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REPORT

2023.02.13

水樹奈々、さいたまスーパーアリーナにて2days公演“NANA MIZUKI LIVE HEROES 2023”開催!熱狂に包まれた2日間のday1“-LIGHTNING MODE-”をレポート!

水樹奈々、さいたまスーパーアリーナにて2days公演“NANA MIZUKI LIVE HEROES 2023”開催!熱狂に包まれた2日間のday1“-LIGHTNING MODE-”をレポート!

水樹奈々が2023年最初のライブ“NANA MIZUKI LIVE HEROES 2023”を、自身の誕生日である1月21日と翌22日の2日間、さいたまスーパーアリーナで開催した。本公演のコンセプトは“ヒーロー”。彼女が声優として演じてきたヒーロー/ヒロインが出演する作品の楽曲を中心に、各日のテーマに合わせてそれぞれ違ったセットリストを披露する、特別な2日間だ。しかも今回は両日スタジアムモードでの開催。述べ45,000人が熱狂した2デイズのうち、“−LIGHTNING MODE−”と銘打たれた1月21日公演の模様をレポートする。

TEXT BY 北野 創(リスアニ!)
PHOTOGRAPHY BY kamiiisaka

★Day2のレポートはこちら

水樹奈々、さいたまスーパーアリーナにて2days公演“NANA MIZUKI LIVE HEROES 2023”開催!熱狂に包まれた2日間のday2“-BLADE MODE-”をレポート!


12年ぶりのウサ耳も披露!ヒーローパワー全開のライブ

初日公演となった“−LIGHTNING MODE−”は、その名の通り“雷”を連想させる歌詞やキャラクターが登場する楽曲を中心に構成。しかもテーマカラーは黄色。水樹奈々の演じたキャラクターで“雷”と“黄色”といえば……そう、彼女の代表作となる『魔法少女リリカルなのは』シリーズのフェイト・テスタロッサだ。

OPムービーで水樹が絵を描き始めて、自らの理想のヒーローの姿を描ききると、いよいよライブが開幕。アメコミと飛び出す絵本をイメージしたステージセットの中央にそびえ立つ、「077(おなな)」ビルのてっぺんに登場した水樹は、『なのは』シリーズとの出会いと「始まり」の歌、TVアニメ『魔法少女リリカルなのは』のOPテーマ「innocent starter」を凛々しい歌声とともに届ける。フェイトの髪色を彷彿させる黄色をベースにした衣装もそうだが、ビルのてっぺんで歌うシチュエーションが『なのは』のOPアニメでのフェイトの姿とも重なり、グッとくる開幕となった。

次曲、メインステージに降り立った水樹が披露したのはTVアニメ第2期『魔法少女リリカルなのはA’s』の挿入歌「BRAVE PHOENIX」。イントロのピアノで察した客席の興奮が会場を覆うなか、水樹はバックモニターに映る満天の星空をバックにすべての運命を包み込むような美声を響かせる。さらに劇場作品『魔法少女リリカルなのは The MOVIE 1st』の主題歌「PHANTOM MINDS」へと繋げ、冒頭から『なのは』楽曲3連発で会場は熱狂の渦に。

MCでは、この日が自身のバースデー当日であることに触れ、今年は「4+3で“7(なな)”イヤー」になったことをアピール。そしてTVアニメ第3期『魔法少女リリカルなのはStrikerS』のOPテーマ「SECRET AMBITION」でライブを再開させると、続いて水樹がTVアニメ『しゅごキャラ!』で演じたキャラクター・ほしな歌唄のキャラソンのセルフカバー「迷宮バタフライ -diverse-」を披露。ライブでの歌唱はレアなこともあり、その妖艶なステージに客席の熱気がさらに上昇する。次に歌われた「天空のカナリア」はOVA『テイルズ オブ シンフォニア THE ANIMATION テセアラ編』のOPテーマ。そういえば本作で水樹が演じたコレット・ブルーネルも、ほしな歌唄も、髪色は黄色(金髪)だ。

 

ここで水樹はいったん降壇し、彼女のライブでは恒例となっている、バックバンドのCherry Boys(通称:チェリボ)のコーナーへ。この日のメンバーは、ギターの渡辺 格(イタルビッチ)、ベースの坂本竜太(りゅーたん)、ドラムスの松永俊弥(まーちん)、パーカッション/ドラムスの福長雅夫(ちょーさん)、バイオリンの門脇大輔(カドディー)、サックスの藤陵雅裕(ファイヤー)、キーボードの佐藤雄大(チャンプ)、そして水樹のライブには初参戦となるギターの設楽博臣(シタランティーノ)の8名。ヒーローソング風のオリジナル曲を歌いつつ、それぞれが「あなたにとってのヒーローは?」という質問に答えるソロ回しで会場を賑やかに盛り上げる(鉄腕アトムから力石 徹、宇宙刑事ギャバン、伊集院 光まで、バラエティに富んだ回答だった)。

そして、なんとウサ耳姿の衣装に着替えた水樹が、ダンサーのteam YO-DAを引き連れて花道の中ほどに登場。ポップでダンサブルなナンバー「Mr.Bunny!」を、ツインテールに結った髪を振りながらエネルギッシュにパフォーマンスする。そこから「一緒に踊ってください!」と呼びかけ「Angel Blossom」(TVアニメ『魔法少女リリカルなのは ViVid』OPテーマ)を披露すると、team YO-DAのメンバー紹介を挿み、アップテンポなトランスロックチューン「PRIDE OF GLORY」では「077」ビルの中腹のスポットに登場。タイトなダンスも含めたクールかつ情熱的なステージングで魅せる。そこから再びメインステージに降り立ち歌ったのが『魔法少女リリカルなのは』の挿入歌「Take a shot」。ダンサーを従えながら毅然とした歌声で“希望”を届けるその姿は、まさにヒーローそのものだった。

続くMCで水樹は、2011年の東京ドーム公演“LIVE CASTLE”以来となるウサ耳衣装について説明。彼女は同公演のMCで、次の卯年にまたウサ耳を付けることをファンに公言しており、今回はその約束を果たすために着用に至ったと語る。そして水樹が「次は12年後……見たい?」と聞くと客席からは大きな拍手が。「言ったね!?12年後(ウサ耳で)出てきたときにドン引きしないでよ!」と新たな約束を交わし、ここでウサ耳は外して本公演唯一となるバラードゾーンに移行する。

このパートで彼女が歌ったのは「ストラトスフィア」と「深愛」の2曲。前者は水樹が2022年にリリースした最新アルバム『DELIGHTED REVIVER』からのセレクトで、いわば彼女が今伝えたい想いが詰まっている楽曲と言える。宇宙と自然の存在の大きさを感じさせる壮大な映像をバックに届けられるのは、“生きる”ことを力強く肯定する歌。コロナ禍などの大変な状況が続くこの時期だからこそ、“生きるのは 苦しむためじゃない don’t cry”というフレーズが余計に胸に沁みる。そして彼女の代表曲「深愛」。2009年1月21日、水樹の誕生日にリリースされ、彼女を憧れの場所へと連れて行った深い愛の歌だ。この曲はいつでも感動を呼んでくれるが、この日も会場中のペンライトを白に染め上げて素晴らしい景色を見せてくれた。

次ページ:『なのは』への愛と情熱に溢れた“−LIGHTNING MODE−”

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