて。あのシーンには私の思うがままの動きが詰まっています(笑)。

――全体では物語仕立てになっていて、MV単体でも作品になっている印象を受けました。

愛美 しかもアニメのオープニング映像とも世界観が意図せずリンクしているところがあって。どちらも素敵な映像になったので、ぜひ見比べてほしいです。

愛美の活動の原動力、ファンを楽しませたい気持ち

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