REPORT
2022.11.06
4DAYSで行われた記念すべき“BanG Dream! 10th☆LIVE”のDAY3、“Poppin’Party「Hoppin’☆Poppin’☆Dreamin’!!」”が2022年9月24日に東京・有明アリーナで開催された。出演はPoppin’Partyの愛美(Gt.&Vo./戸山香澄役)、大塚紗英(Gt./花園たえ役)、西本りみ(Ba./牛込りみ役)、大橋彩香(Dr./山吹沙綾役)、伊藤彩沙(Key./市ヶ谷有咲役)の5人。Poppin’Party(以下、ポピパ)単独としては約2年ぶりとなる今回のライブは、ストーリー仕立てで行われ、新境地のパフォーマンスを繰り広げた。
PHOTOGRAPHY BY福岡諒祠(GEKKO)、池上夢貢(GEKKO)、ハタサトシ
TEXT BY 金子光晴
当日は台風の影響によりあいにくの悪天候だったが、大勢のバンドリーマー(『BanG Dream!』のファンの呼称)が詰めかけ、ライブは無事に開催。まず、ポピパのSDキャラによるストーリーが映し出されてライブは幕を開けた。
“ポチにゃん”なるキャラクターに呼び出され、天空の世界へと迷い込んだ戸山香澄(CV:愛美)。最近、天候不順が続いている原因は、地上から好きな音楽が聞こえなくなって女神たちが落ち込んでいるからだと聞いて、香澄の歌で励ますことになる。そこでポピパのメンバーを召喚するために“ポピパピックアップガチャ”をすることになるのだが、「バンドリ! ガールズバンドパーティ!」で見覚えがあるガチャ画面が映し出され、観客からは思わず笑いが起こる。市ヶ谷有咲(CV:伊藤彩沙)だけガチャで出てこないという展開でさらにざわめいていたが、なんとかメンバー5人が揃ってライブがスタート。
キャスト5人がステージに登場して、最初に演奏された曲は「ぽっぴん’どりーむ!」。劇場版「BanG Dream! ぽっぴん’どりーむ!」のOPテーマで、ライブでは初披露となる。ジャンプをしながらの演奏で会場を盛り上げ、映像ではキャラクターとキャストが紹介されるという名刺代わりの1曲となった。
曲が終わると再びストーリーへ。Roseliaの湊 友希那にそっくりな太陽の女神を励ますという展開で、元気なポピパの楽曲のゾーンとなった。まずポピパの原点ともいえる「Yes! BanG_Dream!」では、伊藤がタンバリンを持ってステージの前方に来て盛り上げる。続く「キラキラだとか夢だとか ~Sing Girls~」では愛美と大塚が背中合わせになったり、ベースの西本が膝を突き合わせて演奏したりと熱いパフォーマンスを見せた。そして、TVアニメ『フューチャーカード 神バディファイト』OPテーマ、「最高(さあ行こう)!」の力強い歌詞で締め括る――この楽曲のパワーに太陽の女神も大喜びだった。
次に現れたのがMorfonicaの倉田ましろにそっくりな風の女神。ここでは「かっこいい風を吹かせよう!」ということで、「Moonlight Walk」でバンドリーマーたちを煽りまくる。「ティアドロップス」は“赤から青にかわる”の歌詞で会場のサイリウムの色も赤から青になり、“青から赤にかわる”の歌詞で再び赤に変わるというバンドリーマーたちの連携による美しい景色が見られた。そして「イニシャル」でさらなる“かっこいい風”を吹かせたのだった。
第3の女神はRAISE A SUILENのチュチュにそっくりな雷の女神。このゾーンのテーマは“フロア盛り上げヂカラ”で、まずは5人が前に出て手拍子のリズムを観客と合わせた。そして、歴代の楽曲タイトルが歌詞に織り込まれた「What’s the POPIPA!?」でフロアの熱量を高める。「開けたらDream!」では愛美が木琴、大橋が小太鼓というかわいらしい編成で、「みんなのところに遊びに行っちゃおう!」とステージの端から端まで動き回ってダンスも披露。ハロウィン感が楽しい楽曲「Hello! Wink!」では西本がスラップ奏法で魅せるなど、演奏面でも見どころがあった。
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